新品:
-22% ¥1,550 税込
無料配送5月15日 水曜日にお届け
発送元: Amazon
販売者: WHITE STONE HAPPY AUNT
22パーセントの割引で¥1,550 税込
参考価格: ¥1,980

他に注記がない場合、参考価格とは、製造業者、卸売業者、輸入代理店(「製造業者」)などの小売業者以外が設定した、商品のカタログなど印刷物で発表された、または製造業者が小売業者に提示する参考価格・推奨小売価格を意味します。ただし、Amazonが製造・販売するデバイスの参考価格については、他に注記が無い場合、個人のお客様向けに最近相当期間表示されていた価格を意味します(注記の内容を含む参考価格の詳細については、該当する商品詳細ページをご確認ください)。なお、割引率の表示は1%毎に行われており小数点以下は四捨五入しています。
詳細はこちら
無料配送5月15日 水曜日にお届け
詳細を見る
または 最も早いお届け日時指定便 5月14日 火曜日, 8:00 - 12:00の間にお届け(20 時間 43 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り1点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥1,550 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,550
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
出荷元
Amazon
出荷元
Amazon
販売元
(537件の評価)
販売元
(537件の評価)
支払い方法
お客様情報を保護しています
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
支払い方法
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
¥51 税込
【購入後48時間以内に弊社より発送】中古品のため使用感はありますが、綺麗なものを販売しております。※カバー・中身(書き込み・線引きなし)ともに良好です。万が一、品質不備があった場合は返金対応。弊社Webサイトでも販売しているため在庫切れになった場合はキャンセル扱いとなります。 【購入後48時間以内に弊社より発送】中古品のため使用感はありますが、綺麗なものを販売しております。※カバー・中身(書き込み・線引きなし)ともに良好です。万が一、品質不備があった場合は返金対応。弊社Webサイトでも販売しているため在庫切れになった場合はキャンセル扱いとなります。 一部を表示
配送料 ¥350 5月16日-18日にお届け(10 時間 43 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り3点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥1,550 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,550
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
この商品は、ネットオフ が販売、発送します。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

職業としての小説家 (Switch library) ハードカバー – 2015/9/10

4.4 5つ星のうち4.4 154個の評価

{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,550","priceAmount":1550.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,550","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"85ImCdfsOqdFnn%2BtyueCr2mF%2FiQVmFoyWDnZTMq9kDTWXty8V6THrQ5%2F%2B8OQJi6uy011xfOW31JL3CNRGQ0ztGiI3R%2BVwDCqMSWZN6DDBuovREtcOcu5wjRoWIBDC8QrQ7IaOvqzG2I3ujmJeC%2B1X1sZu8uqmdWFT%2FdFX8uKljvLGNX33VJxI69%2FbgUhmwqP","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥51","priceAmount":51.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"51","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"85ImCdfsOqdFnn%2BtyueCr2mF%2FiQVmFoyMclmaznpnWpDKcbL0zAjjMbAfOfLTylex5Nq62o%2FVqfraDstmnc4EBcr1wtsNNV8FYE2h6bdpWh2AZ2ZD05cVbZop89GTpgbesXlUyMvWTt7xhHbNEfXcTptZNdgUh%2B6W0%2Fg8okDspySiDQSWwqn3g%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}

購入オプションとあわせ買い

いま、世界が渇望する稀有な作家──
村上春樹が考える、すべてのテーマが、ここにある。
自伝的なエピソードも豊かに、待望の長編エッセイが、遂に発刊!


目次

第一回 小説家は寛容な人種なのか

第二回 小説家になった頃

第三回 文学賞について

第四回 オリジナリティーについて

第五回 さて、何を書けばいいのか?

第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと

第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み

第八回 学校について

第九回 どんな人物を登場させようか?

第十回 誰のために書くのか?

第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア

第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出

あとがき

「MONKEY」大好評連載の<村上春樹私的講演録>に、
大幅な書き下ろし150枚を加え、
読書界待望の渾身の一冊、ついに発刊!

