「自分はなんて記憶力がないだ」とか「自分はもう年だから記憶力が」
とか感じることってありませんか?
安心してください。
それって固定観念だったことがこの本の1章を読んで理解できました。
なぜかというと
今まで記憶の順番を知ってなかったからです。
というかそもそもその順番があることも知りませんでした。
具体的には
記憶には「理解」「整理」「記憶」「反復」という順番が
あります。
それを今までいきなり「記憶」するという
暴挙をとっていました。
そうではなく「理解」=なぜそうなるのか?
「整理」=ノートにまとめる。
をしっかり行ってから記憶するという
前準備が必要だったのです。
「理解」「整理」という事前準備を行ってから
「記憶」する。
この事を知っているだけで今とは別次元で記憶できます。
これって仕事にも勉強にも活かせますね。
自分の能力や年齢に関係なく楽に記憶ができる。
第1章を読んで納得です。
第2章 無理に詰め込まなくてもいい
無理に詰め込まなくてもいい・・・
記憶術の本なのに
と思って読み始めました。
結論。
無理に詰め込んでも記憶の効果は少ない。
なるほど理解できました。
アウトプットすることですね。
でもアウトプットってなんか大変とか面倒という
イメージがありましたが、記憶するために無理に
詰め込む方が大変かもしれません。
しかも効果もあまりない。
なぜかというと
それが「記憶の大原則」だから。
この章では「書くだけ記憶術」が7つ紹介されています。
アウトプットとは「書く」「話す」「行動する」なので
その中の1つでも実践されれば必ず変化があります。
私は、その中のひとつ「殴り書き記憶術」を習慣にしようと
思いました。
たとえば今話題の映画を見に行きました。
「あの映画どうだった」と言われても「面白かった」で
終わっていたからです。
それではせっかく見てもチョットさみしいですよね。
映画をみてすぐにノートに頭に思い浮かんだもの
すべてを書き出す。
そしてそれを文章にする。
最初は文章にするにはハードルが高いかもしれませんが、
箇条書きでも書いてみる。
するとだんだん書けるようになりますね。
ぜひこの方法習慣化したいと思いました。
記憶力の強化にもなりもっと映画を見る視点も
ドンドン増えていくようになると思います。
映画をみてその後も楽しめる。
しかも脳が活性化する。
最高の方法ですね。
これ1つだけとってもこの本は、私のとって価値ある一冊です。
第3章 記憶力に頼らず成果を最大化する。
自分で目指した資格試験が短時間でしかも確実に合格する方法が
あったら知りたくないですか?
じつは。
そんな方法があったのです。
この方法を知っていれば「資格試験合格!」間違いないですね。
なぜかというと
以前、私がやっていた資格試験勉強法とまったく違う
「これは試してみたい!」という方法を知ったからです。
今から数年前。
仕事で必要な資格があったので国家試験に挑戦していました。
勉強法も考えないまま、ただひたすら朝1時間、過去問を問いてました。
丸暗記をしていました。
結果。
どうにか試験には合格しましたが、この新しい方法を知ったら
「なるほど。これならもっと効率があがるし合格間違いなし!」と
確信しました。
具体的にはどんな方法かといいますと
国家試験や資格試験などを勉強する場合、「過去問」という
ものがあります。
テキストや教科書を勉強する前に「過去問」を徹底的に
勉強するのです。
ただ1つだけ注意点があります。
これ以前の私がやっていた勉強法なのですが、ひたすら過去問を
繰り返しても内容を理解しているといえないのでひっかけ問題には
対応できませんでした。
その方法とは、
1.その試験の過去問を用意する。(過去5年間)
2.その過去問をみて「テキスト」や「教科書」に書いている
該当箇所を探して蛍光ペンで塗っていく。
該当すると思われた箇所すべてに塗っていく。
3.そしてその箇所をノートにまとめる
4.ひたすらそのノートを暗記する。
資格試験を勉強するにも勉強法ってあるんですね。
それまったく考えないまま努力・根性で資格試験に
向かっていました。
この本を読んだおかげでこの勉強法を知りました。
私自身、今は資格試験を受験する予定はありませんが、
なんだかこの方法で勉強してみたい。
資格試験に悩んでいる人に伝えたい。
そんな気持ちになりました。
第4章 感情が動くと記憶が強化される
本を読み進めていても、ふとっ違う事を考えてしまい
また前にもどって
「なんで集中できないのか?」
と思う時ってありません。
わたしはよくあります。
そんな時どうしますか?
