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邪馬台国の最終定理ーー理系学者が読み解く『魏志』倭人伝と邪馬台国の所在地 オンデマンド (ペーパーバック) – 2023/1/26
宮﨑照雄
(著)
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[商品について]
―手垢にまみれた邪馬台国論争に理系視点で終止符を打つ―
「女王卑弥呼が都する所の邪馬台国」は何処にあったのか。これまで多くの学者や研究者、アマチュアがこの問題に挑戦してきたが、未だに確たる結論には至っていない。理系学者として約40年にわたり研究一筋に生きてきた著者が、『魏志』倭人伝だけでなく華夏(中国)歴代王朝の史籍の原典を読み込み、自然科学の知識を駆使して理系学者の視点で論考した。そして、陳寿の著した『魏志』倭人伝は、卑弥呼の女王国がある山臺(耶麻臺)すなわち邪馬壹國(邪馬臺國=邪馬台国)を、なんらの疑義もなく、いかなる齟齬もなく記述していることを明らかにした。
[目次]
緒 言
巻一 女王卑弥呼の都する邪馬台国に到る
はじめに
第一章 魏の答礼遣使団の来訪
補考 魏の一里は何メートルか?
第二章 「順次読み」の筆法
第三章 「南至邪馬壹国女王之所都水行十日陸行一日」
第四章 女王の都する所の「邪馬壹(臺)國」を考える
(一)「邪馬」を考える
(二)「臺」を考える
(三)『魏志』倭人伝の「邪馬壹」を考える
第五章 「邪馬臺國」へのアプローチ
(一)侏儒国の解明
補考 侏儒国と隼人の墓制を考える
(二)「倭地」「周旋可五千餘里」を解く
第六章 「邪馬臺國」はここだ!
第七章 黒歯国はどこか?
第八章 「自郡至女王國萬二千餘里」・「計其道里當在會稽東治之東」を読み解く
補考 「會稽東治」は「会稽郡東冶県」の誤記ではない
第九章 「計其道里當在會稽東治之東」と邪馬台国在畿内説
第十章 「南至投馬國水行二十日」
第十一章 『魏志』倭人伝の一箇の誤植を了解すれば、邪馬台国に確実に到れる
結語
参考文献
巻二 「卑彌呼以死」を考える
はじめに
第一章 建武中元二年の委奴国王の朝賀
(一)金印「漢委奴國王」の「委奴」の訓みかたを考える
(二)「委奴國」・「倭奴國」は「伊那国」であるという私見
(三)後漢王朝の金印下賜の条件
第二章 志賀島における金印秘匿の謎をとく
第三章 「倭國亂相攻伐歷年 乃共立一女子爲王名曰卑彌呼」
(一)伊都国の勃興
(二)鉅奴国の誕生と倭国大乱
(三)「共に一女子を立てて王となす 名は卑弥呼という」
第四章 「倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和」
(一)狗奴国(鉅奴国)の比定地
(二)記紀神話にみる伊都国と狗奴国
(三)卑弥呼と卑弥弓呼の結婚・離別・不和
補考 月夜見尊と保食神と伊都国の勃興
第五章 「卑彌呼以死」
(一)卑弥呼、魏に援軍を求める
(二)二四七年と二四八年の皆既日食と卑弥呼の死
(三)卑弥呼弑殺を描く絵画銅鐸
(四)「卑彌呼以死」に関する松本清張説を考える
(五)「卑彌呼以死」を「卑彌呼は以〈すでに〉死んでいた」と読む説を考える
(六)二回の皆既日食を考える
第六章 「大作冢 徑百餘歩徇葬者奴婢百餘人」
補考 伊勢神宮の天照大神の神魂を考える
第七章 「復立卑彌呼宗女壹與年十三爲王」
おわりに
参考文献
巻三 記紀神話にみる『魏志』倭人伝外伝
はじめに
第一章 女王即位前の卑弥呼と卑弥弓呼
第二章 『魏志』倭人伝「卑彌呼以死」と記紀神話に見る天照大神の天石屋戸隠れ
補考 古代史の伝承者、天鈿女命(天宇受売命)と猿女君
第三章 台与の政治
