企画書やプレゼン資料などの仕事関連だけでなく、ブログやTwitterなどでも、タイトルやそれに近いもので、リアクションが大きく変わる時代に、タイトルのポイントを俯瞰でき、かつヒット作の秘話も楽しみながら読める本です。
たとえば、この本で取り上げている「の」の法則(例:『となりのトトロ』『バカの壁』)は、ジブリ作品などで使われていますが、意外と人の潜在的な感性に訴えるケースも多そうで、言葉だけで説明できないよくわからない力も働いているのではないかと思い、ちょっと意識して使ってみたいと思いました。
また、『嫌われる勇気』や『鬼滅の刃』をはじめ、あのヒット作も、もしかして違うタイトルになっていたかもしれないとわかると、自分も直前のギリギリまで考えたほうがいい、とモチベーションにもなりました。
そのような意味でも、何気に心に響いたのは、「9割本」に関する次の一文です。
・もっとも、この間に100冊以上もタイトルに「9割」が入っている本が出ているとのことなので、大半はベストセラーになっていないのも事実です。
「9割」と付ければ、ヒットするという単純な話ではないところに、タイトルはテクニックだけでない、深遠なものを感じました。
読みながら登場するいろいろなタイトルを「このタイトルは、自分は食指が動くな」などと考えながら楽しめるだけでなく、松本清張や太宰治などの名作からタイトル力の妙を味わえるという、POPさと深さが同居する本です
Kindle 価格: | ¥891 (税込) |
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すごいタイトル㊙法則 Kindle版
世の中には、「本」「音楽」「映画」「TV番組」など、あらゆる作品であふれています。そのなかで何を見て、作品を選ぶのか。実は、タイトルに想像かきたてられて選ばれていたのです。『鬼滅の刃』『人生がときめく片付けの魔法』『もののけ姫』『残酷な天使のテーゼ』……、なぜ、超ヒット作品は、このタイトルだったのか。それは、ある法則があったのです。商品開発やプロジェクトは、もちろん、SNS記事や動画に欠かせないのが「タイトル」です。たった数文字なのに、内容よりも価値があります。本書は、人気コピーライターが、超ヒット作品のタイトルから法則を大研究。タイトルの極意を紹介します。
- 言語日本語
- 出版社青春出版社
- 発売日2022/5/2
- ファイルサイズ7348 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
コピーライター&作家。大阪大学人間科学部卒業後、広告会社を経て独立。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。
言葉のプロとして、書籍・映画・TV番組・音楽などの「タイトル」にずっと注目し続けてきた。本作では無数のコンテンツのなかから厳選したヒット作のタイトルを分析し、「『すごタイ』13の法則」を導き出した。
主な著書に『ザ・殺し文句』(新潮新書)、『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(ともに角川新書)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)、『川上からはじめよ』(ちくま新書)など多数。海外にも数多く翻訳されている。
言葉のプロとして、書籍・映画・TV番組・音楽などの「タイトル」にずっと注目し続けてきた。本作では無数のコンテンツのなかから厳選したヒット作のタイトルを分析し、「『すごタイ』13の法則」を導き出した。
主な著書に『ザ・殺し文句』(新潮新書)、『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(ともに角川新書)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)、『川上からはじめよ』(ちくま新書)など多数。海外にも数多く翻訳されている。
登録情報
- ASIN : B0B3GZNV7J
- 出版社 : 青春出版社 (2022/5/2)
- 発売日 : 2022/5/2
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 7348 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 193ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 231,688位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,408位マーケティング・セールス (Kindleストア)
- - 8,827位産業研究 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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コピーライター。
湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。 コピーライター&CMプランナーとして多くの企業の広告制作やブランディングに携わる。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。
特に経営理念・企業スローガンなど企業の旗印になる川上コピーが得意分野。
「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者としても知られる。
