★手に取ったきっかけ
「ソーシャルデザイン」という言葉と、表紙に惹かれました。
式年遷宮が定期的に行われるのは、技術継承のためだと聞いたことがありましたが、
それだけではなく、環境を保全し、地域の産業を守り、
そして資源を最後まで大事につかう、まさにサステナビリティを追求したもの。
これからのビジネスは、ビジネス自体が社会貢献につながる必要があるのでは?
という問いをもっていたため、
その考え方・組み立て方と事例を知りたいと思い、手に取りました。
★おすすめポイント
日本で「デザイン」というと、
一般的には製品の色や形を考えたり、
広告のグラフィックやレイアウトを考えたりすることだと思われていることが多いです。
しかし、本来のデザインとは、
①対象とするものを取り巻く関係性を観察し、発見することで、
②それをより良くするための計画を練り、
③その計画を広く伝え、実現するために、
わかりやすくアイコン化・可視化することだと
著者は説いています。
これってモノやサービスづくりの過程でもあるし、
もっと身近な、問題解決のプロセスでもあるし、
経営そのものともいえるかもしれません。
デザイン的な考え方は、
デザイナーという職業の方だけではなく、
ビジネスパーソンであっても、
人生の主役である個々人であっても、
身につけておく必要があるのではと思います。
ビジネスの面でいうと、
利益追求だけでは、社会の支持は得られず、
顧客の問題解決だけでなく、
社会の問題解決につながるものである必要があるでしょう。
これからますます求められるソーシャルデザイン
デザイン的考え方のプロセスだけでなく、
後半の豊富な事例からも学びが多いです!
まだまだ資本主義一辺倒の世の中に、
このままで本当にいいの?とモヤモヤを抱えていただけに、
本書を読んで、人としてあるべき方向を確認でき、胸がすく思いでした。
9年前の書籍ですが、やっと時代が追い付いてきましたね^^
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「ソーシャルデザイン」の教科書 単行本(ソフトカバー) – 2014/5/12
村田 智明 (ムラタ・チアキ)
(著)
――人生設計も、企業経営も、国づくりも、全部デザインだ
「ソーシャルデザイン」とは、ひと言で言うと、単なる利益追求ではなく、社会貢献を前程にしたコトやモノのデザインのことである。
式年遷宮の儀式を創った天武天皇は、最初に企画された一三〇〇年前から、持続可能性(サステナビリティ)を追求して造られた見事なグランドデザインだった。
日本の国家の基礎のほとんどを作った天武天皇が見すえたその智慧こそ、日本の国づくりにおけるソーシャルデザインの原形と言っていい。
いったい、いまの時代に、これだけの国家のグランドデザインを描けるだろうか。戦後日本における政治や社会の問題の多くは、ここに帰結する。その場しのぎの打算や妥協ではなく、いかに日本という国家を持続的に維持発展させていくか、いまほど、社会をどのように形作っていくのか、すなわち「ソーシャルデザイン」という考え方が必要なときはない。
「ソーシャルデザイン」とは、ひと言で言うと、単なる利益追求ではなく、社会貢献を前程にしたコトやモノのデザインのことである。
式年遷宮の儀式を創った天武天皇は、最初に企画された一三〇〇年前から、持続可能性(サステナビリティ)を追求して造られた見事なグランドデザインだった。
日本の国家の基礎のほとんどを作った天武天皇が見すえたその智慧こそ、日本の国づくりにおけるソーシャルデザインの原形と言っていい。
いったい、いまの時代に、これだけの国家のグランドデザインを描けるだろうか。戦後日本における政治や社会の問題の多くは、ここに帰結する。その場しのぎの打算や妥協ではなく、いかに日本という国家を持続的に維持発展させていくか、いまほど、社会をどのように形作っていくのか、すなわち「ソーシャルデザイン」という考え方が必要なときはない。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社生産性出版
- 発売日2014/5/12
- 寸法15 x 1.8 x 21 cm
- ISBN-104820120263
- ISBN-13978-4820120261
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商品の説明
著者について
デザインプロデューサー、プロダクトデザイナー
京都造形芸術大学大学院SDI所長 プロダクトデザイン学科教授
株式会社ハーズ実験デザイン研究所 METAPHYS代表取締役
NPO法人エコデザインネットワーク理事
1959年鳥取県境港市生まれ。1982年大阪市立大学工学部応用物理学科卒後、三洋電機株式会社デザインセンター入社。1986年ハーズ実験デザイン研究所設立、プロダクトを中心に広範囲なデザイン活動を行う。「行為のデザイン」というユーザー心理行動分析法によるワークショップ型商品開発、「デザイン資産価値概念」、「感性価値ヘキサゴングラフ」など、定性化しにくいデザインを論理化し、企業や地域のコアコンピタンス活用による地域創生プロジェクトに役立てている。また、応用物理出身であることから、大学や企業の先端技術をプロダクトデザインに置き換えることで事業化をサポート、プロデュースする活動も多い。
2001年3方位加速度計Gマーク金賞、2005年無人探査機とFALCE、2008年locusが中小企業庁長官賞、2007年hono新日本様式受賞、2008年viss、2011年ニチバンテープのりがStationary of the year受賞、2010年lucanoがRED DOT BEST OF BEST受賞、中小企業庁長官賞、2010年uqu、2012年lucano 3stepがDESIGN FOR ASIA AWARD金賞、2010年村田のデザイン活動に対し、ASIA DESIGNER AWARD大賞、2011年どこ生が新事業フロンティア大賞。2013酒器suiuがDESIGN FOR ASIA AWARDグランドアワード受賞、lucanoがGerman Design Award受賞。