続きを読む もっと少なく読む

よく一緒に購入されている商品

¥1,550
最短で5月15日 水曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
この商品は、WHITE STONE HAPPY AUNTが販売し、Amazon Fulfillment が発送します。
+
¥1,427
最短で5月14日 火曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
この商品は、パラ書店が販売し、Amazon Fulfillment が発送します。
+
¥880
最短で5月14日 火曜日のお届け予定です
在庫あり。
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計: pt
詳細
追加されました
これらの商品のうちのいくつかが他の商品より先に発送されます。
一緒に購入する商品を選択してください。

商品の説明

著者について

村上春樹
1949年生まれ。作家、翻訳家。著作に『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ほか多数。訳書に『The Complete Works of Raymond Carver』、編訳書に『セロニアス・モンクのいた風景』ほか多数。最新の著書に『女のいない男たち』、訳書にダーグ・ソールスター『NOVEL 11, BOOK 18』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ スイッチパブリッシング (2015/9/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/9/10
  • 言語 ‏ : ‎ 英語, 日本語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 313ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4884184432
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4884184438
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.7 x 2.54 x 19.05 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 154個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
村上 春樹
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。

1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
154グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一回目新品で買うも表紙イタミ→返品後再度新品購入、もっとひどいイタミ。
ちゃんとせえよ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 長篇も短篇も1980年代半ばまでくらいまでは全部読んでいたかなぁ、単行本未収録の一本で文体の実験を試みたと思われる暗~い中篇『街と、その不確かな壁』も。
 その後はエッセイも含めてチョボチョボ、久しぶりに読んでみようかと思った理由は、安彦良和さんの『革命とサブカル』(言視舎)で取り上げられ、“学生運動に関わっていたことを語り始めた”とあったから。

 単行本P37~(文庫本P41~)、“みんなと一緒に何かをするのが不得意で、そのせいでセクトには加わりませんでしたが、基本的には学生運動を支持していたし、個人的な範囲でできる限りの行動はとりました”と。
 その後、内ゲバが激しくなるにつれ他のおおかたの学生と同じく幻滅して身を退くわけだが、あまりにもあっさりと書かれていて個人的にはちょっと肩透かし。

 しかし、これまでに読んできた小説や随筆から元々腥(なまぐさ)いものが苦手な質(たち)であろうことは伝わっていたし、言葉にしにくい漠然とした不安のようなものを物語という想像以上に容量の大きな装置を通して慎重に表現してきた作家であり、続く内ゲバに走った運動に対して“健全な想像力が失われてしまっている”、“どれだけそこに正しいスローガンやあり、美しいメッセージがあっても、その正しさや美しさを支えきるだけの魂の力が、モラルの力がなければ、すべては空虚な言葉の羅列に過ぎない”という件は、著者の本質に関わる記述として重要だ。

 それにしても、随所で零しているように、春樹さんって文芸評論家や研究者、同業者の作家たち、さらに共同作業のパートナーである編集者たちからも、こんなに批判されていたのかと唖然、茫然。
 言われてみれば、強面で有名な渡部直己さんなんか、三歳下にも拘わらずかなり早くから「たかがありふれた大衆小説家じゃないか、拡がりもなければ深みもない」と、そこまで酷評するかというくらいボロクソに言っていたね。

 第七回は、自らにつきまとうイメージを払拭する正当な弁明のようであり、ロンドンの郵便局に生涯勤め続けたアンソニー・トロロープ、保険局の公務員だったカフカを例に挙げて評価し、(彼等とは異なる)破綻と渾沌の中から文学を生み出す反社会的な文士を“クラシックな小説家像”と揶揄、そういうものを求められても自分は自分でしかなく、ルーティン・ワークとして毎日10キロのランニングをし、自分のペースで小説を書き続ける、と。

 そこで憶い出したのが、パリ国立図書館にずっと勤務しながら、かなり危険な思想を育み、反社会的な論考や小説を書き綴ったジョルジュ・バタイユはどうなんだろうということ。
 もっともバタイユは毎晩のように売春窟に通い詰めて放蕩の限りを尽くし、毎朝のように宿酔いで遅刻し続けたのだが。

 そう言えば、「LSDを100ミリグラム!」と書いて亡くなったオルダス・ハックスレーのように、自らの精神と身体を賭して実験台となりながら夥しい危険に晒されるエリアへ下りて行ってまで物事を探求したり、砲弾飛び交う戦場でタイプライターを叩き続けるタイプではなく、そういった像を世間が求めているのではないかと冗談めかして不安がる箇所がある(単行本P178、文庫本P196)。

 同世代を席捲した全共闘や思い詰め追い詰められていった連合赤軍に反撥しつつ何処か拭い切れない共感があり、「連赤とオウムを一緒にするな」という声を充分に知りながら近接するものを感じて書いたのが、地下鉄サリン事件を扱った『アンダーグラウンド』なのかも。

 春樹さんは不可思議な対象に深い関心、興味を持ち、自分なりに調査分析、研究を行うが、飽くまでも観察者=客観的立場に終始し、自らの抑制を危うくさせるようなところまでは決して降りてゆかず、自分を危ない実験台にはしないタイプだろう。
 何故なら、先に挙げたように、そのような行為はとても不健全で、職業として小説を書く作家であり続けることに支障を来すと思っているからでしょう。

 “第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生”で、異様と思えるほど日本におけるユング心理学の第一人者へのシンパシィを認め、その方面の知識の乏しさと交友関係全体の狭さを露わにしているが、過去の作品も含めて類推すれば、小説は想定以上に幅広く読んでおり(日本ではマイナーな海外の女流さえも)、ポピュラー音楽にはそれなりに造詣が深いものの、世界中あちこち行っていて接する機会が多々ありつつ美術への興味はあまり示さず、数学や科学(とりわけパラダイムとなった量子力学)、そして民俗学や宗教学などについては、ほぼスルーに近いのではないかしら?
 
