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伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌 単行本 – 2019/3/26
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全くの投資素人集団がわずか2週間の研修プログラムによって、次々と巨額の利益を上げていくというセンセーショナルなストーリーはトレーディングの世界では、あまりにも有名。その集団の名は「タートルズ」。
全米のトレード業界を驚愕させるパフォーマンスを実現させた舞台裏には、ある課題について意見の対立した2人のカリスマトレーダーの存在があった。わずか400ドルをトレーディングによって2億ドルにまで増やした伝説的トレーダー、リチャード・デニスとトレーダーにして数理論理学の専門家ウィリアム・エックハート。「トレーディングは訓練次第で成功できるか? 」2人の実験からすべてが始まった。
タートルズのメンバーは彼らにどのようなトレード手法を伝授されマーケットを席巻していったのか?トレードの手法やルールなどを含めた実験の全貌を描いた異色ノンフィクション、待望の復刻! ※本書は、2009年2月に日経BP社から刊行された『ザ・タートル 投資家たちの士官学校』の復刻版で、米国ペーパーバック版で新たに書かれた「著者あとがき」を掲載しています。※本書は、リアル書店(店舗型書店)では販売しておりません。
【プロ投資家から推薦の言葉】
タートルズの話は、何人もの関係者から何度も聞かされてきた。多くの記事も読んだ。その上で言わせてもらえば、この本はタートルズにまつわる話の中でずば抜けて面白く、示唆に富み、網羅的で、タートルズの偽らざる姿を描いている。
フランシスコ・J・ヴァカ博士(ヴァカ・キャピタル・マネジメントLLC)
※元タートルのポール・レイバーはヴァカ・キャピタル・マネジメントの幹部
マイケル・コベルの力作にして好著、『タートルズの全貌』は、タートル第1世代の実験の真相だけでなく、デニスとエックハートの考えに共鳴した第2世代についても描いている。なかでも興味深いのは、セーラム・エイブラハムだ。第1世代のタートルと偶然知り合ったのをきっかけに、エイブラハムの人生は180度変わり、ついには自らのファンドを立ち上げ、大成功を収める。マーケットは1980年代とは様変わりしたが、成功の秘訣は当時も今も変わらない。エイブラハムのエピソードは、そのことを如実に表している。また、本書はれっきとした金融ジャーナリズムでもある。この点は良い意味で私の期待を裏切ってくれた。この大局観があったからこそ、本書はまさにタートルズの「全貌」をあますところなく描き出し、またトレーディングの教科書としても揺るぎない一冊となった。コベルは書こうとするテーマを徹底的に調べ上げ、裏を取った。対象を客観視し、長期にわたって成功し続ける者とそうでない者がいるのはなぜなのかを掘り下げた。特に示唆に富んでいるのは、リチャード・デニスその人についての記述だ。タートルズの終焉と、デニス自らが考案したトレードのルールや原則との決別は多くのことを教えてくれた。
ブレット・スティーンバーガー(プロトレーダー、SUNYアップステート医科大学の教授として精神医学と行動科学の教鞭を執る)
●タートルズ自身達からもコメント続々!