(一)張政の檄(「政等以檄告喩壹與」)
(二)台与の御子と天孫
補考 不弥国の物部族
第四章 天照大神の孫の饒速日命と物部族の東遷(真の天孫の天降り)
第五章 台与の死と宇佐神宮
補考 秦氏と横穴墓
第六章 出雲国の須佐之男命(素戔嗚尊)
(一)古代出雲国
(二)素戔嗚尊(須佐乃男命)、出雲国に降到る
(三)素戔嗚尊(須佐之男命)の八岐大蛇(八俣遠呂智)退治
補考 天叢雲剣と水神祭祀
(四)八俣遠呂智・八岐大蛇の正体
(五)草那芸之大刀の正体
(六)素戔嗚尊、新羅に降臨す
補考 素戔嗚尊が新羅から持ち帰った韓鋤
(七)素戔嗚尊(須佐之男命)の正体
(八)素戔嗚尊(須佐之男命)が就むいた根国と黄泉国の正体
結語
参考文献
後 記
著者略歴
[担当からのコメント]
女王・卑弥呼のいた邪馬台国はどこにあったのか。古代史研究の中で長く論争されてきたこの問題は、今や様々な説が乱立して混沌とした様相を呈しています。そんなカオスに理系的思考と視点で切り込んだ本書は、邪馬台国の所在地についての結論だけでなく、その論考過程も楽しめる知的探究の書となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
宮﨑 照雄(みやざき・てるお)
1949年 三重県生まれ
東京大学大学院農学系水産学修士課程修了 農学博士(東京大学)
三重大学名誉教授
三重県立大学水産学部、三重大学水産学部、三重大学生物資源学部にて、魚の病気を40年間、教育・研究してきた。
学術論文・著書(和文・英文)多数。
古代史著書
『三角縁神獣鏡が映す大和王権』梓書院 2010年
『日向国の神々の神蹟巡礼』スピリチュアルひむか観光協議会刊 2017年
『理系学者が読み解く『魏志』倭人伝 女王卑弥呼が都した邪馬台国に到る』三重大学出版会
2019年
『理系学者が読み解く記紀神話 記紀神話は日本の古代史を物語る』電子書籍 幻冬舎 2022年
停年退職を機に、若い頃から興味を抱いていた「日本とは?」「日本人とは?」を探求するべく、日本の古代史を温ねることにして、『古事記』、『日本書紀』、『先代旧事本紀』などの古史書を熟読した。その成果をまとめた論文「神武は鯨を見たか? ──神武東征と神武歌謡を考える」は、平成27年「邪馬台国全国大会in福岡」における論文募集において最優秀賞を受賞した(『季刊 邪馬台国』131号 梓書院 2020年)
―手垢にまみれた邪馬台国論争に理系視点で終止符を打つ―
「女王卑弥呼が都する所の邪馬台国」は何処にあったのか。これまで多くの学者や研究者、アマチュアがこの問題に挑戦してきたが、未だに確たる結論には至っていない。理系学者として約40年にわたり研究一筋に生きてきた著者が、『魏志』倭人伝だけでなく華夏(中国)歴代王朝の史籍の原典を読み込み、自然科学の知識を駆使して理系学者の視点で論考した。そして、陳寿の著した『魏志』倭人伝は、卑弥呼の女王国がある山臺(耶麻臺)すなわち邪馬壹國(邪馬臺國=邪馬台国)を、なんらの疑義もなく、いかなる齟齬もなく記述していることを明らかにした。
[目次]
緒 言
巻一 女王卑弥呼の都する邪馬台国に到る
はじめに
第一章 魏の答礼遣使団の来訪
補考 魏の一里は何メートルか?
第二章 「順次読み」の筆法
第三章 「南至邪馬壹国女王之所都水行十日陸行一日」
第四章 女王の都する所の「邪馬壹(臺)國」を考える
(一)「邪馬」を考える
(二)「臺」を考える
(三)『魏志』倭人伝の「邪馬壹」を考える
第五章 「邪馬臺國」へのアプローチ
(一)侏儒国の解明
補考 侏儒国と隼人の墓制を考える
(二)「倭地」「周旋可五千餘里」を解く
第六章 「邪馬臺國」はここだ!
第七章 黒歯国はどこか?
