シングルレコード1枚700円、LPレコード1枚2,800円の時代に育ったので、流行っているシングル、アルバムは貸しレコ屋で借りてきてカセットテープに録音していた。そんな頃に、ちょっと背伸びしたジャンルだった「シティポップ」を100枚紹介された新書。
昔は、シティポップスと複数形表記だったが、バブル崩壊後にどっかのFM局がJ-POPなる言葉を生み出したのを契機に、こっちのジャンルも複数形表記が取れて現在に至るが、自分にとってはシティポップス(複数形)の方がなじみが深い。
この手の特集を数年前から度々目にしているが、大体、はっぴいえんど一派をほめそやし、大瀧詠一のロンバケを1位に選出するパターンが確立しているのでまたかと思ったが、今回は順位づけがなく、ざっと100枚セレクトしたもので、そこはよかった。
見開き2ページにアルバム1枚という構成でみやすく、テンポがよい。全編白黒だがそこは新書なので問題なし。気がついた点、ちょっと残念だった点は以下である。
(気がついた点)
1.シティポップスとAORの微妙な違いみたいなところにもう少し触れてほしかった。
また、Boz Scaggsなどの海外ミュージシャンのアルバムから日本の音楽界が受けた影響も書いた方がよかった。
2.シティポップスの歌手として登場している歌手同士のアルバムが発売時期でかち合ってガチンコ勝負になったことも何回かあったはずで、その時のチャート結果はどうだったのかも記載した方がよい(例:山本達彦と山下達郎)
3.曲の解説でちょっとアレ?と思ったのがあり、寺尾聰の「Reflections」のまったりとしたスローなリズムが突如レゲエに変化するのは、3曲目の「喜望峰」であるが、紹介文は4曲目の「二季物語」を紹介していた。
4.この人のこの1枚と考えたときに、杏里は「Heaven Beach」を紹介、他にもいくつかアルバムが紹介されているのに、なぜか1位を獲得した「CIRCUIT of RAINBOW」が未記載だった。本人が全曲作曲しているアルバムなのだから入れておくべき。
5.歌謡曲のジャンルに入る歌手のアルバムを入れるくらいなら、SHOGUNの「ROTATION」辺りをセレクトしてほしかった(これはロックに入るんだろうか)。
しかし、おおむね内容には満足である。
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「シティポップの基本」がこの100枚でわかる! (星海社新書) 新書 – 2022/2/23
栗本 斉
(著)
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聞こえてくるよ
シティポップへの真摯なラブコールが
ーー伊藤銀次
この時代を知る人、新しく出会った人、
どちらへも明快な輪郭を持ったガイド本として導いてくれるに違いない
ーー佐藤竹善(Sing Like Talking)
空前のリバイバル! 全世界で鳴り響いている「シティポップ」。
その熱狂を凝縮した、入門書にして決定版。
クリエイティビティに富んだ作品群から厳選したアルバム100枚を精緻にレビュー!!
