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菊と刀 (平凡社ライブラリー793) Kindle版
西洋との比較の枠組みを与え日本文化への反省と自負の言説を巻き起こしつづけた日本論の祖。事実誤認をも丁寧に注釈しながら、強固な説得力をもつこの書を精確かつ読みやすく新訳。
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2015/8/27
- ファイルサイズ897 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B014II63UK
- 出版社 : 平凡社 (2015/8/27)
- 発売日 : 2015/8/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 897 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 395ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 75,147位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 746位文化人類学・民俗学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月14日に日本でレビュー済み
これまで、この本が取り扱っている時代の本を日本人視点のものも、外国人視点のものもいくつか読みましたが、そのどれとも異なる姿が描かれているように思いました。著者が一度も日本に来たことがないのに、これだけのことを書けるというのはすごいなと思いました。日本人自身には書けない日本の姿というのは「逝きし世の面影」という本でも書かれていましたが、どのように観察したかではなく、文献や資料からどのように分析したかで、他にない姿を導き出したというのはすごいなと思いました。出版された時の日本人がこの本に対して過剰反応したというのも納得できたように思いました。
ただ、かなり極端で一面的な見方で日本人が表現されていました。資料だけ集めて机上で検討していた割には的を射ているところもありましたが、かなり尖った極端な日本観で書かれているからか、その分析から見た降伏後の日本の予測はあまり的確ではなかったように思いました。1946年に出版されたそうなので、それより後に書かれた本より後付の記述がないと考えるべきかもしれませんが。
ただ、かなり極端で一面的な見方で日本人が表現されていました。資料だけ集めて机上で検討していた割には的を射ているところもありましたが、かなり尖った極端な日本観で書かれているからか、その分析から見た降伏後の日本の予測はあまり的確ではなかったように思いました。1946年に出版されたそうなので、それより後に書かれた本より後付の記述がないと考えるべきかもしれませんが。
2013年10月17日に日本でレビュー済み
あまりにも名高い著作の、たぶん三つ目にあたるこの邦訳は、以前の訳にくらべ分かりやすく優れたものになっている。訳者のていねいな「あとがき」にも書かれていることだが、たとえば「アサンプションズ」を「思い込み」とすることで、一挙に開かれる。戦後まもない時期の、そして今世紀になってもそのままの、最初の訳はこうだった。
《本書は生活の営み方に関する日本人の仮定を検討するものである。》ここでは「アサンプションズ」は「仮定」と訳されているため、意味が伝わりにくい。数年前に訳された光文社古典新訳文庫では、同じ部分が《本書では生活を営むということを、日本人がどのように受け止めているのかを検証した。》と訳され、最も新しい今回の平凡社ライブラリー版では《本書は、生活の営み方についての日本人の思い込み〔「アサンプションズ」のルビ〕を考察するものなのだ。》となっている。
光文社版は分かりやすさを考慮したものだが、正確な訳とはいえない。平凡社版は分かりやすくかつ正確な訳業として評価できるような気がする。
「アサンプションズ」は文脈に応じて「前提」「想定」「通念」とも訳される。最後のほうで、社会思想社版(現講談社学術文庫版)が《いかなる外国人も、彼と同じ習慣や仮定をもたない国民に、彼の考えどおりの生活の仕方をするように命ずることはできない。》と訳している部分がある。光文社版は《同じ習慣と考え方を持たない国民に》と訳し、平凡社版は《習慣や前提〔「アサンプションズ」のルビ〕が違う民族に》と訳しているが、訳者の苦労が分かる。光文社版のように「アサンプションズ」を「考え方」と訳せば、意味は通る。だが翻訳は正確を期さなければ意味がないだろう。
この訳書が素晴らしいのは、著者ベネディクトによる無数の勘違いや事実誤認などが実に丁寧に訳注で指摘されていることである。この本を(ミスが是正されていない)原著で読むことは不完全な読書でしかないと思わせるほどだ。
外からの視点が、これほどサプライズをもたらすとは思わなかった。たとえばありきたりの挨拶ことばとして私たちは「ありがとう」とか「すみません」などを使っているが、そこに「おお、このめったにないこと」とか「おお、これでは終わりにできません」とかの意味が内在していることを、あまり意識しない。本書はそうした意識しないことが多いまま生活をしているその日本人特有のパターンを、外部から探そうとした著作である。もとより制約が多い研究だったための問題点を指摘できるし、書かれてから半世紀以上を経た時代の落差も大きいと思うものの、必要に迫られた著作にそなわる探究心を随所に感じさせずにおかない。
最近『逝きし世の面影』を読み感心したためもあっての読書だったが、今年訳された本訳書で、この本を初めて読んだのは幸運だった。
《本書は生活の営み方に関する日本人の仮定を検討するものである。》ここでは「アサンプションズ」は「仮定」と訳されているため、意味が伝わりにくい。数年前に訳された光文社古典新訳文庫では、同じ部分が《本書では生活を営むということを、日本人がどのように受け止めているのかを検証した。》と訳され、最も新しい今回の平凡社ライブラリー版では《本書は、生活の営み方についての日本人の思い込み〔「アサンプションズ」のルビ〕を考察するものなのだ。》となっている。
光文社版は分かりやすさを考慮したものだが、正確な訳とはいえない。平凡社版は分かりやすくかつ正確な訳業として評価できるような気がする。
「アサンプションズ」は文脈に応じて「前提」「想定」「通念」とも訳される。最後のほうで、社会思想社版(現講談社学術文庫版)が《いかなる外国人も、彼と同じ習慣や仮定をもたない国民に、彼の考えどおりの生活の仕方をするように命ずることはできない。》と訳している部分がある。光文社版は《同じ習慣と考え方を持たない国民に》と訳し、平凡社版は《習慣や前提〔「アサンプションズ」のルビ〕が違う民族に》と訳しているが、訳者の苦労が分かる。光文社版のように「アサンプションズ」を「考え方」と訳せば、意味は通る。だが翻訳は正確を期さなければ意味がないだろう。
この訳書が素晴らしいのは、著者ベネディクトによる無数の勘違いや事実誤認などが実に丁寧に訳注で指摘されていることである。この本を(ミスが是正されていない)原著で読むことは不完全な読書でしかないと思わせるほどだ。
外からの視点が、これほどサプライズをもたらすとは思わなかった。たとえばありきたりの挨拶ことばとして私たちは「ありがとう」とか「すみません」などを使っているが、そこに「おお、このめったにないこと」とか「おお、これでは終わりにできません」とかの意味が内在していることを、あまり意識しない。本書はそうした意識しないことが多いまま生活をしているその日本人特有のパターンを、外部から探そうとした著作である。もとより制約が多い研究だったための問題点を指摘できるし、書かれてから半世紀以上を経た時代の落差も大きいと思うものの、必要に迫られた著作にそなわる探究心を随所に感じさせずにおかない。
最近『逝きし世の面影』を読み感心したためもあっての読書だったが、今年訳された本訳書で、この本を初めて読んだのは幸運だった。
2023年8月12日に日本でレビュー済み
こんな本をいまだにありがたがって研究したり出版したりに驚く。こんなの学問じゃないよ。
2015年5月23日に日本でレビュー済み
この本の訳者たちは「文化の型」が何であるかを理解していません。それはアメリカの専門家でさえ理解していないことですから無理もないと思いますが、やはり誤解は誤解で、改めるべきです。詳しくは最近(2015年)刊行された『「菊と刀」の読み方』という本をお読みになるとよいでしょう。