第八章 「自郡至女王國萬二千餘里」・「計其道里當在會稽東治之東」を読み解く
補考 「會稽東治」は「会稽郡東冶県」の誤記ではない
第九章 「計其道里當在會稽東治之東」と邪馬台国在畿内説
第十章 「南至投馬國水行二十日」
第十一章 『魏志』倭人伝の一箇の誤植を了解すれば、邪馬台国に確実に到れる
結語
参考文献
巻二 「卑彌呼以死」を考える
はじめに
第一章 建武中元二年の委奴国王の朝賀
(一)金印「漢委奴國王」の「委奴」の訓みかたを考える
(二)「委奴國」・「倭奴國」は「伊那国」であるという私見
(三)後漢王朝の金印下賜の条件
第二章 志賀島における金印秘匿の謎をとく
第三章 「倭國亂相攻伐歷年 乃共立一女子爲王名曰卑彌呼」
(一)伊都国の勃興
(二)鉅奴国の誕生と倭国大乱
(三)「共に一女子を立てて王となす 名は卑弥呼という」
第四章 「倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和」
(一)狗奴国(鉅奴国)の比定地
(二)記紀神話にみる伊都国と狗奴国
(三)卑弥呼と卑弥弓呼の結婚・離別・不和
補考 月夜見尊と保食神と伊都国の勃興
第五章 「卑彌呼以死」
(一)卑弥呼、魏に援軍を求める
(二)二四七年と二四八年の皆既日食と卑弥呼の死
(三)卑弥呼弑殺を描く絵画銅鐸
(四)「卑彌呼以死」に関する松本清張説を考える
(五)「卑彌呼以死」を「卑彌呼は以〈すでに〉死んでいた」と読む説を考える
(六)二回の皆既日食を考える
第六章 「大作冢 徑百餘歩徇葬者奴婢百餘人」
補考 伊勢神宮の天照大神の神魂を考える
第七章 「復立卑彌呼宗女壹與年十三爲王」
おわりに
参考文献
巻三 記紀神話にみる『魏志』倭人伝外伝
はじめに
第一章 女王即位前の卑弥呼と卑弥弓呼
第二章 『魏志』倭人伝「卑彌呼以死」と記紀神話に見る天照大神の天石屋戸隠れ
補考 古代史の伝承者、天鈿女命(天宇受売命)と猿女君
第三章 台与の政治
(一)張政の檄(「政等以檄告喩壹與」)
(二)台与の御子と天孫
補考 不弥国の物部族
第四章 天照大神の孫の饒速日命と物部族の東遷(真の天孫の天降り)
第五章 台与の死と宇佐神宮
補考 秦氏と横穴墓
第六章 出雲国の須佐之男命(素戔嗚尊)
(一)古代出雲国
(二)素戔嗚尊(須佐乃男命)、出雲国に降到る
(三)素戔嗚尊(須佐之男命)の八岐大蛇(八俣遠呂智)退治
補考 天叢雲剣と水神祭祀
(四)八俣遠呂智・八岐大蛇の正体
(五)草那芸之大刀の正体
(六)素戔嗚尊、新羅に降臨す
補考 素戔嗚尊が新羅から持ち帰った韓鋤
(七)素戔嗚尊(須佐之男命)の正体
(八)素戔嗚尊(須佐之男命)が就むいた根国と黄泉国の正体
結語
参考文献
後 記
著者略歴
[担当からのコメント]
女王・卑弥呼のいた邪馬台国はどこにあったのか。古代史研究の中で長く論争されてきたこの問題は、今や様々な説が乱立して混沌とした様相を呈しています。そんなカオスに理系的思考と視点で切り込んだ本書は、邪馬台国の所在地についての結論だけでなく、その論考過程も楽しめる知的探究の書となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
宮﨑 照雄(みやざき・てるお)
1949年 三重県生まれ
東京大学大学院農学系水産学修士課程修了 農学博士(東京大学)
三重大学名誉教授
三重県立大学水産学部、三重大学水産学部、三重大学生物資源学部にて、魚の病気を40年間、教育・研究してきた。
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『三角縁神獣鏡が映す大和王権』梓書院 2010年
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2019年
『理系学者が読み解く記紀神話 記紀神話は日本の古代史を物語る』電子書籍 幻冬舎 2022年
停年退職を機に、若い頃から興味を抱いていた「日本とは?」「日本人とは?」を探求するべく、日本の古代史を温ねることにして、『古事記』、『日本書紀』、『先代旧事本紀』などの古史書を熟読した。その成果をまとめた論文「神武は鯨を見たか? ──神武東征と神武歌謡を考える」は、平成27年「邪馬台国全国大会in福岡」における論文募集において最優秀賞を受賞した(『季刊 邪馬台国』131号 梓書院 2020年)
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社22世紀アート
- 発売日2023/1/26
- 寸法12.8 x 1.57 x 18.2 cm
- ISBN-104867269271
- ISBN-13978-4867269275
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年6月19日に日本でレビュー済み
