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14歳からの哲学 考えるための教科書 単行本 – 2003/3/20
池田 晶子
(著)
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――――――――――――――――――――――――――
プレゼントにも最適。「考える」読書。
――――――――――――――――――――――――――
人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある!今の学校教育に欠けている、14、5歳からの「考える」ための教科書。
「言葉」「自分とは何か」「死」「心」「体」「他人」「家族」「社会」「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」
「メディアと書物」「人生」など30のテーマを取り上げる。
読書感想文の定番,中高大学入試にも頻出の必読書。年代を超えて読み継がれる著者の代表作。
プレゼントにも最適。「考える」読書。
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人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある!今の学校教育に欠けている、14、5歳からの「考える」ための教科書。
「言葉」「自分とは何か」「死」「心」「体」「他人」「家族」「社会」「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」
「メディアと書物」「人生」など30のテーマを取り上げる。
読書感想文の定番,中高大学入試にも頻出の必読書。年代を超えて読み継がれる著者の代表作。
- ISBN-104901510142
- ISBN-13978-4901510141
- 出版社トランスビュー
- 発売日2003/3/20
- 言語日本語
- 本の長さ209ページ
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商品の説明
著者からのコメント
●14歳の人へ、14歳以上の人へ、――「あとがき」より
○14歳の人へ、
このような仕方で物事を考えることを、「哲学」と言います。
もし君が、このようなものの考え方、当たり前に思っていることが本当はどういうことなのかを知りたくて考えるということに、もっと興味があるのなら、書店か図書館へ行って、「哲学」と名付けられたコーナーを見てみるといいでしょう。そこには、古くはプラトン、デカルト、カントといった有名な名前の人々の本が並んでいるし、新しくは現在生きている人によって書かれた本もたくさんあります。
でも、たとえ今の君がそれらの本を手に取って読んでみても、聞きなれない言葉や変な言い回しがいっぱい出てきて、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。大学へ行けば、それらを専門に勉強するための学科もありますが、でも、もし君がこの本に書いてあるような仕方で「考える」とはどういうことなのかがわかったのなら、あれらの本を無理して読んだり、専門の知識を覚えたりする必要は、必ずしもないのです。
なぜだかわかりますね。だって君が求めているのは、「考えて、知る」ことであって、「読んで、覚える」ことではないからです。自分で考えて知るために、他人の本を読んで覚える必要はありません。むろん、あれらの哲学者たちは、自分で考えて知ったことを、書いて本にして残したわけですが、それらを読んで考えるとはどのようにしてなのか、まずそれがわかっているのでなければ、それらを読んでも何も知ることはできないでしょう。でも、そんな仕方で哲学の本を読んで、考えたつもりになってしまうことが多いので、あれらの本を読むのは、自分で考えるとはどのようにしてなのか、なんとなくでもわかってからの方がいいかもしれません。そうして考えながら読んでみるなら、あんなに面白い読書はありませんよ。
だからとにかく大事なことは、君が、「知りたい」という気持ちを強くもっているということ、ただそれだけだということです。あれらの立派な哲学者たちだって、考え続けていた理由はそれに尽きるのだから、その意味では全く同じなのです。だからこそ、哲学という考える営みが、人類によってなぜずっと続けられてきたのか、はっきりとわかるなら、君はもうすでに哲学を始めているということになるわけです。たとえ「哲学」という名前なんか知らなくてもね。
この本が、そのささやかなきっかけになることを、期待しています。
○14歳以上の人へ
「哲学」という何かが、自ら考えるより先に存在しているわけではないのですが、哲学史や学説を覚えることが哲学であるという誤解は根深く、あるいはそれらを「やさしく」解説したところで、やはり自ら考えられているわけではなく、さらには自ら考えているかのようで、単なる個人の人生観であったり、そんなこんなを見るに見かねて、とにかく人が素手で考え始めるその生の始まりを伝えるべく、このような教科書の形で書いてみました。
