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異端の福祉 「重度訪問介護」をビジネスにした男 単行本(ソフトカバー) – 2023/3/22
購入オプションとあわせ買い
福祉業界のタブーに挑む
重度障害や難病患者が自宅で暮らせるように――
重度訪問介護サービスをビジネスにした
社会起業家(ルビ:ソーシャルアントレプレナー)の軌跡
脳性麻痺や難病で重度の肢体不自由がある人や強度行動障害のある人など、
いわゆる重度障害者は、これまで施設・病院で暮らすことが″当たり前"とされてきました。
本人は家で過ごしたい、家族も家で過ごしてほしいという気持ちがあっても、
介助サポートなしで家で過ごすのは容易ではありません。
そんな重度障害者に対して、訪問介護サービスはあるものの、未だに
全国的に充実していません。
介護スタッフの成り手が圧倒的に不足しているためなかなかサービスが普及していかないのです。
著者はこの命の尊厳に関わるような重要な社会課題をビジネスの力で解決したいと思い、
会社を立ち上げ、重度訪問介護事業所の全国展開に取り組んでいます。
福祉業界ではタブーとされる利益の追求に切り込むことで、人材への投資、
サービス品質の向上、事業規模の拡大を実現しているのです。
本書は、介護サービスを受けたくても受けられない介護難民をゼロにするために、
ソーシャルイノベーションを起こそうとする一人の経営者の軌跡です。
著者が見てきた重度障害者の現状や重度訪問介護の重要性を、現場の生の声とともに
綴った一冊です。
【目次】
はじめに
プロローグ 本当の強さを求めて―
福祉の道へ
「清く貧しく」の福祉像に反する異端のビジネスモデル
福祉業界で20年、私が歩いてきた道のりと現在地
父の背中を追ってボクシングに熱中した10代
プロの道を断念し、大学の哲学科へ
一般企業の就職への違和感 アルバイトで自分探しの日々
友人から薦められた1冊の本で福祉に興味を抱く
探していた答えはここに 真のケアを求めて福祉の世界へ
第1章 重度障害者の介護へ
目の当たりにした過酷な現実
アルバイトで飛び込んだ福祉事業所で重度障害者の現実を知る
ともに生きることを学びあう場
2002年当時、在宅で暮らす障害者はレアケースだった
自分のことは自分で決める――障害者の「当事者主権」という考え方
障害者たちが歩んできた歴史と自立のための運動
1970年代に障害当事者による社会運動が活発化した
当事者運動によって社会は本当に変わったのか
重度障害者は「家族が面倒を見るもの」という重圧
核家族化で在宅介護はさらに困難になっている
重度障害者の受け皿となる施設も数が足りない
老障介護やヤングケアラー問題の根幹にある重度障害者のための制度不備
人工呼吸器をつけない選択をするALS患者が7割
家族に介護をさせたくない、でも施設にも入れない……重度障害者たちの葛藤
第2章 国の制度ができてもサービスが受けられない
働き手不足の重度訪問介護
ボランティアが重度障害者の在宅介護を支えた時代があった
1981年の国際障害者年、自立生活の考え方が日本にも広まった
重度障害者にとっての「自立」とは何か
ボランティアから労働へ 障害者自立生活運動が活発化
全国公的介護保障要求者組合のメンバーとして活動のど真ん中へ
社会を変えようともがき、疲弊していく
グループホーム勤務で社会復帰、そして介護系ベンチャー企業立ち上げへ
現場と経営者の意見対立で板挟みに
2014年6月、重度訪問介護事業所を社内に新設
社会から置き去りにされた人たちの“隠れたSOS"の多さに気づく
制度はあるのにサービスが使えない重度障害者たちがいる
職場の不満は爆発寸前 独立を決意する
第3章 誰もやらないなら自分でやるしかない
重度障害者が自宅で過ごせる介護事業を立ち上げる
2020年8月、重度訪問介護事業で会社設立
私たちが事業を通して解決しようとしている社会課題とは
重度訪問介護難民が生まれてしまう5大要因
重度訪問介護サービスの需要と供給のバランス
1都6県の利用格差は最大18倍 利用者ゼロの市区町村が約3割
国連から勧告を受ける
急ピッチでの事業所開設と介護スタッフの増員
資金繰りのピンチに救世主現る
介護の利用で人生が変わる ~当事者とその家族のエピソード~
強度行動障害が1対1のケアで落ち着く事例を確認
第4章 利益の出る仕組みをつくり、
従業員には高い給料を支払うことでサービス品質を高める
