旅行者の朝食
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旅行者の朝食 Audible版 – 完全版

4.1 5つ星のうち4.1 731個の評価

その名を聞いただけでロシア人なら皆いっせいに笑い出す「旅行者の朝食」というヘンテコな缶詰や、数十年前たった一口食べただけなのに今も忘れられない魅惑のトルコ蜜飴の話、はたまたロシアの高級輸出品キャビアはなぜ缶詰でなく瓶詰なのかについての考察や、わが家を建てる参考にとはるばる神戸の異人館を見に行くも、いつのまにか食べ歩きツアーになっていたエピソードなど、ロシア語通訳として有名な著者が身をもって体験した、誰かに話したくなる食べ物話が満載です!

登録情報

再生時間 6 時間 16 分
著者 米原 万里
ナレーター 宮山 知衣
配信日(Audible.co.jp) 2019/8/23
制作 Audible Studios
フォマット オーディオブック
バージョン 完全版
言語 日本語
ASIN B07W4TXSWS
ナレーションのアクセント Standard Japanese
Amazon 売れ筋ランキング - 5,179位Audibleオーディオブック (Audibleオーディオブックの売れ筋ランキングを見る)
- 69位文学論
- 196位自伝・回顧録
- 4,272位自伝・伝記

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
731グローバルレーティング

この商品をレビュー

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ハルバ発見!
3 星
ハルバ発見!
ハルバをウラジオストックで買いました。この本を読む前だったのですが、ターキッシュデライトに似たこれは何だろう?と思いながら食べました。味は、スーパーマーケットで売っているものなのでその程度です。日本でもコンビニで買う和菓子とちゃんとしたお店でお茶と一緒に頂くものは同じじゃない。でももう一回買いそうです。本の内容は、ある意味平凡です。著者のファンとか、東欧、ロシアに関心がある喰い意地がはった人はそれなりに楽しめます。でも今の世の中YouTubeもあるし。ほーらね、他にも買ったお菓子類の写真を載せます。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1998年から2002年にあちこちに書いた料理や食材をめぐるエッセイ、37品。読み終わると、トリビアで満腹、いっぱしの食通になった気がする。
酒飲みには(あるいは化学者にも)「ウォトカをめぐる二つの謎」がおもしろい。推理小説のように歴史的実証が展開する。中心人物として、あの周期律表のメンデレーエフも登場する。
「トルコ蜜飴の版図」や「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか?」も同じような趣向。ケストナーの『点子ちゃんとアントン』に出てくるトルコ蜜飴への関心から始まり、それが世界史の窓になる。そして『ちびくろサンボ』、オリジナルな物語はインドを舞台にしていたとは!
雑多なエッセイ群だったものを、このようにきれいに並べてまとめあげたのは担当編集者の力量。大幅な書き直しや書き足しもあって、米原万里らしい充実の1冊に仕上がっている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシアネタから、日本食、世界平和まで幅広くて楽しい本です。
人間は「生きるために食べる」と「食べるために生きる」のタイプに二分されるという話があるが、この本を読むと「食べるために生きる」の気持ちが強まりました。笑
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サンプル読みして卵の話が面白かったので購入。
食べ物にまつわる作者の体験等を綴ったエッセイかと思いきや
食べ物の歴史に重点を置いた話ばかりでした。
相変わらずの毒舌具合というか、鋭い文章が多くて楽しめますが
なんとなく全体的にまとまらない印象。
米原さんの本は大好きなのでちょっとがっかり。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかる!たしかに!と深く頷く日本人ならではの御飯に関するエピソードや、見たことが料理なのに、なぜか想像して涎が出ちゃう外国の食べ物に心を奪われて通勤電車を降り過ごしたりしながら読破^^;
私も万里さんと同類だな〜なんてニヤニヤしながらページをめくる楽しい時間でした^^/
2021年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一楽章の各エピソードは粒ぞろいで、読者がまさにエッセイに求めるものがここにあります。社会主義国の缶詰事情、ジャガイモがヨーロッパやロシアで受容されるまでにいかに激しい抵抗を受けたかという話、ハルヴァ職人が日本でいう寿司職人並みに高い専門性を有するという話など、どれも興味深く読めました。

また、エリツィン大統領が出された料理はなんでも美味しそうに食べてくれたという話には好感が持てましたし、白身魚を鉋屑のように削って食べるストロガニーナというシベリア料理の話には唾液が誘発されます。

ただし第二楽章の「桃太郎の黍団子」以降は、この著者でなくても書けるだろうと思われるエピソードの割合がかなり高くなっています。しかも最後の二割くらいは、著者とその父方の親戚がいかに大食いなのかという話で占められており、正直どうでもいいです。編集さんに言われて急遽ページ数を100ページ増やしたとのことですが、急遽増やした100ページがどのページなのか手に取るようにわかるくらい、レベルに差があります。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
                       
