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エチカ (スピノザ全集 第Ⅲ巻) 単行本 – 2022/12/16
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- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2022/12/16
- 寸法3.2 x 14.8 x 21 cm
- ISBN-104000928538
- ISBN-13978-4000928533
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出版社より
スピノザという〈彗星〉が再接近するーー 日本初の本格的全集、ついに刊行!
■本全集の特色
[1]読者の関心に応える読みやすい新訳
日本では畠中尚志(一八九九―一九八〇)による翻訳が岩波文庫に収録され、個人訳〝全集〞として定着してきたが、この間、読者の世代と関心は大きく変遷した。こうした状況を踏まえ、時代に合った読みやすい新訳でお届けする。
[2]最新の研究成果を反映
各国語の翻訳の底本となってきたゲプハルト版スピノザ全集も、研究の進展により、いまや自明のスタンダードとは言えなくなっている。『遺稿集』をはじめとする一次資料の文献学的な研究の進捗、『エチカ』のヴァチカン写本の発見、フランスでの新全集の刊行(一九九九年〜)など、世界の最新の研究成果を踏まえ、それらとの照合を経た最良のテクストを提供するとともに、精細な訳注を付す。
[3]本邦初訳作品を収録した完全版
スピノザによるヘブライ語文法の研究書『ヘブライ語文法綱要』を、日本で初めて翻訳・収録する。
[4]詳細な解説と充実した資料集
各巻に詳細な解説を付すとともに、別巻には充実した資料集と総索引を収録。これからのスピノザ研究に必備。
■刊行にあたって
スピノザには際立った特徴がある。まず、デカルトやヘーゲルのような学派の形成というものがない。「スピノザ主義」という名称も、プラトン主義やカント主義と違って、何か途方もない逸脱を知らせる危険標識に見える。スピノザは学統の中にはいない。むしろ彗星のように、彼方にあって外から接近してくるのである。
一七世紀中葉、スピノザはヨーロッパ世界に「一個の不気味な塊」として出現した。現実存在は神そのものであって、人間を含めすべての事物はその無限の力能の一部として存在する。こうした『エチカ』の思想、始原も目的も持たぬ神の全面化は、近代の啓蒙にとって得体のしれない異物であり続けた。その後、哲学は二度にわたってスピノザの大接近を経験している。一度目は一八世紀末から一九世紀にかけて。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらのドイツ観念論の勃興はその強い作用域にあったことが知られている。そして二度目は二〇世紀のフランス。アルチュセールやドゥルーズを始めとする一九六〇年代の熱気の中、スピノザの名は非人間主義のひとつの符牒であった。
そして二一世紀、〈Humanité=人類〉という長い夢が追い立てられるように覚めようとしている今、またスピノザ再接近の気配がある。スピノザは自由と至福、救済を、そして神学‐政治論的迷信からの解放を、「人間」からもっとも遠いところから考えた。人間は、人間ならざるものからできているのかもしれない――。スピノザを読むこと、それは、人間の真理をそこから考えなおすひとつの可能性にほかならない。本全集の刊行がその一助とならんことを切に願って。
編者 上野 修・鈴木 泉
商品の説明
著者について
1951年生.大阪大学名誉教授.『スピノザと十九世紀フランス』(共編,岩波書店,2021年),『スピノザ『神学政治論』を読む』(ちくま学芸文庫,2014年)ほか.
鈴木 泉(スズキ イズミ)
1963年生.東京大学大学院人文社会系研究科教授.『西洋哲学史』全4冊(共編,講談社選書メチエ,2011-12年),『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共編,平凡社,2008年)ほか.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2022/12/16)
- 発売日 : 2022/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 382ページ
- ISBN-10 : 4000928538
- ISBN-13 : 978-4000928533
- 寸法 : 3.2 x 14.8 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 120,324位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
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そうしたスピノザ(新)全集第1回配本が、スピノザの思想の集大成ともいわれる『エチカ』とは度肝を抜かれます。すでにいくつかの日本語訳があるとはいえ、決して取っつきやすい内容ではないからです。それでもその後の思想の展開に隠然たる影響を与えつづけた書物だったことを考えると、訳者や岩波書店から新しい読者へ向けての強い意気込みが感じられて粛然とします。
この全集版『エチカ』の日本語は、踏み込んだ言い回しで、文意をたどりやすい訳文になっています。さらに最新の研究成果をもりこんだ解説や訳注も充実していて、とりわけ2010年にヴァチカン図書館で発見された当時の手稿(Vと表示)に寄り添った翻訳ということもあり、よりスピノザの意向に沿った表現になっているのではと、興味が尽きません。
(岩波文庫版)「これで見れば、経験そのものも理性に劣らず明瞭に、人間は自分の行動を意識しているが自分をそれへ決定する原因は知らぬゆえに自分を自由だと信じているということを教えてくれる。」
(『エチカ(上)』p.174 )1975年
(中公クラシックス版)「このように、経験自身は、理性にまさるともおとらず明瞭に、次のことを教えている。すなわち、人々が自由であると確信している根拠は、彼らは自分たちの行為を意識しているが、その行為を決定する原因については無知であるという、ただそれだけのことにある。」
(『エチカ』p.184-185)1969年
(スピノザ全集版)「このように理性に劣らず経験そのものが明らかに教える。人間たちは自分は自由な存在だと信じているが、それは彼らが自分のなすことを意識し、しかも自分が決定されている諸原因について知らないからであり、……」
(『エチカ』p.124)2022年
今後の配本にも期待が高まります。
世界の根本原因を神と呼び、この世界(の物の実在)を彼の言う第三種の直感認識をすることにより神に対する永遠の知的愛が得られる。スピノザのいた時代環境を差し引けば、いたって妥当な倫理認識でしょう。人間の根本感情を欲望と、喜びと、悲しみの3種に分けるのには、賛否いろいろでしょうが、理解できなくはありません。感情に隷属されず、理性で生きろと言われても、凡人の小生などは、感情への隷属を楽しみながら、第一種の感性認識にも捨てがたいものがあります。今の日本だからこそ、のんきなことを言えるのだと思いますが。
とはいえ、最後に一言だけ。(一例のみです)
上野訳の「変状」の使い方です。第四部の定理七の証明では全10行の訳文の中に10語使われていますが、畠中訳では5語です。分かりやすいのは、もちろん畠中訳。その他に頻出する「変状」を「刺激」と読み替えて理解しやすくなりました。そのほかの言葉もありますが、ここでは控えます。
以上