『英文法基礎10題ドリル』や『英語復文勉強法』の田中健一先生が満を持して岩波書店から世に問うた書ということで、心待ちにしていた。
見開き2ページでワンテーマという感じでどんどん読み進められるところが手軽で良い。まとまった時間取れないとなかなかキリの良いところまで読むのが大変だったりするものだが、この形式であれば気軽に読み進めていくことができる。また、内容も精選されていて読み進めやすい。集中して読めば1日でも読める。一つ一つ英語の『リテラシー』を高める様な意識でじっくりと取り組んでいくこともできる。
また、取り上げられている英文だけでなく、歴史メジャーの田中先生らしい、様々に知的好奇心を惹起するような内容であり、何よりそれぞれに出典が明記されているところに、まさに著者の知的誠実さが現れているように感じる。このスケールの書にしては参考文献が巻末の175ページから185ページまでWebサイトも含めて掲載されており、気になったものをどんどん芋づる式に深堀していくことが可能である。英語指南書の体をとっていつつ、これぞまさに探究のプロセスにうってつけの書では無いかと思われる。
中心となっているのは、読むことの自由をもっと色々な人に知ってほしいという強烈なメッセージである。もとより、ヒトは識字によって自由になれる。自由になる手段としての知識を身につけ、その知識を足がかりに思考を深めていくプロセスは、ヒトが自由になるために必要不可欠なプロセスであろう。現実の私たちの世界の、なんと不自由なことだろう。私たちは、読みたいものを本当に読んでいるのだろうか。そして、自由に生きているのだろうか。
英語教育関係者の一人として、エピローグに記されている、「話すことが重視され、読むことが軽視されている」という現実には同じ憂いを抱えている。いやむしろ、話すことすら自由に話せずに、「このように話せば〇〇という資格試験の対策として良い点が取れるよ」というような、いかにも不自由になるためのノウハウを伝え合っているに過ぎないのでは無いかとすら思えてくる。もっと自由に読みたい。もっと自由に話したい。そんな気持ちをどこかに押し留めてしまいながら、不自由なエイゴを学んでいるのではないか、とハッとさせられた。読みたいものを読めるようになって、書きたいものを書けるようになって、初めて自由は手に入る。自分の気持ちとは裏腹に「答えとして言いやすい方を答える」ようなやり方には自由は存在しないのだ。
コトバはヒトを自由にする。そんな強烈なメッセージを感じさせてくれる一冊であった。
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世界が広がる英文読解 (岩波ジュニア新書 971) 新書 – 2023/7/21
田中 健一
(著)
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せっかく英語を勉強するのなら、「読みたい英語」を読んでみませんか? 英語が苦手な人も得意な人も、誰でも楽しく英文を読む方法、教えます。読解の基礎になる文法のポイントをしっかり理解して、多彩なテーマの例文で練習しましょう。勉強法のアドバイスやブックガイドも満載。英語力不問、この1冊からはじめよう!
