車やバイクなどの洗車用に

純水で洗車をするとイオンデポジットと呼ばれる水ジミが残りませんので、拭き上げ残りやコーティング被膜への影響も心配いりません。ただ、純水自体には水ジミとなる物質は入っておりませんが、拭き上げをせずに放置しておくと空気中のホコリなどを吸着し汚れの原因となる場合がありますので、洗車後は軽く拭き上げられることをおすすめします。

洗車以外にも、窓拭きやバッテリー補充液、ウィンドウォッシャー液、クーラントの補給水にもご使用いただけます。

観賞魚用などのアクアリウムでも活躍

純水はミネラルや栄養素を含んでおりませんので、良質な人工海水を作製したり藻やコケなどの発生を抑えるため、アクアリウムでも多く活用されています。水道水と違って水質が安定していることもあり、水替えなどの際に水槽内を安定化させる目的もあります。

また、純水は有効な成分を損ねてしまう物質が含まれておりませんので、薬品などの希釈に最適な水です。実験室や塗料の溶解にも使用されており、液体を薄めて使用する場面で重宝されています。

蒸気用水やガラス製品の洗浄に

加湿器に水道水を使用すると、カルシウムなどの硬度成分が機械内部でスケールとなり、目詰まりを起こして機器を故障させてしまうことがあります。そのため、純水は加湿器や呼吸器などにも多く利用されています。

グラス洗浄機や食洗機などでも活用されています。ワイングラスなどの透明なガラス製品に水垢が付着すると乾燥時に目立つ場合があり美観性を損ねてしまうため、純水器を食洗機に直結して拭き取りを不要としたシステムを導入している飲食店も増えてきています。

純水器の特長とラインナップ

使用シーンに合わせて使い勝手の良い３タイプの形状を用意しております。純水器は全15サイズ！使用量や通水量に応じて最適なサイズをお選び頂けます。

通水ヘッドには、安価なエントリーモデルのスタンダードタイプと、全てのオプション品が取り付け可能なプロタイプを用意。快適な純水器ライフが実現できます。

オプション品のご紹介

純水器に最適なパーツ類を厳選！お得なセット品も豊富にラインナップしており、ほとんどの商品を在庫として保管。緊急時における素早い対応も可能です。

オプション品を組み合わせれば、さまざまなニーズに最適な純水器をカスタマイズできます。純水器やオプション品の選定にお困りの際はお気軽にお問い合わせください。

イオン交換樹脂の主要データ

イオン交換樹脂のスペックは下記の通りです。

• 品番：MB-5
• カチオン：アニオン＝1：1.5
• イオン形：H形＋OH形
• 陽イオン交換容量：1.8meq/ml 以上
• 陰イオン交換容量：1.0meq/ml 以上
• 最高使用温度：60℃
• 粒度分布：0.3～1.2mm

純水用イオン交換樹脂とは

純水用イオン交換樹脂は、水アカの原因となるカルシウムやマグネシウム、スチーム機器の目詰まりを起こす不純物など、結晶化しやすい物質を限りなく取り除くことができます。

また、化粧水や薬品・塗料など、希釈の際に他の原料と反応して安定性を損ない長期保存が不向きになるイオン成分も除去できますので、様々な調合の場面で使用されています。

イオン交換樹脂の働き

イオン交換樹脂にはさまざまな種類とグレードがありますが、サンエイのカートリッジ純水器には、純水製造用に適したイオン交換樹脂を厳選して使用しています。

水アカの原因となりやすい硬度（カルシウムとマグネシウム）の除去能力を高めた配合比率を採用しており、水質が低下し始めた時点でも、硬度成分の除去を保つよう工夫しています。

カートリッジ純水器の仕組み

カートリッジ純水器にはイオン交換樹脂が充填されています。イオン交換樹脂は水道水などに含まれるイオン成分を吸着して、代わりに水素イオンと水酸化物イオンを放出し純水をつくります。

水素イオンと水酸化物イオンがなくなった時点で純水が採水できなくなり、イオン交換樹脂の交換が必要となります。

原水の水質による純水採水量の違い

純水の採水量は原水の水質に比例します。原水中のイオン成分が少ない（TDSや導電率が低い）ほどイオン交換樹脂の消費が少なく、より多くの純水が採水できるようになります。

全国の平均的な水道水の場合、純水採水量の目安はイオン交換樹脂１Lあたり約200Lです。例えば、イオン交換樹脂10Lであれば、約2,000Lの純水が採水できる計算となります。

