私が初めてChord製品を買ったのはHugo 2が出た時にHugoが安くなったのを中古で購入した時です。だから2017年からですね。Hugoの前はサウンドカードを使用していたのですが外部DAC利用による音質のジャンプアップがありました。解像度の上がり方が凄かったです。しばらくはONKYOのデジタルアンプA-7VLにつないでいたのですが、オーディオファイルの方のブログでHugoはスピーカー(アクティブスピーカーの必要は無いです)を直接駆動出来てその音質が良いといった話がありました。私がAmazonでRCA端子からスピーカーに接続出来るケーブル(RCA スピーカーケーブルで検索すると出てきます。)を購入して繋ぐと、A-7VLを間に挟まないほうが解像度が高いということが分かりました。HugoはDAC+プリメインアンプ+ヘッドホンアンプの役割を果たしてくれる訳です。2023年現在でも10万以下でDAC+プリメインアンプ+ヘッドホンアンプを揃えるとしたら音質ではHugo一択の筈です。(注:Chordの音が嫌いなら駄目です)
その後Hugo 2を買って同じことが出来るか試したのですが、Hugo 2はスピーカーを繋ぐと熱で音飛びしてしまうという性質がありました。Hugo 2は買取してもらい、Hugoで楽しんでいたのですが、たまたまHugo TT 2の出物があり、購入しました。(中古ですが、かなり思い切りました、Hugoでの経験からコスパには絶対の信頼を感じていたにしても、買う前は高いと思いました。)
音を出した時に気付いたのが私が当時所有していたスピーカー、DALI OPTICON 6ではHugo TT 2のポテンシャルを活かしきれてないであろうということですね。Hugoと比べて解像度がとてつもなく上がり、自分でどこまで上がったか判別不能なんじゃないかと当初は感じました。特に低音の輪郭が凄まじく明確になります。音が立体的に聞こえる度合いも全く違いますね。
Acustik-Lab Borero Grandeという昔のスピーカーを中古で購入して、XLR端子からバナナプラグで繋ぐバランスケーブルを使用し(Amazonで購入)、スピーカーの下にホームセンターで買ったコンクリートブロックを置き、スピーカーのねじ穴にスパイク(Amazonで購入)を入れてコンクリートから浮かせるとセッティングをした分だけ音質が上がりました。
まずバランスケーブルのおかげでスピーカーがより力強く駆動されるようになりました。そしてコンクリートブロックの上にスパイクを噛ましたスピーカーを置くことによって安定した土台の上で繊細にスピーカーが響くようになりました。よって解像度(単純な音の細かさだけでなく、強弱のより細かい表現なども上がります)が上がり、低音もより量が増し今まで聞いた全てのアルバムを聞きなおしたい位の向上となりました。
ヘッドホンでもHD 800 Sで低音を中心に解像度が跳ね上がります。ただ、Hugo TT 2の性能は高いのでヘッドホンでは性能向上するにしてもスピーカーのほうが、より向上を感じます。だからBorero Grandeで聞けるときは常に聞いています。オーディオにある程度以上お金をかける場合はスピーカーのほうが楽しめると思います。
Hugo TT 2は高い買い物ではありますが、DAC+プリメインアンプ+ヘッドホンアンプとして使えば、納得できるというのが私の体感です。最初からHugo TT 2を買うのは多くの人にとってはあまり現実的では無いので、Hugoを買ってDAC+プリメインアンプ+ヘッドホンアンプとしての実力を知ってChordへの信頼を育ててからHugo TT 2を買うのをお勧めします。