弱い者いじめ国家。一億総弱い者いじめ社会。
それが日本の影の姿ではないでしょうか。
立場の強いものが弱いものを食い物にしている脇で、人々は口をつぐみ、愛想笑いをして、そのような強いものにひたすら追従する。
そして、弱いものが声を上げると人々は全力で、弱いものをなだめ、それが通じないなら責め、弱いものに働きかけることで、問題に蓋をしてしまう。邪悪な者は野放しにして。
日本社会すべてがそうではないという方もいるでしょう。
しかし、我々は小学校から「いじめはいけません」と言われながら、結局社会人になってもハラスメントを経験している。
国民の命と財産を守ることが存在意義であるはずの自衛隊で最悪な水準のハラスメントがまかり通るのは、それが日本社会の鏡だからです。
この方が戦ってくれたのは日本社会の影そのものです。
この方の勇気は、日本を救うものです。
誰も被害者を守ってくれない。傷ついた被害者自身が声を上げるしかない。しかし社会は被害者を責めて被害者をつぶそうとする。すでに自分で立っていることもできないような被害者を。そして多くの被害者が潰されてきて、被害者も傍観者も、口を閉ざすことが賢いと学習し続けてきました。
賢くなどありませんでした。雪玉が転がれば大きくなるように、口を閉ざすことは、ハラスメントという日本社会の問題を文字通り「一層」大きくすることでした。
しかしこの方は声を上げてくれました。
日本人の中にもこの人がいるということを教えてくれました。
この方が自衛隊に非を認めさせたことは、恐らく多くの、日本社会におけるハラスメントに対して声を挙げながらも潰されてきた人たちの積み重ねの上にある悲願でもありました。
このことは、今ハラスメントに会い、苦しんでいる人々の勇気と希望になります。
自分の中にもこの人のような勇気があれば、この人のような結果を招き寄せることができれば、これ以上苦しむことは避けられなくても、前に進むことができるはず。最悪の選択をしなくてもいいはずだと。
この方の勇気は救国のそれです。
この方は自分を守ろうとする以上に、日本を守ろうと一身を賭してくれた。
この方こそが本当の自衛隊であると思います。
本当にありがとうございます。応援しています。
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