宗教人生４６年。
創価学会の家庭で育ち、エホバの証人の家に嫁ぎ、その後クリスチャンになりました。現在はすべての宗教団体から脱退しています。私は宗教２世、宗教１世となりますが、性被害者でもあり自殺未遂経験者でもあります。同じ傷を負った方にも読んでいただければと思います。
自己の見えない傷、理解できていなかった傷を表面化させ、そこまでしてどうしてそのトラウマや闇に向き合いたかったのか。きっとそれは自分に負けたくないという思いからそうしてきたのだと思います。トラウマや悲しみ、人生の出来事や家伝的要素（カルマ）から生み出される弱さに負けたくない。負けたときは「死」だという感覚があるからです。
誰もが様々な傷、終わることのない傷、忘れることのない傷、永遠に悩み苦しみ悲しみの中でその傷を負って生き、問題を抱えながら生きていると思いますが、それでも前を向いて生きている一人の人間が、ここにいるということを知っていただければと、この先あと何年、生きることができるのかはわかりませんが、自分自身の生き様を残すことができればと思います。
この本は、自己に向き合う本であり、生きづらさの原因を探す本でもあり、「内海式精神構造分析」により深層心理とはどんなイメージなのかがわかる内容となっています。
宗教２世、宗教１世がどのように深い苦悩から脱却できたのか、内海式精神構造分析により生きづらさから解放されたのか、トラウマやカルマ、家族関係などあらゆる現実に向き合い、直面することの重要性が記された書籍となります。
【目次】
第一章 いつも私のそばにあった宗教の意味と生きづらさの原因
■創価学会の家庭に生まれ、エホバの証人の家に嫁いで、宗教から離れて思うこと
■人は隠すものがあると持っているあらゆる力を失ってしまう
■宗教２世が組織から離れることができない理由
■宗教２世と表面化しない生きづらさ
■アダルトチルドレンについて
■二元思考（二元論）による宗教脱会後の罪悪感と空虚感
■罪悪感と創価２世と内海式精神構造分析
■創価学会の理念からくる罪悪感
■罪悪感はどうして生まれるのか
■私とトラウマ
■私とトラウマ２
■葛藤で苦しむ性被害者
■親をがっかりさせたり親の期待を裏切ることに罪悪感を持っていませんか？
■宗教から逃れられない理由
■エホバの証人をやめた理由
■宗教人生から抜け出すことができたのはなぜか
第二章 内海式精神構造分析と苦痛の共有
■内海式精神構造分析について
■苦痛の共有について
■苦痛（トラウマ）を再現して承認欲求を満たす（苦痛の共有１）
■親への愛着により苦しみを分け合う（苦痛の共有２）
■復讐のため（苦痛の共有３）
■性被害という苦痛の共有（苦痛の共有４）
■医原病という苦痛の共有（苦痛の共有５）
■自殺という苦痛の共有（苦痛の共有６）
■苦痛の共有のまとめ（表層心理と深層心理）
■苦痛の共有のまとめ（フラクタルについて）
■苦痛の共有のまとめ（メタファーについて）
第三章 トラウマや宗教２世の生きづらさからどのように乗り越えられるか
■生きづらさの原因（まとめ）
■どのようにして生きづらさに向き合うか（まとめ）
・現実に直面する
・何者なのかを知る
・アダルトチルドレン像を知る
・フラクタルを見つけ出す
・目の前の出来事は偶然ではなく必然という視点を持つ
・外的要因ではなく内的要因と向き合う
・バーストラウマについて考える
第四章 今、伝えたいこと
■宗教２世を苦しめた罪深い宗教１世が今、思うこと
■トラウマや闇から抜け出すとき優しさは毒となる
■内海式精神構造分析で自己に向き合う方へ
■弱者ゆえ、奴隷となる ～奴隷からの脱却～
■政治に関心を持つ人の数が増えれば日本は変わる
■２０２５年日本はなくなる世界でどう生きるか
おわりに
■私にとって救いとなった内海式精神構造分析
■内海式精神構造分析の創始者である内海聡氏による宗教２世、読者へのメッセージ
