江國さんのエッセイが好きで、発売されるのをずっと待ってました。
毎日2時間お風呂に入って、朝と昼は果物を大量に食べる江國さんが大好きですが、
小説は「きらきらひかる」しか読んでません、ごめんなさい。
しばらく読書から遠ざかってましたが、この本を読んでたくさん読みたくなりました。
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物語のなかとそと (朝日文庫) 文庫 – 2021/3/5
江國 香織
(著)
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読むことと、書くことにあけくれて暮らす著者の日常は、現実を生きている時間より、物語のなかにいつ時間のほうがはるかにながい。散歩も、旅も、お風呂も、その延長のなかにある。
掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。
「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより)
目次
【I】 書くこと
無 題
秘 密
「飛ぶ教室」のこと
パンのこと
食器棚の奥で
二〇〇九年の日記
地味な小説
運ばれてくるもの
透明な箱、ひとりだけでする冒険
神秘のヴェール
【II】 読むこと
読書ノート
模索と判断 ―― 私の人生を変えたこの小説
自 由
マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと
奇妙な場所
川上さんへの手紙
絵本の力
あのひそやかな気配 本たちのつくる陰翳の深さ
辞書とおなじもの ―― 『ちいさなうさこちゃん』のこと
好きなもの
ここに居続けること
代官山の思い出
ゆうべのこと
最近読んだ本
二十年目の近況報告 ―― 二〇〇八年秋のこと
この三冊
こことそこ
荒井良二さんへの手紙
窓、ロアンの中庭
物語のなかとそと ―― 文学的近況
【III】 その周辺
散歩がついてくる
上海の雨
外で遊ぶ
所有する街
でかけて行く街
街なかの友人
弦楽器の音のこ
子供の周辺(一)
子供の周辺(二)
遠慮をしない礼儀
かわいそうにという言葉
豆のすじ ―― 作家の口福 その一
インド料理屋さん ―― 作家の口福 その二
お粥 ―― 作家の口福 その三
ほめ言葉 ―― 作家の口福 その四
旅のための靴
蕎麦屋奇譚
エペルネーのチューリップ ―― 春
近所の花 ―― 夏
なでしこのこと ―― 秋
雪の荒野とヒース ―― 冬
“気"のこと
彼女はいま全力で
あとがき
解説
小説家のなかとそと町屋良平
掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。
「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより)
目次
【I】 書くこと
無 題
秘 密
「飛ぶ教室」のこと
パンのこと
食器棚の奥で
二〇〇九年の日記
地味な小説
運ばれてくるもの
透明な箱、ひとりだけでする冒険
神秘のヴェール
【II】 読むこと
読書ノート
模索と判断 ―― 私の人生を変えたこの小説
自 由
マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと
奇妙な場所
川上さんへの手紙
絵本の力
あのひそやかな気配 本たちのつくる陰翳の深さ
辞書とおなじもの ―― 『ちいさなうさこちゃん』のこと
好きなもの
ここに居続けること
代官山の思い出
ゆうべのこと
最近読んだ本
二十年目の近況報告 ―― 二〇〇八年秋のこと
この三冊
こことそこ
荒井良二さんへの手紙
窓、ロアンの中庭
物語のなかとそと ―― 文学的近況
【III】 その周辺
散歩がついてくる
上海の雨
外で遊ぶ
所有する街
でかけて行く街
街なかの友人
弦楽器の音のこ
子供の周辺(一)
子供の周辺(二)
遠慮をしない礼儀
かわいそうにという言葉
豆のすじ ―― 作家の口福 その一
インド料理屋さん ―― 作家の口福 その二
お粥 ―― 作家の口福 その三
ほめ言葉 ―― 作家の口福 その四
旅のための靴
蕎麦屋奇譚
エペルネーのチューリップ ―― 春
近所の花 ―― 夏
なでしこのこと ―― 秋
雪の荒野とヒース ―― 冬
“気"のこと
彼女はいま全力で
あとがき
解説
小説家のなかとそと町屋良平
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2021/3/5
- 寸法14.8 x 10.5 x 0.9 cm
- ISBN-104022649844
- ISBN-13978-4022649843
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商品の説明
出版社からのコメント
読むことと、書くことにあけくれて暮らす著者の日常は、現実を生きている時間より、物語のなかにいつ時間のほうがはるかにながい。散歩も、旅も、お風呂も、その延長のなかにある。
掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。
「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより)
掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。
「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより)
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2021/3/5)
- 発売日 : 2021/3/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4022649844
- ISBN-13 : 978-4022649843
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 0.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 24,614位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 61位朝日文庫
- - 515位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー

4 星
雑記集だというのにとてもセンスを感じられずにはいられませんでした。
表示の絵がとても綺麗で購入しました。江國香織さんの名前は知っていたのですが、初めての作品です。面白いです!