私は、この4章にある「制限時間記憶術」を試しています。
なぜかというと
集中力がつくと時間の使い方が上手くなり、ドンドンいろんな事に
挑戦でき人生を楽しめる。
そう思ったからです。
「制限時間記憶術」の具体的方法は「読書」や「仕事のタスク」に
ここまではこの時間で読むとか、このタスクはこの時間で終わらせる。
という時間で目標を設定することです。
ただ、今は正直。
「集中力」だけに関して言えばその成果はまだ現れたとは
実感できてません。
でも、「仕事の小さな計画を立てる」とか
「このタスクをこの時間で終わらせる」
という事は今までやってなかったので
「変化」は確実にやってくると思って続けています。
なにか自分で出来てないなと感じた時、
そのままスルーしないで「どうしたら出来る?」を
考えるクセをつける。(まずは気づいたらメモするから)
そしてそれを解決できる本を探して実践する。
自分の小さな変化に気づく=楽しい!
これの積み重ねですね。
第5章 無限の記憶を獲得する
せっかく本を読んでも読んだ直後の気づきの90%は
時間がたつほど失われている。
これってもったいないですよね。
それが
本を読んで得られた気づきを100%記憶し続ける方法がある。
しかもとてもカンタンに。
そんな方法が第5章に書かれています。
具体的には、本を読みながらアンダーラインを引いて
気づいたことはすぐに余白に書いたり、なにかに気づくたびに
すべてをメモしていく。
そして最後に文章としてまとめる。
ビジネス書を読むということはなにかに悩んだり
今の現状を変えたいと思って読んでいると思います。
そうであればタダ読みっぱなしでは忘れてしまうだけ。
最初はその本についての気づきを書くというのは面倒な
ことかもしれません。
でも気づきを文章化して残しておけばその文章を
読んだ時すぐに読んだときの記憶がよみがえる。
これやらない手はないですね。
第6章 脳の作業領域を増やして仕事を効率化する
「忘れる」ことが最強の記憶術、仕事術であることがおわかり
いただけたでしょうか。
これがこの本の最後にかかれていた文章です。
記憶の本なのに・・・
と思うかもかもしれませんが理解できました。
1番大切なのは頭の中に残っている思考を1度紙に取り出して
脳に空きスペースを作ることですね。
これによってまた新たに思考することができる。
この本を読んでただ記憶するだけは、効率が悪いと感じました。
脳の仕組みを知ることで記憶を効率的にできる。
書いたら「忘れる」このことを習慣にするだけで日々の仕事が
変わりますね。
樺沢さんには今まで積み上げてきた貴重な体験をおしみなく
提供してくれ、またとても分かりやすく書かれていたことに感謝します。
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記憶脳 単行本(ソフトカバー) – 2024/2/8
樺沢紫苑
(著)
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購入オプションとあわせ買い
記憶ポテンシャル、無限化。
“記憶の概念”が根底から変わる本。
脳の仕組みから精神科医がひもといた「新時代の記憶術」。
情報は「脳に蓄える」より、「外化(自分の外側に記録)」することで
記憶のポテンシャルは無限に広がる!
脳の仕組みを研究した精神科医が、
AI時代の新しい記憶術について伝授します。
試験勉強、うっかりミス、物忘れ、効率UP、「無限記憶」ですべて解決します!
記憶の入口の「インプット」と出口の「アウトプット」を上手に回して、
人間の脳とデシタル脳を一体化させた「記憶脳」を手に入れることができれば、
仕事や学びの効率は、10倍、いや100倍以上も変わってくるでしょう。
ぜひ、日々の学びや仕事、暮らしにお役立てください!
