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野の医者は笑う: 心の治療とは何か? 単行本(ソフトカバー) – 2015/8/20
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「心が病むってどういうことか」「心の治療者とは何者か」そして「心が癒やされるとはどういうことか」底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション!
【目次】
プロローグ:ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア
1章 授賞式は肩身が狭い
――「野の医者の医療人類学」を説明しておこう
2章 魔女と出会って、デトックス
――傷ついた治療者たち
3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか
――ブリコラージュするマブイ
4章 野の医者は語る、語りすぎる
――説得する治療者たち
5章 スピダーリ
――ちゃあみいさんのミラクルな日常
6章 マスターセラピストを追いかけて
――潜在意識と神について
7章 研究ってなんのためにある?
――学問という文化
8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる
――心の治療は時代の子
9章 野の医者は笑う
――心の治療とは何か?
エピローグ:ミラクルストーリーは終わらない
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社誠信書房
- 発売日2015/8/20
- ISBN-104414400961
- ISBN-13978-4414400960
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出版社より
野の医者は笑う 心の治療とは何か?
私たちは今、軽率でないと息苦しい時代に生きている。
だから、軽率なものが癒やしになる。(本文より)
ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。それでも好奇心は怪しい世界の深奥へと著者を誘っていく。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とはなんだったのか。「心が病むってどういうことか?」「心の治療者とは何者か」そして「心が癒やされるとはどういうことか?」底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション!
心理療法を根本から考える。東畑開人の本。
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心理療法家の人類学 こころの専門家はいかにして作られるか「心理療法家とは何者か?」「心理療法家になるとはどういうことなのか?」本書はこの問いに対して人類学的に答えようとする。人類学者であり、心理療法家でもある著者は、訓練機関の本格的フィールドワークを行い、心理療法家に人類学の光を当てることを試みた。すると見えてきたのは、心理療法の「神話」が内面の奥深いところにまで浸透していくプロセスである。「心理療法家になる」とは、人間としての「変容」を含んでいるのである。従来とは異なる視点から心理療法家を読み解く本書は、こころの専門家になろうとしている人、こころの専門家を指導する人に、新しい心理療法像をもたらすだろう。加えて、本書では心理療法の人類学や社会学のこれまでの研究が広くレビューされており、絶好の入門書にもなる。 |
日本のありふれた心理療法 ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学心理療法は必ず文化の中で行われる。だから、欧米で生まれた心理療法は、日本文化に合わせて変形したし、教科書に描かれる心理療法は、それぞれのローカルな現場の事情に合わせて妥協されざるをえない。そうやって、私たちのありふれた心理療法は営まれる。本書は、臨床心理学と医療人類学の二つの視点から、そのような文化と心理療法のダイナミズムを明らかにする。臨床心理学の専門性が問われる今、刺激的な心理臨床論が誕生。 |
野の医者は笑う 心の治療とは何か?ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。それでも好奇心は怪しい世界の深奥へと著者を誘っていく。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とはなんだったのか。「心が病むってどういうことか?」「心の治療者とは何者か」そして「心が癒やされるとはどういうことか?」底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション! |
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心理療法家の人類学 こころの専門家はいかにして作られるか | 日本のありふれた心理療法 ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学 | 野の医者は笑う 心の治療とは何か? | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
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5つ星のうち4.5
41
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5つ星のうち4.5
274
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価格 | ¥4,620¥4,620 | ¥3,740¥3,740 | ¥2,090¥2,090 |
著者 | ジェイムス・デイビス 著 | 東畑 開人 著 | 東畑 開人 著 |
訳 | 東畑 開人 監訳 中藤 信哉 訳 小原 美樹 訳 | ||
内容紹介 | 訓練機関の人類学的フィールドワークを通じて、「心理療法家になること」がもつ「人間としての変容」という側面を明らかにする。 | 欧米の心理療法モデルに対して現場レベルで妥協され、変形し、語り難いものとなった心理療法こそ日本のありふれた心理療法である。 | 若き臨床心理士が怪しいヒーラーの治療を受け、話を聴いて回る。フィールドワークで心の治療を根底から問い直す冒険譚。舞台は沖縄! |
