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走馬灯のセトリは考えておいて (ハヤカワ文庫JA) 文庫 – 2022/11/16
柴田 勝家
(著)
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人が死後に自らのライフログから分身を遺せるようになった未来、“この世”を卒業するバーチャルアイドルのラストライブを舞台裏から描く書下ろし表題作のほか、コロナ禍によりウェブに移行した神事がVR空間上の超巨大競技へ進化していく「オンライン福男」、“信仰が質量を持つ”ことの証明に全生涯を捧げた東洋美術学者をめぐる異常論文「クランツマンの秘仏」など、文化人類学と奇想が響き合う傑作集。解説:届木ウカ
【収録作】 「オンライン福男」 「クランツマンの秘仏」 「絶滅の作法」 「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」 「姫日記」 「走馬灯のセトリは考えておいて」
【収録作】 「オンライン福男」 「クランツマンの秘仏」 「絶滅の作法」 「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」 「姫日記」 「走馬灯のセトリは考えておいて」
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2022/11/16
- 寸法10.6 x 1.1 x 15.7 cm
- ISBN-10415031537X
- ISBN-13978-4150315375
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商品の説明
著者について
SF作家。1987年東京生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。他の著作に『クロニスタ 戦争人類学者』『ヒト夜の永い夢』(ハヤカワ文庫JA)などがある。2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門受賞。2021年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞。戦国武将・柴田勝家を敬愛する。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2022/11/16)
- 発売日 : 2022/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 415031537X
- ISBN-13 : 978-4150315375
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 221,286位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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5 星
とても面白い作品でした。
実は、この本を知ったのは、「世にも奇妙な物語2023」で小編ドラマでした。ですが、興味本位で買って読んでみたら、とても考えさせられるもので、他の柴田勝家さんの本も買ってみようとおもいます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実は、この本を知ったのは、「世にも奇妙な物語2023」で小編ドラマでした。ですが、興味本位で買って読んでみたら、とても考えさせられるもので、他の柴田勝家さんの本も買ってみようとおもいます。
実は、この本を知ったのは、「世にも奇妙な物語2023」で小編ドラマでした。ですが、興味本位で買って読んでみたら、とても考えさせられるもので、他の柴田勝家さんの本も買ってみようとおもいます。
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2023年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実と仮想、信仰と棄教、過去と未来、そのどちらをとることになるのか、歴史が進むにつれて人類はその選択を迫られるかもしれない。
その中での可能性を提示してくれたような作品。
作者さんの自伝的な話もありバラエティに富んでいる。最高!
その中での可能性を提示してくれたような作品。
作者さんの自伝的な話もありバラエティに富んでいる。最高!
2023年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
既読が3編あったので、新規の3編を読了。
表題作の「走馬灯のセトリは考えておいて」がよかった。
「絶滅の作法」はなんだかほのぼのとしていた。
「姫日記」は異世界転生と思わせて違った。
既読の「オンライン福男」、「クランツマンの秘仏」、「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」の中では
「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」が一番好きかな。
表題作の「走馬灯のセトリは考えておいて」がよかった。
「絶滅の作法」はなんだかほのぼのとしていた。
