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図説 損害保険ビジネス[第4版] 単行本(ソフトカバー) – 2022/6/10

3.9 5つ星のうち3.9 17個の評価

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個人・企業のリスク増大と変容受け緊急大改訂!
◆新型コロナパンデミックの発生、巨大災害の頻発で高まる事業中断リスク
◆いま、損保のPurpose(存在意義)が問われている
◆EV化・自動運転化で変わるクルマ社会DXがもたらすビジネスモデルの大変革と想定外のリスク

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商品の説明

出版社からのコメント

【主要目次】
第1章 新型コロナウイルスパンデミックによる歴史の転換
第2章 損害保険の特質と役割
第3章 損害保険商品
第4章 損害保険ビジネスの変遷
第5章 自然災害の激化と損保の戦略─火災保険は自然災害保険
第6章 100年に一度の自動車産業の変化と自動車保険
第7章 グローバル化とデジタル革命がもたらす新たなリスク
第8章 損害保険の業務とシステム
第9章 損害保険の流通ビジネスと保険代理店
第10章 損保経営のガバナンスと監督行政

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ きんざい; 第4版 (2022/6/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/6/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 248ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4322140408
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4322140408
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.9 x 1.5 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 17個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年12月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    本書はトムソンネットのコンサルタントのみなさまにより、損害保険ビジネスの過去、現在、未来を図によって読み解かれたものです。

    「損害保険」は、明確に理解できていないかもしれないけれど、非常に身近な保険のひとつだと思います。生命保険であれば、加入している人も多いだろうし、だからこそ理解している方も多いかもしれません。一方で、損害保険というと、火災保険とか自動車保険とか、色々とあるけれどよくわからない。とりあえず入っておいた方が安心といった印象をお持ちの方も少なくないと思います。

    新型コロナウィルスによるパンデミックの発生、巨大自然災害の頻発、そしてデジタル化の急激な進展は、国内外のリスクを増大させ複雑化させています。加えて、情報化社会の発展に伴い、あらゆるリスクの定量化が進み、そして、リスクの最小化も期待されています。

    端的に言えば、損害保険業界は大きな変化の波にのまれている真っ只中であるということです。

    例えば、自動車保険だけ切り取ってみます。完全自動運転が可能となった場合、自動車事故による責任の所在が変わり得る可能性があります。これまでは、そして足許では、運転者・使用者および保有者を含む運行共用者に責任がありましたが、完全自動運転が当たり前となった世界では自動車事故の責任はすべて製造者に帰す、すなわち製造物(生産物)責任に切り替わる可能性があります。しかも、自動運転には自動車メーカーに限らず、数多くのサービスプロバイダーが関与することから、自動車事故の法的責任の領域は生産物責任や請負業者責任など、広範囲に拡大することが予見されます。

    ひと言でまとめると、自動車業界におけるCASE: Connected, Automated, Shared, Electricの発展は自動車保険業界に少なからず影響を与えるだろうし、その影響がどの程度になるかの見通しは未だ不明であるということです。

    損害保険の身近な例である自動車保険について、もう少し話を進めてみます。

    自動車保険には、テレマティクス保険というものがあります。テレマクティスとは、テレコミュニケーションとインフォマティクスから作られた造語です。簡単にいえば通信技術と情報技術とを組み合わせた新しいタイプの保険です。例えば、自動車保険における走行距離連動型や運転行動連動型などです。既にこのような保険に加入して、保険料を抑えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

    このテレマクティス保険を再生可能エネルギー発電設備に対する保険に置き換えるとすると、再生可能エネルギー発電設備に設置された各種センサーや情報通信機器から発電設備の運転状況をデータとして取得し、これを分析することで保険料の増減や事故防止に繋げるというやりくちがあると思います。

    自動車にしても、再生可能エネルギー発電設備にしても、あるいはその他の保険対象となる物件にしても、各種技術の高度化による事故の減少は、保険金支払いの減少に繋がります。そのため、例えば対人賠償や障害保険金の契約はあたりの保険金は低下する可能性があると言えます。一方で、対物賠償は事故そのものが減少するとはいえ、保険対象となる設備の価格が高価になるため、1契約あたりの保険金が上昇する可能性があるかもしれません。