ロックやソウルなど洋楽の要素を取り込み、鮮やかな色彩感覚で洗練された都市の情景を描きながら、憂いや哀愁をも含んだ日本独自の音楽ジャンル、「シティポップ」ーー1970年代から80年代にかけて日本で誕生したこの「都市型ポップス」が2010年代のネットコミュニティの隆盛により、竹内まりや「プラスティック・ラブ」をはじめとした作品の数々が世界に発見され、急拡大した。本書はシティポップ史に燦然と輝く名盤から、先人の遺伝子を受け継ぎ昇華し続ける次世代盤まで、シティポップを紐解くうえで決して外すことのできない必聴の100枚を厳選し、30年にわたり日本のポップミュージックシーンと併走してきた著者が一枚ずつ丹念にレビューする。時代も国境も軽々と越えた、語り継ぐべき「日本の文化遺産(シティポップ)」に耽溺してほしい。
カバー装画:鈴木英人
<本書掲載アーティスト>*本書より抜粋
SUGAR BABE、荒井由実、鈴木茂、大貫妙子、加藤和彦、南佳孝、松原みき、大滝詠一、寺尾聰、山下達郎、伊藤銀次、佐藤博、吉田美奈子、杏里、稲垣潤一、杉真理、角松敏生、松田聖子、杉山清貴&オメガトライブ、竹内まりや、ティン・パン・アレー、Char、尾崎亜美、小坂忠、ラジ、笠井紀美子、やまがたすみこ、細野晴臣&イエロー・マジック・バンド、高橋ユキヒロ、サディスティックス、小林泉美&Flying Mimi Band、中原理恵、サーカス、郷ひろみ、広谷順子、五十嵐浩晃、岩崎宏美、EPO、伊勢正三、井上鑑、佐野元春、東北新幹線、濱田金吾、中原めいこ、AB'S、須藤薫、山本達彦、村田和人、国分友里恵、来生たかお、菊池桃子、1986オメガトライブ、飯島真理、鈴木雅之、今井美樹、Original Love、小沢健二、GREAT3、具島直子、古内東子、キリンジ、比屋定篤子、NONA REEVES、冨田ラボ、畠山美由紀、流線形、Lamp、土岐麻子、一十三十一、シンリズム、LUCKY TAPES、星野みちる、SPiCYSOL、never young beach、Yogee New Waves
など
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シティポップへの真摯なラブコールが
ーー伊藤銀次
この時代を知る人、新しく出会った人、
どちらへも明快な輪郭を持ったガイド本として導いてくれるに違いない
ーー佐藤竹善(Sing Like Talking)
空前のリバイバル! 全世界で鳴り響いている「シティポップ」。
その熱狂を凝縮した、入門書にして決定版。
クリエイティビティに富んだ作品群から厳選したアルバム100枚を精緻にレビュー!!
ロックやソウルなど洋楽の要素を取り込み、鮮やかな色彩感覚で洗練された都市の情景を描きながら、憂いや哀愁をも含んだ日本独自の音楽ジャンル、「シティポップ」ーー1970年代から80年代にかけて日本で誕生したこの「都市型ポップス」が2010年代のネットコミュニティの隆盛により、竹内まりや「プラスティック・ラブ」をはじめとした作品の数々が世界に発見され、急拡大した。本書はシティポップ史に燦然と輝く名盤から、先人の遺伝子を受け継ぎ昇華し続ける次世代盤まで、シティポップを紐解くうえで決して外すことのできない必聴の100枚を厳選し、30年にわたり日本のポップミュージックシーンと併走してきた著者が一枚ずつ丹念にレビューする。時代も国境も軽々と越えた、語り継ぐべき「日本の文化遺産(シティポップ)」に耽溺してほしい。
カバー装画:鈴木英人
<本書掲載アーティスト>*本書より抜粋
SUGAR BABE、荒井由実、鈴木茂、大貫妙子、加藤和彦、南佳孝、松原みき、大滝詠一、寺尾聰、山下達郎、伊藤銀次、佐藤博、吉田美奈子、杏里、稲垣潤一、杉真理、角松敏生、松田聖子、杉山清貴&オメガトライブ、竹内まりや、ティン・パン・アレー、Char、尾崎亜美、小坂忠、ラジ、笠井紀美子、やまがたすみこ、細野晴臣&イエロー・マジック・バンド、高橋ユキヒロ、サディスティックス、小林泉美&Flying Mimi Band、中原理恵、サーカス、郷ひろみ、広谷順子、五十嵐浩晃、岩崎宏美、EPO、伊勢正三、井上鑑、佐野元春、東北新幹線、濱田金吾、中原めいこ、AB'S、須藤薫、山本達彦、村田和人、国分友里恵、来生たかお、菊池桃子、1986オメガトライブ、飯島真理、鈴木雅之、今井美樹、Original Love、小沢健二、GREAT3、具島直子、古内東子、キリンジ、比屋定篤子、NONA REEVES、冨田ラボ、畠山美由紀、流線形、Lamp、土岐麻子、一十三十一、シンリズム、LUCKY TAPES、星野みちる、SPiCYSOL、never young beach、Yogee New Waves
など
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社星海社
- 発売日2022/2/23
