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笠置シヅ子ブギウギ伝説 単行本(ソフトカバー) – 2023/10/5

4.0 5つ星のうち4.0 15個の評価

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2023年NHK朝の連続テレビ小説、『ブギウギ』の主人公のモデル。
昭和の大スター、笠置シヅ子評伝の決定版!半生のストーリー。

「笠置シヅ子とその時代」とはなんだったのか。
歌が大好きな風呂屋の少女は、やがて「ブギの女王」として一世を風靡していく。彼女の半生を、昭和のエンタテインメント史とともにたどる。

第一章
歌が大好き風呂屋の娘
ー笠置シヅ子と少女歌劇の時代

第二章
人生が変わる。
ー松竹楽劇団(SGD)発足!

第三章
出会い、そして別れ
ー戦争の中で育った愛!

第四章
ブギの女王が時代を変える。
ーブギウギ時代の到来!

第五章
歌った! 踊った! 生きた!
ー最高の音楽と最高のパフォーマンス!
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商品の説明

著者について

娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー。1963年東京都生まれ。榎本健一、古川ロッパ、笠置シヅ子、ハナ肇とクレイジーキャッツ、渥美清などの昭和の喜劇人、アーティストの魅力を、新聞連載やコラム、音楽CD、映像ソフトのプロデュース、ラジオなどで、発信を続ける「昭和のエンタテインメントの伝道師」。音楽プロデューサーとしても活躍、CD「ブギウギ伝説 笠置シヅ子の世界」監修・選曲・解説、由紀さおり&PINK MARTINI「1969」のスペシャル・アドヴァイザー、小泉今日子・浜田真理子「マイ・ラスト・ソング」構成・プロデュースなどを手掛ける。2015 年文化放送特別賞受賞。『マイ・ラスト・ソング~久世さんが残してくれた歌~』など舞台・コンサートの構成・演出も手がける。第8回両国アートフェスティバル芸術監督。 主な著書は『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』『みんなの寅さん from1969』(アルファベータブックス)、『寅さんのことば 生きてる?そら結構だ』(幻冬舎)、『番匠義彰映画大全:娯楽映画のマエストロ』(Amazon)など多数。https://note.com/toshiakis/

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 興陽館 (2023/10/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/10/5
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4877233148
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4877233143
  • 寸法 ‏ : ‎ 1.8 x 11.5 x 17.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 15個の評価

著者について

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佐藤 利明
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佐藤利明(さとう としあき)

娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー。1963年東京都生まれ。ハナ肇とクレイジーキャッツ、「男はつらいよ」、エノケン・ロッパなどの昭和の喜劇人の魅力を、新聞連載やコラム、CDアルバム、映像ソフトのプロデュースを通して紹介を続けるエンタテイメントの伝道師。音楽プロデューサーとしても活躍。2015 年文化放送特別賞受賞。著書『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『植木等ショー! クレージーTV大全』(洋泉社)、『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』(東京新聞)、『寅さんのことば 生きてる?そら結構だ』(幻冬舎)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』『みんなの寅さん from1969』(アルファベータブックス)など多数。

