近代麻雀誌上で連載中の同名作品の単行本。 一見高額ですが、1話が4～6ページ×24話収録なので、約2年分のお話が一冊になっています。
主人公の「ねるちゃん」こと因幡はねるさんをはじめとするVtuberの方々やプロ雀士など実在の人物が登場して繰り広げられる、いろんな意味でギリギリなネタの応酬がまずは一番目を惹きますが、個人的には作者である菅野航先生の画力に感心しました。
Vtuberという存在のありようについてご存知の方には釈迦に説法ですが、作中に登場する各Vtuberさんはビジュアルデザインを担当している方がそれぞれ異なります。 つまりスーパーロボット大戦のように全然違う絵柄のキャラクターが一堂に会することになるのですが、元デザインから逸脱せず（ちゃんと誰かが分かるように似せつつ）そこへ多井隆晴さんなど実在の人物までもを作者ご自身の絵柄でまとめあげていくのは相当な苦労だろうと思います。 ネタの壮絶さ（笑）の割にするっと引っかかりなく読めてしまうのはそこにあるのではないでしょうか。
なお、やべーキャッチコピーは帯ではなくそういうデザインの表紙に刻み込まれているので、覚悟して買いましょう。
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