歩き遍路(区切り打ち)を始めたばかりのわたくしですが、歩いていて幾通りもの遍路道に出合い、せっかくなので昔ながらの遍路道を知りたいと思い、江戸の時代に眞念さんが書かれたベストセラー本の全訳注という本書に辿り着きました。
そして、一気に読み終えた今(ただし、原文の読み下し文を除く)、満足感で一杯です。
(お遍路自体は弘法大師様と同じ時代の伊予の国の豪農、衛門三郎さんが始めたものとして知られていますが、その後)宗教家が修行として行っていたものが、江戸時代に入って一般庶民が行うようになった頃のガイドブックですから、ここで紹介されているのはあくまでその頃の遍路道です。その頃既に遍路道には何通りかの道(経路)があり、それについて、女人禁制なので女性はふもとで札を納める(25番津寺)、といった記述や、初めての遍路は篠山へ(38番五社、岩本寺~足摺岬)、といった説明がなされており、わたくしの当初目的はほぼほぼ達成することができました。
また、遍路道だけでなく、各札所での見どころや、近くの特筆すべき修行の場についても触れられており、それらは現存するものが多いので、とても参考になりました。
さらに、本書では、原文にはない地図(おおまか経路)が掲載されているため、遍路道の全体の雰囲気も伝わる1冊となっています。
遍路道を少しでも歩いたことがある方であれば、江戸時代に真念が歩いた風景としっかり重なるでしょうし、これからの方も、お遍路がどんなものなのかを知ることができる興味深い1冊になると思います。
それは、遍路道やお遍路文化を保存(一部は復活)すべく地元の方がご苦労されているということでもあり、あらためて四国の方々に感謝したいと思います。
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四國遍禮道指南 全訳注 (講談社学術文庫) 文庫 – 2015/8/11
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1687年刊『四國遍禮道指南』は、四國遍路の起源を示す重要な史料であると同時に、江戸以降ロングセラーとなった実用的なガイドブックです。江戸期に大師信仰を中心に、当時すでに確立されていた西国三十三観音巡礼などの影響下、四国巡礼が確立された。原本の読み下し、現代語訳、注、現代の地図に原本の道順を反映させた地図も掲載。実際に遍路する方々のガイドともなる。時間を超えた巡礼の旅に出るための一冊です。
1687年に板行された『四國遍禮道指南』は、四國遍路の起源を示す重要な文字史料であると同時に、江戸から明治期にかけてロングセラーとなった実用的なガイドブックでもありました。
四国遍路に先立ち、「辺地(へじ)」と呼ばれる遍歴をしながら修行をする僧侶の存在が『梁塵秘抄』や『今昔物語』にあり、平安~鎌倉にかけて存在したようです。その内実は不明ですが、アニミズム、原始神道、民間信仰に仏教や道教が混淆したようなものだったかもしれません。
江戸期になって仏教と弘法大師信仰を中心に、当時すでに確立されていた西国三十三観音巡礼や六十六部回国巡礼の影響を受け、四国巡礼が確立されたと推測できます。
この本を読むと、各札所で般若心経ではなく、お寺のご詠歌を三度うたうなど参拝方法の違いや、当時からお遍路さんに宿を提供する人がいたこともわかります。
江戸期の大阪は経済・文化の中心で、そこで原本が出版されたことも当時の社会状況を示しています。
本書では、原本の読み下し、現代語訳、語釈に加え、現在の地名や現在の状況、現代の地図上に原本の内容を反映させたものも掲載します。読むだけでなく、実際に遍路する方々のガイドともなるように作成しました。
時間を超えた巡礼の旅に出るための一冊。
1687年に板行された『四國遍禮道指南』は、四國遍路の起源を示す重要な文字史料であると同時に、江戸から明治期にかけてロングセラーとなった実用的なガイドブックでもありました。
四国遍路に先立ち、「辺地(へじ)」と呼ばれる遍歴をしながら修行をする僧侶の存在が『梁塵秘抄』や『今昔物語』にあり、平安~鎌倉にかけて存在したようです。その内実は不明ですが、アニミズム、原始神道、民間信仰に仏教や道教が混淆したようなものだったかもしれません。
江戸期になって仏教と弘法大師信仰を中心に、当時すでに確立されていた西国三十三観音巡礼や六十六部回国巡礼の影響を受け、四国巡礼が確立されたと推測できます。
この本を読むと、各札所で般若心経ではなく、お寺のご詠歌を三度うたうなど参拝方法の違いや、当時からお遍路さんに宿を提供する人がいたこともわかります。
江戸期の大阪は経済・文化の中心で、そこで原本が出版されたことも当時の社会状況を示しています。
本書では、原本の読み下し、現代語訳、語釈に加え、現在の地名や現在の状況、現代の地図上に原本の内容を反映させたものも掲載します。読むだけでなく、実際に遍路する方々のガイドともなるように作成しました。
時間を超えた巡礼の旅に出るための一冊。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/8/11
- 寸法10.5 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104062923165
- ISBN-13978-4062923163
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商品の説明
著者について
眞念
江戸時代前期の僧侶。『四國遍禮道指南』『四國偏礼功徳記』で四国遍路を民衆に広めた。
江戸時代前期の僧侶。『四國遍禮道指南』『四國偏礼功徳記』で四国遍路を民衆に広めた。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/8/11)
- 発売日 : 2015/8/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4062923165
- ISBN-13 : 978-4062923163
- 寸法 : 10.5 x 1.6 x 15 cm
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