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これだけ活躍してもスパッと引退する凄さ。安室奈美恵さんと同じカッコよさの大阪のおばはん。年譜は待ってて
4 星
これだけ活躍してもスパッと引退する凄さ。安室奈美恵さんと同じカッコよさの大阪のおばはん。年譜は待ってて
ブギの女王から歌手を引退した後は懐メロ番組などは一切出演しない潔さに、ずいぶん前から敬服していた。その後は、そんなことありましたっけ?的に「カネヨ石鹸のおばさん」に成りすましているところは痛快でもあった。娘さんの話によると家でも「鼻歌一つ」歌わなかったらしい。常に全力で挑んだパフォーマンスだったから生半可なものは自分に許さなかったプライドなのだろう。インスタ用に映え物を必死に探して自己アピールする人ってなに?と思いつつも「承認要求は自然なことです」と言われると、このレビューだってそうかもしれないと弱気になる自分もいる中、この人は別格でカッコいい。人はどうしたらこうなれるのか。そのヒントがこの本にあるのではないかと思い購入。 文章から時系列的に出来事を頭の中で並べるのが自分は苦手なのか、そもそも文章にはそんな機能が無いから年譜という物があるのか。なら自分で、と文章から年号と事柄を拾って年譜をつくってみた。頑張って終戦(1945年、31歳)までは作ってみたが、終戦後の怒涛のような活躍は纏めきれなかった。これは戦後は資料が残っているので作者が詳細な研究を行っていることもあり、また映画と歌が一体となっているためだ。彼女の持ち歌を替え歌にして映画でばんばんセリフ替わりに使うなど、カオスだらけの状態を著者は本当に良く追っている。もう一つ自分が苦手なのはアルファベットによる略称を覚えることだが、この時期の歌劇団は良く使っていた。年譜作成ついでにちょっと戦前のものをまとめてみた。SSK(松竹少女歌劇団):桃色争議のあと「東京松竹楽劇部」を改名。1933年OSSK(大阪松竹少女歌劇団):大阪劇場の柿落とし公演を機に「大阪松竹楽劇部」を改名。1934年NDT(日劇ダンシングチーム):東宝が有楽町の日劇に創設。1935年SGD(松竹楽劇団):一元化された2拠点の少女劇に加えて男女混合のショーも想定して創設。丸の内(東宝の牙城)の帝国劇場を本拠地に。1938年(1941年に解散)こうして創設年順に並べてみると、当時の松竹と東宝(宝塚)、東京と大阪のライバル関係が見えて面白い。関東大震災で大阪に音楽家が集まってレビュー文化を形成し、その後会社の陣取り合戦が揺り戻しの東京で激しくなっていく。 笠置さんに戻る。その引き際のカッコよさは、彼女の生一本な性格(エノケン評)ばかりではなく、松竹に入った時の先輩「飛鳥明子」の、芸に対してのストイックさを生涯規範としたためではないかと書かれている。飛鳥明子さんはアメリカのショービジネスがいかに厳しいか伝え聞いており、給金をもらってお稽古をつけてもらえる自分たちの境遇に甘えてはいけないと自分にも後輩にも厳しい鍛錬を課したらしい。 その反面「桃色争議」では待遇改善を求め、大阪のスト首謀者としてクビになっている。恵まれた家庭でクラシックバレエを習っていたという「原罪」を抱えた自分が、少ない自分の給金から実家に仕送りしている後輩たちを守るんだという気概もあったのだろう。早くに亡くなったこともあるが笠置さんの生涯のお手本だったようである。後輩の美空ひばりさんにも快く自分の持ち歌の歌唱をOKしたようだ。笠置さんの本名は2度変わっている。ミツエ→志津子(6歳)→静子(9歳)。養父母の実子は7人いたが末弟以外は皆幼くして亡くなっていると本書で書かれており、想像するに子供が亡くなるたびに養父母は彼女を心配して姓名判断などをしたのだろうか。当時の子育ての大変さと養女への大きな愛情が感じられる。芸名でも三笠静子→笠置シズ子と変えているが、これは三笠宮家が創設されたため、畏れ多いと松竹が配慮したそうだが、変えた名前でわざわざ「もう笠は置きました」と弁明するとは、当時の天皇家を国民がどれくらい畏れ敬っていたかを表していて面白い。 戦時体制下、笠置さんは当局から睨まれていたと書かれているが、召集された弟が太平洋戦争のごく初期に戦死しており、戦争で一人息子を亡くした実家へ仕送りを続けている娘の仕事を奪うことを何の躊躇もなくできたのだろうか。少しは取り締まる側も穏便に済まそうとしていたなら暗いこの時代の少しは救いになるのだが(本書ではそのような記述はない)。