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ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた (新潮文庫 あ 101-1) 文庫 – 2020/2/26

4.3 5つ星のうち4.3 71個の評価

「セブン愛×クラシック音楽愛」に満ち溢れた感動的な物語。

1968年、7歳の少年はテレビで放映されていた「ウルトラセブン」最終回に衝撃を受ける。
主人公のダン隊員がアンヌ隊員に自分の正体を告げる瞬間、
オーケストラとピアノ・ソロの感動的な音楽がかかるのだ。
この曲はなにか? 誰がいつどこで弾いたのか
それを突き止めるまでの7年の彷徨を振り返りながら、そのプロセスを経て、
クラシック音楽鑑賞の醍醐味を知るまでを感動的に描く。

本書は、
20世紀のひとりの子供クラシック音楽名曲とここまで見事に出会い、
そのあとの長い
人生にこれまた見事につなげてゆく、貴重なドキュメントである。(片山杜秀「解説」より)

【目次】
まえがき
第1章衝撃の最終回とシューマンのピアノ協奏曲
第2章ウルトラセブン音楽からみたオススメ作品
第3章ウルトラセブンから広がる音楽の楽しみ
あとがき
文庫版あとがき
セブンはぼくらの「文化」だ! 木村元
解説 片山杜秀
「ウルトラセブン」音楽リスト

【著者紹介】
青山通(あおやま・とおる)
Aoyama Toru
1960年東京都世田谷区出身、現在、同区砧に在住。
'84年早稲田大学卒業。音楽之友社にて『週刊FM』、書籍、ムック等の編集、その後数社を経てフリーランス。
本名の青野泰史名義で編集、マーケティング、青山通名義で執筆を行う。
著書に『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』の他、
『ウルトラセブン・スコア・リーディング 冬木透の自筆楽譜で読み解くウルトラセブン最終回』がある。
クラシック音楽から欅坂46まで、幅広い音楽領域に関心を持つ。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2020/2/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/2/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101018618
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101018614
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 0.9 x 15.1 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 71個の評価

著者について

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青山 通
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著述家・編集者。1960年東京都世田谷区出身、現在、同区砧に在住。1984年早稲田大学卒業。音楽之友社にて『週刊FM』、書籍、ムック等の編集、その後ベネッセ、オリコン執行役員等数社を経てフリーランス。本名の青野泰史名義で編集、マーケティング、青山通名義で執筆を行う。著書に『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』(新潮社)『ウルトラセブン・スコア・リーディング 冬木透の自筆楽譜で読み解くウルトラセブン最終回』(アルテスパブリッシング)『ウルトラ音楽術』(集英社インターナショナル)がある。クラシック音楽から欅坂46まで、幅広い音楽領域に関心を持つ。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
71グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月25日に日本でレビュー済み
ウルトラセブンの最終回でかかったクラシック曲を追う。

 ビデオ録画も何もなかった時代に、かかった曲が何なのかを追うのは大変な謎解き。シューマンのピアノ曲と分かっても、クラシックはいつの誰かの演奏によっても大きく違う。命を削っていた最終回のセブンのBGMにかかっていた曲が余命いくばくかのピアニストの曲だったというのは衝撃
 筆者はウルトラセブンの最終回の曲をきっかけにクラシックの専門家になったようなものだからまたすごい。

 セブンもクラシックもすごいものには様々な人の人生が詰まっていて、それがまた誰かの人生を動かしていく。。。
2020年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の方が『ウルトラセブン』最終回に取憑かれたのと同じころ、
ボクも経験しましたよそういうノ。
今から凡そ半世紀、幼稚園の年長組の夏休みに毎日やっていた
“テレビまんが”『ローンレンジャー』
が好きで好きで、毎回初めにかかる
♪ぱ~んぱかぱ~んぱかぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ
♪ぱ~んぱかぱ~ん ぱっぱかぱっぱぱぱぱぱぱ~
というテーマ音楽を一日中くちずさんでいたら
母親から
『その音楽のレコードなら家にあるよ』
と言われ
件のレコードをいつもは『ウルトラマン』『ジャイアントロボ』や『ドカチン』とかのソノシートを聴いていた
プレーヤーにSET、レコード針を乗せてみると
正にまごうことなきあのメロディが!
漢字の部分を読んでもらったその題名は
“ウィリアム・テルじょきょく”
でした。
この著者の方とは音楽に対する思い入れにも打ち込み方にも
遙かに及びませんが
あ~、やっぱりみんなそうなんだな~との想いに包まれました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実際に見ていた幼少期には、わからなかったことを教えてくれた。
この本をきっかけに、冬木さんのコンサートCD&DVDを入手し、楽しんでいる今日この頃です。
ほとんど毎回、涙してるけど。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月16日に日本でレビュー済み
音楽の天才でもない小学生が、たかが一テレビ番組から音楽に魅せられる。決して演奏の天才ではなくても音楽に青春を捧げ、音楽出版社の職員となって後に、自らのルーツであるウルトラセブンに使われた音楽をたどったのが本書である。