    将来的には、我々人類に何かしらのチップが埋め込まれて、その人がどこを歩いているのか、どのような速度で歩いているのか、どの方向に歩いているのか、どこでどのような事故にあったか、どこでどのような事故を目撃したかなどが記録され、データとして集積されることも考えられます。それに応じて適切な保険が提供されるということですね。そのような世界はえらく合理的であり、自分を守るためにも必要なことのように思いますが、私が10代の頃に見たSF映画のように、人類が監視される世界も遠くないのかもしれないなと、少しばかりの不安も感じます。
  • 2025年2月21日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    予定通りに到着しました。非常に綺麗な本でした。またの機会もよろしくお願いします。
  • 2022年6月29日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    若し入門書が欲しければ「はじめて学ぶ損害保険」等の本が出版されている。
    この本左のページの図解に右ページの解説がセットになっている解り易い構成ではあるが、内容は取り分け解説が1ページという制約もあるのだろうが図解のエキスに絞り込んだ内容となっている。
    理解するためには取り分け後半の第7章後半辺りから読者の事前に弁えておくべき知識が無いと的確なエキスの解説の本質を読み取れなくなる可能性がある。その意味では教科書と言ってもよい濃い内容のものであるからこの本を座右に置き,わからない単語やカタカナや英字について自ら調べて意味を確かめつつ読み進めることを推奨します。現在の損害ビジネスの実態と課題そして今後どうなるかということの示唆に富んだ良書です。くどいようですが単なる入門書だと見くびってはいけません。この本を理解し日本の損害保険ビジネスの現状を理解し、自らこの本の理解を出発点として思考をめぐらす贅沢な時間を持ってもらえるに値すると受け止めました。現在損害保険業界に身を置く方々にも是非手にして頂きたい一冊です。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年9月22日に日本でレビュー済み
    ◆損害保険に関心のある、関連する方々には、手元に置いて頂きたい一冊
    損害保険ビジネスを取り巻く環境を俯瞰的に捉え、分かり易く解説されているので、今何が起きているのか、これからどのようになっていくのかを理解し考える際のヒント集。損害保険に関心のある、関連する方々には、是非、手元に置いて頂きたい一冊。

    ◆担当業務の位置づけや、これからのことを考える絶好の機会を与えくれる良書
    特に、日々の業務、特定の分野に忙しくしている保険関係の方々には、少し視野を広げ、損害保険の本質に触れながら、その中で担当業務の位置づけや、これからのことを考える絶好の機会を与えくれる良書。

    ◆執筆者からのメッセージをどう読み解くか
    一方、複数の執筆者によるオムニバス的構成なので、各執筆者からのメッセージや全体をどう読み解くかは、読者の力量にかかっている。各執筆者は様々な現役時代を過ごし、その後長い時間が経過してきている。第一版、二版では、直接的行動を促すような警鐘的なメッセージを感じることもあったが、最近では、一歩引いた感じで、現役で活躍している方々に「自ら考え、未来に向けた損保ビジネス変革の実現」を促し、そのために資する・支援は惜しまないスタイルになりつつある感じがする。そのためか、読めば何か理解できるとか、何か得られることを期待すると、この書籍の価値に触れることは出来ない。

    ◆貫かれているリスクベース、執筆者のリスク感性に触れる
    テーマの中にはいろいろな最新の事象、情報を溢れんばかりに浴びせてくるようなケースもあるが、執筆者のリスクベースで物事を捉え、未来に向けた課題認識を明らかにしようとする信念を感じられると、より理解が進んだと実感できる。本書に「リスクとは、元来人間が挑戦する姿、すなわち、運命より選択、チャレンジを意味している」との記述がある。執筆者のリスク感性に触れ「能動的に未来を選択させたい」という意図を感じるとこの書籍の価値、面白さも倍増して来る。

    ◆執筆者の探求心・ご努力に敬服
    第4版となっているが、内容は常に刷新されており、カバー領域の網羅性や情報鮮度、分かり易さの工夫等、執筆者の日々の探求心やご努力に驚嘆・敬服するばかり。

    ■【図説】損害保険ビジネス、初版から振り返る
    本書は(第4版)であり、奥付にこれまでの版と発行日が記されている。
    初版:2006年4月、補訂版(第2版):2010年5月、第3版:2018年5月。初版から4年後に補訂版、それから8年後に第3版、その4年後に第4版と続いている。