「とても楽しめた。売れますように。」
トム・シャンクス(タートル)
「素晴らしい本だった。」
マイケル・シャノン(タートル)
「気に入った。よく書けている。おめでとう。」
ジェフ・ゴードン(タートル)
「すごく良かった。客観的に真実を追求してくれて感謝します。」
ルーシー・ワイアット・マティネン(タートル)
「良書。」
ラッセル・サンズ(タートル)
「全体としては悪くない出来です。本にならなければいい、自分が登場しなければいいと願っていましたが、あなたなら間違いなく書くと思いました。そこで私も、できるかぎり真実を明らかにしようと考えるようになりました。だいたいにおいて、うまくいったと思います。」
ジム・ディマリア(タートル)
●「著者あとがき」より一部抜粋
私がタートルズに関して書いたいくつかの点について、これまでのところ四人のタートルが一度ならず告訴すると脅してきた。そうしたリアクションからも、本書をまとめる作業がどれほど険しい道のりだったか、おわかりいただけるだろう。著者というものは常に、作品が読者から高く評価されれば満足感を得るものだが、うれしいことにこの数ヵ月の間、本書はまさに私に満足感を与えてくれた。しかし私にとって本書を世に出すまでの経験は、タートルズをテーマにした大好きな物語にのめり込む時間だったといえる。
ウォール街は、世間から崇拝されるような金儲けの神様を作りあげることが大好きだ。神様の中には称賛に値する者もいれば、そうでない者もいる。誰が本物で、誰がそうでないかを見極めることが、私の仕事の醍醐味だ。タートルに関する調査を終える頃には、ひとつのストーリーが浮かび上がってきた。すなわち、何人かのタートルは真実を解き明かし、広く世に知らせたいと思っている一方、他の何人かは、まるで冷戦下のCIAの作戦を闇に葬ろうとするかのごとく、すべてをひた隠しにしようと躍起になっていたのだ。
●「監訳者あとがき」より一部抜粋
読者がもっとも注目するのは、タートル・トレーディングの具体的な手法であろう。それは第5章でわかりやすく説明されている。これから自己資金でトレーディングを始めようと考えている読者には、とても役に立つはずだ。その一方で、「こんな単純で大丈夫」?という感想を持たれた方がいるかもしれない。トレーディングのノウハウ本は巷に氾濫しているが、抽象的な内容に終始しているものから、過度にマニュアル的な内容で、ぱっと見には具体的だが、実際にはつかみどころがなく、難解すぎて読破しきれないものが多い中、本書は適度に抽象的でありながら適度に具体的であり、大変読みやすいものに仕上がっている。(中略)
欧米には成功している著名なトレーダーが何十人、数百人といるが、日本ではそれほど多くはない。なぜか、日本人が世界的に有名なトレーダーとして名をとどろかせた者はいまだに存在しない。しかし、本書を読んだ読者の中から、将来成功を収める世界的なトレーダーが登場することも期待したいと思う。
●監訳者の遠坂淳一氏が代表をつとめるJK WILTON & COMPANYより
世界の大手ヘッジファンドでも採用されている「トレンドフォロー戦略」。本書では日本でも有名なマン社やウイントン社、等も採用をしているこの「トレンドフォロー戦略」をより具体的に解説をしています。この戦略については、投資家にとってもトレーダーにとっても、必須の知識といえるでしょう。なぜならこの戦略は広義ではあらゆる局面で活用可能だからなのです。更に本書では「トレンドフォロー戦略で収益を上げる」ための手法を具体的に説明するのに留まらず、それを踏まえた上で「トレーディングにおいて何が難しく、何が最も重要なのか」?という点に一歩踏み込んで書かれている点にも注目をして欲しいところです。
- 本の長さ486ページ
- 言語日本語
- 出版社FPO
- 発売日2019/3/26
- 寸法19.4 x 13.8 x 3.7 cm
- ISBN-104909074023
- ISBN-13978-4909074027
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▼「監訳者まえがき」より一部抜粋
