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カンボジアに村をつくった日本人: 世界から注目される自然環境再生プロジェクト 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/13
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布は、森の、そして自然の恵みである。それは、土と水そして太陽という自然の循環と切り離すことはできない。本当の自然のなかから生み出された色や布には、命がある。まとうと温もりがあり、元気が出る。わたしたちの「伝統の森」では、そんな布が作られている。──第7章「『伝統の森』の現在」より
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2015/2/13
- ISBN-104560084181
- ISBN-13978-4560084182
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商品の説明
著者について
IKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles クメール伝統織物研究所)代表。
1948年京都に生まれる。1996年にカンボジアの現地NGOとしてIKTTをプノンペン郊外のタクマオ市に設立し、内戦下で途絶えかけていたカンボジア伝統の絹織物の復興に取り組む。2000年、IKTTをシエムリアップに移転し工房を開設、研修生を受け入れて技術の継承に努める。2002年、シエムリアップ州アンコールトム郡に土地を取得し、2003年から「伝統の森・再生計画」に着手。荒れ地を開墾し、畑をつくり、木々を植え、伝統絹織物に必要な自然素材を自給自足できる工芸村を実現させた。現在「伝統の森」には約150人が暮らす。
著書に『メコンにまかせ 東北タイ・カンボジアの村から』(第一書林)、『カンボジア絹絣の世界 アンコールの森によみがえる村』(日本放送出版協会)など。
2004年に第11回ロレックス賞受賞、2010年に社会貢献支援財団より社会貢献者表彰、2012年に大同生命地域研究特別賞、2014年に外務大臣表彰およびソロプチミスト日本財団より社会貢献賞。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2015/2/13)
- 発売日 : 2015/2/13
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 302ページ
- ISBN-10 : 4560084181
- ISBN-13 : 978-4560084182
- Amazon 売れ筋ランキング: - 641,321位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,034位環境・エコロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
森本喜久男(もりもと・きくお)
IKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles ;クメール伝統織物研究所)代表。1948年生まれ。
1996年にカンボジアの現地NGOとしてIKTTをプノンペン郊外のタクマオ市に設立。以来、内戦下で途絶えかけていたカンボジア伝統の絹織物の復興と、伝統的養蚕の再開に取り組む。2000年、IKTTをシエムリアップに移転。工房を開設し、研修生の受け入れを開始し、伝統的な絹織物の制作と並行して、若い世代への染め織り技術の継承に努める。2002年、シエムリアップ州アンコールトム郡に約5haの土地を取得し、「伝統の森」予定地とする(後に23haにまで拡張)。2003年、IKTTのプロジェクトとして「伝統の森・再生計画」に着手。荒れ地を拓くところから始め、小屋を建て、井戸を掘り、畑をつくり、野菜・桑・綿花を栽培し、養蚕をし、自然染色の素材となる木々を植え、自給的な染め織りが可能な工芸村を立ち上げた。自然染料による染織を核にしつつも、人びとの暮らしの再生と、人びとの暮らしを包み込む自然環境の再生に取り組むIKTTのプロジェクトサイトを「伝統の森」と呼ぶ。この「伝統の森」は、現在では、敷地のほぼ半分を木々の再生エリアとして保全・育成しつつ、約200人が暮らす「新しい村」として行政的認可を得るまでに成長。
著書に『メコンにまかせ 東北タイ・カンボジアの村から』、『カンボジア絹絣の世界 アンコールの森によみがえる村』、カンボジアに村をつくった日本人 世界から注目される自然環境再生プロジェクト』、ほかに私家版の『Bayon Moon - Reviving Cambodia's Textile Traditions』(英語版)、『森の知恵 The Wisdom from the forest』(クメール語版)など。また、「伝統の森」で開催されたイベントを記録したDVD『IKTT伝統の森 蚕まつり2008』などがある。
第11回ロレックス賞受賞(2004年)、社会貢献支援財団より社会貢献者表彰(2010年)、大同生命地域研究特別賞(2012年)、外務大臣表彰(2014年)、ソロプチミスト日本財団より社会貢献賞(2014年)。
日本国内での、講演会や「伝統の森」で制作された絹織物などの展示販売イベントなどの詳細は、メールマガジン「メコンにまかせ」(http://www.mag2.com/m/0000070073.html)や、ブログサイトIKTT Japan News(http://ikttjapan.blogspot.com/)で随時更新中。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書は彼の個人史であるが、開発協力に関わる人には全員読んでもらいたい内容だと思った。読中繰り返し感心させられた飾らないそれでいて珠玉の言葉も散りばめられている。
成功のレシピなどないとは思うが、あえて挙げるとすれば、彼の人間中心主義(人を育てることが最も重要)、そして生活主義(学びは日々の生活の中で時間をかけて得て行くもの)、そして自然主義(優れた織物は優れた原料とそれを育む自然環境なくしてはあり得ない)にあるように思った。
人を大切にして援助(分野)ありきではなく、個々人のニーズに応える、短期間の研修を実施して人材育成だ、能力強化だと言うのではなく、5年、10年の月日をかけて人を育てる、そしてそれができる環境を整える、原料生産から製品開発、製造、販売に至るまで一貫してやる(Appleモデル)、そして寄付・助成金に頼らず自立採算性で運営しそのコストを従業員全員で負担する(ワークシェアリング)。これらを実践の中から体感し実行に移されて来たことに驚嘆の念を禁じ得ない。
これらを聴いて耳が痛いのは私だけだろうか?
彼の「成功」は一夜にしてなったのではない。幾たびもの失敗や挫折を乗り越え、また、現状に満足せず常に前を向きつつ到達したものだ。逆境にめげない強靭で柔軟な精神力や忍耐力、貧しさに耐える力、そのどれをとっても賞賛の言葉が見当たらない。
恐らく彼が最も不遇であった時期のひとつ、バンコクのドンムアン空港の近くのバラック小屋(失敬!)に暮らしていた時、ハイウェイに面した庭先でドラム缶をグツグツ煮て自然染をしていた彼の姿が思い出された。
開発の世界でスケーラビリティ(scalability)と呼ばれる問題にも、自らの経験を通じてある時「優れた一点に集中する」と決めて邁進して来られた。その点が面になりうるかどうか(モデル性があるかどうか)は今後を待たなければなんとも言えないとも思う(既にカンボジア政府の文化芸術省からはモデル村に指定されてはいるが)。森本喜久男という類稀なる意思と感性に恵まれた逸材がいたからこそ成し得たことであるなら、余人がそれを真似ることは難しいと思うからだ。
この本は下手な開発理論の書物より遥かに多くのことを教えてくれる。自戒の念も込めて、賛辞の言葉とともに全ての関係者にお勧めする。
気付かないうちに彼を助けるために、いろんな人が動いてしまう。
まるで映画のようなストーリー展開がリアルに綿々と起こっていきます。
ビジネス書で良く目にする「成功するまで続けることが成功する秘訣」とはよく言ったものです。まさにこれです。
カンボジアをキーワードで読む人も、絹織物をキーワードで読む人も感動間違いないのでしょうが、絆や出会い、運命、努力、生き方などいろんな意味のインスパイアの種が眠っている本です。是非、手に取って読んでみてください。