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地球はグラスのふちを回る (新潮文庫) 文庫 – 1981/11/27
開高 健
(著)
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無類に豊饒で、限りなく奥深い〈快楽〉の世界。
長年にわたる飽くなき探求から生まれた極上のエッセイ29編。
飲んでびっくり、中国の五ツ星のブランデー、ウィーンの森の居酒屋村の白ぶどう酒、ヴェルレーヌを施療病院で野垂れ死にさせたアブサン、サイゴンの米兵用酒場の暗闇で飲んだビールetc,etc。
……世界の酒場を巡歴した著者が、忘れ難き名酒・珍酒を紹介し、酒にまつわる小咄を披露し、酒を愛する紳士のたしなみを説く。ほかに、食・釣・旅などの話題を満載した無類に楽しい一巻。
【目次】
I
地球はグラスのふちを回る
珍酒、奇酒秋の夜ばなし
覚悟一つ
イセエビが電話をかける
旦那衆は手品がお好き
誰や、こんな坊ンに飲まして
ウイスゲ・ベーハー序章
II
越前ガニ
うまいもの
水銀、カニ、エビ、白ぶどう酒、かしわ餅三コ
ラーメンワンタンシューマイヤーイ
沖の歓声
葉巻の旅
ちょっと一服
III
山、辛く、人さらに辛し
デカイ話はまだまだあるという話
われら、放す。故に、われら在り
プッシーは海でもトークする
釣れるものは全部釣りあげたい
アマゾン河のアッパッパ
碩学、至芸す
IV
ヴァイキングの航跡
空の青、水の青、柱の白
石になった童話
仏と魚の真珠
ベルギーへいったら女よりショコラだ
トルー・ストーリー・オブ・アマゾン
旅は男の船であり、港である
ニューヨーク、この大いなる自然
解説:向井敏
開高健(1930-1989)
大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。
長年にわたる飽くなき探求から生まれた極上のエッセイ29編。
飲んでびっくり、中国の五ツ星のブランデー、ウィーンの森の居酒屋村の白ぶどう酒、ヴェルレーヌを施療病院で野垂れ死にさせたアブサン、サイゴンの米兵用酒場の暗闇で飲んだビールetc,etc。
……世界の酒場を巡歴した著者が、忘れ難き名酒・珍酒を紹介し、酒にまつわる小咄を披露し、酒を愛する紳士のたしなみを説く。ほかに、食・釣・旅などの話題を満載した無類に楽しい一巻。
【目次】
I
地球はグラスのふちを回る
珍酒、奇酒秋の夜ばなし
覚悟一つ
イセエビが電話をかける
旦那衆は手品がお好き
誰や、こんな坊ンに飲まして
ウイスゲ・ベーハー序章
II
越前ガニ
うまいもの
水銀、カニ、エビ、白ぶどう酒、かしわ餅三コ
ラーメンワンタンシューマイヤーイ
沖の歓声
葉巻の旅
ちょっと一服
III
山、辛く、人さらに辛し
デカイ話はまだまだあるという話
われら、放す。故に、われら在り
プッシーは海でもトークする
釣れるものは全部釣りあげたい
アマゾン河のアッパッパ
碩学、至芸す
IV
ヴァイキングの航跡
空の青、水の青、柱の白
石になった童話
仏と魚の真珠
ベルギーへいったら女よりショコラだ
トルー・ストーリー・オブ・アマゾン
旅は男の船であり、港である
ニューヨーク、この大いなる自然
解説:向井敏
開高健(1930-1989)
大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1981/11/27
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101128073
- ISBN-13978-4101128078
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対象商品: 地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)
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パニック・裸の王様 | 日本三文オペラ | 開口閉口 | 地球はグラスのふちを回る | 輝ける闇 | |