実験の目的は、「トレーダーとして成功するのに必要なのは才能なのか、それとも教育によるものなのか?」を明らかにすることだった。この実験でデニスは、タートルたちにさまざまな知識を与え、訓練を施し、さらには資金までも提供し、わずかな期間で大きな収益をあげる有能なトレーダー集団に育てあげることに成功した。つまりトレードは、誰でも学べるということを証明したのだ。
当時、門外不出であったトレードの手法やルールなどを含めた実験の全貌を記したのが本書である。ちなみにデニスは、わずか四〇〇ドルの自己資金をトレーディングによって二億ドルにまで増やした稀なるトレーダーだ。本書では、この伝説のトレーダー、リチャード・デニスの具体的なトレーディング手法と彼の生涯についても触れている。…(中略)…
本書の初版である『ザ・タートル──投資家たちの士官学校』(日経BP社)が出版された時期は、米国初のサブプライムローン問題が原因となり、世界の株式市場が大暴落したタイミングと重なる。サブプライムローンで膨れあがっていた株式市場は弾け、半値以下まで一気に下落した波乱の時期であった。こうなると、ミューチュアルファンド(日本の投資信託に相当)だけでなく、下落相場に強いはずのヘッジファンドでさえも運用資産を大きく減らした。「下げ相場に強い」はずのヘッジファンドが、だ。もっとも、地球上に存在する多くの資産の価値が大きく下がったのだから無理もなかろう。さらには、解約を完全に停止したり制限したりして換金できないヘッジファンドが続出した。投資家は、ファンドの※※がみるみる下がっていくのを、ただ茫然と眺めているしか他に方法はなかったのである。…(中略)…
しかし、そうした最悪の状況を絶好のチャンスととらえ、最大級の輝きを放ったのが、タートルたちが学んだトレンドフォロー戦略を駆使するマネージド・フューチャーズ、つまり先物ファンドだ。見えない底に落ちていくように下落する株式市場を尻目に、二桁の好成績をあげただけでなく、ほぼすべてのファンドが投資家の解約請求になんら問題なく応じたのである。世界の金融市場が"メルトダウン"する中で、こんなことが、なぜ可能だったのだろうか? いったい彼らは、どのようにして高い運用収益をあげたのだろうか?…(中略)…
その秘密は、本書の中で説明されている「タートル」の売買手法を読み説くことで、より具体的にわかる。金融危機の最中でも大きな収益をあげたトレーディング手法について具体的に語られているのである。…(中略)…
伝統的なミューチュアルファンドだけでなく、ヘッジファンドまでもが大暴落し、多くの運用者と投資家が恐怖に慄いていた際に、タートルを含めた多くのトレンドフォロワーは神がかりなほど抜群の収益をあげていたのは一目瞭然だ。百年に一度といわれた金融危機を絶好のチャンスととらえ、見事なまでに大きな収益をあげたのだ。タートルたちはこの「トレンドフォロー戦略」の申し子だったのである。
タートルたちのトレーディング手法は、ゴールドマン・サックスやソロモン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーといったピカピカの投資銀行のトレーダーとは異なる。彼らは、投資銀行のトレーダーと比較すれば、驚くほど少額の資金で運用していた。しかも、数十億、数百億円相当の巨大資本や、複数の情報端末などを装備する高価なトレーディングデスクとはかけ離れた、簡素な環境でトレードしていたのである。もちろん、運用資金が大きくなれば、それなりの環境を整えなければならない。しかし、運用資金が大きくなったとしても、トレーディングの骨組みや思想はタートルたちが学んだものと基本的には同じはずである。
タートルたちの師匠であるリチャード・デニスがトレーディングを開始したときの資金がわずか四〇〇ドルであったことも、それを裏付けている。デニスが自己資金を二億ドルにまで増やすことができたという話は、もうひとつの伝説といっていいだろう。ちなみに本書では、タートル・トレーディングの具体的なルールがシンプルでわかりやすくコンパクトにまとめられている。これは、著者のマイケル・コベル氏の考えでもあろう。…(中略)…
本書で紹介しているのは、まぎれもなくタートルたちが実際の売買で使い、実績をあげたトレーディング手法だ。これは、著者のマイケル・コベル氏がタートルたちを長年かつ多面的に調査・研究してきたからこそ、客観的に書くことができたといえよう。…(中略)…