    このように本書は改定を重ねて来ているが、各改定のたびに損害保険を取り巻く環境・リスクの最新動向を踏まえて、章立ての工夫がなされ、ベースとなる情報も常にブラッシュアップし網羅性や鮮度が確保されており、新版の装い。初版から、損害保険ビジネスを真正面に据え、国内外のリスク動向を俯瞰的に追い続けながら、損害保険の過去・現在・未来を分かり易く読み説こうとしている姿勢にぶれは全くない。

    【初版~第4版まで】
    ====================
    初版は、金融自由化10年を経た第二幕をテーマに、「自由化とリスクの巨大化がもたらすパラダイムシフト」を迎えたとし、新規のキャリアや郵便・銀行などの保険流通業参入などの国内の事情、海外(米国、韓国)先進事例に触れ、新たな競争時代へ備えよとの警鐘を鳴らすような内容。

    補訂版(第2版)は、初版の内容をベースに、リーマンショックによる保険マーケットの縮小、自由化競争の中で生じた保険金不払問題を背景に、コンプライアンス強化、販売チャネル強化・整備等の経営構造改革の推進、業界再々編成による3メガ損保発足、インターネット通販や来店型店舗の展開等を意識、補足改定したもの。

    第3版は、地球規模の自然災害の脅威、デジタル技術革新による社会産業構造の変革、さらには自動運転自動車動向による損害保険マーケット構造の大転換、保険会社(製造)・流通業(販売)の仕組みの大変貌を想定し、損保ビジネスの方向性を原点に立ち戻って読み説くという内容。執筆者倍増、内容・レイアウト含め大幅刷新。

    第4版は、第3版から4年しか経過していないが、新型コロナウィルス・パンデミック発生、それに伴うデジタル化の急激な進展、サイバーリスクの顕在化、巨大自然災害の頻発等、これまで想定していたとはいえ、増大・複雑化するリスク課題の具体的事象としての発生に直面する中で、損害保険事業のPurpose(存在意義)を見直すような大転換期を迎えている損害保険ビジネスを読み説こうというもの。
    ====================
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年3月7日に日本でレビュー済み
    改めて損害保険業界の奥行きの深さを感じた。
    過去から現在のそして未来の業界を俯瞰し要点を押さえ書かれている。
    業界に身を置く者に一読を薦める。
  • 2022年10月20日に日本でレビュー済み
    損保業界の過去、現在、未来について幅広く描かれている本です。
    損保の業界人もそうですが、これから損保への就職を考えている学生さんにもオススメです!

    面接対策はもちろんですが、自分が入ろうと思っている会社が本書で示している、これから注力すべきポイントを踏まえた施策を取っているか?を照らし合わせ、面接時に質問したり、更には自分と将来を共にするに値する企業なのか、チェックするにも大変有効であると思います。
  • 2022年7月24日に日本でレビュー済み
    「損害保険ビジネス」のシリーズは全て読んでおりますが、これまでのシリーズの焼き直しではなく、新型コロナによるパンデミックやDXの急激な進展による業界の変化をはじめ、保険流通の変革等、最新情報が網羅された中身の濃い一冊となっております。大手損害保険会社のシステムや営業、商品開発、損害査定、海外事業など複数の部門経験者による共同執筆であるだけあって、営業やマーケティング、システム、海外との違いなど、おおよそ保険事業に関わる全ての分野が網羅されており、これだけの情報量が一冊にまとめられている書籍は他に探すのは困難でしょう。左側に図表、右側にその解説文という構成、かつ1テーマが2ページに凝縮されている当シリーズおなじみの簡潔なスタイルは本書でも踏襲されており、専門書でありながらストレスフリーで読むことができますので、損害保険会社の社員は勿論、保険代理店経営者、業界未経験者に至るまで必携の本と言えると思います。
    私自身は、バブル期に某大手損保会社に就職し、自由化の変遷を保険会社の社員という立場で経験した後、10数年前に保険代理店に転身し今に至っておりますが、最近特に感じることは、保険業界を取り巻く環境変化の速さと、それに対応するための代理店経営に求められる知識・スキル向上の必要性です。本書の中でも、保険会社の経営スタイルがどんどん変わっていく中、それに対応するために、代理店も経営能力を高めよとの記載がありますが、まさにその通りであると実感させられました。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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