 中流家庭の一人っ子として育ち、運命らしき女性と若いうちに縁があり、一度も企業奴隷になることもなく、それらが要因の負荷を総て受け止めた上で、自分が楽しいこと、否、楽しめそうなことを必死に模索し続けた生き方だったのだと再確認。

 強烈なウォトカや癖の強い焼酎、主張がややあるかもしれないハイネケンやクアーズでさえなく、やはり、あっさり・スッキリ、口当たりが好く爽やかな労働者・職人のビール、バドワイザーの人っぽく、タイトルと相関している?
 勝手に妄想していることではあるが、村上作品を評価しない方々の多くは、根っからアカデミックか、それに深いコンプレックスを抱いているかのどちらかに大別されるし、ありきたりのお酒では満足出来なくなった酒豪か、どんなアルコール飲料にも文句をつける、または体質として受け付けない下戸っぽいもんね。
 どうも、そのあたりの“マジョリティを獲得し得る偉大なフツウさ”に、世界的な人気の秘密がありそうな気がして、大変参考になりました。

 昔、近所のぼろアパートにいつも酒臭い大学生のお兄さんが住んでいて、「とにかく、吐くまで飲み続けろ、それを毎日繰り返せ。そうしないと酒の本質が視えて来ない」と言われたことがあったっけ。
 あの人、面白かったなあ……しかし、そういうどろどろした“質=生まれる以前から予め設計されたかもしれないプログラム”が有する、これまで培った知識・経験を一撃で吹き飛ばすような危険性、衝撃、魅力、興味深さを小説に求める時代ではないみたいだと思いました。 
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう風に考えてるんだな ということが分かって面白かった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
   
 私は、元来が“へそ曲がり”のせいか、当代のいわゆる「売れっ子作家」の小説はほとんど読まない。と言うことで、村上春樹さんの著述についても、書名こそ何とか諳んじることができる程度で、個々の作品内容は全く分からない。だから、小説に関しては、私はとやかく言う資格がない。しかしながら、2009年の「エルサレム賞」受賞の際における"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg."といったあまりにも有名なフレーズや、2011年の「カタルーニャ国際賞」授賞式におけるスピーチなどに、私は感銘を覚えていた。何より、村上さんは私の先を行く世代であるけれども、似たような“時代感(現状認識)”を共有していることに、私は「我が意を得たり」という感懐を持っていた。

 さて、本書は12篇の随感で構成されており、いわば村上さん自身の手による“村上春樹に対する解体新書”と言っても過言ではないだろう。表題はもちろん、マックス・ウェーバーの「職業としての○○」を捩ったものであろうと推考するけれども、「村上春樹」という作家の思考態度や執筆姿勢、創作過程などが実によく理解できる仕上がりとなっている。そして、この著書から得られた感想として、私は二つの言葉が印象に残った。一つは「言語(日本語)の持つ可能性」と言うことと、もう一つは「音楽」であった。私も若かりし頃、「作家」を夢見たこともあったが、まあ生活上の事由もあってあきらめた。もちろん、無才だったことも明らかだったが、村上さんの言う「文章を書く=音楽を演奏する」という発想はまずなかった。これには改めて目を開かされた思いだ。

 前述したように、村上さんの小説に目を通したことのない私であるので、「お前の文章は翻訳調だ」といった“批判”や、「リズムを確保し、素敵な和音を見つけ、即興演奏の力を信じること」といった“作風”を評することはできない。ただ、村上さんが小説を書く契機となった神宮球場での「エピファニー(epiphany)」という“感覚”の存在は、何となく分かる気がする。まさに「天からの啓示」みたいなものであろうが、これは文学者に限らず、科学者等の“天才”にありがちな体験だ。生まれてこの方、私は「エピファニー」というものを直感したことが皆無なのだが、案外、私たち“凡才”にも日常的に「エピファニー」が降り注いでいるのかもしれない。村上さんは、特に「音楽」的感覚が優れていたので掴め得たかもしれない。そこが村上さんと私の“分水嶺”なのかな…(笑)
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 村上春樹を読み始めたのは1984年ぐらいだ。大学2年生の頃で、まだ村上はカルト作家であった。
喫茶店で麦酒を飲みながら読んだことを覚えている。麦酒もバドワイザーかハイネケンだった。

