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クーデターの技術 (中公選書 21) 単行本 – 2015/3/9

4.1 5つ星のうち4.1 37個の評価

いかに国家権力を奪取し、防御するかについて歴史的分析を行うと共に、変革者の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ名著の新訳
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2015/3/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/3/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 334ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121100212
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121100214
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 37個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月6日に日本でレビュー済み
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イタリアのファシズムを中心に据えており、興味深い。
2022年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
100年以上前の本だが、本書にあるクーデターの技術はウクライナに対するロシアのハイブリッド戦争の手法そのものだ。レーニンは革命にはすべての民衆が蜂起に参加する必要があるとしたのに対し、トロッキーは反乱には冷静で果敢な蜂起戦術に長けた小部隊で十分だ、と。
 トロッキーは、国家権力の中枢は、政治・官僚機構、つまりトーリッド宮殿、マリア宮殿、冬宮にあるわけではなく、国家の神経組織、すなわち発電所、鉄道、電信・電話、港湾、ガスタンク、水道にあるとして、そこを秘密攻撃部隊を集中させた。都市のインフラや通信ネットワークを暴力的に攻撃してしまえば、国家権力は奪取できる。ムッソリーニはこのトロッキーの手法を真似て権力を奪取した。

 ロシアがクロミア半島を手中に収めたときには、TV局などを抑え、独自にラジオ局を用意しフェークニュースを流すなど、メディアなどの国民生活の基盤になるインフラを破壊したり、抑えたりすることで、実際の戦闘より効率的に低コストで目的を達成できる。それを実践したのがトロッキーだ。文化度合いが成熟する現在は、軍事力でなく、軍事技術が重要な時代になったのだろう。

 戦略が重要と言うが、トロッキーのインフラを特別部隊で狙い破壊するという手段は戦術重視ということになる。戦略は戦争が終わった後のウクライナをどうしたいかということに依存すると思うが、戦術を重視した方が効果的だ。今回クリミア併合と同じ方法が踏襲されるかどうかは分からないが、トロッキーの手法がロシアにおけるハイブリッド戦争の手段の一部になっていることは確かだ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年4月3日に日本でレビュー済み
他の方のレビューに上手にまとまっているので、買ってまで読むことはないです。
2021年7月21日に日本でレビュー済み
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「人間の本質は、自由の中で自由に生きることではなく、牢獄の中でも自由であることである。」
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月27日に日本でレビュー済み
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物騒で扇情的なタイトルですが大戦中のイタリア(中欧があった時代の)からの文化史です。
「アナーキスト(無政府主義者)」の語彙が日本ではセックス・ピストルズの曲から知ってしまう不幸があるのでアナーキストはパンク(むちゃくちゃ)とは限らないことを思い出させてくれます。
それと同様に「クーデター」は日本の学生運動みたいな馬鹿騒ぎではなくて「現状への一撃」、変化を求めるなら通らざるを得ない課程のことを指していて、さしずめ大手出版社の書籍と宣伝方法が信頼おけなくなっている現状に対してITやSNSの活動が「クーデター」かと。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年4月15日に日本でレビュー済み
クーデターとは専ら技術的問題であると痛言する内容となっている。クーデターは、その掲げる大義を必ずしも問題としない。革命家の「革命」それ自体は中立だという言い方でもよいかもしれない。▼確かにクーデター(coup d'état)とは、文字通り「国家への一撃」であるから、国家権力の奪取・防御にかかわるものであるといえよう。▼国家権力を防衛するという立場からすると、懐柔して議会政党に組み込んでしまうというのが一手であるという指摘はなかなかに興味深い。▼筆者は、イタリアでは有名な人間であり、ムッソリーニ政権誕生に立ち会い、そしてトロツキーやスターリンとも交流があったようであり、当時生きていた人の発言つぃても貴重な一冊である▼ルポルタージュ的な側面があり、読んでいて一体何のことかよくわからないことがあるが、その場合は注釈を参照いただくとよい(よく注釈を読んだという記憶が残る一冊である)。
2019年6月28日に日本でレビュー済み
過去に何度も訳されてきた歴史的な本。

