緊急出版とのことである。
一、文春新書『統一教会 何が問題なのか』との違い
執筆者は5人で、編者は島薗進氏。文春新書の『統一教会 何が問題なのか』の9人の執筆者との間に重複はない。
また、文春新書は雑誌掲載論考を集めたものだが、本書は終章以外は描き下ろしのようである。
また、文春新書は全体が統一教会問題だが、本書は統一教会問題は約120頁で、それ以外が約110頁である。つまり、統一教会問題から始まり、別の政治と宗教問題である創価学会問題に進み、世界の政治と宗教問題に広げ、最後に統一教会問題に戻ってくる。
二、目次
序章 公的空間における宗教の位置 島薗進。
第1章 統一教会による被害とそれを産んだ要因 島薗進。
第2章 統一教会と政府・自民党の癒着 中野昌宏。
第3章 自公連立政権と創価学会 中野毅。
第4章 フランスのライシテとセクト規制 伊達聖伸。
第5章 アメリカー政教分離国家と宗教的市民 佐藤清子。
終章 統一教会問題と公共空間の危機
私的感想
○個人的には、第1章と第4章が一番興味深かった。第1章は「霊感商法」から始まり、教義の「堕落論」、教祖の「祝福」による合同結婚、「韓日祝福」による韓国の農村男性の結婚難の解決、苦境に耐え日本の植民地支配の罪を「蕩減」する日本人妻と展開、日本における収奪が、「霊感商法」への社会的非難から、「先祖解怨」(先祖を地獄から天国に導く)を名目とした信徒からの超高額献金へ移行した実態を解説。
そして、オウム真理教等の悪質な宗教団体がマスメディアの批判、警察の取締りにより、80年代90年代にほぼ壊滅に至っているのに、統一教会だけがマスメディアの批判や警察の取締りを免れてきたのはなぜかを解明していく。
○第4章はフランスにおけるライシテ(政教分離)とセクト(カルト)規制の展開。ちょっと難しいが、知らなかったことが多く勉強になる。
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政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間 (岩波新書 新赤版 1957) 新書 – 2023/1/20
島薗 進
(編集)
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元首相銃殺事件と「国葬」が呼び起こした「政治と宗教」の問題をめぐっての緊急出版。統一教会と政治家の協力関係の歴史、右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大、創価学会の変遷と自公連立政権の誕生、フランスのライシテとカルト規制、アメリカの政治と宗教右派など、公共空間が直面している現在の危機を多角的に考察する。
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2023/1/20
- 寸法1 x 10.7 x 17.3 cm
- ISBN-104004319579
- ISBN-13978-4004319573
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- 新書 : 242ページ
- ISBN-10 : 4004319579
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2023年1月25日に日本でレビュー済み
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2023年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
分かりやすく、面白い。
最近出ている統一教会系の本の中で一番オススメ。
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2023年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと今とずれているのではと思うところもありますが、政治と宗教という現代性がありますので、勉強になりました。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
①統一教会の出発点は、冷戦下における反共的教団であることを明確に押さえる必要がある文鮮明と岸信介の提携もそこにある。朝鮮を植民地支配した日本に主に献金の義務が課され信者は献金と信徒獲得に奔走してきた。
②韓国で統一教会は、信者からの献金を元手に広範な企業活動を展開し、日本ほどの宗教的団結は見られない。信者はこの教団に手先として利用されていることに気づくべきだ。そして日本においてこの教団を解散に追い込むべきである。
広範な観点からの考察に本書の利点がある。
お勧めの一冊だ。
②韓国で統一教会は、信者からの献金を元手に広範な企業活動を展開し、日本ほどの宗教的団結は見られない。信者はこの教団に手先として利用されていることに気づくべきだ。そして日本においてこの教団を解散に追い込むべきである。
広範な観点からの考察に本書の利点がある。
お勧めの一冊だ。
2023年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山上徹也青年の執念の手製銃がトリガーとなって、合法的なふりをした「政治と宗教」の歪んだ実態を再認識させてくれた。そもそも宗教法人は自らの教義に制約されて、「信教の自由」は相容れないはずだ。表向きでは信者に「信教の自由」を認めているというが、教義上許される訳がない。その宗教法人が実しやかに「人権、信教の自由は憲法で保障されていることだ」とうそぶく。この矛盾が公共空間を歪めている。
本書では当事者の「統一教会」は当然暴かれ、自公連立政権の「創価学会公明党」も俎上にのせられた。歪んだ公共空間をやっと作り上げてきたのに、こんな流れ弾は想定外で避けたかったに違いない。宗教団体が特定の政党を支持することは憲法でも保障されていることだと強弁したところでなんの説得力もない。
宗教団体が教義そっちのけで選挙運動に信者を駆りたて闘志を燃やすのはなぜか。そのような教義なのか。当事者でしか酔えない閉鎖空間を手放したくないのだろう。政治家は選挙に勝つために票を求め、宗教家は布教選挙と金を集め政治力を鼓舞する。相求める二者が組めば最強最悪のコンビになれる。現にこの国はそうなって衰退していくばかりだ。
本書では当事者の「統一教会」は当然暴かれ、自公連立政権の「創価学会公明党」も俎上にのせられた。歪んだ公共空間をやっと作り上げてきたのに、こんな流れ弾は想定外で避けたかったに違いない。宗教団体が特定の政党を支持することは憲法でも保障されていることだと強弁したところでなんの説得力もない。
宗教団体が教義そっちのけで選挙運動に信者を駆りたて闘志を燃やすのはなぜか。そのような教義なのか。当事者でしか酔えない閉鎖空間を手放したくないのだろう。政治家は選挙に勝つために票を求め、宗教家は布教選挙と金を集め政治力を鼓舞する。相求める二者が組めば最強最悪のコンビになれる。現にこの国はそうなって衰退していくばかりだ。
2023年3月19日に日本でレビュー済み
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宗教問題はシビアなところあるが、現代社会の人間はメンタルに弱いので深く信じやすいと思う。
統一教会は安倍政権で一層具体化したが、岸首相から代々と続いた統一教会の戦術には降参した。
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