『サバキスタン』シリーズ2作目。これは…ちょっとすごい展開。
通常のマンガの2巻とは意味合いが違う。
気になる終わり方だった1巻と冒頭はつながっていない。がらりと時代が変わっているためだ。
この間に一体何があったかはわからないが、どうやら独裁体制は過去のものになっていて、この2巻は過去の独裁者の謎について探るミステリーのようだ。
この巻のハイライトは、長い過去の回想と、最後に出会う「ある人物」だろう。時が止まったような演出、真意が読めない表情、印象的なシーンだ。
その人物から入手（拝借？）したもの。これは重要なものになるのだろう。
そして最後の未来を予感させる展開。
1巻の頃と比べて広がりを持った大きな時の流れを感じる。このスケールで語られる作品とは思っていなかったので正直驚いた。
この2巻はかなり読みごたえがあり、一気にこのサバキスタンの世界が面白くなってきた。
結末どころか、次のテーマや展開すらまったく読めない。いったいどんな着地が用意されているのか。
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出版社より
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