原著の初版は1931年ですので、ナチス独裁政権ができる直前。内容は当時の状況を踏まえてものもの。タイトルには『クーデターの技術』とありますが、技術論ではなく、クーデーター的なものにかかわった人たちと経緯について書かれた本です。人物論や心理描写がメインかと。登場するのは、レーニン、スターリン、ナポレオン、ムッソリーニ、ヒットラーなど。

著者のマラパルテ(ボナパルトをもじったペンネーム)は、歴史学者ではなく、軍人でもなく、ジャーナリスト・作家です。政治的立ち位置はずいぶんと変遷のあった人物らしく、ムッソリーニのファシスト党に入党したり、米軍の従軍記者になったり、イタリア共産党に入ったり。

歴史的な本だということをふまえたうえでお読みになるといいかと思います。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年3月30日に日本でレビュー済み
訳者による解題や固有名詞の表記等から重大な知識不足が露呈しており、日本語訳文の正確性に不安を抱かざるを得ない。

たとえば、訳者解題に「その点、マラパルテの視座は、ソ連を見聞して手放しでその体制を賛嘆したアンドレ・ジイド(『ソヴィエト紀行』一九三六年)とは決定的に異なり、むしろ対照的である。」(21ページ)との一文があるが、ジイドの『ソヴィエト紀行』はソ連の体制を痛烈に批判した著作であり、訳者解題の記述は全くの誤りである。
このような致命的な誤りは、訳者の近代ヨーロッパ史やヨーロッパ文学に対する基本的な知識の欠如を如実に示すものであり、日本語訳文の正確性に大いに不安を抱かざるを得ない。

文中の固有名詞も、ペトロパヴロフスク要塞が「ピエール・ポール要塞」、タヴリーダ宮殿が「トーリッド宮殿」スモリーヌイ学院が「スモルニー学院」と表記されていたり、同じ地名でも「ポズナニ」というポーランド語表記と「ポーゼン」というドイツ語表記が入り混じっていたりなど、非常に分かりにくい。

訳註を増やしたと宣伝されているが、たとえばプリモ・デ・リベラ(※)に関する註釈はウィキペディア日本語版をほとんどそのまま引き写した内容であり、この点でも訳者の知識不足、調査不足の感を否めない。
(※)本書では「プリモ・デ・リヴェラ」と表記されているが、スペイン語は"v"と"b"が同じ発音なので「リベラ」という表記が一般的である。

内容としては、クーデターにおける交通機関やライフライン制圧の重要性、議会とクーデターとの関係などに関する考察は興味深いところであるが、どこまでが当時の欧州知識人に共有されていた内容で、どこからが著者の独創によるものかは分からない。
文中には近現代のクーデター首謀者との関係で、度々「カティリナ」「スラ」「ジュリアス・シーザー」「クロムウェル」など歴史上の権力簒奪者・簒奪未遂者の名が列記されているが、これらの人物に関する分析や理念型としての定義づけがなされていないため、単なる文学的修辞としか機能していない。

ロシア、ポーランド、イタリアの事例については、著者(「私」)が見聞した事実に基づく考察という体裁で書かれており、クーデター当事者の風貌、顔色、熱を帯びた議論、内面の動きなどが克明に記されている。
しかし、少なくともロシア革命に関しては、著者マラパルテはその当時第一次世界大戦の西部戦線に従軍しており、ペトログラードにいたはずがないのであって、明らかに文学的創作である。
ポーランド、イタリアの事例も、著者である「私」が知人を伴ってソヴィエト・ポーランド戦争の最中のワルシャワ中心部やローマ進軍時のフィレンツェ市街を歩き回るといういかにも小説めいた書きぶりで、やはり理論的考察というよりは創作の色合いが濃い。

読み物としては面白いが、クーデターという政治現象に関する理論的・歴史的考察として精緻なものとは評し難い。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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