※本書は、2016年1月に小社より刊行された『覚えない記憶術』を加筆・再編集したものです。
(もくじより)
■「AI時代に記憶力なんか必要ない」という大ウソ
■記憶の「入口」と「出口」を鍛えれば記憶ポテンシャルは無限化する
■AI時代に脳を「最適化」せよ
■書くこと以上に消すこともモチベーションをあげてくれる。
■「絶対的集中状態」(フロー状態)に入る方法とは?
■朝1番に「TO DOリストを書く」ことではじまる好スパイラル
■脳に「記憶」するよりも「記録」することが大切
■「未完了タスクを貯めるな」オーバーフローさせない脳の使い方
“記憶の概念”が根底から変わる本。
脳の仕組みから精神科医がひもといた「新時代の記憶術」。
情報は「脳に蓄える」より、「外化(自分の外側に記録)」することで
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脳の仕組みを研究した精神科医が、
AI時代の新しい記憶術について伝授します。
試験勉強、うっかりミス、物忘れ、効率UP、「無限記憶」ですべて解決します!
記憶の入口の「インプット」と出口の「アウトプット」を上手に回して、
人間の脳とデシタル脳を一体化させた「記憶脳」を手に入れることができれば、
仕事や学びの効率は、10倍、いや100倍以上も変わってくるでしょう。
ぜひ、日々の学びや仕事、暮らしにお役立てください!
※本書は、2016年1月に小社より刊行された『覚えない記憶術』を加筆・再編集したものです。
(もくじより)
■「AI時代に記憶力なんか必要ない」という大ウソ
■記憶の「入口」と「出口」を鍛えれば記憶ポテンシャルは無限化する
■AI時代に脳を「最適化」せよ
■書くこと以上に消すこともモチベーションをあげてくれる。
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■朝1番に「TO DOリストを書く」ことではじまる好スパイラル
■脳に「記憶」するよりも「記録」することが大切
■「未完了タスクを貯めるな」オーバーフローさせない脳の使い方
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社サンマーク出版
- 発売日2024/2/8
- 寸法1.7 x 11.5 x 17.6 cm
- ISBN-104763141201
- ISBN-13978-4763141200
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出版社より

商品の説明
著者について
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(48万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書46冊、累計発行部数240万部のベストセラー作家。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、『神・時間術』(大和書房)、『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)、『言語化の魔力』(幻冬舎)、『読書脳』(サンマーク出版)など話題書多数。
精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(48万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書46冊、累計発行部数240万部のベストセラー作家。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、『神・時間術』(大和書房)、『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)、『言語化の魔力』(幻冬舎)、『読書脳』(サンマーク出版)など話題書多数。
登録情報
- 出版社 : サンマーク出版 (2024/2/8)
- 発売日 : 2024/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 4763141201
- ISBN-13 : 978-4763141200
- 寸法 : 1.7 x 11.5 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,282位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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47グローバルレーティング
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全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
イメージ付きのレビュー

星5つ中5つ
脳の仕組みを知れば、効率的に記憶出来る!