現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業や団体で、経営理念作成からブランディングまでのサポート、広告・広報アドバイザーをつとめる。
著書は、『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(角川新書)、『ザ・殺し文句』(新潮新書)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)、『川上から初めよ』(ちくま新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)など のビジネス書をはじめ、『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』(講談社)などの児童書、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(ポプラ社)などの小説など幅広い。海外(台湾、韓国、中国など)にも20冊以上が翻訳され、ベストセラーになっている本も。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年6月20日に日本でレビュー済み
ここ数十年のあらゆる「タイトル」を分析し、
共通項を見つけることで体系化を試みた一冊。
日本で有名になった「フランス人は10着しか服をもたない」という本。
原題は「マダムシックによるレッスン」というらしく、
あまりにも引きがない。多分原題だと興味を持つのは難しいだろう。
タイトルはあらゆるコンテンツの「顔」となる部分なので、
ここをよく見せる術を手に入れるのは、大量の情報が生産される
現代においてとても大事なことのように思う。
本の中では13種の手法が取り上げられ、
その理論に関係する「名タイトル」が例として上げられる。
ただ、1つのタイトルがいくつもの手法をまたいで取り上げられていたり、
これはちょっと強引だな...と思う手法もあり、
全部が有用か?と言われると少し疑問を抱く。
それでもいくつか実用性のある手法があるのは間違いなく、
また往年の名タイトルをバッと眺め見れる網羅性は優れていると思う。
共通項を見つけることで体系化を試みた一冊。
日本で有名になった「フランス人は10着しか服をもたない」という本。
原題は「マダムシックによるレッスン」というらしく、
あまりにも引きがない。多分原題だと興味を持つのは難しいだろう。
タイトルはあらゆるコンテンツの「顔」となる部分なので、
ここをよく見せる術を手に入れるのは、大量の情報が生産される
現代においてとても大事なことのように思う。
本の中では13種の手法が取り上げられ、
その理論に関係する「名タイトル」が例として上げられる。
ただ、1つのタイトルがいくつもの手法をまたいで取り上げられていたり、
これはちょっと強引だな...と思う手法もあり、
全部が有用か?と言われると少し疑問を抱く。
それでもいくつか実用性のある手法があるのは間違いなく、
また往年の名タイトルをバッと眺め見れる網羅性は優れていると思う。
2022年5月19日に日本でレビュー済み
この本では「タイトル」にフォーカスした「売れる言葉」の法則が示されている。
ウェブ上で万人が発信できる時代が到来して久しい。世は「タイトル氾濫時代」になった。例えばブログの題名、メールの件名、SNS投稿文のコピーなどをつける必要に多くの人が直面している。仕事でも企画書やプレゼン資料にタイトルをつける場面に出くわすだろう。そんな時に「気の利いた一言」が使えたらどんなに良いだろうか。SNS等でそれができれば、あなたのファンは急増するかもしれない。商材のタイトルがウケればヒットも生まれる。川上氏は、そんな読み手の願望に応える形で――書籍、映画、テレビ番組、楽曲、WEBコンテンツ、広告等々で過去売れたものを膨大に吟味し――「売れたタイトル」「すごいタイトル」に通底している法則を見いだし、提示してくれた。
たとえば、タイトルのスケッチ・案などを描く時に、この本に書かれている「13の法則」を知って活用すると、素案を生み出す際にハイレベルな案を次々産出できるようになる。それら素案のクオリティの高さは、最終的に「すごいタイトル」の誕生につながる確率を高めるはずだ。
タイトルやキャッチコピーに悩むことが身近になった現代人にとって『すごいタイトル㊙法則』は座右の書になるだろう。興味を持たれた方は、ぜひ購入して一読し、手元に置いて活用してほしい。
ウェブ上で万人が発信できる時代が到来して久しい。世は「タイトル氾濫時代」になった。例えばブログの題名、メールの件名、SNS投稿文のコピーなどをつける必要に多くの人が直面している。仕事でも企画書やプレゼン資料にタイトルをつける場面に出くわすだろう。そんな時に「気の利いた一言」が使えたらどんなに良いだろうか。SNS等でそれができれば、あなたのファンは急増するかもしれない。商材のタイトルがウケればヒットも生まれる。川上氏は、そんな読み手の願望に応える形で――書籍、映画、テレビ番組、楽曲、WEBコンテンツ、広告等々で過去売れたものを膨大に吟味し――「売れたタイトル」「すごいタイトル」に通底している法則を見いだし、提示してくれた。
たとえば、タイトルのスケッチ・案などを描く時に、この本に書かれている「13の法則」を知って活用すると、素案を生み出す際にハイレベルな案を次々産出できるようになる。それら素案のクオリティの高さは、最終的に「すごいタイトル」の誕生につながる確率を高めるはずだ。
