局所性ジストニアで悩み続けた方々が待ちに待った「読んだその日から改善に向けてすべきことが書いてある本」がついに書籍化！！
原因不明、気持ちのせい、精神的な問題などと言われ続けてきたこの症状に疑問を持ったことから局所性ジストニアの研究が始まりました。
きっとあなたも思ったことがあるかと思います。
「気のせいなんかじゃない！」
「思った通りに体が動かないんだ！」
初めて局所性ジストニアを診た時、私も同じ気持ちでした。
「気持ちのせいじゃなく、きちんとした問題が身体にあるじゃないか。」
あれから8年経った今、本書に書かれている方法「リトレーニング」によって、平均8ヶ月で改善していくというデータも集まってきました。
えっ？8ヶ月もかかるの？長くない？と思うかもしれません。
でもこの症状になると、陸上実業団で走ってるランナーの多くは改善しないからと引退を決意し、ピアノ講師はピアノ教室をたたみ、ギターを右利きから左利きに変え、バンドから抜けたりと、これまで大好きだった仕事や趣味を諦めなければいけませんでした。
それだけじゃありません。日常生活（箸操作、キーボード操作、マウス操作、ハサミ操作、電卓などなど）にも支障が出る方々もいます。
そんな方々の中には10年以上もこの症状で悩み続けてる方もいます。
10年に比べると8ヶ月という期間はとても短く感じるはずです。
脳梗塞や脳出血、パーキンソン病、脊髄小脳変性症などで脳の機能が低下した状態の身体をリハビリしてきたからこそ分かる理学療法士からの視点（解剖学、生理学、神経生理学、生体力学、量子力学、脳科学、運動学、運動生理学など）を総動員して、局所性ジストニアの解明に挑んでいきます。
『目次』
●プロローグ
●はじめに 「あの時の笑顔」を取り戻す
●第1章 局所性ジストニアって本当に原因不明なの？
ー局所性ジストニアと診断されるにはどの検査が必要？
ー局所性ジストニアの分類
ー局所性ジストニアは、本当に原因不明なの？
ー構造には問題がなく、機能に問題があるのが局所性ジストニア？
ー筋肉の機能とは：その１
ー筋肉の機能とは：その２
ー脳の機能とは：その１
ー脳の機能とは：その２
●第2章 ４７４件のアンケートの結果から見えてきた特徴
●第3章 局所性ジストニアの共通する５つの症状
ー不安定な関節周囲の筋力低下
ー伸展筋の極端な筋力低下
ー筋肉の作用の転換が起こっている
ー身体と感覚の不一致
ー固まる感覚と力が入らない感覚が共存している
ージストニアサインは、アイラブユー
●第4章 局所性ジストニアになる本当の原因とは？
ーどんな職種の人がなる？
ー局所性ジストニアの原因を生理学から考える
ー頭と身体の不一致
ーボディイメージとボディスキーマのズレ
●第5章 一般的な３大治療法では何を治してるの？
●第6章 局所性ジストニアと診断された方もそうでない方も、最初にやるべき３つのステップ
ーステップ１．自分の体に筋力低下があるということを知る
ーステップ２．一つの関節を負荷をかけずに単独で動かせるようになる
ーステップ３．ＹＯＵＴＵＢＥに載せてるトレーニングを正しい形で２週間以上継続する
●第7章 局所性ジストニアの改善方法 〜手術や投薬を使わずに改善させるためのガイドライン〜
ー準備：専門の医療機関を受診する
ーFoundation期：土台を作る
ーBasic期：基礎を固める
ーCombination期：複雑な動きを再学習する
ーTechnic期：実践的な動きを再学習する
ー手指の局所性ジストニア改善の為のガイドライン
ー足の局所性ジストニアの改善の為のガイドライン
ーガイドラインのまとめ
●第8章 局所性ジストニアを改善させるときに役立つ知識
ーＱ１．筋活動と筋緊張の違いって何ですか？
ーＱ２．安定と固定の違いとは？
ーＱ３．アウターマッスルとインナーマッスルの違いは？
ーＱ４．筋力と筋収縮、筋活動と筋緊張
ーＱ５．姿勢筋緊張とは？
ーＱ６．筋力低下ってどういう状態ですか？
ーＱ７．筋力はどれくらいで強くなるんですか？
ーＱ８．筋力低下があるとどうして震えるんですか？
ーＱ９．筋力と筋出力の違いとは？
●第9章 ２０２２年の時点での私が考える局所性ジストニアとは？
●おわりに 私が考える局所性ジストニアの今後の展望
●エピローグ