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別のテーマでの作品を期待してます。
2024年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいてデジャブを感じ、所有している邪馬台国の書籍を確認すると同著者の「女王卑弥呼が都した邪馬台国に至る」と目次が全く一緒。
記載されている内容も同じ。補足が追記されているぐらいかも。
すでに「女王卑弥呼が都した邪馬台国に至る」を持っている人は購入する意味はないです。
記載されている内容も同じ。補足が追記されているぐらいかも。
すでに「女王卑弥呼が都した邪馬台国に至る」を持っている人は購入する意味はないです。
2023年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理系的洞察はあまり感じられない。反面、主観的推測が多く、邪馬台国の解明には至っていないようだ。参考にはなるが、断定的物言いは若干ストレスを感じる。理系学者を名乗るのはやめてほしい。
2023年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変面白く拝読しました。名探偵さんの事件解決を目の当たりにしたようです。
2023年5月2日に日本でレビュー済み
冒頭から、著者は理系学者としての豊富な知識を活かし、魏志倭人伝に記された遣使団に関する情報を独自の視点で解釈しています。現代の地理的な観点から新たな発見を試みる興味深い考察が展開され、数々の新しいアプローチによって古代史が明らかにされていきます。論理的な根拠がしっかりと積み重ねられており、個人的にも邪馬台国の比定に納得感が得られました。
文章中には漢文などの読みづらい部分もありますが、訓読みや現代語による会話の再現で補われており、一般の読者にも楽しめる一冊となっています。
全体として、この本は著者の豊富な古代史や科学に関する知識を学べるだけでなく、古代の地理に関する理解を深め、邪馬台国の解釈に新たな視点を提供する魅力的な著作です。邪馬台国に興味を持つ方にとっては、必読の一冊と言えるでしょう。
文章中には漢文などの読みづらい部分もありますが、訓読みや現代語による会話の再現で補われており、一般の読者にも楽しめる一冊となっています。
全体として、この本は著者の豊富な古代史や科学に関する知識を学べるだけでなく、古代の地理に関する理解を深め、邪馬台国の解釈に新たな視点を提供する魅力的な著作です。邪馬台国に興味を持つ方にとっては、必読の一冊と言えるでしょう。
2023年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理系を期待し過ぎて、もう少し論理的な考察があるかと思ってしまいました。先人の論理を否定するのはいいのですが、根拠に乏しい論理をご自分も展開されています。
まぁ、現時点で何も証拠の無い邪馬台国ですから何を書こうと自由ですし。
まぁ、現時点で何も証拠の無い邪馬台国ですから何を書こうと自由ですし。
2023年5月5日に日本でレビュー済み
本書における宮崎氏の独創的見解は、江戸時代の新井白石以来の邪馬台国の位置をめぐる議論の混迷に決着をつけるものであると思う。魏志倭人伝が書かれた時代は魏蜀呉鼎立時代であり、もし倭が呉と同盟すれば魏は倭を攻めることになる。そんな時代に倭の覇権を握る邪馬台国の位置を錯乱して記述するなどあり得ない。つまり、魏志倭人伝に記された邪馬台国に至る方位は万一の場合の倭攻撃の橋頭堡となるべき壱岐を基点としたもので、松蘆国、伊都国、奴国間の距離はそこから望見する三角形の底辺の距離の略記、不弥国は上陸後の東行距離を略記したものとする。邪馬台国はこれらの国の南に位置する山臺(背振山の丘陵台地)の環濠集落群(人口7万)にあり、その中心に卑弥呼の都があったとするのである。その女王国の南約四千余里に侏儒国があったとするのは、南九州地域における古代人の人骨(シラス台地のミネラル不足による低身長)の特徴を示すもので、この事実からも邪馬台国の位置は証明されるとする。また、邪馬台国に至る「水行十日陸行一月」の記述については、里数を知らなかった当時の倭人の日数による距離表記であるとし、その基点を帯方郡とし伊都国まで水行十日とし陸行一月は一日の誤りとする。帯方郡から伊都国まで約一万里になるから、あわせて女王国までの倭人の日数表記を併記したのだろう。問題は、この邪馬台国と奴国との関係、さらに邪馬台国と不和であった狗奴国との関係、その攻防が何故に出雲の国譲りや日向高千穂への天孫降臨となり、神武東征から大和王権の樹立になったかで、これらについても宮崎氏には華夏の歴代王朝の史籍や「古事記・日本書紀」などの原典の読み込み、さらに考古学や自然科学の知見を駆使した独創的見解がある。ただ、こうした議論の出発点となるのが邪馬台国の位置の確定であり、その意味で本書に示された宮崎氏の見解は、日本古代史論争の画期をなすものであると私は思う。