新しく景表法を担当することとなり、消費者庁の書籍等で勉強を始めていましたが、景表法は、特に表示規制について、法令の規定が概括的と感じ、具体的な事案についてどのように検討していくことになるのか、分からないでいました（企業法務自体は10年以上担当していますが、景表法は、特に条文の抽象度が高く、具体的なあてはめの仕方がわかりにくい法律だと感じていました）。
この書籍は、表示規制・景品規制の双方について、検討手順や思考枠組みが言語化されており、また、豊富に事例検討がなされているため、抽象化されたルール・規範の理解だけではなく、あてはめの仕方（検討手順や思考枠組み）を含めた意味で、景表法の概観を理解するのに有益で助かりました。
最近は、消費者庁の執行対象も、ＨＰ等を含めたデジタルマーケティングの分野に移行しつつあると思いますので、そういった新しい分野/傾向への言及を更に増やしていただけると有難いです。
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