現在の取り組み
企業のコアコンピタンスを活かしながら、ブランド、コンセプト、販路を共有するコンソーシアムデザインブランドMETAPHYSを2005年ミラノサローネで発表、現在25社のパートナーで運営。行政の行うデザイン事業のプロデュースとしては、感性価値創造ミュージアム2009実行委員長、エコプロダクツデザインコンペ2007~2010実行委員長、ソーシャルデザインカンファレンス2012~2014実行委員長。東京都美術館新伝統工芸プロデュース事業アートディレクター。新潟百年物語のデザインディレクター。福井県では、14社で発足させた越前ブランドプロダクツコンソーシアム「iiza」のデザインプロデューサーを務める。2012年、京都造形芸術大学大学院に社会問題をデザインで解決するソーシャルデザインインスティチュートSDIを開設。2013年和歌山県田辺市では、熊野本宮を巻き込んだ木工プロジェクトを手掛ける。
京都造形芸術大学大学院SDI所長 プロダクトデザイン学科教授
株式会社ハーズ実験デザイン研究所 METAPHYS代表取締役
NPO法人エコデザインネットワーク理事
1959年鳥取県境港市生まれ。1982年大阪市立大学工学部応用物理学科卒後、三洋電機株式会社デザインセンター入社。1986年ハーズ実験デザイン研究所設立、プロダクトを中心に広範囲なデザイン活動を行う。「行為のデザイン」というユーザー心理行動分析法によるワークショップ型商品開発、「デザイン資産価値概念」、「感性価値ヘキサゴングラフ」など、定性化しにくいデザインを論理化し、企業や地域のコアコンピタンス活用による地域創生プロジェクトに役立てている。また、応用物理出身であることから、大学や企業の先端技術をプロダクトデザインに置き換えることで事業化をサポート、プロデュースする活動も多い。
2001年3方位加速度計Gマーク金賞、2005年無人探査機とFALCE、2008年locusが中小企業庁長官賞、2007年hono新日本様式受賞、2008年viss、2011年ニチバンテープのりがStationary of the year受賞、2010年lucanoがRED DOT BEST OF BEST受賞、中小企業庁長官賞、2010年uqu、2012年lucano 3stepがDESIGN FOR ASIA AWARD金賞、2010年村田のデザイン活動に対し、ASIA DESIGNER AWARD大賞、2011年どこ生が新事業フロンティア大賞。2013酒器suiuがDESIGN FOR ASIA AWARDグランドアワード受賞、lucanoがGerman Design Award受賞。
現在の取り組み
企業のコアコンピタンスを活かしながら、ブランド、コンセプト、販路を共有するコンソーシアムデザインブランドMETAPHYSを2005年ミラノサローネで発表、現在25社のパートナーで運営。行政の行うデザイン事業のプロデュースとしては、感性価値創造ミュージアム2009実行委員長、エコプロダクツデザインコンペ2007~2010実行委員長、ソーシャルデザインカンファレンス2012~2014実行委員長。東京都美術館新伝統工芸プロデュース事業アートディレクター。新潟百年物語のデザインディレクター。福井県では、14社で発足させた越前ブランドプロダクツコンソーシアム「iiza」のデザインプロデューサーを務める。2012年、京都造形芸術大学大学院に社会問題をデザインで解決するソーシャルデザインインスティチュートSDIを開設。2013年和歌山県田辺市では、熊野本宮を巻き込んだ木工プロジェクトを手掛ける。
登録情報
- 出版社 : 生産性出版; 初版 (2014/5/12)
- 発売日 : 2014/5/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4820120263
- ISBN-13 : 978-4820120261
- 寸法 : 15 x 1.8 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 533,308位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,325位コミュニティ (本)
- - 9,880位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月17日に日本でレビュー済み
ソーシャルデザインってそもそも何!?
といったところから私ははいりました、おもしろさ半分勉強半分と読む事が出来ました、
迷ったら、ポチッと押してもいいと思います。
といったところから私ははいりました、おもしろさ半分勉強半分と読む事が出来ました、
迷ったら、ポチッと押してもいいと思います。
2014年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デザインとは?をお勉強しようと購入しました。3回くらい読めばもっと良くわかる気がします。
2015年3月8日に日本でレビュー済み
所謂、図や意匠を扱う狭義の「デザイン」ではなく、広義の「(ソーシャル)デザイン」を説明した前半と、あちこちから集めてきた国内の有名事例の紹介をする後半により構成。大学の先生が書いている「教科書」なのだから当たり前なのかもしれないが、学校に入りたての子が読むには丁度良いと思う。
実務のヒントが欲しくて手に取った僕にとっては後半こそがメインだったのだが、各事例(この本で改めて紹介する必要のないくらい有名な事例も含む)の幅が広く浅く整理されていて食い足りないので、残念な評価となった。
実務のヒントが欲しくて手に取った僕にとっては後半こそがメインだったのだが、各事例(この本で改めて紹介する必要のないくらい有名な事例も含む)の幅が広く浅く整理されていて食い足りないので、残念な評価となった。