本書の構成は、三つに別れている。
最初は筆者が出会った、ウルトラセブン最終回「ダンとアンヌのシーン」で使われた曲を探し求める話。少年には、この曲が気になったようである。ピアニストのディヌ・リパッティ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮によるシューマンのピアノ協奏曲である。筆者によると最初は、曲名も、誰が演奏しているかも、わからなかったという。とうとう放送で使われた演奏にたどり着くまでに、七年かかった。ウルトラセブンに使われる曲を決めたのは,テーマを作曲した冬木透。当時は作曲家がそこまでするのは珍しかったと、冬木は述べている。ハスキルのピアノは堂々とし過ぎてている。対してリパッティの儚い感じのピアノが、このシーンの場面にしっくりきたと採用を決めた。
念を入れた曲の選択が音楽ファンを作り、視聴者の人生を変えたのである。

次に、筆者が選んだ、音楽が素晴らしかったと思われるセブンの放送回をピックアップ。その回のエピソードも書かれており、セブンを熱心に観ていた人には、こちらがおすすめ。ワンシーンだけに使われた曲にも題名がありそちらは「ウルトラセブン45周年」というCDがアマゾンに販売されているので、そちらでお求め下さい。
個人的に印象的だったのが、プロテ星人との戦いでのBGM。深夜、大学の校舎での格闘の中、ティンパニの響きだけがこだまする。静かで、緊張感がある。「侵略者の魔手」をガンガン鳴らすだけが、戦闘BGMではない。映像美から考えたのか、音楽から考えたのか、他のテレビドラマで観たことのない秀逸なシーンだった。
逆にメトロン星人とダンの対話でかかる穏やかな曲には、緊迫感とのギャップを感じさせる穏やかなものを持ってくる。著者いわくこれはクラシックでいう古典的な造りだそうだが無論私にはわからなかった。ギャップに嫌な予感を感じるだけである。
ウルトラホークの宇宙旅行では、バスクラリネットか何かで遥かな異世界を感じさせる音楽も見事だ。
ハイライトにしろ何気ない場面にしろ、ウルトラセブンは冬木の意匠を凝らした音楽番組と言える。
ちなみに名シーンとして何かにつけて斜面を飾る夕陽を背にしたセブンとメトロン星人の格闘は、映像に映るのはほんの1、2秒である。音楽にしろ映像にしろ、わずかな時間の中にこだわりを見せるのがテレビドラマである。

最後に、聴き比べ。「あの演奏」を探し求める中で「同じ曲でも、演奏者によって全く違う」と悟った筆者による、シューマンピアノ協奏曲聴き比べの誘いである。指揮者、ピアニストが異なるCDだかLPを紹介している。
 私も持っている本書のタイアップCD「ウルトラセブン・クラシック」に同じシューマンの曲が二つ入っているのもそれが理由だ。冬木のこだわりがわかるが、私にはほとんど違いが判らなかった。
他にあるクラシック曲は、使われなかった曲。その顛末も本書に書いている。なおこのCDには「ウルトラセブンのテーマ」や「ウルトラホーク発信」、「さらばウルトラセブン」(バンドンを倒して地球を去るシーンの曲)も収録している。セブンのファンにはお勧めである。
私はクラシックを聴いていた時分には、NAXOSのファンであった。名曲を廉価で、たくさん聴けることが嬉しかったため、同じ曲の聴き比べはしてこなかった。言い換えれば、名曲ありきだったろう。
しかし著者が聴き比べを勧めるのは、名演があって名曲がある、ということだろう。クラシックも出会いだと思う。その時素晴らしいと感じ取れるかどうか。