- 寸法10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104065270863
- ISBN-13978-4065270868
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商品の説明
著者について
栗本 斉
音楽と旅のライター/選曲家
1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『Light Mellow 和モノ Special』(ラトルズ)などがある。
音楽と旅のライター/選曲家
1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『Light Mellow 和モノ Special』(ラトルズ)などがある。
登録情報
- 出版社 : 星海社 (2022/2/23)
- 発売日 : 2022/2/23
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4065270863
- ISBN-13 : 978-4065270868
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,788位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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音楽と旅のライター、選曲家。1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『喫茶ロック』(ソニー・マガジンズ)、『Light Mellow 和モノ Special』(ラトルズ)などがある。2022年2月に上梓した『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が話題を呼び、各種メディアにも出演している。
イメージ付きのレビュー
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「シティポップ」と称した音楽に関する書籍がいくつか出ているが、リアルタイマーとして聴いていた世代にとって比較的違和感がなく、しっくり読める一冊。読んでいて「そうそう!」「それそれ!」が出てきて、その度に手元のiPhoneで曲を聴いて耳で楽しむ。そんな楽しみ方ができる1冊。Kindle版であればリンクからAmazon Musicが立ち上がるのでもっと楽かもしれない。各アーティストに対する記載が比較的平等で、リアルタイマーではない、最初は楽曲から入った若い方々にもお勧めできるシティポップ入門書だと感じた。
2024年4月3日に日本でレビュー済み
「都会的で」「メロウなサウンド」こそシティポップの説明として最適解であると筆者は語る。(P.6)
期待に胸を膨らませ、紹介されている曲を最初から順に聴いているが期待外れなものも多い。例えばP.22にある「ホノルルレコーディングならではのゆるやかな雰囲気漂うポップな作品」は筆者が言う上述の「シティポップ」の説明とも異なるのではないか。
そもそも、表現として「アーバン」や「メロウ」という言葉を多様しているがそれの指すところがイマイチ伝わってこない。
個人的には「都会」と「メロウ」が根本的に矛盾した概念という認識があるのもそうした印象を加速させていると思う。都会をイメージしたときに「メロウ」な印象は浮かばない。寧ろ「クール」や「タイト」といった、個人的にはおよそ逆のイメージが強く、シティポップという音楽においても自分はそれを求めている。
結論として、「シティポップ」という言葉において筆者と自分の思う認識のしかたに相違があった為、十分に本書を楽しむには至らなかった。また筆者自身記していることだが、「シティポップ」はジャンルではなく印象を示すものである。(P.5)上述の「ゆるやかな雰囲気」すらも「シティポップ」と認識するならば、分かりきったことではあるが、感覚は人それぞれですねということ。(無論、自分が感じた「印象」を語ることに制限はない。)であれば敢えてジャンルの話をする場合においても、自身が感じた根拠を列挙した上で、仮にビートルズをモダンデスメタルとカテゴライズするのも自由だ。
(長々と偉そうに書いて申し訳ないですが、「私最近シティポップにハマってるんですよ〜。栗本さんってシティポップ詳しかったよね、オススメありますか?」の答えが書いてある本と思って良いでしょう。)
期待に胸を膨らませ、紹介されている曲を最初から順に聴いているが期待外れなものも多い。例えばP.22にある「ホノルルレコーディングならではのゆるやかな雰囲気漂うポップな作品」は筆者が言う上述の「シティポップ」の説明とも異なるのではないか。
そもそも、表現として「アーバン」や「メロウ」という言葉を多様しているがそれの指すところがイマイチ伝わってこない。