対象はいちおう14歳の人、語り口もそのように工夫しましたが、内容的なレベルは少しも落としていません。落とせるはずがありません。なぜなら、ともに考えようとしているのは、万人もしくは人類に共通の「存在の謎」だからです。したがって、何らかの答えめいたものを教えているわけではないこの本を「教科書」と呼ぶのは、ひょっとしたらふさわしくないのかもしれませんが、子供とともに、生徒とともに、あるいは一人で、なお謎を考えて知りたいという意欲をおもちのいかなる年齢の人にも、何らかお役に立てるものと思っております。
あえて指導要領めいたことを申しますと、I・II章は14歳から、III章は17歳からとなっていますが、これは、III章は、やや大きい視野が必要かと思われたためであって、抽象度においては、おそらくどれもあまり変わりないでしょう。I「原理」、II「現実」、III「真実」と、無理に言うならそんな感じで書かれています。
トランスビュー社の中嶋廣氏の御子息が、たまたま中学三年生だったこともあり、それこそ「生の」貴重な意見を、参考とすることができました。うまく本書に反映できていれば、幸いに思います。
(池田晶子/文筆家)
○14歳の人へ、
このような仕方で物事を考えることを、「哲学」と言います。
もし君が、このようなものの考え方、当たり前に思っていることが本当はどういうことなのかを知りたくて考えるということに、もっと興味があるのなら、書店か図書館へ行って、「哲学」と名付けられたコーナーを見てみるといいでしょう。そこには、古くはプラトン、デカルト、カントといった有名な名前の人々の本が並んでいるし、新しくは現在生きている人によって書かれた本もたくさんあります。
でも、たとえ今の君がそれらの本を手に取って読んでみても、聞きなれない言葉や変な言い回しがいっぱい出てきて、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。大学へ行けば、それらを専門に勉強するための学科もありますが、でも、もし君がこの本に書いてあるような仕方で「考える」とはどういうことなのかがわかったのなら、あれらの本を無理して読んだり、専門の知識を覚えたりする必要は、必ずしもないのです。
なぜだかわかりますね。だって君が求めているのは、「考えて、知る」ことであって、「読んで、覚える」ことではないからです。自分で考えて知るために、他人の本を読んで覚える必要はありません。むろん、あれらの哲学者たちは、自分で考えて知ったことを、書いて本にして残したわけですが、それらを読んで考えるとはどのようにしてなのか、まずそれがわかっているのでなければ、それらを読んでも何も知ることはできないでしょう。でも、そんな仕方で哲学の本を読んで、考えたつもりになってしまうことが多いので、あれらの本を読むのは、自分で考えるとはどのようにしてなのか、なんとなくでもわかってからの方がいいかもしれません。そうして考えながら読んでみるなら、あんなに面白い読書はありませんよ。
だからとにかく大事なことは、君が、「知りたい」という気持ちを強くもっているということ、ただそれだけだということです。あれらの立派な哲学者たちだって、考え続けていた理由はそれに尽きるのだから、その意味では全く同じなのです。だからこそ、哲学という考える営みが、人類によってなぜずっと続けられてきたのか、はっきりとわかるなら、君はもうすでに哲学を始めているということになるわけです。たとえ「哲学」という名前なんか知らなくてもね。
この本が、そのささやかなきっかけになることを、期待しています。
○14歳以上の人へ
「哲学」という何かが、自ら考えるより先に存在しているわけではないのですが、哲学史や学説を覚えることが哲学であるという誤解は根深く、あるいはそれらを「やさしく」解説したところで、やはり自ら考えられているわけではなく、さらには自ら考えているかのようで、単なる個人の人生観であったり、そんなこんなを見るに見かねて、とにかく人が素手で考え始めるその生の始まりを伝えるべく、このような教科書の形で書いてみました。
対象はいちおう14歳の人、語り口もそのように工夫しましたが、内容的なレベルは少しも落としていません。落とせるはずがありません。なぜなら、ともに考えようとしているのは、万人もしくは人類に共通の「存在の謎」だからです。したがって、何らかの答えめいたものを教えているわけではないこの本を「教科書」と呼ぶのは、ひょっとしたらふさわしくないのかもしれませんが、子供とともに、生徒とともに、あるいは一人で、なお謎を考えて知りたいという意欲をおもちのいかなる年齢の人にも、何らかお役に立てるものと思っております。
あえて指導要領めいたことを申しますと、I・II章は14歳から、III章は17歳からとなっていますが、これは、III章は、やや大きい視野が必要かと思われたためであって、抽象度においては、おそらくどれもあまり変わりないでしょう。I「原理」、II「現実」、III「真実」と、無理に言うならそんな感じで書かれています。
トランスビュー社の中嶋廣氏の御子息が、たまたま中学三年生だったこともあり、それこそ「生の」貴重な意見を、参考とすることができました。うまく本書に反映できていれば、幸いに思います。
(池田晶子/文筆家)
内容(「MARC」データベースより)