戦争で弟を亡くし、家は空襲で全焼、生涯ただ一人愛した人は戦後すぐに結核が再発して亡くなり、シングルマザーとして娘をそだてるという中で、あれだけ楽しくパワフルに戦後の人々を明るくできたのはすごいことだと思う。生きるためにしかたなく体を売っている女性たちからの支持も多かったというし、苦労したことで更に増した優しさや思いやりがそういった疲れた人たちを包み込んだのだろうか。苦労が肥やしになるのがその人の器量である。やったことがカッコいいからそれをスパッとやめたことは、なおさらカッコいい。 本のレビューではなく、文章から滲み出てくる笠置さんのかっこよさばかりを伝えてしまった。本書自身については、特に戦後パートは彼女の出演作品やレコードを楽しむためのガイドブック的な要素があり、朝ドラ効果もあって今後いろいろな復刻版が出るだろうからそのよい買い物ガイドになるかと思う。著者も版権を持つ会社が積極的にリリースしてくれることを願っていると記している。私は彼女のカッコよさを本書で堪能したのでもういいかなとも思う。彼女からバトンタッチされた歌手や俳優、製作者たちはきちんとそれらを進化させ洗練させてきたはずだから、一世を風靡したとはいえ今見ると最近の指数関数的なコンプライアンス順守も含めてやや苦しいのではないか、と不安になる。でも東京ブギウギ、ジャングル・ブギー、買物ブギーはタマに聞きたくなるだろうな、元気もらいに。
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2023年11月21日に日本でレビュー済み
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2023年11月21日に日本でレビュー済み
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2024年1月29日に日本でレビュー済み
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笠置シズコの評伝。 出生の秘密、養母の死、義弟の戦死、愛した人の病死、出産、マネージャーの財産持ち逃げと彼女の人生はありとあらゆる苦難の波を負けるもんかと乗り越えていく逞しさがあり、彼女を可愛がり愛弟子として歩んできた服部良一、愛した人の忘れ形見の娘の存在が彼女を支えていたのだと思う。
声が出なくなったからと潔く歌手を引退して女優への転身。 やはり戦前の女は強いと感じた。
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2023年11月3日に日本でレビュー済み
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ブギの女王から歌手を引退した後は懐メロ番組などは一切出演しない潔さに、ずいぶん前から敬服していた。その後は、そんなことありましたっけ?的に「カネヨ石鹸のおばさん」に成りすましているところは痛快でもあった。娘さんの話によると家でも「鼻歌一つ」歌わなかったらしい。常に全力で挑んだパフォーマンスだったから生半可なものは自分に許さなかったプライドなのだろう。インスタ用に映え物を必死に探して自己アピールする人ってなに?と思いつつも「承認要求は自然なことです」と言われると、このレビューだってそうかもしれないと弱気になる自分もいる中、この人は別格でカッコいい。人はどうしたらこうなれるのか。そのヒントがこの本にあるのではないかと思い購入。
 文章から時系列的に出来事を頭の中で並べるのが自分は苦手なのか、そもそも文章にはそんな機能が無いから年譜という物があるのか。なら自分で、と文章から年号と事柄を拾って年譜をつくってみた。頑張って終戦(1945年、31歳)までは作ってみたが、終戦後の怒涛のような活躍は纏めきれなかった。これは戦後は資料が残っているので作者が詳細な研究を行っていることもあり、また映画と歌が一体となっているためだ。彼女の持ち歌を替え歌にして映画でばんばんセリフ替わりに使うなど、カオスだらけの状態を著者は本当に良く追っている。
もう一つ自分が苦手なのはアルファベットによる略称を覚えることだが、この時期の歌劇団は良く使っていた。年譜作成ついでにちょっと戦前のものをまとめてみた。
SSK(松竹少女歌劇団):桃色争議のあと「東京松竹楽劇部」を改名。1933年
OSSK(大阪松竹少女歌劇団):大阪劇場の柿落とし公演を機に「大阪松竹楽劇部」を改名。1934年