トレーダーやトレーダーを志望する方はもちろん、さまざまな方に本書を読んでいただきたいと思い、筆者の視点で対象となる読者を考えてみた。一.市場でトレードしている人、これからする人 二.ファンダメンタルズ分析のファンド・マネージャー 三.一般および富裕な投資家、資産家 四.学生、学校関係者 五.ファイナンシャルプランナーなど運用に関係のある職業の方 六.その他、一般の読者
要は、すべての人が対象なのだ。本書は、投資ではなく、「短期的な鞘ぬき」、つまりトレーディングに興味を持つ人だけが読むものと思われがちだが、決してそうではない。トレーディングは単なる投機と見られがちだが、タートルズが駆使するトレンドフォロー戦略は投機的手法に終始するものではない。人間の思惑や行動が詰まった単純なシグナルが※※であり、これをいかに分析して読み取り、将来につなげるか、という思想が根底に流れているのである。…(中略)…
本書は、タートルズというトレーダー集団を中心に据えたトレーディングの俯瞰書である。同時に、人生を生き抜くための俯瞰書でもある。なぜなら、勝ち馬への乗り方、つまり大きなトレンドの種を見つけ、それを逃さずに乗るという考え方は、どの世界にも通用するからだ。そして大切なことは、リスクを恐れないことだ。タートルたちが選抜されたのは、リスクを厭わないという理由だった。そのような視点で本書を読むと、また別の発見があるかもしれない。
商品の説明
出版社からのコメント
投資に興味を持っている人はもちろんのこと、これまでまったくこの分野に関心のなかった人も緻密かつ大胆なストーリーにエキサイティングし、一気に読み終えてしまうことでしょう。これぞインベスタードリーム! 本当にワクワクしながら読めると思います。
もし、あなたが新聞の求人広告でこんな奇妙な文章を見かけたら、どう思う?『業務拡大につき人材募集:400ドルを2億ドルに増やした独自のトレーディング手法を教えます。投資経験は歓迎するが必要条件ではない、経験は不問です。』怪しさ満載?危ないビジネス?誰もが疑いの目を持ってしまいそうですが・・・、実は、これが後に全米マーケットを席巻することになる伝説の投資集団「タートルズ」のはじまりなのです。ズブの投資素人の寄せ集めが、たった2週間の訓練で世界最高水準のトレーダーとして養成されたなんて! ノンフィクションとは思えない物語の展開にきっとあなたは自分を登場人物に重ねあわせて、エモーショナルな世界へと惹きこまれていくはずです。
物語の舞台は1980年代の米国シカゴ―。そこに「立会場(ピット)の貴公子」と呼ばれた男がいました。その人物の名は、リチャード・デニス。マーケットから莫大な収益を上げ続けていた尋常ではない洞察力はマスコミでも取り上げられるほど。しかし、彼は自分の運用能力が優れているのではなく、適切な指導を受ければ誰にでも出来ると考えていました。それに異を唱えたのが高校時代からの友人である数理論理学の専門家、ビル・エックハートでした。「トレーディングは訓練次第で成功できる」というデニス、「トレーディングの能力は天賦の才」というエックハート。二人のカリスマは議論の末、それなら実験をしてみようと公募した1000人の中からメンバーを選んだのです。
ウォール街での実務経験などまったくない素人集団ははたして二人のカリスマにどんなトレード手法を伝授され、ビリオネア(億万長者)へと変貌していったのか?本書はその誕生エピソードをはじめ、具体的ロジックを盛り込んだ実験の内容や運用成績、その後の彼らの姿にまで踏み込んだストーリーを書き綴ったものです。誇張されたハリウッド映画の台本ではありません。すべて現実にあったお話です。脳裏にイメージ映像を描きながら読み進めてみてください。
ちなみにこの復刻版で追加されたあとがきは33ページもあり、これまた読み応えのある、いわばスピンオフ。4人のタートルが著者を告訴すると脅してきた?! タートルズのネーミング由来に衝撃の真実?! 最後まで興奮させてくれるものです。
▼『タートルズの全貌』特設ページはこちら▼
https://www.fpo.jp/turtle-trader/
◎本書の一部(47ページ)を無料公開中!