 題名からわかるように本書はウルトラセブンよりも、音楽が話題の中心である。音楽が苦手な人は、適宜読み飛ばして欲しい。
 しかし読んでいけば、ウルトラセブンの魅力の理由に触れている。テーマの一貫性も、他のウルトラマンに比べて人気がある理由かもしれないと想像する。
  ウルトラセブンでは、「宇宙人との対話」がテーマになっていたらしい。金属がなくなったので地球に取りに来たり(バンダ星人)、宇宙都市との衝突を避けるために地球を爆破しようしたり(ベガッサ星人)。人間同士を争わせて自滅させれば地球征服は簡単だと考えるメトロン星人。
ウルトラセブンは宇宙人を通して、社会問題を浮き彫りにする。老齢化が進んだ星から若い生命を吸い取り来た話(ワイルド星人)など、今の日本の高齢化問題と同じではないか。

 最後のダンとアンヌも、「宇宙人との対話」として考えられる。
宇宙人との共存は可能なのか?
私が成年になった後にウルトラセブン全話を見返してみても、ダンとアンヌに特別な男女関係のにおいは感じなかった。制作過程では「ダンとアンヌの親密なシーンを入れる」という脚本指示があった。しかし私が鈍感なだけかもしれないが、せいぜい仲の良い友人としか感じなかった。本書を読んだのちに、最終話を見返して初めて、アンヌの「行かないで!」の叫びに、アンヌがダンを愛していたのかもしれない、と感じるようになった。ダンとアンヌの別れのシーンは、「愛してる」とか「好き」とかも言わないで、ただならないものを伝えている。そこが素晴らしいと思う。
 
私が考え付くのテーマは最終話くらいだろうか。
ウルトラセブンは疲れ果てて地球を去る。ウルトラ警備隊もダンのことを気遣うものの、誰も悲壮に満ちた心配はしていない。

 今後は誰が地球を守るのか?

 子供たちのみならず、誰にも自明のことだろう。

 私が小さいころからウルトラマンが好きだったが、どうした訳かウルトラセブンの扱いが他のウルトラマンより何となく大きかった印象を持っている。著者によるとその後もウルトラセブンの再放送は数年に一度行われていたという。しかし私の幼少時、夏休みにやる再放送はウルトラマンばかり。子どもながらに食傷ぎみだった記憶がある。
そんなわけでその後長らくウルトラセブンを観る機会がなく、セブンのどこが素晴らしかったのかわからないままでいた。実際に全話を観て、本書で納得したような気がする。

最後に、以前私はウルトラセブン放送何十周年記念に百貨店で開催された展覧会に行ってきた。
その会場で見たのが、「ウルトラセブンだ」などと言ってはしゃぎまわる子ども達。
子供たちが何十年前のドラマのヒーローに喜んでいたのである。
そんなことがあるのか?

本当に価値のある名作は、色あせない。
たかがドラマ音楽と思ったら、大間違い。
今はそう思っている。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思っていた内容と解離があり、楽しめませんでした。
2020年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者が同じ歳で東京住まいの私には総てが重なることばかりでした。
我々の年代にとっての少年期の日記のようでした。
2020年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても、面白かったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のレベルには遠く及びませんが、私にとっても、ウルトラセブンはクラシック音楽に興味を持った原点です。
冬木透さんが作曲されたBGM自体、クラシックの名曲と遜色の無い、格調高い名曲群ですが、本著作で紹介されているシューマン作曲の「ピアノ協奏曲 イ短調」は、セブンのファンとして聴き込む程に格別の想いが込み上げてくる逸品です。

前作のウルトラマンでは宇宙人の意思が地球人に憑依していました。
それに対して、ウルトラセブンは宇宙人が地球人の姿を借りていたのですね。
ゆえに、ダンが秘かに心を寄せるアンヌへ自分の正体を告白するという、名場面が成立したのでした。
このクライマックスで、自作曲ではないクラシックを選択した冬木さんの英断に、深く感謝したいと思います。
そして、この場面を楽譜付きで解説して頂いた著者に、改めて敬意を表したいと思います。

この著作では、音楽という視点から最終回以外の各エピソードについても、冬木さんの証言を交えて、詳細に解説されています。
シリーズの中で、作品自体と共にその音楽もまた最高峰であることが、改めて認識出来ました。
あえて付け加えさせて頂くならば、「ウルトラセブンが『人生』を教えてくれた」と申し上げたい。
ファンの方に、この労作をお薦めいたします!
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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