以前ノベルスで読んで手放してしまったので新装版ということもあり文庫を買いました。
以下この文庫新装版の付録です。
・匳(こばこ)の中の失楽というサイドストーリー(短編)
・竹本健治氏本人による新装版あとがき
・講談社文庫初版に収められていた松山俊太郎氏の解説
・乾くるみ氏による解説
中でも松山俊太郎氏の解説は凄いの一言。
内容に関して今更どうこう言うつもりはありません。
これだけの付録があって文庫のコンパクトさで読めてしまいます。
ノベルスより高い?
ファンならこれ一択ですね。
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新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫) Kindle版
推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? '78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/12/15
- ファイルサイズ8069 KB
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登録情報
- ASIN : B019WU2F4W
- 出版社 : 講談社 (2015/12/15)
- 発売日 : 2015/12/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 8069 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 715ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 112,510位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作中作と現実をうまく混ぜ合わせた作品です。
え、そうなの? っていう驚きを持って読めると思います。
え、そうなの? っていう驚きを持って読めると思います。
2021年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難解だけど、3大奇書と言う割にはドグラマグラのような怪奇趣味につうづる面白さはない。
学生向けの推理小説を、難解にしただけの感じ、再読する気にはなれない。
学生向けの推理小説を、難解にしただけの感じ、再読する気にはなれない。
2017年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「虚無への供物」「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」に並び称される「匣の中の失楽」の新装版。
双葉文庫版が手元にありますが、
新装版の刊行ということで(再度)購入いたしました。
新装版販売という、名作が朽ちることなく紡がれている喜びを噛み締めています。
文庫という形式を考慮すると、些か高価な気もしなくはありませんが、
文庫形式でサイドストーリーも収めていることを鑑みると、
費用対効果・作品評価のどちらをとっても、文句なしの☆5評価とさせていただきます。
双葉文庫版が手元にありますが、
新装版の刊行ということで(再度)購入いたしました。
新装版販売という、名作が朽ちることなく紡がれている喜びを噛み締めています。
文庫という形式を考慮すると、些か高価な気もしなくはありませんが、
文庫形式でサイドストーリーも収めていることを鑑みると、
費用対効果・作品評価のどちらをとっても、文句なしの☆5評価とさせていただきます。
2017年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作中作を鍵に虚実を行き来するという展開から難しくて読みづらい本というイメージを勝手にもっていたのですが、読みやすい文章です。
暗合、作中作、推理合戦といった要素も楽しくじっくり楽しんで読むことができました。
ぼんやり作中人物の推理や作品について考えたり、他の読者の考察や感想を読んだりするのを楽しみました。
世評通りの傑作だと思います。
他の方のレビューにもありますが、解説やおまけが充実しているので購入するならノベルスよりこちらが良いと思います。
暗合、作中作、推理合戦といった要素も楽しくじっくり楽しんで読むことができました。
ぼんやり作中人物の推理や作品について考えたり、他の読者の考察や感想を読んだりするのを楽しみました。
世評通りの傑作だと思います。
他の方のレビューにもありますが、解説やおまけが充実しているので購入するならノベルスよりこちらが良いと思います。
2021年12月10日に日本でレビュー済み
作中作『いかにして密室はつくられたか』の存在で奇数章と偶数章、どちらが、現実でどちらが虚構なのか、読者は判別することが難しくなる。
ミステリーとして明らかに奇数章の方が、整合性が取れていて、納得のいく解決も用意されている。と、なると偶数章こそ出来の悪い創作であり、奇数章こそ現実なのだと、結論づけたくなる。
しかし、その明らかさが逆に引っ掛かる。作品のキーワードのひとつが「さかしま」であることを考慮すると、ミステリー小説として出来が良いからこそ、奇数章の方がまさに創作、虚構なのではないかと勘繰ってしまう。
作品のもう一つのキーワードは「不連続線」である。この小説を不連続なものにしているのは言わずもがな作中作「密室はいかにしてつくられたか」である。
根戸の独白によると密室とは膜を張ることによって、自他を分けた人間そのものであり、実のところは誰しもが密室の中で生きており、「匣の中の失落」を味わい続けているのだ、となる。
「不連続線を越える」という言葉も出てくる。それは自分という密室の中から外へ出ることだろうと推測できる。
不連続線を越えることを目指し、それに成功した者は本小説において誰であっただろうか。
死によって現実、虚構合わせたすべての出来事を操った、のかもしれない曳野。あるいは「匣の中の失落」すべてを創作として捉え直した場合の、作者ナイルズこの2人だろう。
曳野=ナイルズ。そう捉えることもできる。濃霧で辺りを覆われた場面である、冒頭と末尾の文が同一であることはそれを示唆しているともいえる。
個人という密室から抜け出して霧の世界へと滲み出し、漂っていったのは、はたして誰で、あるいは何で、あったのか?
ミステリーとして明らかに奇数章の方が、整合性が取れていて、納得のいく解決も用意されている。と、なると偶数章こそ出来の悪い創作であり、奇数章こそ現実なのだと、結論づけたくなる。
しかし、その明らかさが逆に引っ掛かる。作品のキーワードのひとつが「さかしま」であることを考慮すると、ミステリー小説として出来が良いからこそ、奇数章の方がまさに創作、虚構なのではないかと勘繰ってしまう。
作品のもう一つのキーワードは「不連続線」である。この小説を不連続なものにしているのは言わずもがな作中作「密室はいかにしてつくられたか」である。
根戸の独白によると密室とは膜を張ることによって、自他を分けた人間そのものであり、実のところは誰しもが密室の中で生きており、「匣の中の失落」を味わい続けているのだ、となる。
「不連続線を越える」という言葉も出てくる。それは自分という密室の中から外へ出ることだろうと推測できる。
不連続線を越えることを目指し、それに成功した者は本小説において誰であっただろうか。
死によって現実、虚構合わせたすべての出来事を操った、のかもしれない曳野。あるいは「匣の中の失落」すべてを創作として捉え直した場合の、作者ナイルズこの2人だろう。
曳野=ナイルズ。そう捉えることもできる。濃霧で辺りを覆われた場面である、冒頭と末尾の文が同一であることはそれを示唆しているともいえる。
個人という密室から抜け出して霧の世界へと滲み出し、漂っていったのは、はたして誰で、あるいは何で、あったのか?
2021年11月28日に日本でレビュー済み
何か懐かしい香りを感じながら長い読書の旅を終えました。それはこれまでずっと親しんできたミステリ小説のそこかしこから匂い立ったものです。多くの作者がこの書に影響を受けたことを知りました。そしてこの書もまた。
もっと早く読んでおくべきでした。
もっと早く読んでおくべきでした。