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こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方 単行本 – 2024/2/26
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学びにも、ビジネスにも、今必要なのは、身体性に裏打ちされた、たしかな「自然観」!
都市化が急速に進み、こどものリアルな自然経験の少なさによる弊害が指摘されている。人は実際に体験し、そこから得られる知覚を通して抽象的な概念を学び、ゆっくりと知性を育むにもかかわらず、それがないがしろにされている。
本書は、登山アプリ「YAMAP」創業者で読書家としても知られる春山慶彦が、養老孟司、中村桂子、池澤夏樹の各氏と、自然体験を通してAI時代に活きる知性の育み方を語り合う、対談集。
「現代社会は、感覚から入るものを軽視しがちで、勉強すれば何でも頭に入ると思っています。でも実は、それ以前に自然の中で感覚を磨くことが非常に重要なのです」──養老孟司
「合理的に効率よくやろうとしていたら、生きものはとうの昔に消えていたと思います。それから、一つの価値基準で競争させて、いいものだけを残そうとしていたら、やはり消えていたでしょう。矛盾を組み込んで、『何でもあり』でやってきたからこそ、生きものは続いてきた」──中村桂子
「何かうまくいったとき、『俺の腕がいいからだ』と思うのではなく、それはある意味、運であって、運である以上は何かに感謝しなきゃいけない。その何かは必ずしも神様でないかもしれないけれど、たぶんそういう謙虚な姿勢そのものに意味があるのでしょう」──池澤夏樹
「知覚とは、自分を取り巻く世界をどう感じるか。知覚、つまり感覚、感性、五感で世界を捉えること、既存の思考と統合しながら解釈すること。そこに知性の核心がある」――春山慶彦
〈目次〉
1. 養老孟司との対話 自然の中で身体を動かすだけで無意識に学んでいる
2. 中村桂子との対話「へんてこ」「無駄」「弱さ」があるから生きていける
3. 池澤夏樹との対話 自然に学ぶ「インチキせずに生きる力」
〈著者プロフィール〉
養老孟司●解剖学者。著書に、『唯脳論』『バカの壁』『子どもが心配』など多数。
中村桂子●生命誌研究者。著書に、『自己創出する生命 普遍と個の物語』『生命誌とは何か』『科学者が人間であること』などがある。
池澤夏樹●小説家・詩人。著書に、『旅をした人 星野道夫の生と死』『されく魂 わが石牟礼道子抄』『また会う日まで』など多数。
春山慶彦●登山アプリ「YAMAP」CEO。電波の届かない山の中でもスマートフォンで位置情報がわかる登山者用地図アプリを提供する「YAMAP」を創業。2018年内閣府が主催する「宇宙開発利用大賞」において「内閣府特命担当大臣 (宇宙政策) 賞」を受賞。本書が初の著書となる。
都市化が急速に進み、こどものリアルな自然経験の少なさによる弊害が指摘されている。人は実際に体験し、そこから得られる知覚を通して抽象的な概念を学び、ゆっくりと知性を育むにもかかわらず、それがないがしろにされている。
本書は、登山アプリ「YAMAP」創業者で読書家としても知られる春山慶彦が、養老孟司、中村桂子、池澤夏樹の各氏と、自然体験を通してAI時代に活きる知性の育み方を語り合う、対談集。
「現代社会は、感覚から入るものを軽視しがちで、勉強すれば何でも頭に入ると思っています。でも実は、それ以前に自然の中で感覚を磨くことが非常に重要なのです」──養老孟司
「合理的に効率よくやろうとしていたら、生きものはとうの昔に消えていたと思います。それから、一つの価値基準で競争させて、いいものだけを残そうとしていたら、やはり消えていたでしょう。矛盾を組み込んで、『何でもあり』でやってきたからこそ、生きものは続いてきた」──中村桂子
「何かうまくいったとき、『俺の腕がいいからだ』と思うのではなく、それはある意味、運であって、運である以上は何かに感謝しなきゃいけない。その何かは必ずしも神様でないかもしれないけれど、たぶんそういう謙虚な姿勢そのものに意味があるのでしょう」──池澤夏樹
「知覚とは、自分を取り巻く世界をどう感じるか。知覚、つまり感覚、感性、五感で世界を捉えること、既存の思考と統合しながら解釈すること。そこに知性の核心がある」――春山慶彦
〈目次〉
1. 養老孟司との対話 自然の中で身体を動かすだけで無意識に学んでいる
2. 中村桂子との対話「へんてこ」「無駄」「弱さ」があるから生きていける
3. 池澤夏樹との対話 自然に学ぶ「インチキせずに生きる力」
〈著者プロフィール〉
養老孟司●解剖学者。著書に、『唯脳論』『バカの壁』『子どもが心配』など多数。
中村桂子●生命誌研究者。著書に、『自己創出する生命 普遍と個の物語』『生命誌とは何か』『科学者が人間であること』などがある。
池澤夏樹●小説家・詩人。著書に、『旅をした人 星野道夫の生と死』『されく魂 わが石牟礼道子抄』『また会う日まで』など多数。
春山慶彦●登山アプリ「YAMAP」CEO。電波の届かない山の中でもスマートフォンで位置情報がわかる登山者用地図アプリを提供する「YAMAP」を創業。2018年内閣府が主催する「宇宙開発利用大賞」において「内閣府特命担当大臣 (宇宙政策) 賞」を受賞。本書が初の著書となる。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2024/2/26
- 寸法12.8 x 1.6 x 18.8 cm
- ISBN-104087881008
- ISBN-13978-4087881004
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出版社より
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2024/2/26)
- 発売日 : 2024/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4087881008
- ISBN-13 : 978-4087881004