今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」のための教科書。「言葉」「自分とは誰か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマで考えるきっかけを与える。
抜粋
●考える[1]
君はいま中学生だ。
どうだろう、生きているということは素晴らしいと思っているだろうか。それとも、つまらないと思っているだろうか。あるいは、どちらなんだかよくわからない、なんとなく、これからどうなるのかなと思っている、多くはそんなところだろうか。
生きているということは素晴らしいと思っている人にとって、生きているということは素晴らしい。なぜって、その人が、生きているということは素晴らしいと思っているのだから。
生きているということはつまらないと思っている人にとって、生きているということはつまらない。なぜって、その人が、生きているということはつまらないと思っているのだから。
どうだろう、こんなふうに言われて、君は何か意外なことを聞いたように感じるだろうか。それとも、すごく当たり前なことを聞いたように感じるだろうか。 ひょっとしたら、誰かは気がついたかもしれない。…・・(「第一章 考える[1]」より)
君はいま中学生だ。
どうだろう、生きているということは素晴らしいと思っているだろうか。それとも、つまらないと思っているだろうか。あるいは、どちらなんだかよくわからない、なんとなく、これからどうなるのかなと思っている、多くはそんなところだろうか。
生きているということは素晴らしいと思っている人にとって、生きているということは素晴らしい。なぜって、その人が、生きているということは素晴らしいと思っているのだから。
生きているということはつまらないと思っている人にとって、生きているということはつまらない。なぜって、その人が、生きているということはつまらないと思っているのだから。
どうだろう、こんなふうに言われて、君は何か意外なことを聞いたように感じるだろうか。それとも、すごく当たり前なことを聞いたように感じるだろうか。 ひょっとしたら、誰かは気がついたかもしれない。…・・(「第一章 考える[1]」より)
著者について
[著者]池田 晶子(いけだ あきこ)
1960年生まれ。慶應大学文学部哲学科卒業。専門用語による「哲学」についての論ではなく、哲学するとはどういうことかを日常の言葉を用いて示し、多くの読者を得た。代表作の『14歳からの哲学 考えるための教科書』は、中学国語教科書に紹介されるなど、特に幅広い年代に読まれた。
著書に『14歳からの哲学』『人生のほんとう』『あたりまえなことばかり』『リマーク1997-2007』(トランスビュー)『新・考えるヒント』『オン!―埴谷雄高との形而上対話』『新・考えるヒント』(講談社)『41歳からの哲学』(新潮社)『君自身に還れ』(本願寺出版社)『14歳の君へ』『暮らしの哲学』(毎日新聞社)ほか多数の著作を残し、2007年2月23日死去。
1960年生まれ。慶應大学文学部哲学科卒業。専門用語による「哲学」についての論ではなく、哲学するとはどういうことかを日常の言葉を用いて示し、多くの読者を得た。代表作の『14歳からの哲学 考えるための教科書』は、中学国語教科書に紹介されるなど、特に幅広い年代に読まれた。
著書に『14歳からの哲学』『人生のほんとう』『あたりまえなことばかり』『リマーク1997-2007』(トランスビュー)『新・考えるヒント』『オン!―埴谷雄高との形而上対話』『新・考えるヒント』(講談社)『41歳からの哲学』(新潮社)『君自身に還れ』(本願寺出版社)『14歳の君へ』『暮らしの哲学』(毎日新聞社)ほか多数の著作を残し、2007年2月23日死去。
登録情報
- 出版社 : トランスビュー (2003/3/20)
- 発売日 : 2003/3/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 209ページ
- ISBN-10 : 4901510142
- ISBN-13 : 978-4901510141
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,623位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 36位児童文学
- - 98位思想
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1960年(昭和35年)8月21日、東京生まれ。1983年(昭和58年)3月、慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻を卒業。文筆家と自称する。池田某とも。「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。2007年(平成19年)2月23日死去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『事象そのものへ!』(ISBN-10:4901510789)が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
5 星
考えることを大切に!
