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快楽主義の哲学 (文春文庫 し 21-2) 文庫 – 1996/2/9

4.1 5つ星のうち4.1 148個の評価

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精神の貴族たれ! 三島由紀夫が激賞した幻の名著。新しい時代にふさわしい新しい哲学。
人生に目的などありはしない。信ずるべきは曖昧な幸福にあらず、ただ具体的な快楽のみ……。時を経てますます新しい、澁澤龍彦の扇動的人生論。
人生に目的などありはしない―すべてはここから始まる。曖昧な幸福に期待をつないで自分を騙すべからず。求むべきは、今、この一瞬の確かな快楽のみ。流行を追わず、一匹狼も辞さず、世間の誤解も恐れず、精神の貴族たれ。人並みの凡庸でなく孤高の異端たれ。時を隔ててますます新しい渋沢龍彦の煽動的人生論。
目次
第一章 幸福より、快楽を
第二章 快楽を拒む、けちくさい思想
第三章 快楽主義とは、何か
第四章 性的快楽の研究
第五章 快楽主義の巨人たち
第六章 あなたも、快楽主義者になれる
解説・浅羽通明

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1996/2/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/2/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167140039
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167140038
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 148個の評価

著者について

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澁澤 龍彦
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お客様のご意見

お客様はこのエッセイについて、最高に面白かったと評価しています。ユーモアを忘れない、時間潰しの読書として適していると感じています。澁澤龍彦さんのウィットに富んだ文章が好評です。また、快楽や欲望をテーマにした作品で、心身を解放する傑作エッセイだと評価されています。一方で、読みやすさについては意見が分かれています。一部のお客様は「単なる読書ではない」と指摘し、暇つぶしにも読む価値がないと感じているようです。

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4人のお客様が「ユーモア」について述べています。4肯定的0否定的

お客様はこの書籍について、最高に面白かったと評価しています。澁澤龍彦さんのウィットに富んだ文章が書かれるため、時間潰しの読書として適していると感じています。一方で、人生には目的や意味があるという意見もあります。

"学生時代に読んで、読み返してみた。色褪せない面白さとユーモア。澁澤龍彦の博識と教養。コンプライアンスに縛られた現代だからこそ読みたい一冊。" もっと読む

"...いや、もっと上かもしれない。 私がこの本を読んだキッカケは、自分のことを快楽主義者ではないか?と思ったからだ。 最高に面白かった。澁澤龍彦さんはとってもウィットに富んだ文章を書かれる。そして、ユーモアを忘れない。日常生活の中で「快楽」や「欲望」に関心のある方は間違いないだろう。..." もっと読む

"時間潰しの読書。人生には、目的も意味もあるよ。そう思っている俺には、空虚な内容だった。" もっと読む

"おもしろいが、荒削りな印象。 具体的な引用や話がふんだんに盛り込まれているのがとても良い。 この本を読んで取り上げられている作品に手を出すのがいい。" もっと読む

5人のお客様が「読みやすさ」について述べています。3肯定的2否定的

お客様はこの小説について、単なる読書ではないと評価しています。心身を解放する傑作エッセイだと感じており、暇つぶしにも読む価値がないと指摘しています。また、出来の悪いB級映画を見せられている気分になるという意見もあります。

"学生時代に読んで、読み返してみた。色褪せない面白さとユーモア。澁澤龍彦の博識と教養。コンプライアンスに縛られた現代だからこそ読みたい一冊。" もっと読む

"...また、彼自身の思想がそれほど固まっていないような印象を受け、並べられる言葉もどこかで聞いたような文言ばかり。終始出来の悪いB級映画を見せられている気分、ここで切れば時間の無駄になるのではという葛藤と期待で引き延ばされ続ける。..." もっと読む

"...日常生活の中で「快楽」や「欲望」に関心のある方は間違いないだろう。また、日々を忙しく生きる社会人、将来に悩む学生にも読んでもらいたい。これは単なる読書ではない。思想を変える危険な実験だ。" もっと読む

"暇つぶしにも読む価値無し。 本屋でパラパラ見たら絶対に買わなかった。" もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年11月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    学生時代に読んで、読み返してみた。色褪せない面白さとユーモア。澁澤龍彦の博識と教養。コンプライアンスに縛られた現代だからこそ読みたい一冊。
  • 2021年2月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     著者は実生活でどのくらいこの哲学を実践していたのだろうか。
     本書の内容は多かれ少なかれ、誰しもが心の中で抱いていること。ただそれを直接にしてしまっては、生活が成り立たなくなるからしないだけのこと。
     狩猟採集から農耕、そして、工業文明へと変遷するにつれて社会は複雑になっていったので、欲望の発散もそれに伴って難しくなったのは本書の言う通りだと思う。現在は更に快楽の発散は複雑になっているはずだ。
     高度化する社会が、ますます欲望を抑圧することに対する焦燥や不満が、著者に本書のような思想を書かせたのだろう。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年12月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    進化生物学が示した「人間は乱交型。乱交によって集団が調和する」という事実に科学抜きで到達してる。

