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帝国ホテル建築物語 (PHP文芸文庫) Paperback Bunko – January 11, 2023
Purchase options and add-ons
- Print length400 pages
- LanguageJapanese
- PublisherPHP研究所
- Publication dateJanuary 11, 2023
- Dimensions5.91 x 4.13 x 0.43 inches
- ISBN-104569902685
- ISBN-13978-4569902685
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Product description
About the Author
Product Details
- Publisher : PHP研究所 (January 11, 2023)
- Publication date : January 11, 2023
- Language : Japanese
- Paperback Bunko : 400 pages
- ISBN-10 : 4569902685
- ISBN-13 : 978-4569902685
- Dimensions : 5.91 x 4.13 x 0.43 inches
- Amazon Bestseller: #150,420 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
- #267 in PHP Bungei Bunko
- #14,095 in Artistic & Literary Works
- Customer Reviews:
About the author
10歳までは埼玉県川口市で、その後は静岡県静岡市で育つ。昭和52年、東京女子大学史学科卒業後、婦人画報社編集局入社。7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、フリーランスのライターに。平成15年「桑港にて」で歴史文学賞を受賞して作家デビュー。平成21年「群青 日本海軍の礎を築いた男」で新田次郎文学賞受賞。同年「彫残二人」で中山義秀文学賞受賞。
公式サイト:http://30miles.moo.jp
ブログ:http://30miles.jugem.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/midori_uematsu/
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帝国ホテルの工費が膨大に膨らんだことも知っていました。
日頃、厳しい予算内に納めるべく必死でつましい建築をコツコツと設計している市井の無名建築士の身からすると、ライトクラスになると予算を無視できるんだなーと思っていましたが、ライトほどのスター建築家でもその対応はやはり厳しかったんだなと知ることができ、いささかホッとしたところもありました。
優れた建築を実現するまで生じた困難辛苦の問題処理が関係者の必死の働きで実現に至った様子は、大小の建築に関わらず共通すると教えられました。
取り上げた小説。現帝国ホテルの入り口で、ライト館の一部や当時の模型が展示されているのを見たり、ライト館のVRを森美術館の展示で観たことがある程度の前知識だったので、ここまでさまざまなドラマが建築時や移築時にあったとは想像もしませんでした。レンガ入手のエピソードは、その時代ならではだなぁと思い、また火災や地震、戦前戦後のことなど、なんて盛りだくさんなのでしょうか。残された関係者の言葉や当時の資料を集めて作者が物語にしてまとめてくれたので、こうして当時を知ることができるのは嬉しいです。フランク・ロイド・ライトの芸術的なデザインを形にした職人の方々と、それを支えた人々があってこそのライト館だったのをよく理解しました。残念なのは、彼が途中で帰国せざるを得ない状況になってしまったことや、その後二度と来日しなかったことでしょうか。
本書には、参考文献が載っていて、著者がどんな書籍から本書をまとめたか知ることができるものの、あとがきや解説がないのが残念です。著者がどういう経緯で本書を執筆することにしたか、など知りたかったなと思います。
文章だけだとわかりにくいです。現実にこの建物を知っている人はいいですが、知らない人のことも考えて少し画像を増やしてほしいと思いました。
・日本人の目には西洋的に映り、西洋人の目には日本的に感じられる、世界のどこにもないホテル(p155)。それがシカゴ万国博覧会でロイドが目にした数枚の日本家屋の絵画に起因しているとは、誰が知るだろう。
・美術品の価値。英語の重要さ(p30,48)。これらは昔も現代も変わらないのだな。
・イギリス皇太子訪日時の火災に、ライト館オープン当日の関東大震災。それらを乗り越えて「帝国ホテルに泊まるために日本を訪れるというブーム」(p308)が引き起こされたことは、生命を賭した関係者にとって最大の弔いとなったことだろう。
「覚悟」と「徹底」。ライト館の建築を言葉で表現すると、こう言えるだろうか。いまや明治村の顔ともなった帝国ホテル旧本館・中央玄関部。フランク・ロイド・ライトの精神が宿った傑作だが、当時の経営者の評判は意想外に低かったのだと本書で知った。情熱の前に立ちはだかる納期とコスト、そして世相の壁。否、それらを曲がりなりにも乗り越えたからこそ「仕事」が永遠に残されたのだといえよう。
Reviewed in Japan on December 14, 2020
・日本人の目には西洋的に映り、西洋人の目には日本的に感じられる、世界のどこにもないホテル(p155)。それがシカゴ万国博覧会でロイドが目にした数枚の日本家屋の絵画に起因しているとは、誰が知るだろう。
・美術品の価値。英語の重要さ(p30,48)。これらは昔も現代も変わらないのだな。
・イギリス皇太子訪日時の火災に、ライト館オープン当日の関東大震災。それらを乗り越えて「帝国ホテルに泊まるために日本を訪れるというブーム」(p308)が引き起こされたことは、生命を賭した関係者にとって最大の弔いとなったことだろう。
「覚悟」と「徹底」。ライト館の建築を言葉で表現すると、こう言えるだろうか。いまや明治村の顔ともなった帝国ホテル旧本館・中央玄関部。フランク・ロイド・ライトの精神が宿った傑作だが、当時の経営者の評判は意想外に低かったのだと本書で知った。情熱の前に立ちはだかる納期とコスト、そして世相の壁。否、それらを曲がりなりにも乗り越えたからこそ「仕事」が永遠に残されたのだといえよう。