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【新潮文庫】開高健 作品 | 大発生したネズミの大群に翻弄される人間社会の恐慌「パニック」、現代社会で圧殺されかかっている生命の救出を描く「裸の王様」等。〈芥川賞受賞〉 | 大阪旧陸軍工廠跡に放置された莫大な鉄材に目をつけた泥棒集団「アパッチ族」の勇猛果敢な大攻撃!雄大なスケールで描く快作。 | 食物、政治、文学、釣り、酒、人生、読書……豊かな想像力を駆使し、時には辛辣な諷刺をまじえ、名文で読者を魅了する64のエッセイ。 | 酒・食・釣・旅。──無類に豊饒で、限りなく奥深い”快楽”の世界。長年にわたる飽くなき探求から生まれた極上のエッセイ 29 編。 | ヴェトナムの戦いを肌で感じた著者が、戦争の絶望と醜さ、孤独・不安・焦燥・徒労・死といった生の異相を果敢に凝視した問題作。〈毎日出版文化賞受賞〉 |
夏の闇 | 対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか― | フィッシュ・オン | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥649¥649 | ¥605¥605 | ¥781¥781 |
信ずべき自己を見失い、ひたすら快楽と絶望の淵にあえぐ現代人の出口なき日々──人間の《魂の地獄と救済》を描きだす純文学大作。 | 酒を論ずればバッカスも顔色なしという二人が酒の入り口から出口までを縦横に語りつくした長編対談。芳醇な香り溢れる極上の一巻。 | アラスカでのキング・サーモンとの壮烈な闘いをふりだしに、世界各地の海と川と湖に糸を垂れる世界釣り歩き。カラー写真多数収録。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1981/11/27)
- 発売日 : 1981/11/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4101128073
- ISBN-13 : 978-4101128078
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 103,310位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,110位近現代日本のエッセー・随筆
- - 2,461位新潮文庫
- - 4,612位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 饒舌の思想 (ISBN-13: 978-4480426635 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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Marquez
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外を眺めて御覧なさいな、世界は広いんだよ。
世界には君が知らない、絶品の食い物や至宝の酒や
記憶に残る景色や、なにより抱腹絶倒の人々で溢れている。
君はそこで、何をやってるの?
さあさあ、釣り竿持って出かけなさい。
開高健がニコニコしながら手招きしてる。
世界には君が知らない、絶品の食い物や至宝の酒や
記憶に残る景色や、なにより抱腹絶倒の人々で溢れている。
君はそこで、何をやってるの?
さあさあ、釣り竿持って出かけなさい。
開高健がニコニコしながら手招きしてる。
平岡和裕
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僕は、これ読んで、マイレッジで交換したチケットで、パリにいって来ました。特に、ヨーロッパの国々のお酒、グルメエッセイは、為になります。
キャッチ&リリース太郎
Amazonで購入
郷土大阪の生んだ偉大な小説家でありエッセイストであり釣り人である (故)開高健 氏の珠玉のエッセイ集です、2016年現在に読んで仕方が無いことではあるが時代の違いは若干感じるにしても古臭さなどは全く感じることは無く作者が今でも元気で活躍しているような錯覚を覚えてしまいます、独りで旅行する際には是非とも鞄に忍ばせておきたい一冊ですね
河童の川流れ
頼んである本がなかなか届かないので開高健の本書『地球はグラスのふちを回る』を再読することにした。
本書の奥付を見ると昭和五十九年(1984年)五月二十五日八冊と記してある。
同じころ購入した『開口一番」と比べると本書のページの黄ばみが酷く、同じ新潮社文庫なのに何故だろうと思ってしまった。
