事件が起きるのは、中盤過ぎで、それまでは、強烈な個性のキャラが中心の人間模様が描かれる。が、読者に嫌悪を抱かせる、ネガティブイメージのキャラが生きており、しっかり読ませる。一寸極端に思えるキャラ造形は、流石秋吉理香子で、後半のドンデン返しに、見事な伏線となっていた。
終わってみると、誰一人悪役はおらず、予定調和的なハッピーエンドで読後感は良かった。が、ここでわがままな読者として、疑問がわいて来た。現実に２人も殺されてるのに、事情があって、誰も責められないのは、いかがなものだろうか。悪役を作らない作者の方針は、甘いのではないか。
イヤミスの名手らしからぬハッピーエンドは、功罪半ばと見たい。が、読み易く、終盤のドンデン返しも鮮やかな、ミステリーの好作、と評価する。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
最大10%ポイント還元:
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 眠れる美女 (小学館文庫 あ 17-3)
￥781
最短で4月8日 火曜日のお届け予定です
残り10点（入荷予定あり）
+
総額: $00
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
著者について