NDT(日劇ダンシングチーム):東宝が有楽町の日劇に創設。1935年
SGD(松竹楽劇団):一元化された2拠点の少女劇に加えて男女混合のショーも想定して創設。丸の内(東宝の牙城)の帝国劇場を本拠地に。1938年(1941年に解散)
こうして創設年順に並べてみると、当時の松竹と東宝(宝塚)、東京と大阪のライバル関係が見えて面白い。関東大震災で大阪に音楽家が集まってレビュー文化を形成し、その後会社の陣取り合戦が揺り戻しの東京で激しくなっていく。
 笠置さんに戻る。その引き際のカッコよさは、彼女の生一本な性格(エノケン評)ばかりではなく、松竹に入った時の先輩「飛鳥明子」の、芸に対してのストイックさを生涯規範としたためではないかと書かれている。飛鳥明子さんはアメリカのショービジネスがいかに厳しいか伝え聞いており、給金をもらってお稽古をつけてもらえる自分たちの境遇に甘えてはいけないと自分にも後輩にも厳しい鍛錬を課したらしい。
 その反面「桃色争議」では待遇改善を求め、大阪のスト首謀者としてクビになっている。恵まれた家庭でクラシックバレエを習っていたという「原罪」を抱えた自分が、少ない自分の給金から実家に仕送りしている後輩たちを守るんだという気概もあったのだろう。早くに亡くなったこともあるが笠置さんの生涯のお手本だったようである。後輩の美空ひばりさんにも快く自分の持ち歌の歌唱をOKしたようだ。
笠置さんの本名は2度変わっている。ミツエ→志津子(6歳)→静子(9歳)。養父母の実子は7人いたが末弟以外は皆幼くして亡くなっていると本書で書かれており、想像するに子供が亡くなるたびに養父母は彼女を心配して姓名判断などをしたのだろうか。当時の子育ての大変さと養女への大きな愛情が感じられる。
芸名でも三笠静子→笠置シズ子と変えているが、これは三笠宮家が創設されたため、畏れ多いと松竹が配慮したそうだが、変えた名前でわざわざ「もう笠は置きました」と弁明するとは、当時の天皇家を国民がどれくらい畏れ敬っていたかを表していて面白い。
 戦時体制下、笠置さんは当局から睨まれていたと書かれているが、召集された弟が太平洋戦争のごく初期に戦死しており、戦争で一人息子を亡くした実家へ仕送りを続けている娘の仕事を奪うことを何の躊躇もなくできたのだろうか。少しは取り締まる側も穏便に済まそうとしていたなら暗いこの時代の少しは救いになるのだが(本書ではそのような記述はない)。戦争で弟を亡くし、家は空襲で全焼、生涯ただ一人愛した人は戦後すぐに結核が再発して亡くなり、シングルマザーとして娘をそだてるという中で、あれだけ楽しくパワフルに戦後の人々を明るくできたのはすごいことだと思う。生きるためにしかたなく体を売っている女性たちからの支持も多かったというし、苦労したことで更に増した優しさや思いやりがそういった疲れた人たちを包み込んだのだろうか。苦労が肥やしになるのがその人の器量である。やったことがカッコいいからそれをスパッとやめたことは、なおさらカッコいい。
 本のレビューではなく、文章から滲み出てくる笠置さんのかっこよさばかりを伝えてしまった。
本書自身については、特に戦後パートは彼女の出演作品やレコードを楽しむためのガイドブック的な要素があり、朝ドラ効果もあって今後いろいろな復刻版が出るだろうからそのよい買い物ガイドになるかと思う。著者も版権を持つ会社が積極的にリリースしてくれることを願っていると記している。
私は彼女のカッコよさを本書で堪能したのでもういいかなとも思う。彼女からバトンタッチされた歌手や俳優、製作者たちはきちんとそれらを進化させ洗練させてきたはずだから、一世を風靡したとはいえ今見ると最近の指数関数的なコンプライアンス順守も含めてやや苦しいのではないか、と不安になる。でも東京ブギウギ、ジャングル・ブギー、買物ブギーはタマに聞きたくなるだろうな、元気もらいに。
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5つ星のうち4.0 これだけ活躍してもスパッと引退する凄さ。安室奈美恵さんと同じカッコよさの大阪のおばはん。年譜は待ってて
2023年11月3日に日本でレビュー済み
ブギの女王から歌手を引退した後は懐メロ番組などは一切出演しない潔さに、ずいぶん前から敬服していた。その後は、そんなことありましたっけ?的に「カネヨ石鹸のおばさん」に成りすましているところは痛快でもあった。娘さんの話によると家でも「鼻歌一つ」歌わなかったらしい。常に全力で挑んだパフォーマンスだったから生半可なものは自分に許さなかったプライドなのだろう。インスタ用に映え物を必死に探して自己アピールする人ってなに?と思いつつも「承認要求は自然なことです」と言われると、このレビューだってそうかもしれないと弱気になる自分もいる中、この人は別格でカッコいい。人はどうしたらこうなれるのか。そのヒントがこの本にあるのではないかと思い購入。