※本書は、リアル書店(店舗型書店)では販売しておりません。
著者について
マイケル・W・コベル(Michael W. Covel)
世界的に有名なウェブサイト「タートルトレーダー・ドットコム」の創設者で、著述家にして起業家。伝説のトレーダー集団タートルズおよびトレンドフォロー研究の第一人者としても有名。第1作目の著書『規律とトレンドフォロー売買法』(パンローリング)は10カ国語に翻訳され、世界的ベストセラーとなった。第2作目の本書『伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』(FPO)は、伝説のトレーダー、リチャード・デニスとその教え子「タートル」たちの軌跡を綴ったタートル・ストーリーの決定版と評される。他に、『トレンドフォロー大全』(パンローリング)、『トレンドフォロー59の啓示』(FPO)、金融ドキュメンタリー映画「クラッシュ――賢明な投資家と愚かな羊たち」(FPOよりDVD発売)などがある。新作『TrendFollowing Mindset』では、ジャック・D・シュワッガー著『新マーケットの魔術師』(パンローリング)にも取り上げられた世界屈指のトレンドフォロワー、トム・バッソをフィーチャーしている(FPOより刊行予定)。また、トレンドフォローに関連する情報も精力的に発信している。ポッドキャストは1000タイトルを超え、世界的に有名なトレンドフォロワーやトレーダー、ファンドマネージャー、ノーベル賞受賞者などにおこなったインタビューを公開。現在もタイトル数を伸ばしている(通訳版はFPOより順次リリース予定)。
[監訳者]遠坂 淳一(とおさか じゅんいち)
東京及び米西海岸在住。株式、債券、不動産、保険などの助言を国内法人や富裕層などに行う。山一証券等を経て一九九六年から海外投資、資産運用、ウエルス・マネジメントにかかわるウェブサイト(www.jkwilton.com、www.Private-Bank.jp)の運営、コンサルティングを手がける(株)ジェイ・ケイ・ウィルトン・インベストメンツ、および投資助言・代理業登録業者(2256号)のマイ・ウエルス・マネジメント(株)代表取締役を務める。訳書に『LTCM伝説──怪物ヘッジ・ファンドの栄光と挫折』(東洋経済新報社、共訳)、『ヘッジ・ファンド投資入門』(ダイヤモンド社)、『αを探せ! 最強の証券投資理論──マーコヴィッツからカーネマンまで 』(日経BP社)がある。東京生まれ。米ピッツバーグ大学MBA。
[翻訳者]秦 由紀子(はた ゆきこ)
上智大学外国語学部英語学科卒業。翻訳者。金融・法律・経済分野の翻訳を手掛ける。訳書にデビッド・N・ドレマン著『株式投資は心理戦争』、ジェームズ・P・オショネシー著『ウォール街で勝つ法則』(共にパンローリング刊)、ボブ・ウリチャック著『ペンを片手に夢を実現させる12の法則』(三修社刊)がある。
登録情報
- 出版社 : FPO; 第1版 (2019/3/26)
- 発売日 : 2019/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 486ページ
- ISBN-10 : 4909074023
- ISBN-13 : 978-4909074027
- 寸法 : 19.4 x 13.8 x 3.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 11,672位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 76位一般・投資読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
人は教育によって、あるいは与えられた知識や情報によって以下様にも変化していくことを追体験できる本だ。
ある程度の資質はあるかもしれないが、非常に興味深い内容だった。
でも、如何せん結果が出ないのでこの本を読んだら、
結果を出すには、この本の中のタートルズみたいに
教えを乞わないとダメということです。
勉強になりました。
なので読み物として感想を書きます。
私は翻訳された文章を読むのがあまり好きではありません。
なんだかまどろっこしいというか、読んでいて頭になかなか入ってきません。
この本もまどろっこしい所はありますが、比較的読みやすかったです。
内容も個々の人物を追って書いているので、物語を読む楽しさがありました。
そこそこ分厚い本なので、途中で中断したりしましたが、最後まで読めました。
これは翻訳のうまさがあるのかもしれません。