個人的には「都会」と「メロウ」が根本的に矛盾した概念という認識があるのもそうした印象を加速させていると思う。都会をイメージしたときに「メロウ」な印象は浮かばない。寧ろ「クール」や「タイト」といった、個人的にはおよそ逆のイメージが強く、シティポップという音楽においても自分はそれを求めている。
結論として、「シティポップ」という言葉において筆者と自分の思う認識のしかたに相違があった為、十分に本書を楽しむには至らなかった。また筆者自身記していることだが、「シティポップ」はジャンルではなく印象を示すものである。(P.5)上述の「ゆるやかな雰囲気」すらも「シティポップ」と認識するならば、分かりきったことではあるが、感覚は人それぞれですねということ。(無論、自分が感じた「印象」を語ることに制限はない。)であれば敢えてジャンルの話をする場合においても、自身が感じた根拠を列挙した上で、仮にビートルズをモダンデスメタルとカテゴライズするのも自由だ。
(長々と偉そうに書いて申し訳ないですが、「私最近シティポップにハマってるんですよ〜。栗本さんってシティポップ詳しかったよね、オススメありますか?」の答えが書いてある本と思って良いでしょう。)
2022年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プレゼントであげましたが、喜んでもらえました。中に、記事にあるアルバムのQRコードがついていてプレイリストがDLできるのが良かったです。私は世代ですが、若い世代には入門編としても、分かりやすくて良い本だと思いました。
2022年2月23日に日本でレビュー済み
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私はkindle で読んでいる。
アーティスト1人(1グループ)につき1枚で、アーティスト名は宣伝に載っている。
シティポップは明確な音楽ジャンルを指す言葉ではないので、定義が難しい。本書では「都会的で洗練された日本のポップス」と一応定義した上で、「王道のシティポップ」を中心に選び、結果的に「メロウでアーバンでグルーヴを感じられる」作品が選ばれたとことである。著者はこの「メロウでアーバンでグルーヴを感じられる」という定義が気に入っている。
黎明期、最盛期、再興期の三つの時代を設定し、黎明期20枚、最盛期50枚、再興期30枚が選ばれている。ただし、再興期は1991年以後現在で明瞭だが、黎明期は1975年のSUGAR BABEの「SONGS」から1984年の竹内まりやの「VARIETY」まで、最盛期が1975年のティン・パン・アレーの「キャラメル・ママ」から1988年のSING LIKE TALKING の「TRY AND TRY」までと重複している。
私的感想
○メロウでアーバンは共通的な感覚と思うが、グルーヴが感じられる曲か否かは、聴く人によって判断が分かれそうだ。しかし、なかなか良い定義と思う。
○アルバムの選択についても、読者それぞれに様々な意見があるだろう。私は黎明期、最盛期については妥当と思う。再興期については知識が乏しすぎて、特に意見はない。
○各アルバムの解説は、多すぎず少なすぎず、読みやすく、勉強になる。特に90年代以後はほとんど知らなかったので、たいへん勉強になった。
アーティスト1人(1グループ)につき1枚で、アーティスト名は宣伝に載っている。
シティポップは明確な音楽ジャンルを指す言葉ではないので、定義が難しい。本書では「都会的で洗練された日本のポップス」と一応定義した上で、「王道のシティポップ」を中心に選び、結果的に「メロウでアーバンでグルーヴを感じられる」作品が選ばれたとことである。著者はこの「メロウでアーバンでグルーヴを感じられる」という定義が気に入っている。
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私的感想
○メロウでアーバンは共通的な感覚と思うが、グルーヴが感じられる曲か否かは、聴く人によって判断が分かれそうだ。しかし、なかなか良い定義と思う。
○アルバムの選択についても、読者それぞれに様々な意見があるだろう。私は黎明期、最盛期については妥当と思う。再興期については知識が乏しすぎて、特に意見はない。
○各アルバムの解説は、多すぎず少なすぎず、読みやすく、勉強になる。特に90年代以後はほとんど知らなかったので、たいへん勉強になった。
2022年5月19日に日本でレビュー済み
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オリラブやオザケンが入って居るのにピチカート・ファイヴが入っていないのは何故?小西康陽氏はポップ音楽における生き字引的な方なのにどうしてと思ってしまいます。アルバム ベリッシマは載せてほしかった。あと空気公団はシティポップじゃないのかなあ