 文章から時系列的に出来事を頭の中で並べるのが自分は苦手なのか、そもそも文章にはそんな機能が無いから年譜という物があるのか。なら自分で、と文章から年号と事柄を拾って年譜をつくってみた。頑張って終戦(1945年、31歳)までは作ってみたが、終戦後の怒涛のような活躍は纏めきれなかった。これは戦後は資料が残っているので作者が詳細な研究を行っていることもあり、また映画と歌が一体となっているためだ。彼女の持ち歌を替え歌にして映画でばんばんセリフ替わりに使うなど、カオスだらけの状態を著者は本当に良く追っている。
もう一つ自分が苦手なのはアルファベットによる略称を覚えることだが、この時期の歌劇団は良く使っていた。年譜作成ついでにちょっと戦前のものをまとめてみた。
SSK(松竹少女歌劇団):桃色争議のあと「東京松竹楽劇部」を改名。1933年
OSSK(大阪松竹少女歌劇団):大阪劇場の柿落とし公演を機に「大阪松竹楽劇部」を改名。1934年
NDT(日劇ダンシングチーム):東宝が有楽町の日劇に創設。1935年
SGD(松竹楽劇団):一元化された2拠点の少女劇に加えて男女混合のショーも想定して創設。丸の内(東宝の牙城)の帝国劇場を本拠地に。1938年(1941年に解散)
こうして創設年順に並べてみると、当時の松竹と東宝(宝塚)、東京と大阪のライバル関係が見えて面白い。関東大震災で大阪に音楽家が集まってレビュー文化を形成し、その後会社の陣取り合戦が揺り戻しの東京で激しくなっていく。
 笠置さんに戻る。その引き際のカッコよさは、彼女の生一本な性格(エノケン評)ばかりではなく、松竹に入った時の先輩「飛鳥明子」の、芸に対してのストイックさを生涯規範としたためではないかと書かれている。飛鳥明子さんはアメリカのショービジネスがいかに厳しいか伝え聞いており、給金をもらってお稽古をつけてもらえる自分たちの境遇に甘えてはいけないと自分にも後輩にも厳しい鍛錬を課したらしい。
 その反面「桃色争議」では待遇改善を求め、大阪のスト首謀者としてクビになっている。恵まれた家庭でクラシックバレエを習っていたという「原罪」を抱えた自分が、少ない自分の給金から実家に仕送りしている後輩たちを守るんだという気概もあったのだろう。早くに亡くなったこともあるが笠置さんの生涯のお手本だったようである。後輩の美空ひばりさんにも快く自分の持ち歌の歌唱をOKしたようだ。
笠置さんの本名は2度変わっている。ミツエ→志津子(6歳)→静子(9歳)。養父母の実子は7人いたが末弟以外は皆幼くして亡くなっていると本書で書かれており、想像するに子供が亡くなるたびに養父母は彼女を心配して姓名判断などをしたのだろうか。当時の子育ての大変さと養女への大きな愛情が感じられる。
芸名でも三笠静子→笠置シズ子と変えているが、これは三笠宮家が創設されたため、畏れ多いと松竹が配慮したそうだが、変えた名前でわざわざ「もう笠は置きました」と弁明するとは、当時の天皇家を国民がどれくらい畏れ敬っていたかを表していて面白い。
 戦時体制下、笠置さんは当局から睨まれていたと書かれているが、召集された弟が太平洋戦争のごく初期に戦死しており、戦争で一人息子を亡くした実家へ仕送りを続けている娘の仕事を奪うことを何の躊躇もなくできたのだろうか。少しは取り締まる側も穏便に済まそうとしていたなら暗いこの時代の少しは救いになるのだが(本書ではそのような記述はない)。戦争で弟を亡くし、家は空襲で全焼、生涯ただ一人愛した人は戦後すぐに結核が再発して亡くなり、シングルマザーとして娘をそだてるという中で、あれだけ楽しくパワフルに戦後の人々を明るくできたのはすごいことだと思う。生きるためにしかたなく体を売っている女性たちからの支持も多かったというし、苦労したことで更に増した優しさや思いやりがそういった疲れた人たちを包み込んだのだろうか。苦労が肥やしになるのがその人の器量である。やったことがカッコいいからそれをスパッとやめたことは、なおさらカッコいい。
 本のレビューではなく、文章から滲み出てくる笠置さんのかっこよさばかりを伝えてしまった。