目次
プロローグ
「読みたい英語」を読んでみよう
私が「読む」を推す理由
「巨人の肩の上に立つ」
第1章 英語力不問! 誰でも「読みたい英語」を楽しめる方法
難しい英語でも楽しく読める方法
好きな漫画の英語版を読んでみよう①
好きな漫画の英語版を読んでみよう②
好きな漫画の英語版を読んでみよう③
原書と翻訳を読み比べてみよう①
原書と翻訳を読み比べてみよう②
原書と翻訳を読み比べてみよう③
原書と翻訳を読み比べてみよう④
原書と翻訳を読み比べてみよう⑤
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法①
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法②
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法③
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法④
コラム① 英語学習の「基礎」とは何か
コラム② 英語を読むための「基礎」とは何か
第2章 「世界」が広がる英文読解法 入門編
「主語 ― 述語」の関係をとらえよう
まずは主語を見つけよう①
まずは主語を見つけよう②
まずは主語を見つけよう③
「修飾語」を攻略しよう①
「修飾語」を攻略しよう②
「修飾語」を攻略しよう③
「修飾語」を攻略しよう④
述語(動詞)の発見法①
述語(動詞)の発見法②
「主語 ― 動詞」把握ドリル①
「主語 ― 動詞」把握ドリル②
多義語について
「主語 ― 動詞」把握ドリル③
コラム③ 英文法の効果的学習法「復文」①
コラム④ 英文法の効果的学習法「復文」②
第3章 「世界」が広がる英文読解法 基礎編
「5 文型」について
品詞と文型
英文構造分析法① SV(+副詞)
英文構造分析法② SV+形容詞
英文構造分析法③ SV+名詞(1)
英文構造分析法③ SV+名詞(2)
英文構造分析法④ SV+to do(1)
英文構造分析法④ SV+to do(2)
英文構造分析法⑤ SV+doing
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(1)
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(2)
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(3)
英文構造分析法⑦ SVO+名詞(1)
英文構造分析法⑦ SVO+名詞(2)
英文構造分析法⑧ SVO+形容詞
英文構造分析法⑨ SVO+to do(1)
英文構造分析法⑨ SVO+to do(2)
英文構造分析法⑩ SVO+現在分詞
英文構造分析法⑪ SVO+過去分詞
英文構造分析法⑫ SVO+原形不定詞(1)
英文構造分析法⑫ SVO+原形不定詞(2)
英文構造分析法⑬ there構文
英文構造分析法⑭ 形式主語・形式目的語の it
英文構造分析法⑮ 句・節が主語
コラム⑤ 英単語の覚え方① 単語帳
コラム⑥ 英単語の覚え方② 辞書
第4章 「読みたい英語」で「世界」がどんどん広がる! そして、その先へ
背景知識の重要性
ウィキペディアで英文読解①
ウィキペディアで英文読解②
ウィキペディアで英文読解③
ウィキペディアで英文読解④
ウィキペディアで英文読解⑤
ウィキペディアで英文読解⑥
教科の垣根を越えよう①
教科の垣根を越えよう②
教科の垣根を越えよう③
海外のニュースを読んでみよう①
海外のニュースを読んでみよう②
文学作品を読んでみよう①
文学作品を読んでみよう②
どうしても「品詞と文型」が好きになれないあなたへ①
どうしても「品詞と文型」が好きになれないあなたへ②
「学校英語」の向こう側
「世界」が広がるブックガイド
エピローグ
「読む」がひらく世界/「おわりに」のようなもの
参考文献
引用出典(web)一覧
目次
プロローグ
「読みたい英語」を読んでみよう
私が「読む」を推す理由
「巨人の肩の上に立つ」
第1章 英語力不問! 誰でも「読みたい英語」を楽しめる方法
難しい英語でも楽しく読める方法
好きな漫画の英語版を読んでみよう①
好きな漫画の英語版を読んでみよう②
好きな漫画の英語版を読んでみよう③
原書と翻訳を読み比べてみよう①
原書と翻訳を読み比べてみよう②
原書と翻訳を読み比べてみよう③
原書と翻訳を読み比べてみよう④
原書と翻訳を読み比べてみよう⑤
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法①
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法②
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法③
ネットで「読みたい英語」を楽しむ方法④
コラム① 英語学習の「基礎」とは何か
コラム② 英語を読むための「基礎」とは何か
第2章 「世界」が広がる英文読解法 入門編
「主語 ― 述語」の関係をとらえよう
まずは主語を見つけよう①
まずは主語を見つけよう②
まずは主語を見つけよう③
「修飾語」を攻略しよう①
「修飾語」を攻略しよう②
「修飾語」を攻略しよう③
「修飾語」を攻略しよう④
述語(動詞)の発見法①