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年2月23日に日本でレビュー済み
江國香織(1964年~)氏は、目白学園女子短期大学国文科卒、米デラウェア大学卒の小説家。『号泣する準備はできていた』で直木賞(2004年)受賞。そのほか、フェミナ賞、紫式部文学賞、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞等を受賞。
本書は、「読むこと、書くことにあけくれて暮らして」いる著者が、「書くこと」と「読むこと」と「その周辺」に関して、過去に雑誌や新聞に掲載したエッセイと掌編小説(極めて短い小説)をまとめて、2018年に出版、2021年に文庫化されたものである。
私は、様々な分野の人が書いたエッセイ集を好んで読み、これまで、女性の作家では、小川洋子、多和田葉子、梨木香歩、角田光代らのものを読んできたが、(当然のことながら)取り上げるテーマ、考え方・感じ方、文体等に個性が表れ、作家本人のことを知ることができて、とても面白い。本書については、新古書店で偶々見つけて、手に取った。
そして、読み終えて、多くのエッセイ集(掌編小説を含む本書は「散文集」だが)と同様、解説で作家の町屋良平が、「江國香織がどうやってそのような稀有な作家人生を生きつづけていられるのか、その秘密をちょっとだけ理解したような気がした」と書いているように、私も著者のことが少しだけわかったような気がした。
中でも印象的だったのは(町屋氏も書いているのだが)、エッセイ「物語のなかとそと」に書かれている、「本を読んでいるあいだ、私はその物語のなかにいます。そして、私の仕事は小説を書くことですから、仕事をしているあいだ、私はその小説のなかにいます。つまり、現実を生きている時間より、物語のなかにいる時間の方がはるかにながい。もう、ずっとそうです。」という記述である。更に著者は、「エッセイよりも小説の方により自分が露呈する、というのはいつもながらこわいことです。」とも書いている。
私は、多くの本を読むものの、大半はエッセイを含むノンフィクションで、それは、読書の中にも現実の延長を求めているからだ(と自分では思っている)が、著者が、「私がいま帰ろうとしている場所は、1970年代のニューヨークで・・・三日前まで私がいたのは1968年と2010年のイギリス、コーンウォール州で・・・そのすぐ前に私がいたのは1990年前後と思われるロンドンで・・・その前には17世紀のオランダで・・・」というような、「物語のなかとそと」を自在に出入りするという視点・行為も面白いものだと感じた。
今後小説を読むときの心の持ち方が(僅かでも)変わるような気がする。
(2023年2月了)
本書は、「読むこと、書くことにあけくれて暮らして」いる著者が、「書くこと」と「読むこと」と「その周辺」に関して、過去に雑誌や新聞に掲載したエッセイと掌編小説(極めて短い小説)をまとめて、2018年に出版、2021年に文庫化されたものである。
私は、様々な分野の人が書いたエッセイ集を好んで読み、これまで、女性の作家では、小川洋子、多和田葉子、梨木香歩、角田光代らのものを読んできたが、(当然のことながら)取り上げるテーマ、考え方・感じ方、文体等に個性が表れ、作家本人のことを知ることができて、とても面白い。本書については、新古書店で偶々見つけて、手に取った。
そして、読み終えて、多くのエッセイ集(掌編小説を含む本書は「散文集」だが)と同様、解説で作家の町屋良平が、「江國香織がどうやってそのような稀有な作家人生を生きつづけていられるのか、その秘密をちょっとだけ理解したような気がした」と書いているように、私も著者のことが少しだけわかったような気がした。
中でも印象的だったのは(町屋氏も書いているのだが)、エッセイ「物語のなかとそと」に書かれている、「本を読んでいるあいだ、私はその物語のなかにいます。そして、私の仕事は小説を書くことですから、仕事をしているあいだ、私はその小説のなかにいます。つまり、現実を生きている時間より、物語のなかにいる時間の方がはるかにながい。もう、ずっとそうです。」という記述である。更に著者は、「エッセイよりも小説の方により自分が露呈する、というのはいつもながらこわいことです。」とも書いている。
私は、多くの本を読むものの、大半はエッセイを含むノンフィクションで、それは、読書の中にも現実の延長を求めているからだ(と自分では思っている)が、著者が、「私がいま帰ろうとしている場所は、1970年代のニューヨークで・・・三日前まで私がいたのは1968年と2010年のイギリス、コーンウォール州で・・・そのすぐ前に私がいたのは1990年前後と思われるロンドンで・・・その前には17世紀のオランダで・・・」というような、「物語のなかとそと」を自在に出入りするという視点・行為も面白いものだと感じた。
今後小説を読むときの心の持ち方が(僅かでも)変わるような気がする。
(2023年2月了)
2018年5月6日に日本でレビュー済み
江國香織さんの散文集と聞いて読んでみました。
短くて3行、長くても4、5ページのエッセイがたくさん載っています。