本書自身については、特に戦後パートは彼女の出演作品やレコードを楽しむためのガイドブック的な要素があり、朝ドラ効果もあって今後いろいろな復刻版が出るだろうからそのよい買い物ガイドになるかと思う。著者も版権を持つ会社が積極的にリリースしてくれることを願っていると記している。
私は彼女のカッコよさを本書で堪能したのでもういいかなとも思う。彼女からバトンタッチされた歌手や俳優、製作者たちはきちんとそれらを進化させ洗練させてきたはずだから、一世を風靡したとはいえ今見ると最近の指数関数的なコンプライアンス順守も含めてやや苦しいのではないか、と不安になる。でも東京ブギウギ、ジャングル・ブギー、買物ブギーはタマに聞きたくなるだろうな、元気もらいに。
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2023年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の刊行予告がいつから出ていたかはしらないが、8月末には気づいて、すぐ予約した。
なにしろ、著者は、10年前奇跡のように発売されたCD2枚組『ブギウギ伝説 笠置シヅ子の世界』の充実したパンフで、笠置シヅ子についていろいろ教えてくれた人である。
本書の宣伝には「笠置シヅ子評伝の決定版」とあり、300頁以上あるようなので、最新の充実した笠置シヅ子伝記が読めると、大いに期待して到着を待っていた。
届いてみて、本を開き、字の大きさと行間の広さにがく然とした。これは一体何だろう。高齢読者を気づかったのかもしれないが、正直な感想としては、スカスカの本に見えてしまう。(すみません)。
二段組でほどよく字の詰まった名著『石原裕次郎 昭和太陽伝』と見比べて、ため息が出てしまった。
本は第3章まで(約半分)が戦前戦中、残り半分の第4章と第5章が戦後。
字が大きすぎてちょっと読みにくいが、文章は読みやすい。しかし、戦前戦中については、これまでに刊行された朝ドラ「ブギウギ」関連笠置シヅ子本(特に自伝と砂古口早苗氏本)で学んだ内容が多く、特に感心感動する箇所はなかった。話の流れもちょっと荒っぽいように思えた。(すみません)
一方、戦後については、伝記の形態をやや放棄したような感じで、1947年の『春の饗宴』から、1952年の『惜春』までの笠置シズ子出演映画(多くが音楽映画)の歌と踊りとストーリーの解析が中心になっていく。たいへん面白く、たいへん参考になる。最後には「笠置シヅ子 映画歌唱楽曲 1939~1955年」という素敵なリストがつき、映画で笠置が歌う曲名も載っている。
あとがきの次の文は、感動的である。「戦後、彼女の出演した映画のほとんどは現存していますが、ソフトパッケージ化されたのはわずか数作です。・・・連続テレビ小説「ブギウギ」で笠置シヅ子が注目されたことを機に、気軽に観られるようになればと願います」
専門家もこのようにおっしゃっています。各BSチャンネル様、各CSチャンネル様、各地上波チャンネル様は、ぜひぜひ、戦後笠置シヅ子歌謡映画の特集を組みましょう。松竹様、新東宝様、大映後継角川様、東宝様も、DVD発売の絶好の機会ではないですか。
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5つ星のうち4.0 朝ドラ「ブギウギ」関連笠置シヅ子本新刊の一冊。
2023年9月27日に日本でレビュー済み
本書の刊行予告がいつから出ていたかはしらないが、8月末には気づいて、すぐ予約した。
なにしろ、著者は、10年前奇跡のように発売されたCD2枚組『ブギウギ伝説 笠置シヅ子の世界』の充実したパンフで、笠置シヅ子についていろいろ教えてくれた人である。
本書の宣伝には「笠置シヅ子評伝の決定版」とあり、300頁以上あるようなので、最新の充実した笠置シヅ子伝記が読めると、大いに期待して到着を待っていた。
届いてみて、本を開き、字の大きさと行間の広さにがく然とした。これは一体何だろう。高齢読者を気づかったのかもしれないが、正直な感想としては、スカスカの本に見えてしまう。(すみません)。
二段組でほどよく字の詰まった名著『石原裕次郎 昭和太陽伝』と見比べて、ため息が出てしまった。
本は第3章まで(約半分)が戦前戦中、残り半分の第4章と第5章が戦後。
字が大きすぎてちょっと読みにくいが、文章は読みやすい。しかし、戦前戦中については、これまでに刊行された朝ドラ「ブギウギ」関連笠置シヅ子本(特に自伝と砂古口早苗氏本)で学んだ内容が多く、特に感心感動する箇所はなかった。話の流れもちょっと荒っぽいように思えた。(すみません)