述語(動詞)の発見法②
「主語 ― 動詞」把握ドリル①
「主語 ― 動詞」把握ドリル②
多義語について
「主語 ― 動詞」把握ドリル③
コラム③ 英文法の効果的学習法「復文」①
コラム④ 英文法の効果的学習法「復文」②
第3章 「世界」が広がる英文読解法 基礎編
「5 文型」について
品詞と文型
英文構造分析法① SV(+副詞)
英文構造分析法② SV+形容詞
英文構造分析法③ SV+名詞(1)
英文構造分析法③ SV+名詞(2)
英文構造分析法④ SV+to do(1)
英文構造分析法④ SV+to do(2)
英文構造分析法⑤ SV+doing
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(1)
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(2)
英文構造分析法⑥ SV+名詞節(3)
英文構造分析法⑦ SVO+名詞(1)
英文構造分析法⑦ SVO+名詞(2)
英文構造分析法⑧ SVO+形容詞
英文構造分析法⑨ SVO+to do(1)
英文構造分析法⑨ SVO+to do(2)
英文構造分析法⑩ SVO+現在分詞
英文構造分析法⑪ SVO+過去分詞
英文構造分析法⑫ SVO+原形不定詞(1)
英文構造分析法⑫ SVO+原形不定詞(2)
英文構造分析法⑬ there構文
英文構造分析法⑭ 形式主語・形式目的語の it
英文構造分析法⑮ 句・節が主語
コラム⑤ 英単語の覚え方① 単語帳
コラム⑥ 英単語の覚え方② 辞書
第4章 「読みたい英語」で「世界」がどんどん広がる! そして、その先へ
背景知識の重要性
ウィキペディアで英文読解①
ウィキペディアで英文読解②
ウィキペディアで英文読解③
ウィキペディアで英文読解④
ウィキペディアで英文読解⑤
ウィキペディアで英文読解⑥
教科の垣根を越えよう①
教科の垣根を越えよう②
教科の垣根を越えよう③
海外のニュースを読んでみよう①
海外のニュースを読んでみよう②
文学作品を読んでみよう①
文学作品を読んでみよう②
どうしても「品詞と文型」が好きになれないあなたへ①
どうしても「品詞と文型」が好きになれないあなたへ②
「学校英語」の向こう側
「世界」が広がるブックガイド
エピローグ
「読む」がひらく世界/「おわりに」のようなもの
参考文献
引用出典(web)一覧
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2023/7/21
- 寸法1.18 x 10.5 x 17.2 cm
- ISBN-104005009719
- ISBN-13978-4005009718
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出版社より
商品の説明
著者について
田中健一(タナカ ケンイチ)
1976年,名古屋市生まれ.2001年大阪大学文学部(西洋史学専攻)卒業.名古屋大学文学部(言語学)中退.現在,駿台予備学校英語科講師.『英文法基礎10題ドリル』『英文法入門10題ドリル』『英文読解入門10題ドリル』(以上,駿台文庫),『はじめてでも「使える英語」が身につく! 英語復文勉強法』(ジャパンタイムズ出版)などの著書がある.
1976年,名古屋市生まれ.2001年大阪大学文学部(西洋史学専攻)卒業.名古屋大学文学部(言語学)中退.現在,駿台予備学校英語科講師.『英文法基礎10題ドリル』『英文法入門10題ドリル』『英文読解入門10題ドリル』(以上,駿台文庫),『はじめてでも「使える英語」が身につく! 英語復文勉強法』(ジャパンタイムズ出版)などの著書がある.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2023/7/21)
- 発売日 : 2023/7/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4005009719
- ISBN-13 : 978-4005009718
- 寸法 : 1.18 x 10.5 x 17.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 22,831位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14位岩波ジュニア新書
- - 54位ゲルマン諸語
- - 54位その他のドイツ語・ゲルマン諸語関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1976年・愛知県生まれ。愛知県立明和高等学校、大阪大学文学部(西洋史)卒。名古屋大学文学部(言語学)中退。英語講師。DMMオンラインサロン「田中健一 英語道場」(https://lounge.dmm.com/detail/2350/)。ブログ「英語と和解せよ」(http://kn-english.com/)。Twitter(https://twitter.com/TNK_KNCH)。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分を発見する本です。何かしら英語に不得手を感じる人が本書の読者でしょう。そして何が不得手なのか、実は分かっていない事から改善の方法と、取り組み方が分からないでいるのが実情だと思います。それがまず本書で分かりました、私には。