「姫日記」は異世界転生と思わせて違った。
既読の「オンライン福男」、「クランツマンの秘仏」、「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」の中では
「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」が一番好きかな。
2022年11月30日に日本でレビュー済み
解説にもそういったことが書いてありましたが、「本物と偽物」「現実と仮想」がせめぎ合い、交じり合うような作品が多いです。そこに不思議とユーモラスな雰囲気が漂っているものも。
収録作はSFマガジンに載ったものが多く、アンソロジーで読んだ作品もありました。その中ではいろいろとネタを詰め込んだ『火星環境下における宗教性原虫の適応と分布』が好きです。
宗教や思想が、実際に寄生虫として人類に寄生・適応して広まっていく――またそれらは特徴的な要素で分類もできる――という話を、語り手もひねった楽しい作品です。
表題作の『走馬灯のセトリは考えておいて』は唯一の書き下ろしで、分量としてもこれが一番長くなっています。
体に埋め込むコンソールという装置でライフログが記録されるのが普通になっている近未来(2070年頃)で、そういったデータや日記、動画などからライフキャストと呼ばれる遺族と応答できる死者のAI制作を仕事にしているのが主人公。
ところが最新の依頼は、本人ではなく、彼女がかつてバーチャルアイドルとして人気を得ていた「黄昏キエラ」をライフキャストとして再現して、葬式を彼女のラストライブにしたいというもので……
依頼者の過去や思いが明かされていくと同時に、近しい人の死というものが曖昧なものになっている近未来の姿が描かれていく素晴らしいSFでした。
収録作はSFマガジンに載ったものが多く、アンソロジーで読んだ作品もありました。その中ではいろいろとネタを詰め込んだ『火星環境下における宗教性原虫の適応と分布』が好きです。
宗教や思想が、実際に寄生虫として人類に寄生・適応して広まっていく――またそれらは特徴的な要素で分類もできる――という話を、語り手もひねった楽しい作品です。
表題作の『走馬灯のセトリは考えておいて』は唯一の書き下ろしで、分量としてもこれが一番長くなっています。
体に埋め込むコンソールという装置でライフログが記録されるのが普通になっている近未来(2070年頃)で、そういったデータや日記、動画などからライフキャストと呼ばれる遺族と応答できる死者のAI制作を仕事にしているのが主人公。
ところが最新の依頼は、本人ではなく、彼女がかつてバーチャルアイドルとして人気を得ていた「黄昏キエラ」をライフキャストとして再現して、葬式を彼女のラストライブにしたいというもので……
依頼者の過去や思いが明かされていくと同時に、近しい人の死というものが曖昧なものになっている近未来の姿が描かれていく素晴らしいSFでした。
2022年12月3日に日本でレビュー済み
表題作(書下ろし)以外は初出で既に読んでいる人でも、表題作を読むためだけにでも購入する価値は十分にあります!
2022年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●独断と偏見、好き嫌いのみで判断すれば、第一話「オンライン福男」と第二話「クランツマンの秘
仏」、それに最終話「走馬灯のセトリは考えておいて」が面白かった。
「走馬灯の~」は本書書き下ろしで、一番読み応えのある作品。人の心のヒダを丁寧に浚う
描き方は、SFのセンスオブワンダーとは又違った感動を味わえました。
第一話と第二話については「現実とバーチャル」、「サイエンスと信仰」など相克するもののあわ
いを描き、それらの相互作用の妙を追求している。好みのバラツキがあったので(★2~★5)、評
価するのが困難でした。
仏」、それに最終話「走馬灯のセトリは考えておいて」が面白かった。
「走馬灯の~」は本書書き下ろしで、一番読み応えのある作品。人の心のヒダを丁寧に浚う
描き方は、SFのセンスオブワンダーとは又違った感動を味わえました。
第一話と第二話については「現実とバーチャル」、「サイエンスと信仰」など相克するもののあわ
いを描き、それらの相互作用の妙を追求している。好みのバラツキがあったので(★2~★5)、評
価するのが困難でした。
2022年11月25日に日本でレビュー済み
近未来SFだけど、現在進行中のような表題作を初め、どれも楽しく読み終えた。人生の終盤を迎えた私にとって、他人事でないリアリティが感じられ、自分の死後を考えずにはいられなかったが、ハッピーエンド? に、ホッと一安心。
基本的に読み易くスラスラ読めたけど、あえて難しく書いたような「火星環境下における・・・」だけは難渋した。戦国好きな作者の、ゲーム日記「姫日記」には笑えたが、徹夜で「信長の野望」をプレイし、翌日の研修を失念した私には、身に詰まされるものがあった。一つだけ疑問点を上げると、表題の意味。私には意味不明だったけど、古書店の「セトリ」と何か関係あるのだろうか?
基本的に読み易くスラスラ読めたけど、あえて難しく書いたような「火星環境下における・・・」だけは難渋した。戦国好きな作者の、ゲーム日記「姫日記」には笑えたが、徹夜で「信長の野望」をプレイし、翌日の研修を失念した私には、身に詰まされるものがあった。一つだけ疑問点を上げると、表題の意味。私には意味不明だったけど、古書店の「セトリ」と何か関係あるのだろうか?