一方、戦後については、伝記の形態をやや放棄したような感じで、1947年の『春の饗宴』から、1952年の『惜春』までの笠置シズ子出演映画(多くが音楽映画)の歌と踊りとストーリーの解析が中心になっていく。たいへん面白く、たいへん参考になる。最後には「笠置シヅ子 映画歌唱楽曲 1939~1955年」という素敵なリストがつき、映画で笠置が歌う曲名も載っている。
あとがきの次の文は、感動的である。「戦後、彼女の出演した映画のほとんどは現存していますが、ソフトパッケージ化されたのはわずか数作です。・・・連続テレビ小説「ブギウギ」で笠置シヅ子が注目されたことを機に、気軽に観られるようになればと願います」
専門家もこのようにおっしゃっています。各BSチャンネル様、各CSチャンネル様、各地上波チャンネル様は、ぜひぜひ、戦後笠置シヅ子歌謡映画の特集を組みましょう。松竹様、新東宝様、大映後継角川様、東宝様も、DVD発売の絶好の機会ではないですか。
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2023年9月28日に日本でレビュー済み
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さすがは映画に詳しい佐藤利明さんだけあって、笠置さんの楽曲が映画でどのように使われたかが良くわかるうれしい内容です。
個人的に、ネットでいくら検索してもわからなかった笠置さんが「さくらブギウギ」を歌う時代劇のタイトルが判明し、スッキリしました。
また、20年以上前にNHKーBSで放送された「エノケンのびっくりしゃっくり時代」を観て以来、大好きになったその主題歌と挿入歌「浮かれルンバ」「びっくりしゃっくりブギ」に関する記述もあってうれしかったです。
佐藤さんの、この素晴らしい評伝本をきっかけに、笠置さんが歌い踊る映画のDVDが発売されたり、映画サウンドを音源とした未発売曲がCD化されることを願ってます。
特に「お染久松」でも替え歌で歌われ、水之江タキ子さんのタヌキ御殿映画でも演奏された「浮かれルンバ」は、作曲家・服部良一さんの隠れた代表曲・・・と言うか自信作、ぜひ世に出て世間の人々に認知されてほしいです。
とにもかくにも、佐藤さんならではの豊富な知識に裏付けられた、かゆいところに手が届く、気の利いた評伝本です。
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2023年12月26日に日本でレビュー済み
本の文字が大きくて読みやすいのに、
読んでいったらマニアック、著書の世界を
さらに広げたくなりました。
著者である氏が長年続けている“note 佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所”を知り、そこからも
昭和のエンタメを深掘りしています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年11月8日に日本でレビュー済み
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最初にページを開いたときの感想は、「字が大きい!」でした。まあ、笠置シズ子に興味のある人間はある程度高齢だと思われるので、いいアイデアだったと思います。それもあってか読みやすかったです。
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2023年10月8日に日本でレビュー済み
1927年から1957年頃まで人気があり、テレビ小説『ブギウギ』のモデルである歌手笠置シヅ子の本。
昭和の娯楽に詳しい佐藤利明氏が書かれているので笠置のエンターテイナー歌手としての姿が的確に書かれていて、彼女の詳細を知ることができる本である。
笠置がその時の歌での歌声、ダンスを詳細に描き、またその時の会場の雰囲気も書いているので、笠置がどんな歌い方をして客を楽しませたかというのがわかりやすく、笠置シヅ子という歌手がどうゆう歌手であったのかが良く伝わっている書き方をしている。
笠置シヅ子がその時に流行っていたジャンルの歌を作曲家の服部良一と共に自分の個性とうまく融合させたいたというのを書くことで、戦後日本音楽界の流れがわかるようにしているのも娯楽映画研究家の佐藤利明氏らしい良さを感じた。
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