まずは私は最初からでなく、3章の「文型」から本書を取り組んでみました。基礎編です。著者、田中先生はきっぱり5つの文型の「基本訳」を「九九」の様に丸暗記して下さいという。そんな先生はこれまでいませんでした。信じられる!とまず納得。この先生は良いかも。不得手には理由がある。まずは私はここです。①文型、SはVする。②文型、SはCである、SはCになる。③文型、SはOをVする。④文型、SはO1にO2をVする。⑤文型、SはOをCにする、SはOをCだと思う。です。これらを「例えば私が皆さんに道で偶然会って、③文型は?」と問うてもすぐ答えられるように、とある。
そして続いて品詞。Sになるのは。Oになるのは。Cになるのは。名詞、形容詞のいずれかがそれになり、副詞はいずれにもならない。この分け隔てを頭に叩き込んで下さい、とある。漠然としていたウィークポイントがあぶり出されます。この痛快感。やるのは難し。しかし「九九」なのだから、そこへいつも戻らないといけないなら、実戦は遠いですね。タトゥーを彫ってでも覚えるべし。
さて、ここからです。本書の腕の見せ処は。そこに疑問を感じます。それは、私は分からない人脳なのです、何年も。先生は分かる人脳なのです、既に。しかも思うに、一度分かってしまうと、分からない人が何で止まっているかが分からなくなる。本書の先生にもそれを感じます。説明が全然無いなと多々感じるからです。「何をスラッと訳してるねん」という感じ。そこを説明しないと、何故私が出来ないかを改善出来ませんよ先生は、と逆に問いたい。
例で言えば、P.82から、
Light appears to slow down when it passes close to a massive object.
まず主語。私は続く、slow down から類推して「信号機」だと思いました。信号が、過ぎる、大きな物…??分からない。
正解は、信号機ではなくて、光でした。
もう1つ例を挙げると、P.140から、
The means adopted by man to illuminate his home at night, stamp at once his position in the scale of civilization.
stamp は動詞でこの文の核ですが、私にはどうしても訳が出て来ない。丸々1ページを使って本文を解いてくれていますが、stampについては一切解説なし。分かるでしょ?てなもんです。品詞が分かるけど、日本語が出ない為に文全体が影響を受ける。それが読解が分からない主原因ですが、分かる人脳は、一言くらい分からなくても分かる筈という感じか。分からない人は、泳ぎで一回でも水を飲んでしまったら、そこで立ち往生するしかないのです。こういう品詞以上の問題が読解の鍵ではないでしょうか。
本書でなく、別の実戦からの分からない文をここに載せると、The Economist から、
That would contradict the agreement that Wagner reached with the Kremlin following a recent aborted mutiny.
ここでは、following です。この扱いが分かりません。辞書で引くレベル以上に日本語になりません。これがリアルな世の中の英語です。つまり一言でも分からないと文全体が分からない語も多いのです。それが実感です。180度違う意味にもなり得る。abortedもmutinyも分かりませんが、これは名詞の一環でしょう。この様に、分からない人の脳は、手引き無しには改善されないのです。それが為に本書を手に取ってみたのですが。
ですが、本書が取り上げる文はどうも解説が簡単な?、P.148から、
Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do.
の様なものです。これが本書の最後から2つ目の読解問題です。エコノミストの例文とは随分違う笑。「本当の英文」はもっと、ズラズラと繋がり放題に一文があるものではないでしょうか。しかも一語で引っ掛かるともうスタックしてしまうのが、分からない人脳で。その一語が分からないと何がどう掛かっているか一気に分からなくなる。代名詞も曲者です。and で繋がるのは何と何を結んでいるのかも。英語の押し寄せる波は1つとして同じものはなく、書き手、話し手でも随分異なる。固有名詞が女か男かさえ不明だと、himって誰?となる。犬だったり。
かように読解とは至難なのですが、本書の帯は「英語力不問!」とあり、それは真反対だなと思います。ジュニア新書ではありますが、ピーターパンでさえ、You'll be In Between. の訳に四苦八苦します。浮かばない。連語や構造以上に、分からない人はそことは違う所でスタックしているものだと思います。本書は果たしてその助けになるか。目指してやってみたいです。
楽しくならないと勉強も捗らないんですが、英語の先生(or 本)って、これだ!って人に当たる率がどうも低いです。なんやろか、これ!やりたくて新しい先生の本も探すのでこちらのモチベーションや、やりたいマインドは既に凄くあるんですけどね。挫く結果になる方が多いのが、謎過ぎます。ニーズに合わない率が高確率です。そんな事ないですか?
