どんな本?と聞かれたら………
是非読んでみて……と答えたい本です。
解説に辻原登さんが書かれている通り
「読み終わって、強いはり裂けそうなほどの悲しみと、同時に浄化(カタルシス)を体験」します。
残酷で切なくやりきれない事件が最初に提示される形で始まります。
父が事故で亡くなり、優秀で美しい兄は引きこもり中、生活保護で生活するなか兄が通販でお金を使ってしまう……そんな主人公のあたしの置かれた境遇も一般的には辛いのだけれど……。
後に親友となる海野藻屑の境遇は筆舌に尽くし難いもの。
イケメン俳優の娘である、素晴らしく美しい海野藻屑、転校してすぐから不思議かつ攻撃的な言動や行動でクラスから浮くことになるのですが……、
藻屑が虐待を受けながらも父親を慕っていることをあたしは程なく知り……その後殺されバラバラにされた犬の死体を発見したあたりから2人の心が通じあったような。
また藻屑がお父さんの虐待により股関節に障害が残っていることは友人たちも読者も物語後半で知ることになります。
救いは……
まず文章のうつくしさ。
うざいくらい熱い担任の先生がほんとに熱くて良い人だったこと。
藻屑が行方不明になり、妹のあたしと探しに行ったのをきっかけに兄が引きこもりから脱したこと。(浮世離れした美しい兄が普通の男の子に)
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫) Paperback Bunko – February 22, 2009
by
桜庭 一樹
(著)
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直木賞作家がおくる、暗黒の少女小説。
ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。
ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。
- Print length208 pages
- LanguageJapanese
- PublisherKADOKAWA
- Publication dateFebruary 22, 2009
- ISBN-104044281041
- ISBN-13978-4044281045
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About the Author
●桜庭 一樹:2000年デビュー。07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞。
Product Details
- Publisher : KADOKAWA; 一般文庫 edition (February 22, 2009)
- Publication date : February 22, 2009
- Language : Japanese
- Paperback Bunko : 208 pages
- ISBN-10 : 4044281041
- ISBN-13 : 978-4044281045
- Amazon Bestseller: #5,807 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
- #142 in Japanese Literature (Japanese Books)
- #204 in Kadokawa
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Reviewed in Japan on May 3, 2024
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Reviewed in Japan on May 4, 2024
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中学の朝読書の時間に読む本がなくて適当に取った本です。
読み始めると面白くて授業中も読むのが辞められなく、
1日で読み終えました。
その頃からもう6年経ち色々な小説を読みましたがこの本だけは忘れられません。
読み始めると面白くて授業中も読むのが辞められなく、
1日で読み終えました。
その頃からもう6年経ち色々な小説を読みましたがこの本だけは忘れられません。
Reviewed in Japan on April 25, 2024
著者のあとがきにもある通り
「じつは、依頼があって書いた原稿ではありませんでした。ある日ふと物語が生まれて、どうしても書きたくなりました」
ほんとそんな感じのする作品でした。
勢いを持って書かれているからか、読むこちら側にも勢いがつく感じがしました。
「じつは、依頼があって書いた原稿ではありませんでした。ある日ふと物語が生まれて、どうしても書きたくなりました」
ほんとそんな感じのする作品でした。
勢いを持って書かれているからか、読むこちら側にも勢いがつく感じがしました。
Reviewed in Japan on March 1, 2024
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高校生の娘はストーリーに病むと言っていましたが母は好きでした。文章自体がきちんとしている印象。
Reviewed in Japan on January 6, 2024
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数年前に読んだけど、また読みたくなって書い直した。
文章の世界に取り込まれる感覚が堪らない。
文章の世界に取り込まれる感覚が堪らない。
Reviewed in Japan on November 16, 2016
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評価が高いので気まぐれで購入して読みました。
薄い。180P位。
起承転結がテンポよくまとまっているのだろうか、それとも小話程度のある区間のみにスポットを当てた話なのか(実際そうでした)、
と予想しながら読み進めました。
感想としては、
「んー、普通・・・」
です。
読みどころは特に無く、かといって意味不明なストーリーでもなく、唯一腑に落ちないのがタイトルの意味、くらいでした。
個人的な例え話で恐縮ですが、似たような感覚を覚えた事があるので記しておきます。
↓
太宰治の「走れメロス」は、大昔から児童文学としても高評価なので、
小学生時代、夏休みの読書感想文の題材として読んでみたけど、全くもって面白くなかった・・・
的な感じがしました。
いい年こいた大人には味気ないのかもしれませんが、もしかしたらティーン世代には良いのかも?
薄い。180P位。
起承転結がテンポよくまとまっているのだろうか、それとも小話程度のある区間のみにスポットを当てた話なのか(実際そうでした)、
と予想しながら読み進めました。
感想としては、
「んー、普通・・・」
です。
読みどころは特に無く、かといって意味不明なストーリーでもなく、唯一腑に落ちないのがタイトルの意味、くらいでした。
個人的な例え話で恐縮ですが、似たような感覚を覚えた事があるので記しておきます。
↓
太宰治の「走れメロス」は、大昔から児童文学としても高評価なので、
小学生時代、夏休みの読書感想文の題材として読んでみたけど、全くもって面白くなかった・・・
的な感じがしました。
いい年こいた大人には味気ないのかもしれませんが、もしかしたらティーン世代には良いのかも?
Reviewed in Japan on December 21, 2023
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表紙に惹かれて買いましたが、中身もとても面白かったです。どんどん先が気になって読み進めていったので、2時間くらいで読み終わりました。
Reviewed in Japan on August 22, 2023
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儚く、ふわふわしたまさに砂糖菓子のような小説です。