本書には、先に再読した『開口一番』と重なるエッセイもあるし、昔読んだ氏のものと重なり既知のこのも多くあった。
でも新しく発見することも結構多くあり、氏の他方面にわたる博識を知ることができた。
例えばウィスキーの飲み方の上手い俳優として取り上げていたところに評者もつい膝を打ってしまったので下の・・・内に転載したい。
・・・下品な顔をしたリー・マーヴィンという男がいるが、この男が映画に出てきてウィスキーを飲むと、天下一品である。
ポケット瓶か丸瓶をひっつかみ、ちょいと小指、薬指をたてて、厚いくちびるでゴクリ、一口やられたら、思わずノドが鳴る。
ジャン・ギャバンに物を食べたさせたりタバコを吸わせたら、これまた天下一品である。
あのだぶついた頬の肉をもくもく波うたせてフォア・グラや肉ダンゴを食べだすと、こちらは眼がうるんでツバがわいてきそうになる。・・・(P124)
そのあと氏は、シガレットを吸ってうまかったのはハンフリー・ボガードだったと書いていた。
映画好きな評者などエッセイのなかにこのようなことが語られてしると嬉しくなってしまうのです。
ジャン・ギャバンについて評者がもうひとつ目に浮かぶのは固いパンをナイフで切って口に運ぶシーンである。
ツバを飲み込むような羨ましさを感ずるのではなく、さもまずそうにうらぶれた感じで食べる姿なのだが・・・。
・・・野坂昭如がラーメンとカレーライスとハンバーグさえあったら飽きないんだと、書いていたり、喋ったりしているようで、それはタテマエなのかホンネなのか、よくわからないところがあるが、かりにホンネだとしても、彼を舌バカだの味痴だのとよべないのである。<中略>「ヴァレリーは、交響曲よりシャンソンが好きだという人物を低級だと思ってはいけない、といったゼ」・・・(P108)
上の・・・内に引用した氏の「食」にたいして吐露する言葉を興味深く読んでしまった。
氏がドイツのロマンチック街道バス・ツアーで観光した最終地フュッセンのノイシュヴァンシュタイン城を訪れたときの記述も一読に値する。
・・・タンホイザーとローエングリーンに熱中した狂王がそのその夢のままに━彼にとって現実そのままなのだが━ワグナーの音符を石にかえようとして建てさせた城である。だからこれは石になった童話であり、石になった音楽なのである。・・・(P201)
このあとノイシュヴァンシュタイン城内観覧記は氏ならではの文章で読ませてくれた。
本書の一編一編に、興味の尽きない氏の視野の広さと知識で語る、酒、食、釣り、旅などの体験記を何十年ぶりで楽しみながら再読してしまいました。
本書の奥付を見ると昭和五十九年(1984年)五月二十五日八冊と記してある。
同じころ購入した『開口一番」と比べると本書のページの黄ばみが酷く、同じ新潮社文庫なのに何故だろうと思ってしまった。
本書には、先に再読した『開口一番』と重なるエッセイもあるし、昔読んだ氏のものと重なり既知のこのも多くあった。
でも新しく発見することも結構多くあり、氏の他方面にわたる博識を知ることができた。
例えばウィスキーの飲み方の上手い俳優として取り上げていたところに評者もつい膝を打ってしまったので下の・・・内に転載したい。
・・・下品な顔をしたリー・マーヴィンという男がいるが、この男が映画に出てきてウィスキーを飲むと、天下一品である。
ポケット瓶か丸瓶をひっつかみ、ちょいと小指、薬指をたてて、厚いくちびるでゴクリ、一口やられたら、思わずノドが鳴る。
ジャン・ギャバンに物を食べたさせたりタバコを吸わせたら、これまた天下一品である。
あのだぶついた頬の肉をもくもく波うたせてフォア・グラや肉ダンゴを食べだすと、こちらは眼がうるんでツバがわいてきそうになる。・・・(P124)
そのあと氏は、シガレットを吸ってうまかったのはハンフリー・ボガードだったと書いていた。
映画好きな評者などエッセイのなかにこのようなことが語られてしると嬉しくなってしまうのです。
ジャン・ギャバンについて評者がもうひとつ目に浮かぶのは固いパンをナイフで切って口に運ぶシーンである。
ツバを飲み込むような羨ましさを感ずるのではなく、さもまずそうにうらぶれた感じで食べる姿なのだが・・・。
・・・野坂昭如がラーメンとカレーライスとハンバーグさえあったら飽きないんだと、書いていたり、喋ったりしているようで、それはタテマエなのかホンネなのか、よくわからないところがあるが、かりにホンネだとしても、彼を舌バカだの味痴だのとよべないのである。<中略>「ヴァレリーは、交響曲よりシャンソンが好きだという人物を低級だと思ってはいけない、といったゼ」・・・(P108)