まずは私は最初からでなく、3章の「文型」から本書を取り組んでみました。基礎編です。著者、田中先生はきっぱり5つの文型の「基本訳」を「九九」の様に丸暗記して下さいという。そんな先生はこれまでいませんでした。信じられる!とまず納得。この先生は良いかも。不得手には理由がある。まずは私はここです。①文型、SはVする。②文型、SはCである、SはCになる。③文型、SはOをVする。④文型、SはO1にO2をVする。⑤文型、SはOをCにする、SはOをCだと思う。です。これらを「例えば私が皆さんに道で偶然会って、③文型は?」と問うてもすぐ答えられるように、とある。
そして続いて品詞。Sになるのは。Oになるのは。Cになるのは。名詞、形容詞のいずれかがそれになり、副詞はいずれにもならない。この分け隔てを頭に叩き込んで下さい、とある。漠然としていたウィークポイントがあぶり出されます。この痛快感。やるのは難し。しかし「九九」なのだから、そこへいつも戻らないといけないなら、実戦は遠いですね。タトゥーを彫ってでも覚えるべし。
さて、ここからです。本書の腕の見せ処は。そこに疑問を感じます。それは、私は分からない人脳なのです、何年も。先生は分かる人脳なのです、既に。しかも思うに、一度分かってしまうと、分からない人が何で止まっているかが分からなくなる。本書の先生にもそれを感じます。説明が全然無いなと多々感じるからです。「何をスラッと訳してるねん」という感じ。そこを説明しないと、何故私が出来ないかを改善出来ませんよ先生は、と逆に問いたい。
例で言えば、P.82から、
Light appears to slow down when it passes close to a massive object.
まず主語。私は続く、slow down から類推して「信号機」だと思いました。信号が、過ぎる、大きな物…??分からない。
正解は、信号機ではなくて、光でした。
もう1つ例を挙げると、P.140から、
The means adopted by man to illuminate his home at night, stamp at once his position in the scale of civilization.
stamp は動詞でこの文の核ですが、私にはどうしても訳が出て来ない。丸々1ページを使って本文を解いてくれていますが、stampについては一切解説なし。分かるでしょ?てなもんです。品詞が分かるけど、日本語が出ない為に文全体が影響を受ける。それが読解が分からない主原因ですが、分かる人脳は、一言くらい分からなくても分かる筈という感じか。分からない人は、泳ぎで一回でも水を飲んでしまったら、そこで立ち往生するしかないのです。こういう品詞以上の問題が読解の鍵ではないでしょうか。
本書でなく、別の実戦からの分からない文をここに載せると、The Economist から、
That would contradict the agreement that Wagner reached with the Kremlin following a recent aborted mutiny.
ここでは、following です。この扱いが分かりません。辞書で引くレベル以上に日本語になりません。これがリアルな世の中の英語です。つまり一言でも分からないと文全体が分からない語も多いのです。それが実感です。180度違う意味にもなり得る。abortedもmutinyも分かりませんが、これは名詞の一環でしょう。この様に、分からない人の脳は、手引き無しには改善されないのです。それが為に本書を手に取ってみたのですが。
ですが、本書が取り上げる文はどうも解説が簡単な?、P.148から、
Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do.