イオン交換樹脂の充填量について

純水採水量や通水速度はイオン交換樹脂量に比例して変動します。イオン交換樹脂量が増えるほど、多くの純水が短時間で採水できるようになります。

全国の平均的な水道水の場合、必要なイオン交換樹脂量は「目標とする純水採水量÷200」L 以上となります。例えば、目標とする採水量が2,000Lであれば、必要なイオン交換樹脂量は10L以上となります。

通水速度の違いによる純水器の性能

純水の純度や採水量は通水速度により変動します。通水速度が遅いほど効率の良いイオン交換が行われ、安定した純度の純水がより多く採水できるようになります。

目安となる1時間当たりの通水速度は、イオン交換樹脂量の30倍(SV=30)以下です。例えば、イオン交換樹脂量が10Lであれば、１時間当たり300L以下の通水量が最適となります。

イオン交換樹脂の層厚について

イオン交換樹脂量と通水量が同じであれば、純水器の直径が細いほど（イオン交換樹脂の層厚が高いほど）効率の良いイオン交換が行われ、純水がより多く採水できるようになります。

理想とする純水器の縦横のサイズ比は直径：高さ＝1：3 以上です。例えば、直径200mmの純水器の場合は、イオン交換樹脂の高さ600mm以上が適正値となります。

純水器を連結することのメリット

カートリッジ純水器を２台連結することで効率の良いイオン交換が可能となります。イオン交換樹脂量が２倍になっていますので、通水できる流量は２倍となり純水採水量も２倍になります。

また、２本で使用する場合、未使用部分が残った純水器を前段にすることでムダのない消費が可能となり、ランニングコストの改善が見込めます。

純水の質を高めるフィルターの働き

フィルターを通水させることで、イオン交換樹脂では除去できない物質の処理が可能となります。

活性炭フィルターは、水道水中の塩素や、臭い・着色の原因となる有機物を除去して、有機物や酸化剤によるイオン交換樹脂の劣化を防ぎます。PPフィルターは、微粒子を除去して処理水への異物混入を防いだり、高圧洗浄機など機器の保護に役立ちます。

カートリッジ純水器の使用方法

純水器のIN側を水道蛇口に、OUT側を高圧洗浄機などに接続します。水道蛇口を開けて通水を行い、可能であればエア抜きを行ってください。導電率計などで水質測定を行い、水質が低下した場合はイオン交換樹脂を交換してください。

イオン交換樹脂の抜き取りや投入に便利な部品も取り揃えております。詳しくは当社までお問い合わせください。

カートリッジ純水器の取扱いについて

ご使用の前には付属の取扱説明書をよくお読みいただき、正しくご使用ください。

また、イオン交換樹脂は有機物ですので通水初期の段階に特有の色や臭いが発生する場合がありますが、不具合や劣化ではございませんので、色や臭いが確認できなくなるまで通水洗浄を行って使用してください。ご不明な点や、安定した純水が採水されない場合は当社までお問い合わせください。

イオン交換樹脂の交換サービス

カートリッジ純水器よりイオン交換樹脂を抜き取り、新品のイオン交換樹脂を充填し発送いたします。同時に、カートリッジ純水器内部の洗浄とメンテナンスを行いますので、到着後すぐにご使用できます。

純度の高い水を精製するデリケートな商品だからこそ、購入後のメンテナンスやサポートが充実した仕組み作りに取り組んでいます。

アフターサービス

サンエイ化学では、カートリッジ純水器の本体や部品を常時在庫品として保有しています。

ご注文をいただいた即日または翌営業日の出荷を基本としており、欲しいとき・必要なときに短納期でのお届けが可能です。部品のみの出荷にも対応しています。

当社は熊本県製薬協会の会員です

サンエイ化学は熊本県がバックアップをしているリーディング制度に認定されており、各種協会への加入により健全で信頼できる製品づくりを目指しています。

衛生的な環境で使用される製品だからこそ、信頼できる製品の供給に努めています。

純水に特化したニッチメーカーとして

カートリッジ純水器の導入からアフターサービスまで、様々な場面に対応できる体制でサポートいたします。

水に困っている人に答えを・・・サンエイ化学は純水・精製水のトータルメーカーとして、専門的なニーズや課題解決に努めています。

※純水器に関する上記内容・データ・画像等の一部または全部を無断で使用することは固くお断りいたします。