当たり前に過ごして来た日常…物事を別の角度で見ることの意味を改めてこの本で知りました。高齢の私ですが、とても勉強になりました。この作者に出会えたことに感謝です。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
副題の「考えるための教科書」というのが意を得ている
「哲学」とは「世界や人生などの根本原理を追求する学問」のことであり
本著は、それを14歳。。中学生レベルの問いかけをし、考えるヒントや道筋をしめしてくれている
しかし当然ながら答えはない
今の時代、きっと少し前よりも、簡単に答えを求め、てにいれているのではないだろうか
それゆえに、考えるという行為を飛ばしていることが多いようにも感じます。
疑問→答え
この中間に考えるという行為が当然入るはずなのに、ググって答えを見つける
この考えるということが精神を豊かにしていく行為なのだろうと思いました。
「精神が豊かであることだけが、人生が豊かであるということの意味だ」という文章があります。
人生が豊かであるために精神が豊かである、そのために考える
そんな流れなのだろうと思います。
短絡的に答えを見つけるのもよい
けれども
時には答えのないことに思いを巡らし、
あーでもない、こーでもないと、、
あるいは
こうしたらあーなって、あーしたらこうなって
と考える訓練も、とても大切だとおもっています。
深く考えずに答える人も多い
決して悪いとは言わないまでも
考えが浅いひとだな。。。という印象をもってしまいます。
常にでないとしても、考える訓練はとても大事であると再考した次第です。
多くの人に読み、考える機会になればいいと思います。
「哲学」とは「世界や人生などの根本原理を追求する学問」のことであり
本著は、それを14歳。。中学生レベルの問いかけをし、考えるヒントや道筋をしめしてくれている
しかし当然ながら答えはない
今の時代、きっと少し前よりも、簡単に答えを求め、てにいれているのではないだろうか
それゆえに、考えるという行為を飛ばしていることが多いようにも感じます。
疑問→答え
この中間に考えるという行為が当然入るはずなのに、ググって答えを見つける
この考えるということが精神を豊かにしていく行為なのだろうと思いました。
「精神が豊かであることだけが、人生が豊かであるということの意味だ」という文章があります。
人生が豊かであるために精神が豊かである、そのために考える
そんな流れなのだろうと思います。
短絡的に答えを見つけるのもよい
けれども
時には答えのないことに思いを巡らし、
あーでもない、こーでもないと、、
あるいは
こうしたらあーなって、あーしたらこうなって
と考える訓練も、とても大切だとおもっています。
深く考えずに答える人も多い
決して悪いとは言わないまでも
考えが浅いひとだな。。。という印象をもってしまいます。
常にでないとしても、考える訓練はとても大事であると再考した次第です。
多くの人に読み、考える機会になればいいと思います。
2024年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学生になる息子に買いました。
普段、本をあまり読まないのですが、熱心に読んでました。読んでよかったと言っていました。おすすめできる本です。
普段、本をあまり読まないのですが、熱心に読んでました。読んでよかったと言っていました。おすすめできる本です。
2023年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいな状態の本が届きした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2022年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
考える人になりましょう。その為に必要な本です。可能な限りの子供、それに大人も読むと良いよ!
2021年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分で考えることの役に立つと思います。易しい言葉で書かれていますが、すごく本質をついているように思いました。
2022年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっと早くから読んでおきたかった本