甲賀流忍術後継者の著者が、忍びのこころと術技、忍術の現代での活用、どのように忍者像や忍術が形成されて
いったかを語る。アニメ、時代劇などに登場する忍者のイメージは、黒装束で刀を背負い、手裏剣を打つという
ものだろうが、これは江戸期以降からつくられてきて、明治から昭和にかけて定着したものであるらしい。本書は、
「万川集海」などの史料を基に史実を紐解きながら、その実像を明らかにする。
著者が幼少の頃より師に就いて修行した忍術が興味深い。忍術は、摩訶不思議なものではなく、意外に合理的だ。
呼吸法や身体部位の鍛錬、薬草や毒草の知識習得、五感の鍛錬、武術の習得など。そして、その先にあるのは究極
の生存術である。
忍者・忍術に関しては、学問の世界とは異なった視点からも私論を展開する。これは、著者の忍術の実践による
裏付けや経験によるものだ。
古来より体系づけられた忍術には、現代には通用しなくなったものもあるが、現代社会を生き抜く術として活用
できるものもある。情報を収集し分析する手法、処世の知恵、危険回避と護身、健康の維持と増進の方法である。
日本の風土や文化のなかで醸成された忍術は、社会で生きていくための知恵を授けると共に人間心理の真実を
突く面をもつ。つまり、高度に発達した技術や知識の体系といえるだろう。
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忍者の掟 (角川新書) Kindle版
一子相伝の史料を本邦初公開!
忍者とは、いかなる人びとだったのか? 何を生業とし、どのような術を使い、いかに生きたのか。甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家の川上仁一が、秘密のベールに隠されてきた実像を明かす。
【目次】
序 章 現代に生きる「最後の忍者」
第一章 忍びのこころ―忍者と忍術の神髄
第二章 実践・忍びの術技
第三章 忍者・忍術の形成史
第四章 忍術の活用
終 章 忍者文化の将来展望
忍者とは、いかなる人びとだったのか? 何を生業とし、どのような術を使い、いかに生きたのか。甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家の川上仁一が、秘密のベールに隠されてきた実像を明かす。
【目次】
序 章 現代に生きる「最後の忍者」
第一章 忍びのこころ―忍者と忍術の神髄
第二章 実践・忍びの術技
第三章 忍者・忍術の形成史
第四章 忍術の活用
終 章 忍者文化の将来展望
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2016/12/10
- ファイルサイズ9714 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
●川上 仁一:1949年福井県生まれ。甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家。武術家、忍術研究家。伊賀流忍者博物館名誉館長を務め、2011年12月より三重大学社会連携特任教授に就任。監修書に『イラスト図解 忍者』(日東書院)などがある。
登録情報
- ASIN : B01N4ACIX3
- 出版社 : KADOKAWA (2016/12/10)
- 発売日 : 2016/12/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9714 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 177ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 268,556位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,017位角川新書
- - 12,694位歴史・地理 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月23日に日本でレビュー済み
著者は甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家。
著者は、少年時代にふとしたことから知り合った師匠から忍術を叩き込まれ、まさに現代の忍者になったという人物。
その存在はとんでもないが、内容はいたってまともである。古文書から忍者の実像をあきらかにし、歴史的にどのような役割を担ってきたか、解説されていく。現代日本人の生活にも忍術的なものを応用していこうとしているらしいが、そのあたりもきわめて真っ当。人心の把握や情報収集を通して、よりよい人間関係を築いていこうといったものなのである。
いささか拍子抜けさせられるものの、信頼できる一冊であろう。
著者は、少年時代にふとしたことから知り合った師匠から忍術を叩き込まれ、まさに現代の忍者になったという人物。
その存在はとんでもないが、内容はいたってまともである。古文書から忍者の実像をあきらかにし、歴史的にどのような役割を担ってきたか、解説されていく。現代日本人の生活にも忍術的なものを応用していこうとしているらしいが、そのあたりもきわめて真っ当。人心の把握や情報収集を通して、よりよい人間関係を築いていこうといったものなのである。
いささか拍子抜けさせられるものの、信頼できる一冊であろう。
2017年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全編にわたり、忍者とはどういう存在かを最新の研究などをもとに
解き明かす意欲作。
しかしながら、本書のよみどころは筆者に生い立ちにある。
ひょんなことから忍術修行をするリアルさや奇特さは必見である。
また、筆者の真摯な姿勢や、倫理観は特筆すべきであり、
忍者を単なる暗殺者やテロリストの様に描く作品や文化として紹介する事例が
諸外国にみられるが。それらを全否定できる貴重なテキストともいえる。
解き明かす意欲作。
しかしながら、本書のよみどころは筆者に生い立ちにある。
ひょんなことから忍術修行をするリアルさや奇特さは必見である。
また、筆者の真摯な姿勢や、倫理観は特筆すべきであり、
忍者を単なる暗殺者やテロリストの様に描く作品や文化として紹介する事例が
諸外国にみられるが。それらを全否定できる貴重なテキストともいえる。
2017年1月13日に日本でレビュー済み
黒づくめの装束で、手裏剣をなげる忍者像の多くは、明治時代以後の創作だった。6歳の時、神社の境内で古銭投げの神技を見せる老人にひきつけられる。老人は何の用があったのか定期的に通ってきた。彼は忍者の伝承者だった。素質を見こまれたのか、長く教えを受け、その後継者となり、大量の文書の類も受け取った。訓練は会社員になっても欠かさず、睡眠時間を減らしてまで行ったが、同僚からは目つきがおかしい、尖ったやつだと思われたこともあったが、忍者ならば本当の能力を明かすこともありませんでした。古文書で伝聞と実際の忍者の違いを読み解くことに没頭する日々で、実地に確かめた。人が通る道は塩辛い味がすると聞き味を確かめたり、風呂敷を広げ高い位置から着地する実験をしたり。その多くが効果がないことを知った。竹筒で水中に潜む術では溺れかけたこともあった。そこまでの情熱は伝承者としての訓練と勉強を幼い時期から続けてきたことだろう。古代から江戸時代初期までの歴史の中の忍者を説明し、秘蔵文書で詳細な説明を加える。なかなか学問的で高度なないようであるがふり仮名つきが多く読みやすいし、興味深い歴史の勉強にもなると思いました。
2019年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話が飛び飛びになり、読み物としては読みにくいですが、出てくる範囲は広く、これから忍者についてどのようなことを学んでいけばいいのかがわかる本です。 この内容を3冊くらいに分ければ星5つです。
2018年6月26日に日本でレビュー済み
作者は忍術は犯罪につながると思ってるのか、最後の現代に使える忍術という所はイマイチ物足りなかった。
もう少し深いところまで掘り下げて欲しかった。
もう少し深いところまで掘り下げて欲しかった。
2021年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
忍者に興味あるならこの本から入られるのは如何かな?もう後には継承し無い最後の忍者が書いてます。三重(だったよな?)大学に通学圏内の方にもお勧め。