今まで、脳の仕組みを理解しておらず、本書で推奨されていることとまるで反対の記憶術を行っていたことに気づいた。むやみに勉強時間を増やすだけの勉強をしていたし、時には睡眠時間を削ることもしていた。また、インプットとアウトプットの比率は完全にインプット中心だったから「理解」や「整理」といった記憶に重要な要素が欠けていたように思う。つまり、アウトプットを軽視していた為、自前の記憶力に頼るだけで大変効率の悪い勉強をしていたのだと感じた。記憶の形には様々あるが、とりわけ「意味記憶」と「エピソード記憶」に関して、私は「意味記憶」すなわち覚えにくく忘れやすい記憶で覚えようとしていたのだと思った。人に説明できるようになるには、それを「理解」し且つ「整理」されていなければならないが、そこを軽んじていたせいで勉強の効率が悪かったのである。本書を読んで記憶術に対する認識を改めることが出来たのは、今後の人生を変えると言っても、過言ではない出来事だと思う。本書で印象に残ったのは、「記憶の索引」と「記憶の本体」についての記述だった。重要なのは、「記憶の索引」をきっかけに「記憶の本体」を想起させられるかということで、それが出来れば、しっかり記憶出来ているということだった。また、記憶の定着のステップとして、理解、整理、記憶、反復という段階があり、本書では、そのステップをどうすれば効率的に踏めるかということも解説されていた。脳メモリ解放理論の項では、「人間の記憶力は、膨大な情報を記憶出来るポテンシャルを持っているものの、情報入力の入り口は狭く、簡単にオーバーフローを起こしてしまう」という記述があった。だから脳メモリ(脳を使って考えたり、判断したり、記憶したり、学習したりするための作業スペース)をなるべく軽くしておくことで、出来る限り情報入力の妨げになる事を防ぐ事が、覚えないで記憶に残る脳、すなわち「記憶脳」を高めるコツなのだと思った。その為、マルチタスクをしない、未完了タスクを貯めないことなど、その他具体的な方法が本書では解説されている。私が特に気に入ったのは「私たちの『記憶の本体』は、そう簡単になくなりません。『記憶の索引』を忘れるだけなのです。『書く』ということは、無数の「記憶の索引」を物理的に複製する作業なので、書いたら忘れても、すぐに思い出せるというわけです」という記述だった。脳の仕組みを上手く利用することで効率的に記憶できるということに気づけたのは本書を読んでの最大の気づきである。樺沢先生の本らしく、今から出来るTo Doが盛り沢山なので実践して行きたい。例えば、海馬からシータ派が出ると、記憶力が亢進されるので、マンネリを嫌う海馬の性質を逆手にとって好奇心を大切に過ごしたり、「場所細胞」を刺激したり。今後「記憶脳」を活かし、生活や仕事に変化があるかとても楽しみである。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2024年3月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2024年10月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入とても早く届けられて本の状態もよかった、是非また利用したい。
- 2024年9月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入以下、心に残ったポイント3点をご紹介します。
☆記憶に残すために必要なのはアウトプット☆
脳は重要な記憶を残すようにできおり、起きた出来事の99%は忘れてしまう。
脳に重要な記憶として印象付けるためにはアウトプットすることが効果的である。
なぜならば、何度も使用(アウトプット)された記憶は重要な記憶と認識されるからだ。
また、意味記憶(人や物の名称等)よりもエピソード記憶(5W1Hの含まれる事象)のほうが長期記憶として残りやすい。
そこで、人に理由を説明(アウトプット)できるほど整理・理解して覚えることで、エピソード記憶として長期記憶に残りやすい。
つまりアウトプット前提のインプットが重要である。
例えば試験勉強をするのであれば、参考書を読む(インプット)より問題集を解くこと(アウトプット)に比重を置くべきであるし、勉強会に参加すれば教えてもらうこと(理解・整理)も教えること(アウトプット)も記憶に役立つ。
☆想起する☆
記憶のプロセスには「記銘(記憶する)」、「保持(覚え続ける)」「想起(思い出す)」の3つがある。
通常「保持」した記憶が失われることはなく、「想起」できなくなった状態のことを「忘れる」と言う。
つまり、いかに「想起」するためのきっかけ(本書では"記憶の索引"と表現される)を作ることができるかが重要なのである。
より具体的には、学んだことを外化(文章、図など、目に見える形で外部に表現すること)することで、アウトプットをしながら"記憶の索引"を作ることができる。
例えば読んだ本の書評を書きSNSに投稿すれば、その投稿を見るだけで(あるいは投稿したことを思い出すだけで)記憶を呼び起こすことができる。
☆脳のメモリを空ける☆
脳には作業記憶という記憶を一時保存する領域がある。思考、判断、記憶、学習のために使われ、30秒程度しか保たれない。
(たとえば、メールで届いた認証コードを一時的に覚え、所定の場所に入力する。入力後には忘れてしまう。)
作業記憶の容量は少ないため、いっぱいになってしまうと物事を処理しきれなくなる。
俗に言う「テンパる」という状態は作業記憶の容量がいっぱいになってしまった状態のことである。
つまり、作業記憶(本書では"脳メモリ"と表現される)の空き容量を確保することで、仕事・学習の効率を上げることができる。
より具体的には、マルチタスクを辞める、マルチシンク(何か別の考えが頭をよぎる状態)を防ぐ、未完了のタスクを減らす等を行うことで、"脳メモリ"の容量を確保できる。
例えば、その日やることや思いついたアイデアはTO DOリストやメモに書き出し、すぐに終わることは先に着手しタスク完了させ、目の前のタスクだけに集中するのが良い。
以下、一部賛同できなかったポイントについてもご紹介します。
★ソーシャル記憶術★
アウトプットを行う上でSNSを利用することのメリットについての記載があり、概ね賛同できるものの、
『継続することは難しい。「いいね!」やコメント、シェアをされながら、つまり承認、応援されながら、励まされながらアウトプットをすることで、モチベーションが猛烈にアップし、結果として「継続」できる。』
という一節については懐疑的に感じた。
SNSにアウトプットした際に必ずしも反応があるとは限らない。むしろアウトプットを始めたての人であっては反応がないことが殆どではないだろうか?