- 寸法 : 12.8 x 1.6 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,516位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25位人工知能
- - 26位子育てノンフィクション
- - 72位子育て (本)
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トップレビュー
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2024年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同い年の春山さんが本を出される…と、聞いてKindleで買って読んでみました。想像以上に共感できて、優しい文体の中にある深さに、とても感銘を受けました。もう一回読もう。
2024年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間は自然の中で生かされている、改めて考えさせられる本でした。大都会の中にもちょっとして自然はあって、身近に公園や川、林などがある。子供と一緒に自然に行きたくなりました。
2024年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
共働きがマジョリティを占める昨今、子どもが遊ぶ相手としてスマホやゲームに頼ってしまうのは仕方ない。動画がゲームが悪いとは思わないし、むしろそこからしか得られないものも多分にある。
でも、子どもがぼーっとただ画面を見ているのを眺めるのはなんとなくつらい。
そんな違和感を覚えている親はたくさんいると思うが、この本はその違和感を昇華してくれた。
体を動かすことは脳へのインプット。知性を育てる行為そのもの。
自然に子どもを放てば、勝手にたくさんの刺激をもらってくる。
養老さんの力強い言葉があるかと思えば、中村さんは「自然は必ずしも大自然でなくていい。子どもからしたら街の公園だって立派な自然になる。子どもはダンゴムシ見つけるの上手いでしょ?」と、優しく囁いてくれる。そして、池澤さんは「脳が進化しすぎた人間からしたら、自然は退屈でもある。そして自然は人間のことなんか何も考えちゃいない。」とおっしゃる。
三人それぞれの自然観と、聞き手である春山さんの価値観が混ざり合う、バラバラのようででも根底では通づるものがある内容で興味深かった。
でも、子どもがぼーっとただ画面を見ているのを眺めるのはなんとなくつらい。
そんな違和感を覚えている親はたくさんいると思うが、この本はその違和感を昇華してくれた。
体を動かすことは脳へのインプット。知性を育てる行為そのもの。
自然に子どもを放てば、勝手にたくさんの刺激をもらってくる。
養老さんの力強い言葉があるかと思えば、中村さんは「自然は必ずしも大自然でなくていい。子どもからしたら街の公園だって立派な自然になる。子どもはダンゴムシ見つけるの上手いでしょ?」と、優しく囁いてくれる。そして、池澤さんは「脳が進化しすぎた人間からしたら、自然は退屈でもある。そして自然は人間のことなんか何も考えちゃいない。」とおっしゃる。
三人それぞれの自然観と、聞き手である春山さんの価値観が混ざり合う、バラバラのようででも根底では通づるものがある内容で興味深かった。
2024年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こどもたちの環境を考えるうえで納得のいくお話ばかりでした。生き方や価値観の指針としてもとても考えさせられる内容だっと思います。
2024年3月5日に日本でレビュー済み
世の中、頭のいい官僚やビジネスパーソン、コンサルがいっぱいいるのに、論理や数値では解決できない問題が多々ある。これを養老孟司さんは脳化社会といっており、以前から感覚、感性で生きる重要性を強調している。それを育むのは、塾ではなく、自然体験。登山地図アプリを創業した春山さんはアウトドアという視点で、脳化社会に対抗しようと事業に養老さんの考えを実装しようとしている。己の功名心でなく、彼のような社会起業がもっと増えれば日本は変われるのではないかと感じた一冊だった。
2024年3月11日に日本でレビュー済み
本は、どこかのだれか「たったひとり」に「ぶっ刺さるため」にあると思う。なぜだかわからないけどその表紙が自分に語りかけているような気がして、手にとって読んでみたらまるで自分のことが書かれてあって、心の奥深くを撃ち抜かれたような気がして呆然とする。そんなことが起こる。本はたったひとりにぶっ刺さればいい。この本の帯に「自然の中で身体を動かすと知性が高まる」と書いてたけど、僕はこの本は「こういうことをすれば、たくさんの人にとっていま必要なベネフィットが手に入りますよ」という類の本ではないと思った。これは、どこかのだれかひとりにぶっ刺さるための本。なぜなら、この本には、この世に生きてることのよろこびと不思議さにもとづいた「衝動」と、だれかにどうかどうかどうか伝わってほしいという「祈り」があるから。そういう本は、だれかをぶっ刺す。かつて、古書店の軒先にあった一冊のアラスカ本が、星野道夫さんをぶっ刺したように。それからずっと後、今度は星野道夫さんの本が、この本の著者春山さんをぶっ刺したように。若い人に読んでほしい。どこかでモンモンとしている「だれかひとり」にぶっ刺さってほしい。とくにコラム。脳で理解することじゃなくて、体で体感することについて語られているから、いますぐ「わかる」ことじゃないかもしれないけど、心のどこかで、というか、はらわたのどこかで、小さく光り続けて、いつか支えになったり、希望になったりするようなことが書かれてあるから。なので、若い人に読んでほしいです。帯文が本文のもつダイナミズムとあってないと思ったので、気を悪くさせたら本当にごめんなさいなんですけど、僕からの帯文!「この地球に生きているよろこび。人間にとって失っちゃいけないものがあるんだという衝動。どうかどうか、これからを生きる、どこかのだれかにぶっ刺され!」
2024年3月5日に日本でレビュー済み
自然観をベースに、社会や事業、テクノロジーの使い方を考える。
自然経験の醍醐味も自然観の醸成にある。そのことを再認識させてくれる良書だった。
大人こそ読んでほしい一冊。
自然経験の醍醐味も自然観の醸成にある。そのことを再認識させてくれる良書だった。
大人こそ読んでほしい一冊。