の様なものです。これが本書の最後から2つ目の読解問題です。エコノミストの例文とは随分違う笑。「本当の英文」はもっと、ズラズラと繋がり放題に一文があるものではないでしょうか。しかも一語で引っ掛かるともうスタックしてしまうのが、分からない人脳で。その一語が分からないと何がどう掛かっているか一気に分からなくなる。代名詞も曲者です。and で繋がるのは何と何を結んでいるのかも。英語の押し寄せる波は1つとして同じものはなく、書き手、話し手でも随分異なる。固有名詞が女か男かさえ不明だと、himって誰?となる。犬だったり。
かように読解とは至難なのですが、本書の帯は「英語力不問!」とあり、それは真反対だなと思います。ジュニア新書ではありますが、ピーターパンでさえ、You'll be In Between. の訳に四苦八苦します。浮かばない。連語や構造以上に、分からない人はそことは違う所でスタックしているものだと思います。本書は果たしてその助けになるか。目指してやってみたいです。
楽しくならないと勉強も捗らないんですが、英語の先生(or 本)って、これだ!って人に当たる率がどうも低いです。なんやろか、これ!やりたくて新しい先生の本も探すのでこちらのモチベーションや、やりたいマインドは既に凄くあるんですけどね。挫く結果になる方が多いのが、謎過ぎます。ニーズに合わない率が高確率です。そんな事ないですか?
2023年7月30日に日本でレビュー済み
世界が広がるーこのフレーズで著者の
意図を理解しました。
出版予告があって自分でも内容と構成
を予想したのですが、ほぼ当たりました。
一読して感じたことをいくつか記します。
・会話よりも読解重視の勉強がもたらして
くれる成果を予想できる。これは自分の
志向と一致している。
・しの目的のための学習方法と詳しいブッ
ク案内が非常に有益である。
・著者の学習方法論について賛同できること
多い。
・読書というよりも、時々手にとって読み返
すことが望ましい。
ということで、おすすめしたいです。
具体的なことは本書をお読みください。
意図を理解しました。
出版予告があって自分でも内容と構成
を予想したのですが、ほぼ当たりました。
一読して感じたことをいくつか記します。
・会話よりも読解重視の勉強がもたらして
くれる成果を予想できる。これは自分の
志向と一致している。
・しの目的のための学習方法と詳しいブッ
ク案内が非常に有益である。
・著者の学習方法論について賛同できること
多い。
・読書というよりも、時々手にとって読み返
すことが望ましい。
ということで、おすすめしたいです。
具体的なことは本書をお読みください。
2023年7月29日に日本でレビュー済み
p.13 ×偏在 ⚪︎遍在
p.26 ×・デ ⚪︎ (トル、どこから出てきたんだと混乱するでしょ)
p.26 ×・デ ⚪︎ (トル、どこから出てきたんだと混乱するでしょ)
2023年8月2日に日本でレビュー済み
p134はO2grantO1なのか… grantO1O2だと思ってました。
2023年7月28日に日本でレビュー済み
世界が広がる英文読解。タイトルに期待して読んでみたが、内容に関してはこれで「英語初心者」が英語に興味を持ってもらえるか疑問符がつく。
まず漫画、ニュース、wikipediaなどから英語を学ぶコンセプトは面白いと思う。無味乾燥の興味のない英文を嫌々読むより意味があるだろう。
しかしながら文章の途中で唐突に出てくる引用が多すぎる。それに対する著者の意見もあるといいのだが、ほとんど見られない。
参考書マニアや元々英語が好きな人にはお馴染みである講師の著書からの引用は英語初心者には全く刺さらないのである。
主語動詞を見つける、修飾、5文型などのテーマも申し訳程度あるがこれは他のドリルや復文本でいいのでは?そもそもこの本を読もうとしてる人はこの程度ほとんど理解しているだろう。ターゲットを広げすぎて中途半端なのがもったいない。
まず漫画、ニュース、wikipediaなどから英語を学ぶコンセプトは面白いと思う。無味乾燥の興味のない英文を嫌々読むより意味があるだろう。
しかしながら文章の途中で唐突に出てくる引用が多すぎる。それに対する著者の意見もあるといいのだが、ほとんど見られない。
参考書マニアや元々英語が好きな人にはお馴染みである講師の著書からの引用は英語初心者には全く刺さらないのである。
主語動詞を見つける、修飾、5文型などのテーマも申し訳程度あるがこれは他のドリルや復文本でいいのでは?そもそもこの本を読もうとしてる人はこの程度ほとんど理解しているだろう。ターゲットを広げすぎて中途半端なのがもったいない。