上の・・・内に引用した氏の「食」にたいして吐露する言葉を興味深く読んでしまった。
氏がドイツのロマンチック街道バス・ツアーで観光した最終地フュッセンのノイシュヴァンシュタイン城を訪れたときの記述も一読に値する。
・・・タンホイザーとローエングリーンに熱中した狂王がそのその夢のままに━彼にとって現実そのままなのだが━ワグナーの音符を石にかえようとして建てさせた城である。だからこれは石になった童話であり、石になった音楽なのである。・・・(P201)
このあとノイシュヴァンシュタイン城内観覧記は氏ならではの文章で読ませてくれた。
本書の一編一編に、興味の尽きない氏の視野の広さと知識で語る、酒、食、釣り、旅などの体験記を何十年ぶりで楽しみながら再読してしまいました。
ひらた味平
エッセイ。地球はグラスのふちを回る(開高健・新潮文庫・550円+消費税)。
昭和56年(1981年)の初版から数えて、現在は35刷のロングセラー。前に読んだ「座右の本」で開高さんの本をピックアップした方がいて、おぉ、と購入。
初めて開高さんの本を読んだのは高校時代、かれこれ25年も前のこと。あれから四半世紀がたち、あらためて読んでみると、バイタリティが筆先からほとばしるような迫力は文章に強烈な磁力があり、ページからあらわれる「見えざる手」によってシャツをつかまれるようなグイグイの面白さ。
内容は釣り、お酒、食べ物、海外見聞録などなど。独特の観察眼と豊富な知識で紡がれる文体は、変幻自在に姿を変え、時にテンポよく、時に重厚で、飽きない。
中でも、ベルギーのチョコレートについて書かれた261ページは忘れがたく、この箇所を読んだときに「あ、この本読んだことある!」と高校時代の記憶が蘇ったほど。
今回はイッキ読みしてしまったけれど、本来はどこか一点にこの本を置き(=携帯せずに)、毎日数分、少しずつ少しずつ「読み惜しみ」しながらじっくりのんびり楽しみたい本。
昭和56年(1981年)の初版から数えて、現在は35刷のロングセラー。前に読んだ「座右の本」で開高さんの本をピックアップした方がいて、おぉ、と購入。
初めて開高さんの本を読んだのは高校時代、かれこれ25年も前のこと。あれから四半世紀がたち、あらためて読んでみると、バイタリティが筆先からほとばしるような迫力は文章に強烈な磁力があり、ページからあらわれる「見えざる手」によってシャツをつかまれるようなグイグイの面白さ。
内容は釣り、お酒、食べ物、海外見聞録などなど。独特の観察眼と豊富な知識で紡がれる文体は、変幻自在に姿を変え、時にテンポよく、時に重厚で、飽きない。
中でも、ベルギーのチョコレートについて書かれた261ページは忘れがたく、この箇所を読んだときに「あ、この本読んだことある!」と高校時代の記憶が蘇ったほど。
今回はイッキ読みしてしまったけれど、本来はどこか一点にこの本を置き(=携帯せずに)、毎日数分、少しずつ少しずつ「読み惜しみ」しながらじっくりのんびり楽しみたい本。
久保田夏彦
筆者の本をきちんと読んだのは初めてだった。
有名な作家だが、なんとなく自分の興味範囲からは外れると思っていた。
それが、読み始めたら面白くて、面白くて、びっくりした。
料理や、酒や、釣りに対する言葉の豊富さは、本当にすごいものがある。
自分のつたない言語能力、表現能力と比較して、ある意味ショックを受ける。
たまに入る、笑いや下ネタもちょっと下品な口調に、そこまで下品じゃない内容という絶妙なバランス。
人間世界を見渡す、少し乾いた視線と、自分が愛するもの食や、釣りに対するウェットな視線も絶妙なバランス。
その絶妙なバランス感覚には、日本語をしゃべる、読むことのできる、それなりに理解できる人間でよかったと思わされた。
ぜひ読んで見てください。お腹がすきますから。
有名な作家だが、なんとなく自分の興味範囲からは外れると思っていた。
それが、読み始めたら面白くて、面白くて、びっくりした。
料理や、酒や、釣りに対する言葉の豊富さは、本当にすごいものがある。
自分のつたない言語能力、表現能力と比較して、ある意味ショックを受ける。
たまに入る、笑いや下ネタもちょっと下品な口調に、そこまで下品じゃない内容という絶妙なバランス。
人間世界を見渡す、少し乾いた視線と、自分が愛するもの食や、釣りに対するウェットな視線も絶妙なバランス。
その絶妙なバランス感覚には、日本語をしゃべる、読むことのできる、それなりに理解できる人間でよかったと思わされた。
ぜひ読んで見てください。お腹がすきますから。