他者からの反応や承認をモチベーションにすることは「全然いいねがつかないし辞めようかな…」という考えに至る場合があるのではないかと感じる。
個人的にはSNS投稿は他者からの反応には依存しすぎず、自己満足と割り切り淡々と行う方が良いのではないかと感じる。
その他様々な記憶術について、科学的な根拠とともに具体的に紹介されているため、今より脳の仕組みをうまく使って仕事・学習に励みたい方には一読の価値があると思います。
また、文体も親しみやすく、読書習慣のない方でも読みやすいかと思います。
Amazonでは本書のアウトプットの姿勢にならい、数多くの詳細なレビューが寄せられているため、レビューを読むだけでもある程度内容を知ることはできるでしょう。
ただ、あなた自身が本書の内容をより深く記憶として残し、人生に役立てたいと願うのであれば、ぜひ本書を一読し、あなた自身の言葉でアウトプットを行うことをおすすめいたします。
- 2024年3月29日に日本でレビュー済みAmazonで購入学生の試験とは違い、社会人はインターネットなど、どこからでも情報を集めて、事前に調べたり準備していい世界であり(むしろいかに準備しておくかで評価される)、ただ単に多くの知識を記憶すること自体に意味はなく、それよりも情報、知識、経験を早く引き出し、うまく整理したり関連付けたりすることが重要であり、そう言った能力は年齢とともにむしろ伸びていくとのことで、中高年の私にとって非常に勇気づけられる内容である。
その他、脳のパフォーマンスを上げたり、仕事の効率化のために重要なこととして、睡眠、程よい緊張、締め切りを設ける、ストレスを貯めない、マンネリを避ける、楽しむ、とにかく書いて忘れる、未完了のタスクを減らす、机の上を整理するなどについて説明されている。
自分の考えやアイデアを外部に表現して記録する「外化」つまりインターネット上に記録し、それを自分自身の記憶のように活用するというところが、私にとって最も重要に感じたところで、今後はインプット過多にならずしっかりアウトプットを優先してやっていきたいと思う。
- 2024年3月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入記憶には「アウトプットが最重要」とか、「睡眠、好奇心、エピソード化が効く」とか、内容そのものは同類の本を読んでいればよく目にする話。
だが、「①課題設定(ネット・AI全盛時代の今日では、検索できる情報を丸暗記するのではなく、検索するための内容を暗記せよという趣旨)」や「②ユースケース(記憶につながるインプット/アウトプットのやり方 ※ほぼアウトプット寄り) 」が興味をそそるようにできており、どんどん読み進めることができる。
また、「③ソーシャルメディアを使ってアウトプットし、記憶につなげる」方法論はオリジナリティが高い(記憶法という体系だったコンテンツで整理されているのがならではかと思う。
この手の話は実践につなげないと意味がないので、興味を引くように、分かり易く書かれているのは良いと思う。
ただ、①と③はつながっているのだが、多くのボリュームを占める②とのつながりが弱く、方法の羅列になってしまっている感は否めない。