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「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理 単行本 – 2010/3/24

4.4 5つ星のうち4.4 16個の評価

「イングランド代表はもっとやれるはずだ」、「PKは不公平なルール」、「サッカーはビッグビジネス」。こんな〈常識〉あるいは〈神話〉のベールを、気鋭のジャーナリストと経済学者のコンビが、様々なデータを操って鮮やかにはがしていく。サッカーの新しい視点をふんだんに盛り込んだ痛快ノンフィクション。

【目次】
1.ダッシュボードのついた車で走れ~サッカーの新しい真実を探して
2.「ジャパン」はなぜ負けるのか(日本語版への書き下ろし)
~Part1 クラブ~
3.紳士はブロンドがお好き~移籍市場で過ちを犯さない方法
4.世界最悪のビジネス~なぜサッカークラブは儲からない(儲けるべきではない)のか
5.古い差別、新しい差別~イングランドサッカーと黒人
6.PKは本当に理不尽なのか~ゲーム理論で読み解く「最も不公平なルール」
7.都市とトロフィーの微妙な関係~民主国家の首都のクラブはなぜヨーロッパ王者になれなかったか
~Part2 ファン~
8.世界でいちばんサッカーが好きな国
9.サッカーファンは本当に「熱い」のか~ひとつのクラブに忠誠を誓う「フィーバー・ピッチ」型ファンの神話
10.あるファンの遺書~ひいきチームが負けたときファンは飛び降り自殺をするのか
11.ワールドカップのしあわせ~世界中が大会を招致したがる理由
~Part3 代表~
12.イングランドもなぜ負けるのか
13.「親指トム杯」は誰のもの~世界で最も優れたサッカー小国ランキング
14.コアから周縁へ~グローバルサッカーの未来地図
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商品の説明

著者について

サイモン・クーパー:1969年生まれの英国人ジャーナリスト。オックスフォード大学卒。フィナンシャル・タイムズ紙記者を経てフリーに。サッカーと政治をテーマに22カ国を旅して書いた「Football Against the Enemy」(邦訳=『サッカーの敵』)でウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック賞を受賞。ステファン・シマンスキー スポーツ経済学者。ロンドン・シティー大学カス・ビジネススクール教授。欧州サッカー連盟(UEFA)、世界モータースポーツ評議会(FIA)などのアドバイザーも務める。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ NHK出版 (2010/3/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/3/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4140814179
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4140814178
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 16個の評価

著者について

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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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16グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古本でしたが新品同様で綺麗で気持ち良く読めました。若干古いけれども内容的にも核心をついていて興味深く読めました。
2012年11月23日に日本でレビュー済み
1980〜2001年の間、日本のサッカーチームは190の国際試合を行い、勝った試合は45%、引き分けは24%だった。

世界189カ国のサッカーの国際試合を重回帰分析した結果。
・ 地元国のチームは約3分の2点のハンディをもらっているのと同じ効果になる。
・ 国際試合の経験が対戦相手の2倍あると、0.5点分のアドバンテージがある。よって、ワールドカップのような試合では、スウェーデンやチェコの方が、人口は多いが経験の浅い日本やナイジェリアよりも有利になる。
・ 国の人口が対戦相手の2倍あると、0.1点分だけ有利になる。
・ 国の人口、所得、経験の3要素だけでは、試合の得失点差の25%しか説明できない。

日本の最初のサッカー国際試合は1917年の中華民国との試合で0−5で負けた。それ以降、2001年までに347の国際試合を戦った。この数字は、世界で最も経験のある国々の半分しかない。1位はスウェーデンで2001年までに802試合を行った。ブラジル、アルゼンチン、イングランド、ドイツは700試合以上である。

人口、所得、経験の3要素を考慮すると、日本は1試合あたり平均で対戦相手を0.75ゴール分上回っているはずである。しかし1980〜2001年の実際の試合では、0.56ゴール分しか上回っていない。