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
臨床心理士、白金高輪カウンセリングリーム
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1983年生まれ。2005年京都大学教育学部卒業。2010年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。2013年日本心理臨床学会奨励賞受賞。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、十文字学園女子大学専任講師。博士(教育学)・臨床心理士。元マインドブロックバスター(2015年8月更新忘れのため資格失効)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 誠信書房 (2015/8/20)
- 発売日 : 2015/8/20
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 302ページ
- ISBN-10 : 4414400961
- ISBN-13 : 978-4414400960
- Amazon 売れ筋ランキング: - 234,647位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 301位医学
- - 1,135位臨床心理学・精神分析
- - 2,132位超心理学・心霊
- カスタマーレビュー:
著者について
1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。
京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。
精神科クリニックでの勤務と、十文字学園女子大学准教授を経て
「白金高輪カウンセリングルーム」主宰。
博士(教育学)・臨床心理士。
著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院 2019)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋 2021)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社 2022)、『聞く聞く技術 聞いてもらう技術』(筑摩書房 2022)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018) Robertson『認知行動療法の哲学』(金剛出版 2022)。
2019年、『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞2020受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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何かしら他者に対して精神的ケアをしてる人たちは沢山いて、それを野の医者と呼び、それを自ら体験していく。たのしい。
内容は面白いのだが
①文体を真似た結果なのか? 秀才が無理して真似た辺境作家の二番煎じに見えてしまう。
②著者が身銭を切ってないうえに 野巫医者に本当の癒しを求めていないぶん 切実な体験というより分析(悪く言うと「野次馬」)なのもイマイチ
③最後の大物X氏との対談が掲載NGとなってしまった
等、残念な面も目立つが、ヒーリングの癒しに対する著者なりの解釈が最後にあったのは良かった。
繰り返しになるけど面白く読めたのも事実。
自分的には 限りなく星3つに近い4
※でもこの最後の解釈も心理臨床、精神療法の先人達はとっくに気づいてそう(似たような表現は見たことあり)。それを教わって書いてるような気もします。どこまでがオリジナルの発想なのかは疑問というのが正直な感想です
やっとたどり着きました。やはり、この本『野の医者は笑う』が東畑さんの原点です。
軽妙なタッチでさらさらと書き進めているようにみえて...なんとなく感じていながら、
なかなかすっきりしない「治療」や「治癒」、そのアプローチの本質に迫ってくれます。
最新刊の『ふつうの相談』(金剛出版)につながっていきます。
...ただ、最近の東畑さんの本は、ちょっと構えないと読めなくなってきました。きっと、
これからもペンを重ねながら、『野の医者は笑う』のタッチに磨きをかけて、東畑流を
練り上げてくれることと思います。楽しみにしています。
本書のほとんどの頁は、ユーモアたっぷりに「野の医者」達との経験談に割かれている。最後に著者の専門である臨床心理士の視点から「野の医者達による癒し」を分析し、それをさらにメタ認知するために社会学を持ち込んで「野の医者を求める現代の人々像」をはっきりと浮き彫りにしていく。それは実に見事な分析で、頭の中の霧が一緒にして晴れたかのような爽快感すら感じられた。
さらに著者は「臨床心理学」は「ある特色の色を持った、ある生き方を提唱する文化」と定義した上で、学問である臨床心理学に対して新たな問いを生み出す。
「臨床心理学は野の医者と違って、そういう揺れの中で、自らのことを考え抜く。そうすることで、新しい時代における心の治療を作り出していく。」
本書でこう語った後、揺れながらも心の治療について考え続け、時代の風を読みながら書き上げたであろう『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』は、本書で生まれた問いに対する答えのように、私には感じられた。切れ味鋭く現代の特に若者の心理を分析し「揺れながらも、粘り強く悩み続ける」という作者のイデオロギーを臨床心理学的に、噛んで含めるように教えてくれる。こちらもお勧めの一冊。
本書は、オリジナリティにやや欠けているで、今後の著者を応援していく気持ちを込めて★3
沖縄という土壌、その歴史的背景も関係していると思う。日本には、他の地域にもシャーマンは存在するが沖縄ほど生活に密着した地域は
数少ないのではと思う。また、こうした領域で助かる人たちが実際にいることも素晴らしいことだとおもう。
科学の隙間を埋める部分の野の医者形成過程についても多くの調査によって確信できる結果となっているようだ。
興味深く読ませていただいた。