    社会から逸脱し、フラットな眼差しを持っていないと到底なし得ない。

    このフラットな眼差しで、社会の洗脳抜きで幸福について議論する本といったとこか。
    しかし、発言に幼さというか、言い聞かせのような部分があるきがする。(自分の能力不足かも)

    宮台のいう「言葉の自動機械」「法の奴隷」を脱却するためのヒントとして有用とみた。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年2月3日に日本でレビュー済み
    レビューの数からすると、渋澤ではこの本が今でも一番売れているのだろうが、まず、これは、当然だけれど、この本だけ読む人は、これを渋澤の代表作だと思ってはいけない。元は、昭和のサラリーマン向けに作られた「カッパブックス」の一冊である。鎌倉の自宅のための資金になったようだが、他の本とは語り口も異なり、異端、孤高の仏文学者のイメージが崩れるので渋澤自身はこの本を嫌っていたらしい。その程度の本である。
     本書で述べられる渋澤の考えはまとめれば次の通り。人生に目的はなく、現世で欲望を満たすのが人生の目標である。文明生活は人間を幸福にしなかったので、むしろ人間本来の欲求である快楽を追求すべきだ。世にはびこっている儒教的道徳主義、カント的人格主義を捨てて、エピクロスの道徳である快楽主義を追求すべきだ。さらに、緊張を緩和して「動物的に生きる」こと、「隠者の理想」や「情死の美学」を賛美し、「乱交のユートピア」や「性感帯の拡大」によるエロス的な力の無制限な解放を呼びかけている。死やセックスに関するヒューマニスティックな「偏見」へのアンチであり、文明原理を逆転させ、死の原理を中核とする哲学を打ち立てるべきときであるとも言う。
     これらは、人間が社会規範を前にして心の奥で幽閉している欲望を解放すべきだとする、常識人からみたら、危い主張でもある。本書の勧める刺激的な具体的事例を、著者は、少しは実践しようとしたらしいが、どこまで実践できたかもわからず、また、そのような哲学や、「新しい魂の科学」が生成できたのかも不明である。しかし、時代の方が進んでしまい、最後の実践編のエッセンスは、現代では当時より普通になってきたのかも知れない。いずれにしても、著作の主張を昭和の大衆サラリーマン向けにわかりやすく述べたアジテーションであり、面白い本である。
     また、5章の「快楽主義の巨人たち」も面白い。偉人と見なされているゲーテでさえ、「調和型」の快楽主義の巨人のひとりであったのだから。この見方に当レビューアーは賛成である。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年5月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    "どうすれば、労働と遊びとを一致させることができるか(中略)やはり、人間のエロス的な力の解放、性感帯の増大に求めるしかないと思います。そして、快楽主義の究極の目的も、ここ以外にないと思うのです。"1965年発刊の本書は主観的で曖昧な幸福ではなく、客観的で確かな"今、この瞬間の"快楽を行動し求める事を軽快に扇動してくれる。
    
    個人的には、冒頭の"人間は動物の一種ですから、食って、寝て、性交して、寿命がくれば死ぬだけの話です。"からの書き出しにまずニヤリとさせてもらったのですが。【博愛主義は、うその思想である】【健全な精神こそ不健全である】とエピクロス学派からディオゲネスといったギリシャ哲学者、オスカーワイルド、アルフレッド・ジャリといったフランス文学者のエピソードを交えながら白樺派由来の精神主義的な純潔思想を嘲笑しながら(おそらく当時においては)過激に展開していく本書は随所に雑談的なサービス精神が感じられ終始面白かった。
    
    また、サドの翻訳家として猥褻罪に問われたことで"有名をはせた"と三島由紀夫の著者に対する敬意溢れる前書きを感慨深く読みながら、本書が書かれた当時に比べたら、随分と過激な現状に【存命だったらどの様な言葉を発してくれるのだろうか?】とか、エアビーやウーバーといった流行りのシェアリングエコノミーは【やはり?乱交的と例えるのかな?】とか想像の翼を様々に広げさせてもらったり。
    
    不幸の鏡合わせの幸福より【非日常の快楽】を求める(その為に孤高の異端を貫く)誰かに、また、社会や見ず知らずの誰かの【お役に立たないといけない】という前提の空気感が息苦しい誰かにオススメ。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2018年3月28日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    この本はR-18だ。いや、もっと上かもしれない。
    私がこの本を読んだキッカケは、自分のことを快楽主義者ではないか?と思ったからだ。
    最高に面白かった。澁澤龍彦さんはとってもウィットに富んだ文章を書かれる。そして、ユーモアを忘れない。日常生活の中で「快楽」や「欲望」に関心のある方は間違いないだろう。また、日々を忙しく生きる社会人、将来に悩む学生にも読んでもらいたい。これは単なる読書ではない。思想を変える危険な実験だ。
    20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2025年1月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    時間潰しの読書。人生には、目的も意味もあるよ。そう思っている俺には、空虚な内容だった。
  • 2019年12月12日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    元の著作が古く、文庫化されているので、
    多少はしょうがないのですが、期待ハズレです。団鬼六氏を比較に出して申し訳ないが、著作を比較しても深さが全然違います。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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