投資の本や情報は溢れんばかりにありますが、初期の段階でこの本に出会えてよかったです。
読む価値のある本でした。
わたし自身けっこう夢中になって、ひと晩で読んでしまいました。
本書はただの伝記ではありません。
商品取引によって年若くして億万長者になった天才トレーダーのリチャード・デニス、彼のパートナーのエックハート、ふたりの教え子のタートルズの秘密にせまりながら、同時にこの世で成功をおさめるためのエッセンスをさがす物語です。
物語はデニスの生い立ちからはじまります。
やがてお待ちかねのタートルズが出てきます。
タートルズ誕生のプロセスが明らかになり、そこでの教育、訓練、成績、競争、混乱など内部事情が語られます。
そして、突然の組織解散によっていったん幕がとじます。
後半部分からは、独立したメンバーのその後の人生を追っかけて、それぞれを勝ち組と負け組に分けて、比較しています。
デニスとエックハートもちゃんと登場します。
タートルの具体的な投資手法については第五章で紹介されています。
直近の高値と安値とブレイクアウトを用いた典型的なトレンドフォロースタイルです。
ただ、リスク管理についてユニークなルールがあって、これが本書のなかでいちばん重要な個所じゃないかと思われます。
くわしくはいいませんが、ユニットとNといった独自の概念を用いて説明しています。
タートルはこのふたつをつかって、リスク・エクスポージャーのサイズと取引量をきめるのですが、その具体的な計算式がのっています。
毎日のボラティリティの数値を組みこんで算出するので、かなり実用的です。
正直にいって、このテクニックひとつだけでも購入代金を支払う価値があると思いました。
そして、テクニカルトレーダーとしての心得をいやというくらいたたきこまれます。
本書籍は読むひとによっては歴史書にも哲学書にも指南書にもなると思います。
すべてを読んだところで、みんながみんな、相場で勝つことができるようになるわけじゃありませんが、すくなくとも読者のうちのひとりかふたりくらい、本作から学んだことを発揮して、トレーダーとして成功するやつが出てくるんじゃないかと思わせられるくらいしっかりした仕上がりなのはまちがいありません。
彼らが活躍した1980年代のマーケットでは特別な才能や思考レベルの高い者でしか、トレーディングに携わることができない風潮にあったわけだが、その定説を覆すような人体実験は思いのほか痛快であり、これが本当にノンフィクションなのかと感じさせる大胆さがある。
デニスはトレーディングに才能は要らない、ルールを学習すれば誰だって成功することができるという考えの下で、この突拍子もない実験を莫大な資産をもとに実施するわけだが、ある意味で、それを思いついたデニスはやはり天才なのではという印象を持つ人もいるかもしれない。いずれにしろ、身なりなども全く気にしないシカゴの田舎街出身の大男が全米を席巻するマーケッターになったことは事実なのだ。
トレーディングに関心はあるが、利益を上げるための学習には消極的になってしまうタイプの人にとって本書はエキサイティングな物語として目を走らせながら学習できるとともにトレーディングに対する希望と自信を植え付けてくれるものといっていい。
そして、本書が他の書籍と一線を画し読み応えを感じさせてくれる最大の理由がある。これまでウォール街の伝説としてタートルズは多くの書で、誕生時の逸話にはじまりサクセスストーリーとしてのみ描かれてきたが、著者のマイケル・コベル氏が第三者の立場で実際のメンバーに接触して裏側の話まで聞きだしたものを記しており、これまで真実と信じてきたものが覆される内容があったり、その後のタートルズの姿にまで触れているところが面白い。
同じ特殊な技能を身につけた者たちであっても、それぞれ成果が異なるのはなぜか、ノーリスクでトレーディングを学べる環境にあるのに破門されたメンバーのことや成功者として取り上げられていたメンバーのその後の失墜の事実。さらに仕掛け人であったトレーディングのカリスマ、リチャード・デニスも例外ではなかったというタブーにまで突っ込んだものはおそらく本書だけだろう。
本書はコベル氏のヒット作のひとつ『ザ・タートル 投資家たちの士官学校』の復刻版であるが、前作には盛り込まれなかった「あとがき」が掲載されている。監訳者が表現したように楽屋裏話のようなものであるが、確かにタートルたちの人間模様を浮き彫りにする興味深い内容だ。本書出版にあたり4人のタートルが著者を告訴すると脅してきたなんてセンセーショナルな話しは興味を惹かれて当然だろう。
まさにタイトルどおり「タートルズの全貌」が記されている。