イングランドの数百人のプロクラブ監督の1974〜1994年の成績を分析したところ、監督の現役時代の選手としての優れた成績と、監督としての優れた成績の間に相関関係はなかった。現役選手時代の成績(出場試合数、得点数、ポジション、国際試合の出場数、プレイしたクラブの数など)を分析しても、監督としての成績を予測するデータとはなり得ない。また、ディフェンダーとゴールキーパーだった選手は、監督としては成功しない傾向がある。監督の現役時代のポジションで圧倒的に多かったのはミッドフィルダーで、フォワード出身の監督は平均より少しだけ成績が良かった。

プロクラブが使う選手の移籍金は、リーグの順位にほとんど反映されていない。イングランドの40クラブの支出を1978〜1997年の20シーズンに渡って分析したところ、選手の移籍に使った金額はリーグ順位のわずか16%しか相関関係がなかった。一方で、選手の年俸総額は、リーグ順位の92%と相関関係があった。

サイバーメトリクスの創始者のビル・ジェイムズによれば、平均的なメジャーリーガーの成績が衰え始めるのは27歳である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
論文のためにこん本を購入して、一回読み終わった。ことばがわかりやすくて、データも十分書いてあります。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
移籍市場の達人リヨンの話や07-08CL決勝のPK戦のカンニング・ペーパーなど、サッカーファンなら誰でも楽しめる内容です。
今では愛読書になっていますww
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サッカーの発展において何が必要か、また、ヨーロッパにおけるサッカーの歴史についてのある程度の答えを示していた。疑問のすべてが解けたとは思わないが、このような側面からサッカーを捉えた本を読めたことはとてもゆういぎだった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月8日に日本でレビュー済み
たとえば 4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書) のような戦術論の本とも、 決戦前夜―Road to FRANCE のような人間ドラマを描いた本とも違うけれど、サッカー好きなら万人に薦めたいサッカー本。少なくとも自分の知るかぎり、まったく新しいタイプのサッカー本(それは違う、こんな本もあるという人がいたら、教えてほしい)で、知的好奇心を刺激する読み物だった。ワールドカップの前でも後でもいいから、ぜひ読んでほしい(ちなみに、ワールドカップ前に読んだ自分としては、イングランドではなくアメリカに賭けようか、なんて思ってしまうのだけれど)。

この本は、端的にいえば、経済学の手法を駆使してサッカーの世界を見た本、ということになるだろうか。経済学の手法を用いて世の中(社会)を見た
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する に通じるところがある。経済学者とジャーナリストが共著という意味でも、データを通して通説を次々に覆す爽快感という意味でも。

全体は「クラブ」「ファン」「代表」と分類されている。個人的に、もっとも興味深かったのは「クラブ」だ。紙面をにぎわす移籍市場がいかに非効率的か、たとえば大企業の海外勤務なんかと比べてリロケーションのケアがいかになされていないか。移籍市場の達人リヨンの話(ベンゲルだけじゃないのだ)。サッカーはビッグビジネスとよく言われるけれど、規模としてはたいしたことがないし、監督もスタッフもろくな人材がいないし、でもそれなのに企業と違って倒産する可能性が低いのはなぜか。PKは言われているほど理不尽なのかを、ゲーム理論と裏話(2008年チャンピオンズリーグ決勝、チェルシー対マンUの、誰も知らなかったPK分析!)とで徹底的に検証する話。分厚い本だし、ネチネチとくどいような部分もあるにはあるのだが、ページを繰る手が止まらない。

でも、人によっては
 2 「ジャパン」はなぜ負けるのか
「Part 3 代表」
 12 イングランドもなぜ負けるのか
 13 「親指トム杯」は誰のもの?
 14 コアから周縁へ
あたりのほうがより興味深く感じるかもしれない。実際、世界のサッカーの中心は大陸ヨーロッパにあり、そのネットワークからいかに近いかが重要であるという主張は、咀嚼し、おおいに議論すべきものだと思う。そして、ヒディンクら「伝道師」の働き。トルコや日本、中国、アメリカがこれから強くなっていく理由。ただ、本書にはあまり南米のことが書かれていないが、現在のブラジルの経済成長の目覚ましさをみていると、もともと人口(母体)も多く、代表選手のほとんどがヨーロッパでプレーしているブラジルが、やっぱり今後も世界一なんじゃないかとも思うのだ。