 それから30年経ったわけだ。その間、僕は、就職し、結婚し、子供を二人授かり、海外に2回住む機会を
得た。そうして何より50歳になった。
 そうして、いまなお村上の新作は読んでいる。僕自身が 村上が本書で感謝している「読者」の一人であるという
自覚を強く感じた次第だ。

 本書を読んでいて常に思わされたのは「なぜ村上は今本書を出したのか」という点に尽きる。

 本書で村上は自身の仕事について実に率直の語っている。小説家としての村上が語るのは「物語」
であるが、本作では、一人の社会人としての村上が自身の職業である「小説家」に関して語っている。
いや、「自分が小説家であること」という極私的な話を広く僕らに語りかけている。
 その話は大変示唆に富んでいる一方「なぜ村上は今本書を出したのか」に関しては何も村上は
説明していない。それを考えることが本書を読むことではないのか。僕にはそう思える。

 僕は、村上が自身の死を意識して本書を書いたと思う。まもなく時間切れになる自身の創作
活動を、時間が切れる前に、彼は一度語りたかったのだと思う。あれだけのヒットメーカーで
ありながら、私生活を見せない村上が、人生の最後を意識した段階で、敢えて、「私生活」を
さらけ出してきたという読み方は可能だと思うのだ。

 村上はあと何冊書けるのだろうか。コアなファンを自称する僕としては気になるところだが
こればかりは分からない。そもそも、僕が先に向こう側に行ってしまう可能性も常に
あるわけだし。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【小説家という職業に村上春樹が感じることを述べる】

「小説家なんて誰でもなれる。ペンとノートと想像力さえあれば良いのだから。しかし、小説家を続けることは非常に難しい。

小説家として才能があるかどうかを知る最もよい方法は、水の中に飛び込んで浮かび上がってこられるかどうかである。しかし、浮かび上がり続けられるかどうかである。

自分は何かしらの特別な力によって、小説を書くチャンスを与えられたのだという認識を大切にしている」

本の中の文章をかいつまんで並べてみただけだが、この本で最も面白かった箇所だった。

小説家として40年以上やってきている村上春樹の言葉は、イチローや孫正義のように重い。

彼らに共通しているのは、長い間その土俵にとどまり続けている(続けていた)ということだ。

そしてとどまり続けるために常に努力をしているということも忘れてはいけない。

「自分がそれをやっていて、本当に楽しいかどうか、好きかどうかを大切にせよ」というのが村上春樹のメッセージだが、好きなことを突き詰められている人っていうのは飛びぬけるんだろうなと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
’’あとがき’’ に本書は結果的に「自伝的エッセイ」という扱いをうけることになりそうだが云々,とあります.村上春樹さんは不本意ながらこの「扱い」を承知で出版しましたので,私も本書は自伝的エッセイとみなします.ところで,成功者の書く自伝は往々にして自慢げに聞こえます.村上さんは,「自分が小説家としてどのような道をどのような思いをもってこれまで歩んできたかを,できるだけ具象的に,実際的に書き留めておきたいと思っただけだ」と書きますが,「できるだけ具象的に,実際的に書き留め」れば書き留めるほど自慢話になってしまいます.私用に書き留めておくのはいいけれど,それを出版するのはどうですか.自縛自縄ではないですか.村上さんらしくない行為だと私は思います.とは言え本書は村上さんのファンには待望の書でしょう.村上さんの工房に入り込むことを許された読者は幸せです.楽しげにトンカチを揮うご本人の姿が直接見られます.こんな機会は二度と来ないでしょうから,是非お読み下さい.で,星勘定ですが,以上を鑑み星二つ減らしました.
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事の進め方、考え方、人に伝えるとはどういうことかなど、とても勉強になりました。特に自営業の人には響く内容だと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート

他の国からのトップレビュー

すべてのレビューを日本語に翻訳
Rome H.
5つ星のうち4.0 No English edition included. But probably lovely!
2021年3月22日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Avid fan of Marukami. This was advertised to have an English edition/translation but that is not the case. It is in Japanese. That won't stop me from reading it though. Either I learn the language or translate it all.
カスタマー画像
Rome H.
5つ星のうち4.0 No English edition included. But probably lovely!
2021年3月22日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Avid fan of Marukami. This was advertised to have an English edition/translation but that is not the case. It is in Japanese. That won't stop me from reading it though. Either I learn the language or translate it all.
このレビューの画像
カスタマー画像
カスタマー画像
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート