構造技術者として活躍する著者が、これまで設計した建築物について
設計の過程を振り返っていきます。その記述の中で、著者の考えや思
考の過程が詰め込まれたな本です。
まず、気になった点。設計時から本を書いた時点までの時間がかなり
経っているからか、感想や経緯が理路整然と纏まり過ぎ。ほんとは、
もっと迷いや悩みや感情的な話もあったかと想像します。そのあたり
の話があると、後進にはもっと参考になったハズです。
印象的な記述は5点。
1)「力学」の入り口は荷重論であり、そして出口は安全率論にあると
いえる。
2)五次元の構造設計【X / Y / Z座標 + 時間軸 + 精神軸】
3)構造デザインの条件 =「力学」「材料」「施工」+ 「空間認識」
4)安全率には「材料安全率」「荷重安全率」「構造安全率」がある。
5)現在の構造工学で未解決な、そして最も重要な問題は、構造物の
経年変化と安全率との関係である。
構造デザインの際には思い出したい”肝”が印象的な本です。

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飛躍する構造デザイン 単行本 – 2002/9/20
渡辺 邦夫
(著)
- 本の長さ173ページ
- 言語日本語
- 出版社学芸出版社
- 発売日2002/9/20
- ISBN-104761522933
- ISBN-13978-4761522933
商品の説明
メディア掲載レビューほか
渡辺邦夫の飛躍する構造デザイン
著者の渡辺邦夫氏は,「横浜港国際旅客ターミナル」「韓国ウルサン市サッカースタジアム」などの構造設計監理を手がけた構造設計界の第一人者。自らかかわった実践事例を通して,構造デザインの最先端を描いている。
著者の渡辺邦夫氏は,「横浜港国際旅客ターミナル」「韓国ウルサン市サッカースタジアム」などの構造設計監理を手がけた構造設計界の第一人者。自らかかわった実践事例を通して,構造デザインの最先端を描いている。
渡辺氏は自分の構造デザインを展開するときに,何か特殊な技術の研究や開発を行うのではなく,その時に世の中に出まわっている既成の技術をかき集めて整理・分析し,全体を再構築する作業を繰り返すという。「海の博物館・海の美術館」,「東京国際フォーラム」などの事例紹介では,その作業プロセスを具体的に知ることができる。
また,氏は,建設予算が極端に少ない,工期が短い,機能が複雑といった条件の場合,構造デザインからのアプローチは欠くことのできない設計の立脚点であるとも説く。テーマが構造とはいえ,建築実務家全般に参考になる本だ。
( 宮永博行)
(日経アーキテクチュア 2002/10/28 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
建築空間を創り出す方法として「構造デザイン」という分野がある。「構造デザイン」とは何か、考え方、手法について、著者の作品を例に挙げて具体的に紹介し、洗練化と普及を広く訴える。
登録情報
- 出版社 : 学芸出版社 (2002/9/20)
- 発売日 : 2002/9/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 173ページ
- ISBN-10 : 4761522933
- ISBN-13 : 978-4761522933
- Amazon 売れ筋ランキング: - 841,009位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 833位建築構造・施工 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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