タイトルやキャッチコピーに悩むことが身近になった現代人にとって『すごいタイトル㊙法則』は座右の書になるだろう。興味を持たれた方は、ぜひ購入して一読し、手元に置いて活用してほしい。
2022年5月21日に日本でレビュー済み
SNS時代、毎日山ほどの情報が流れてくる中で、商品や記事に興味を持ってもらうために必要なのが、キャッチコピー力でありタイトル力。
本書は膨大な数のタイトルを分析し、法則化しており、タイトル付けのアイデアを得るのにもってこいの本である。
タイトル付けの法則として最初に上げられているのが「いちご大福」の法則。いちごと大福という違和感のある組み合わせこそが印象に残るタイトルの秘訣だと説く。俳句の世界では二物衝撃ともいわれ、距離が遠いものを掛け合わせたときにそのギャップから印象に残るタイトルが生まれるという。
本に書いていないタイトルだと『涼宮ハルヒの憂鬱』などもそうだろうか。このタイトルでなければもしかしたら世界的コンテンツになっていなかったかもしれない。
様々なジャンルのタイトルを分析しているが、特に邦題の章は面白く、『アナと雪の女王』秘話や、原作サイドの厳しい注文を逆手にとった形で生まれた『博士の異常な愛情』の話などは裏話として楽しめて、そのうえでプロデューサーたちの発想術を垣間見れるものにもなっている。
実用性にも富むし、語りが見事で話として読んで面白い。間違いなく損はない一冊。
本書は膨大な数のタイトルを分析し、法則化しており、タイトル付けのアイデアを得るのにもってこいの本である。
タイトル付けの法則として最初に上げられているのが「いちご大福」の法則。いちごと大福という違和感のある組み合わせこそが印象に残るタイトルの秘訣だと説く。俳句の世界では二物衝撃ともいわれ、距離が遠いものを掛け合わせたときにそのギャップから印象に残るタイトルが生まれるという。
本に書いていないタイトルだと『涼宮ハルヒの憂鬱』などもそうだろうか。このタイトルでなければもしかしたら世界的コンテンツになっていなかったかもしれない。
様々なジャンルのタイトルを分析しているが、特に邦題の章は面白く、『アナと雪の女王』秘話や、原作サイドの厳しい注文を逆手にとった形で生まれた『博士の異常な愛情』の話などは裏話として楽しめて、そのうえでプロデューサーたちの発想術を垣間見れるものにもなっている。
実用性にも富むし、語りが見事で話として読んで面白い。間違いなく損はない一冊。
2022年5月22日に日本でレビュー済み
ドラマ、映画、本、音楽など、まず目に入るのはそのタイトル。
だからこそタイトルは大事だし、あーでもないこーでもないと苦労して苦労して考えるものなのでしょう。
そのタイトルのつけ方にスポットを当てて、当たる作品の法則を解き明かします。
「『の』の法則」、「いちご大福の法則」など13個もあり、強引な気もしないことはありません。
これだけ多いと、はずれ作品のタイトルでもどれかには当てはまります。
あまり肩ひじ張らず、気楽に読むにはおもしろい本です。
だからこそタイトルは大事だし、あーでもないこーでもないと苦労して苦労して考えるものなのでしょう。
そのタイトルのつけ方にスポットを当てて、当たる作品の法則を解き明かします。
「『の』の法則」、「いちご大福の法則」など13個もあり、強引な気もしないことはありません。
これだけ多いと、はずれ作品のタイトルでもどれかには当てはまります。
あまり肩ひじ張らず、気楽に読むにはおもしろい本です。
2022年5月21日に日本でレビュー済み
膨大なタイトルと、その決まった背景等が書かれていて、とても楽しく読めました。
著者の博学さにはいつも感心します。
もう1つ感じたのは、ヒット商品のための論理的なタイトル作りは意外と難しいということ。
例えば「9割」本が話題になったりしましたが、ヒットは7年おきくらいに来ていて、「9割」と名前がついた本でも売れていないものも膨大にあるとのこと。方程式的と言いますか、Yes/Noクイズ的に、パターン分けしていって、この本はではこのタイトルパターンにしましょうと言えないものなのだなと学ぶことが出来ました。
著者の博学さにはいつも感心します。
もう1つ感じたのは、ヒット商品のための論理的なタイトル作りは意外と難しいということ。
例えば「9割」本が話題になったりしましたが、ヒットは7年おきくらいに来ていて、「9割」と名前がついた本でも売れていないものも膨大にあるとのこと。方程式的と言いますか、Yes/Noクイズ的に、パターン分けしていって、この本はではこのタイトルパターンにしましょうと言えないものなのだなと学ぶことが出来ました。
2022年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
豊富な事例を紹介しながら、
なぜヒットしたのか?
をタイトルの観点から法則にまとめた本。
この本を読んだからといって
急に良いタイトルが考えることができるようになるわけではありませんが、
いまいちなタイトルであることがわかるようになりました。
また、実際にあるタイトル案を考える際に本書を読んだ上で考えることで普段とは異なる視点でアイデアを出すことができ実際に採用されるにいたりました。
繰り返し読みたい本です。
なぜヒットしたのか?
をタイトルの観点から法則にまとめた本。
この本を読んだからといって
急に良いタイトルが考えることができるようになるわけではありませんが、
いまいちなタイトルであることがわかるようになりました。
また、実際にあるタイトル案を考える際に本書を読んだ上で考えることで普段とは異なる視点でアイデアを出すことができ実際に採用されるにいたりました。
繰り返し読みたい本です。