 米原万里の食に関するエッセイ。
世界を股にかけて仕事をした米原だから各国のおいしい(あるいは変った)
料理についてもうんちくは深い。しかもユニークな視点で考察する。
たとえば三つだけ例をあげれば、

 <キッチンの5大法則>

 1.台所器具の価格とその使用頻度は反比例する。
 2.キッチンが立派になればなるほど料理は粗末になる。
 3.料理にかけた時間とそれを平らげる時間は反比例する。
 4.失敗した料理は手をかければかけるほどまずくなる。
 5.一生懸命作った料理ほど客に評価されない。

うーん。この法則、ビジネスでもプロジェクト・マネジメントでも投資でも
なんにでもあてはまるなあ。

 <食糧危機は杞憂>

 人間の食域はいくらでも拡大する。私たちが牛や豚を口に運ぶように
なったのはごく最近、明治以降のこと。だから増え続けるゴキブリやカラスや
ドブネズミ、これらを美味しく食べられるようになれば、食糧危機なんて
なくなる。遺伝子組み換え食品よりもずっと安全だし。

 <チョウザメのメスのお腹にYKKジッパー>

 超高級珍味キャビア。チョウザメのメスの寿命は100年以上。
何度も出産可能だから、キャビアを取り出したあとは、YKKのジッパーを
腹につけて放流することを日ソ共同研究しているらしいとか。
たしかに、こうすればキャビアを簡単に何度でも取り出せる。
                            
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年9月13日に日本でレビュー済み
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ロシア語同時通訳者として古今東西に通じる深い教養を持つ一方で、歯に衣着せぬ物言いから「舌禍美人」とも自称する才媛である著者。血液型で人の性格を類型化することを面白がる人に対して、「私は、人類をわずか四つに分類して考えるような馬鹿とは、絶対に友達になりません」とバッサリ切り捨てる。こういう性格、好きだなぁ。

対して、海外の要人に同行し、つぶさに観察した結果、「食べ方」と「生き方」の間には一定の規則性があることに気付く。「生きるために食べる」タイプであるか「食べるために生きる」タイプであるかや、未知の食べ物に対して保守的であるか革新的であるか、などの二分法は血液型より遥かにその人の性格を投影すると指摘する。激しく同感。

そんな感じで心の滋養に満ちた37篇のエッセイ。全編一気に読み通す魅力に満ちているが、タイトルである「旅行者の朝食」を簡単に紹介。

 ある男が森の中で熊に出くわした。熊はさっそく男に質問する。
 「お前さん、何者だい?」
 「わたしは、旅行者ですが」
 「いや、旅行者はこのオレさまだ、お前さんは、旅行者の朝食だよ」

ロシア人なら誰でも知っている小咄。そして、ロシア人はオチを知っていながら卒倒せんばかりに笑い転げるのだとか。そんなに面白い話か?その訳は・・。「旅行者の朝食」はロシア人に馴染み深い社会主義の矛盾を象徴するものでもあるのです。それを自虐的ジョークで笑い飛ばす「アネクドート」にも通じる話。ロシアの成熟したユーモアのセンス。素晴らしい。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、この本の著者の書いたものを読むのは初めてです。率直な感想を述べます。

最初の「卵が先か、鶏が先か」という話は、いきなり、おっ、すごいなという感じ。
次の「ウォトカをめぐる二つの謎」も、メンデレーエフの話など、よく調べてあるな、と思う。ウォッカの度数が39度でも41度でもなく40度が一番うまいなどというはずがない。ポーランドがウォッカの起源を主張するのは良くわかる。
三番目の「旅行者の朝食」これも良い。
六番目「トルコ蜜飴の版図」、これも良く調べてある。トルコ料理か、ギリシャ料理か、ロシア料理かと調べて行き、結局はイラン料理だったという話。私も、フランス料理の起源はイタリア料理であり、イタリア料理の起源はトルコ料理であり、トルコ料理の起源はギリシャ料理であり、ギリシャ料理の起源はペルシャ料理である、と思っているので、大いに共感した。

でまあ、ここまでは秀逸なエッセイと言ってよいが、残りは少し珍しい東欧やソ連関係のエッセイと、ごく普通のエッセイである。
日本国内国外の食べ物についての、普通のエッセイとして読んで不満はないのだが、最初のインパクトが強いので、なんだそういう仕掛けか、と思った。
後書きに「何とか読むにたえる質と量にするために力尽くしたが、その判断は読者の貴方に委ねるしかない」とあるのが、単なる謙遜の辞ではなく、編集者にこの一冊の本をまとめるよう提案された、筆者の真情と思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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