Sportivaの連載なんかで共著者のサイモン・クーパー(サッカージャーナリスト)のことはよく知っていたが、クーパー節は健在でありつつ、良い意味で裏切られた良書。こんなサッカー本は、いままでになかった。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年5月8日に日本でレビュー済み
フットボールの国際試合は、3つのリソースと相関関係がある。
1.その国の人口
2.その国の一人あたりのGDP
3.代表チームの経験値

これらの点に関しては、相関関係という言葉が使用していました。

又、よく言うオリンピックやワールドカップのイベントが開催国に及ぼす経済への影響のコンサルティングの試算には、いつも計算に信憑性がない、イベント側のポジショントークの域を出ないという疑念を持っていたので、アメリカのメジャースポーツを都市に移転した場合の経済効果をバーテというイベント側に肩入れしない経済学者の客観的な数値等を含めて説明した点は、非常にわかりやすかったです。更に、ワールドカップはせいぜい経済成長を押し下げないかもしれないが、日本のJリーグを見れば判るように、結局大きな箱物を建設してもJリーグで活用し切れておらず、寧ろ地元にとっては負担であるというのは、納得、是非、相変わらず、東京にオリンピックを誘致しようとしている石原東京都知事に経済効果はないという点をこれを読んで理解頂きたいです。尚、そうような大きなイベントは、国の幸福感を高める、「幸福の政治学」、「ユーロバロメーター」について記載していましたが、どのように幸福度を試算するのか詳しく書かれておらず、その点は不満でした。又、政治家が、大きなイベントを誘致する際に、経済効果ではなく、国の幸福感が増す事を掲げるようであれば、応援もしたくはなります。

但し、その前の代表の章では、代表が負けたりふがいない成績を収めると自殺が増加するのではなく、寧ろ、自殺を抑制する効果があると書かれていますが、この章はかなり統計の"トリック"を利用しているとまでは言いませんが、検証が甘いような気がします。例えば、失業やパートナー、大切な人との死別を体験した人がすぐ自殺を起こすのであれば、ワールドカップ期間中の6月の自殺件数は低いというのは、納得しますが、もし、失業や死別して一段落して(例えば3ヶ月、6ヶ月後)に急激に自殺率が高まるのであれば、ワールドカップもその期間中ではなく、一段落したデータを使用すべきですし、この章は、相関関係と因果関係を混同しているようにも見受けられました。

尚、全体としては、今までにない視点でフットボールを考察しており、分厚い本で時間は掛かりましたが、楽しめました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年3月24日に日本でレビュー済み
ジャパンはなぜ負けるのか。
今の日本でこの質問をすれば多くの人が答えるだろう。「岡田だから」
キックオフまで3カ月。
監督解任を求めるヒステリックな大合唱が渦巻く「決定力不足」の島国で
決定的な時期に決定的な書物が現れた。
ヘルマン・ヘッセがナルチスとゴルトムントという対照的な二人の青年を世に送り出してから80年。
これはサッカーをめぐる「知と愛」である。
380ページに渡って繰り広げられるのは
揺るぎない「知」の化身と諸国を漫遊する「愛」の伝道師との奇妙な相関なのだが
どうやら本書では「知」が勝っているようだ。
ジャパンはなぜ負けるのか。
この質問に今までの誰とも違う方法で答えたことが「知」の功績なのだが
「愛」が負けたために個人的に不満が一つだけ残った。
2007年11月16日千葉県内で日本サッカー史を襲った最大の悲劇の瞬間まで代表を率いていた
東ヨーロッパの賢人に一切触れていないのは「書き下ろし」として納得できない。
一方でたった2行とはいえジャパンに残された一筋の光明に言及しているのは喜ばしい限り。
SONYとHONDAを生んだ国が道路舗装率10%の国に負けるのがサッカーの不条理ではあるが
2010年3月16日世界最高峰の舞台で
30mのフリーキックを落としながら曲げてスペインの街を黙らせた
もう一人のHONDAのことである。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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