「福祉は清貧であれ」という業界の常識を覆す
社会課題解決と営利追求を両立する、オンリーワンのビジネスモデル
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
ソーシャル・ビジネスの発見 社会課題をビジネスで解決する
善意に依存する介護には限界がある 持続可能な事業化へ
営利企業にすることで「支援できる人が増える」スケールメリットが狙える
大きな組織で、チームでよりしっかりと支える
従業員を満足させるには、物心両面の充足が必須
給与水準の低い福祉業界で年収1000万円を実現
未来の介護業界を明るくしたい
利用者と向き合う重度訪問介護には“介護の本質”がある
60代、70代でも重度訪問介護ではまだまだ現役
どんな人材が活躍しているか
多様なバックグラウンドをもつ人たちが活躍
異業種、未経験、何歳からでも輝ける ~社員6人のエピソード~
介護以外のやりたいことも社内起業でチャレンジ可能
自社で介護人材を育成し、現場へ送り出すヘルパー養成研修事業所の仕組み
なぜ従業員に高い給与を払えるのか ニーズの高さと加算請求の仕組み
利益を最大化し、事業成長を続けるためのDX
質の高い重度訪問介護を提供する秘訣とは
第5章 会社を成長させることが社会課題を解決する
必要な人が必要な介護を受けられる社会を目指して
進んでいない地域移行
47都道府県進出のその先へ 重度訪問介護の空白地域をゼロにする
一人でも多くの仲間を増やすために
徹底的な説明と対話 精神のリレーを受け継いでいく
組織風土をデザインする ダイバーシティの実現を目指して
情報発信から社会を変えていく
ともにいる、ことがすべて
人工呼吸器を拒否していた難病患者が生きる選択をする
おわりに
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2023/3/22
- 寸法18.9 x 13 x 1.5 cm
- ISBN-104344941829
- ISBN-13978-4344941823
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出版社より

はじめに
脳性麻痺や難病で重度の肢体不自由がある人や強度行動障害のある人など、
いわゆる重度障害者の方は、これまで家族が介護を担うか、施設・病院で暮らすことが〝当たり前〟とされてきました。
しかし、家族から在宅でケアを受ける場合、昼夜を問わず介護してもらわなければならず、家族が疲弊してしまうケースが多くあります。特に24時間の喀かく痰たん吸引や経管栄養といった医療的ケアが必要な人は、家族に負担をかけていることを気に病み、自分を責めてしまうことも少なくありません。
一方で施設や病院で暮らす場合は、住み慣れた地域で家族と時間をともにすることは諦めざるを得ません。トイレや寝返り、外出がしたい際もスタッフの手が空くまで待たねばならず、本人が望む形で介護を受けることは難しいのが現状です。
そんな重度障害者たちの生活を支える公的サービスとして、「重度訪問介護」があります。重度訪問介護を利用すると、介護スタッフによる在宅での介護および医療的ケアを受けることができ、家族の助けを借りることなく、また施設に入所することもなく、在宅での生活が可能になります。場合によっては24 時間365日の利用も可能で、一人暮らしを実現している方もいます。
これらのサービスは、重度障害をもつ人の生き方の選択肢を広げ、人間としての尊厳や自由を守るという意味で非常に重要なものです。当事者の働きかけや運動によって勝ち取ったといえる、世界でも類例をみないすばらしい制度ですが、残念ながら制度開始から15年余りを経た今も十分には活用されていません。
その背景には、制度そのものの認知度が低いことや公費負担をする自治体の財源不足など複数の問題が絡み合っていますが、特に大きな問題として、サービスを提供できる事業者や介護スタッフの不足があります。供給が足りていないため、当事者が希望してもサービスを受けられないケースがあとを絶ちません。
私はこうした命の尊厳に関わるような重要な社会課題をビジネスの力で解決したいと思い、会社を立ち上げ、重度訪問介護事業所の全国展開に取り組んでいます。2023年1月には、全国47都道府県に事業所を構えることができました。今後の目標は山間部や離島など、全国津々浦々までサービスを届けることです。
