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シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) 単行本 – 2024/1/22
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舞台はヴィクトリア朝京都。
洛中洛外に名を轟かせた名探偵ホームズが……まさかの大スランプ!?
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この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。
いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。
シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。
-----(本文より)
謎が謎を呼ぶ痛快無比な森見劇場、ついに開幕!
目次
プロローグ
第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨
第二章 アイリーン・アドラーの挑戦
第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪
第四章 メアリ・モースタンの決意
第五章 シャーロック・ホームズの凱旋
エピローグ
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2024/1/22
- 寸法2.5 x 13.1 x 19.1 cm
- ISBN-104120057348
- ISBN-13978-4120057342
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この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。 いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。 シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。
-----(本文より)
【目次】 プロローグ
第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨
第二章 アイリーン・アドラーの挑戦
第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪
第四章 メアリ・モースタンの決意
第五章 シャーロック・ホームズの凱旋
商品の説明
著者について
1979年、奈良県生まれ。作家。京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で2003年、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。06年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞、第137回直木賞の候補となり、翌年の第4回本屋大賞の2位を獲得した。その後、10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31回日本SF大賞受賞、14年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞受賞、17年『夜行』で第7回広島本大賞受賞、19年『熱帯』で第6回高校生直木賞受賞したほか、映像化・舞台化された著書も多数。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2024/1/22)
- 発売日 : 2024/1/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 480ページ
- ISBN-10 : 4120057348
- ISBN-13 : 978-4120057342
- 寸法 : 2.5 x 13.1 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 9,181位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 789位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ペンギン・ハイウェイ (ISBN-13: 978-4048740630 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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最後まで読んだら、モリアーティやアイリーンも一緒に幸せそうなのが、不思議と温かい気分になりました。
ありがとうございました。
ベイカー街が寺町通に、スコットランドヤードは京都警視庁になり、テムズ川は鴨川に、御所には女王が住う。
ホームズはスランプに陥り、アイリーン・アドラーが探偵として脚光を浴びている。
ロンドンは心霊世界の架空の都らしい。
「Re:CREATORS」の逆でドイルのホームズ物をやめたい気持ちが創作物の世界に影響を及ぼしてヴィクトリア朝京都が発生したのかな。
楽しい時間をありがとう。
本自体は良かったです
舞台は京都でありながら、京都警視庁をスコットランドヤードと読ませたり、ビッグベンのような時計塔があるあたり、現実の京都ともちょっと違う。
つまりコナン・ドイルの描くシャーロック・ホームズの世界とはパラレルな世界ということなのか?
などと思いながら読み進めていくと、本家コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』の冒頭を飾る『ボヘミアの醜聞』でホームズをアッと言わせたアイリーン・アドラーが登場したり、同じく『シャーロック・ホームズの冒険』収録の『赤毛組合』では見事な推理力で事件解決に結びつけたホームズが、本書では逆に、その事件で大失敗したことからスランプが始まったことになっていたり、とやはり本家ホームズの世界とは意識的なずれがあります。
それでいて、でっぷり太った金魚「ワトソン」や片目の入った達磨がホームズの部屋に登場するあたり森見登美彦らしさ満載。
そんな本書、第4章まではグイグイと読ませる面白さですが、第5章で世界がグラリと揺らぎます。
私たちが今いるこの世界は、本当に現実の世界なのか・・・
本書は雑誌連載終了後、かなりの年数をおいて完成に至っていますが、これだけ年数が必要だったのは、森見登美彦自身も本書のホームズのようなスランプに見舞われ、本作の終わらせ方にかなり悩んだのかもしれません。
そんな印象を持つ第5章でした。
でも本書、出てくる女性がみんな魅力的です。
ワトソンの妻メアリー、アイリーン・アドラー、ハドソン夫人、といずれもスランプで暗いホームズに代わり明るくキラキラ光った存在感を見せてくれます。
彼女たちの存在感によって物語が明るく救われているように感じます。
この小説のイメージ(※「内容」でなく「イメージ」です)を映画にたとえるならば、「ネバーエンディング・ストーリー(1984年)」、「トータル・リコール・ディレクターズカット版(2012年)」(※ディレクターズカット版の、腕の絆創膏をはがすラスト・シーンの意味合いが大きい!)、「セレニティー:平穏の海(2019年)(主演:マシュー・マコノヒー)」と言ったところ。
この小説がファンタジー小説であって、推理小説でないことは、森見登美彦作品であれば、言わずもがな、かと思いますが、コナン・ドイルの原作シャーロック・ホームズが持っているゴシック・ホラー的な要素(「バスカヴィル家の犬」など)は、日本の古典文学作品にまつわるホラー・サスペンスとして、この小説にもきちんと受け継がれている。
私の場合、1980年代にNHKで放送された英BBC制作のテレビ・ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険(主演:ジェレミー・ブレット)」に登場した俳優さん・声優さんをそのままこの小説に当てはめて読むと、メッチャクチャよく合いました。私はこの小説を読んでいる間ずっと、ホームズのセリフは露口茂さんの声を当てはめて読んでいました。
ファンタジー小説であっても、現在の日本(※あるいは世界の国々)が直面している「現実」についても示唆されており、決して荒唐無稽な空想小説「だけ」では終わっていない。
ハリウッドで映画化されるか、あるいは日本でアニメ化されるかしたとしても、まったく不思議のないスケールの小説だと思いますが、例えば先述した「ネバーエンディング・ストーリー」も、映画化される前は、映画化不可能な内容、とされていましたが、森見の「シャーロック・ホームズの凱旋」はそれ以上に映画化不可能な内容となっている。
と言うのは、いわゆる「ヴィクトリア朝京都」の街並みを映画で再現しなければならず、それは例えば先述の映画「トータル・リコール」で描かれた未来都市ロンドンを描くよりも数十倍も困難な作業になるであろうと思われる。映画の美術監督さんは、夜逃げしたくなるのではなかろうか。
ですので、ハリウッドでの映画化よりは、日本でのアニメ化のほうが、国外でも受け入れられやすい現実路線かと思われます。まだ本が発売されたばかりで気の早い話かも知れませんが、日本のアニメ作家諸氏の奮闘を期待しております。
ところで、先述の映画「ネバーエンディング・ストーリー」の原作者、ミヒャエル・エンデについて、ですが、彼は子供時代、ヒトラー政権下のドイツという「現実」を生きています。森見にはそう言った経験がない。
その分、エンデの原作童話「はてしない物語」に描かれていた「現実世界の重み」、と言ったものが、森見の「シャーロック・ホームズの凱旋」には感じられず、森見のデビュー作「太陽の塔」では、現実世界の重みがきちんと描かれていたように思う私にとっては、「シャーロック・ホームズの凱旋」の結末はいささか残念な内容となっていました。
とは言え、森見登美彦作品としては、文句なしの星5つ作品である。森見ファンであろうとなかろうと、ぜひ一読をお勧めしたい。