以前のエッセイ「やわらかなレタス」のように日常生活や食べ物のことを書いたのではなくて、主に書くことや好きな本についてです。
ファンタジーのような内容や、小説などもあります。
すぐに読めるし、悪くはないのですが、1つ1つが短すぎて少し物足りないかな。
年代が1990年代の後半から、2000年代の初頭なので、私としては最近の著者の書く小説は作風が変わったように感じて、あまり親しめなかったのですが、
その理由というか、核心に迫るものを期待していたので、少し残念です。
短くて3行、長くても4、5ページのエッセイがたくさん載っています。
以前のエッセイ「やわらかなレタス」のように日常生活や食べ物のことを書いたのではなくて、主に書くことや好きな本についてです。
ファンタジーのような内容や、小説などもあります。
すぐに読めるし、悪くはないのですが、1つ1つが短すぎて少し物足りないかな。
年代が1990年代の後半から、2000年代の初頭なので、私としては最近の著者の書く小説は作風が変わったように感じて、あまり親しめなかったのですが、
その理由というか、核心に迫るものを期待していたので、少し残念です。
2018年4月13日に日本でレビュー済み
江國香織さんの書くものが好きで読んでいたし、それはいつの間にか江國香織さんと言う人が好き、になっていたと思う。そういう人が多いんじゃないか、という気もする。でも、この本を読むまで、江國香織さんと言う人が具体的にどんな人なのか全然知らなかったことに気づかされた。年令も知らなかったし、物書きとしてデビューしたころの話とか、今の暮らしぶりとか。思ったよりも長く書いていらして。その時間の流れはとてもこの一冊の本にはまとめきれなかったようです。もっと分厚くても良いから、もっと高くても良いから、もっともっと江國香織さんのことを知りたくなる、そんな一冊でした。
2022年8月5日に日本でレビュー済み
作家生活二十年のうち八割は物語のなかにいたという江國さんの「なかとそと」を贅沢に認(したた)めた散文集。綴られる言葉はどれも愛しくて手放し難く、読み終わる頃には本が付箋だらけになっていた。
江國さんの文章は、五感で味わうものだと思う。
まさにそうとしか言いようのないさまざまな感性を、私たちは身体すべてを使って感じ取る。そうすると、毎日の風景のなかの取るに足らないと思い込んでいたものに気がつく。
散歩中に見かけた、ほとんどの人が名前を知らないような小さな花の美しさ。パンをかじったときの充足感。本を読んでいるときの自分の所在。好むもの、好まないもの。江國さんはそれらをひとつひとつ拾い上げ、慈しむように抱いて暮らしている。
私たちは普段、表面的な言動以外のものにどれだけ意識を向けられているだろうか。ふと立ち止まり、見落としている大切なものを探しに今日も江國さんの本を開く。
江國さんの文章は、五感で味わうものだと思う。
まさにそうとしか言いようのないさまざまな感性を、私たちは身体すべてを使って感じ取る。そうすると、毎日の風景のなかの取るに足らないと思い込んでいたものに気がつく。
散歩中に見かけた、ほとんどの人が名前を知らないような小さな花の美しさ。パンをかじったときの充足感。本を読んでいるときの自分の所在。好むもの、好まないもの。江國さんはそれらをひとつひとつ拾い上げ、慈しむように抱いて暮らしている。
私たちは普段、表面的な言動以外のものにどれだけ意識を向けられているだろうか。ふと立ち止まり、見落としている大切なものを探しに今日も江國さんの本を開く。

作家生活二十年のうち八割は物語のなかにいたという江國さんの「なかとそと」を贅沢に認(したた)めた散文集。綴られる言葉はどれも愛しくて手放し難く、読み終わる頃には本が付箋だらけになっていた。
江國さんの文章は、五感で味わうものだと思う。
まさにそうとしか言いようのないさまざまな感性を、私たちは身体すべてを使って感じ取る。そうすると、毎日の風景のなかの取るに足らないと思い込んでいたものに気がつく。
散歩中に見かけた、ほとんどの人が名前を知らないような小さな花の美しさ。パンをかじったときの充足感。本を読んでいるときの自分の所在。好むもの、好まないもの。江國さんはそれらをひとつひとつ拾い上げ、慈しむように抱いて暮らしている。
私たちは普段、表面的な言動以外のものにどれだけ意識を向けられているだろうか。ふと立ち止まり、見落としている大切なものを探しに今日も江國さんの本を開く。
江國さんの文章は、五感で味わうものだと思う。
まさにそうとしか言いようのないさまざまな感性を、私たちは身体すべてを使って感じ取る。そうすると、毎日の風景のなかの取るに足らないと思い込んでいたものに気がつく。
散歩中に見かけた、ほとんどの人が名前を知らないような小さな花の美しさ。パンをかじったときの充足感。本を読んでいるときの自分の所在。好むもの、好まないもの。江國さんはそれらをひとつひとつ拾い上げ、慈しむように抱いて暮らしている。
私たちは普段、表面的な言動以外のものにどれだけ意識を向けられているだろうか。ふと立ち止まり、見落としている大切なものを探しに今日も江國さんの本を開く。
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