映画『こんな夜更けにバナナかよ』で知られているとおり、もともと障害者の在宅介護を担っていたのはボランティアの人たちでした。そのため、障害者福祉にビジネスの話をもち込むことは金儲け主義であると「異端」視されてしまいます。しかし、私がこの方法にたどり着くまでにはたくさんの紆余曲折と試行錯誤がありました。
本書では私が見てきた重度障害者の現状や重度訪問介護の重要性を、現場の生の声として届けます。そして、介護サービスを受けたくても受けられない介護難民をゼロにするために、私たちがどんなビジネスを行い、どのようにして社会を変えようとしているのかをお話しします。
事故や病気で重度の障害を負う可能性は誰にでもあります。
この国で生きるすべての人がより良く暮らせる社会となるために、本書が一石を投じられれば幸いです。



商品の説明
著者について
1972年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学文学部哲学科卒。大学卒業後、介護福祉社会運動の世界へ。自立障害者の介助者、障害者運動、ホームレス支援活動を経て、介護系ベンチャー企業の立ち上げに参加。デイサービスの管理者、事業統括、新規事業の企画立案、エリア開発などを経験。2020年8月に株式会社土屋を起業。代表取締役兼CEOに就任。2023年1月には、重度障害者を24時間在宅で支援する重度訪問介護事業所「ホームケア土屋」を全国47都道府県に広げる。ALSなどの難病や重度の障害があっても、望む地域で望む人と安心して暮らせる社会の実現を目指し、日々奔走している。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2023/3/22)
- 発売日 : 2023/3/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 264ページ
- ISBN-10 : 4344941829
- ISBN-13 : 978-4344941823
- 寸法 : 18.9 x 13 x 1.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,943位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 39位ビジネス企画
- - 47位経営戦略
- - 359位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
戦うって大変だと思った書籍でした。
介護といっても高齢者の介護しか知らず、重度訪問介護とはこの本で初めて聞きました。
書かれていることがこの会社の全てではなく、もちろん見えていない部分も多々あるとは思います。
ただ重度訪問と高齢者介護は違えども、これから自身の両親を含め介護が必要になる対象者が間違いなく増えであろう中、介護を仕事として選択しても単なる労働者ではなく、自身の経験や能力を活かしてキャリアアップも狙える様な会社もあるんだと知れたのは良かった。
介護事業に携わっていて、経営の勉強の一環として買うということは控えたほうがいい本である。
この本の冒頭は、著者の半生から始まる。著者がどのような人生を辿ってきたか、どういうプロセスで重度訪問介護にたどり着いたか、どういう思いを持って会社を立ち上げたのか。
ここまでは経営者自身が書いた本であれば当たり前というくらいに書かれていることなので、余興と思いつつ読める範囲ではあるが、その話が長い。1章2章・・・と続き、本の折り返しに至っても終わらず、最終的には抜粋した社員たちの話をしていく。(しかも語るのは著者であり、その社員ではない)
その後、1節にて経営的な部分に言及している箇所もあるにはあるが、
・スケールメソッドを使う(会社の規模が大きくなれば効率化が図れ、労働生産性が上がるという事)
・重度介護はそもそも単価が高く、今後もニーズが期待できる。
・DX化を徹底している。(労働生産性の向上)
という程度であり、10ページにも満たない。
自身の手法を公開してしまえばレッドオーシャンとなり、自社が稼げなくなるからだろうか?と余計なことを勘繰ってしまうほど非常に薄い内容であり、期待して読むと落胆するだろうことは間違いない。
この本で得た収益も著者の会社で働いている人への給料に変わっていくと考えると一種の社会貢献となるのかもしれない。
それくらいしかメリットがない本。