データセンターサーバ室技術ガイドブック 2024年版オンデマンド (ペーパーバック) – 2024/6/7

日本データセンター協会・東京大学グリーンICTプロジェクト　サーバ室技術ガイドブックワーキンググループ (編集)

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デジタル化が進む現代において、データセンターは社会の基盤としてますます重要になっています。さらに、近年の生成AIに代表される新しい人工知能の急速な進化と展開に伴い、データセンターのさらなる進化・深化と拡大が、デジタル社会の発展にとって必須のものとなっています。データセンターにおいては、従来から高性能化、高密度化するICT機器等によるコンピューティングサービスをより小さいエネルギー消費で実現することが求められており、従来からのデータセンターにとっての重要な課題である「経済性」、「稼働の信頼性」、「可用性の向上」に加え、これらの課題を解決する社会的な重要度はますます大きくなってきています。日本データセンター協会（JDCC）では、東大グリーンICTプロジェクト（GUTP）との共同ワーキンググループを発足させ、サーバ室を中心としたデータセンターの計画、設計、構築のためのガイドラインとベストプラクティスを紹介し、データセンターの効率化とICT機器の安全な運用を支援する指針として本書をまとめました。また、データセンター事業者、運営者、利用者間の円滑なコミュニケーションを促進することを狙いの一つとしています。

本書は「データセンターの概要」「建物・設備」「サーバ室設計」「サーバ室運用」「ICT機器選定」「ICT機器設置、運用」「見える化」の各章で構成され、データセンターの敷地、建物・区画（Core & Shell）、電力・空調などの設備(Fit Out)、サーバ室設備、ICT機器などさまざまな構成要素に関する情報をまとめています。さらに、今後実用化が見込まれる先端的な技術など、理解しておいた方が望ましい事項についてはコラムとして紹介しています。

2019年に初版を刊行後、寄せられた意見、大規模なアンケート調査の内容を反映しました。また、ハイパースケールデータセンターの台頭並びに人工知能（AI）の利用拡大に伴い、規模の増大、特にその消費電力のますますの増加が進み、建設投資・運用コストの増大が進むこととなり、投資家、事業者、利用者も含めたESG【Environment（環境）、Social（社会）、Governance（企業統治）】の重要性がさらに高まっています。この観点での記述を追加し、2024年版ガイドブックとして編集しました。

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