メディアではウクライナ情勢がクローズアップされて、それに付随する形で食料危機が語られるが、それは一側面でしかないことが本書から学べる。
食の充実は心身の健康に繋がるが、コオロギでは心は満たされない。日本がこれからも変わらず多様性に富んだ食を謳歌できるよう、消費者として賢い選択をしていきたいと考える。
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世界食料危機 (日経プレミアシリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2022/9/9
阮 蔚
(著)
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【内容紹介】
<<ウクライナ危機が浮き彫りにする飢餓の構図>>
■肥沃な土壌「チェルノーゼム」(黒土)が広がり、世界的な穀倉地帯を抱えるウクライナ。広大な農地を抱え、農産物の増産に力を入れてきたロシア。両国は近年、安価な穀物の輸出をとおして、アフリカやアジアの途上国を中心に数億人の食料を支えてきた。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻により「世界のパンかご」とも呼ばれる豊穣な地域は破壊され、世界の食料事情は一変しつつある。世界食糧計画(WFP)によれば、アフリカ北東部では干ばつが続き、深刻な食糧難に直面する人は2200万人に達する。さらに危機は拡大すると予測されている。
■著者は世界の食料の危機的状況が、両国の戦争状態解消によってすぐに正常化するとは考えていない。世界の食料生産は構造的な問題を孕んでいるからだ。原油価格の高騰やバイオ燃料の増加、大国による穀物の低価格輸出、地球温暖化と異常気象、新興国での食肉消費の増加など、解決が困難な問題が山積している。
■足元では、化学肥料の流通減と大幅値上げによって使用の抑制が広がり、来年以降の収穫減が見込まれる。気候変動などの中長期的問題に戦争の災禍が加わり、世界の食料生産は複合危機に陥る可能性が高まっている。本書は、こうした飢餓の解決を阻む構造的な問題を徹底解説するとともに、日本の食料安全保障にも言及した必読の1冊。
【目次】
第1章 侵略された「世界のパンかご」――悲劇の種は世界へ蒔かれた
第2章 食肉の消費拡大が飢餓を生む――主食穀物を圧迫する畜産の飼料
第3章 地球温暖化がもたらすもう一つの危機――農業は加害者であり被害者
第4章 食料か、燃料か――バイオ燃料が生み出した新たな農産物争奪戦
第5章 飢餓を招く大国の論理――アフリカ農業を壊した米欧の穀物戦略
第6章 化学肥料の争奪――膨大な人口を支える工業化された農業
第7章 日本の食料安全保障――世界との調和
<<ウクライナ危機が浮き彫りにする飢餓の構図>>
■肥沃な土壌「チェルノーゼム」(黒土)が広がり、世界的な穀倉地帯を抱えるウクライナ。広大な農地を抱え、農産物の増産に力を入れてきたロシア。両国は近年、安価な穀物の輸出をとおして、アフリカやアジアの途上国を中心に数億人の食料を支えてきた。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻により「世界のパンかご」とも呼ばれる豊穣な地域は破壊され、世界の食料事情は一変しつつある。世界食糧計画(WFP)によれば、アフリカ北東部では干ばつが続き、深刻な食糧難に直面する人は2200万人に達する。さらに危機は拡大すると予測されている。
■著者は世界の食料の危機的状況が、両国の戦争状態解消によってすぐに正常化するとは考えていない。世界の食料生産は構造的な問題を孕んでいるからだ。原油価格の高騰やバイオ燃料の増加、大国による穀物の低価格輸出、地球温暖化と異常気象、新興国での食肉消費の増加など、解決が困難な問題が山積している。
■足元では、化学肥料の流通減と大幅値上げによって使用の抑制が広がり、来年以降の収穫減が見込まれる。気候変動などの中長期的問題に戦争の災禍が加わり、世界の食料生産は複合危機に陥る可能性が高まっている。本書は、こうした飢餓の解決を阻む構造的な問題を徹底解説するとともに、日本の食料安全保障にも言及した必読の1冊。
【目次】
第1章 侵略された「世界のパンかご」――悲劇の種は世界へ蒔かれた
第2章 食肉の消費拡大が飢餓を生む――主食穀物を圧迫する畜産の飼料
第3章 地球温暖化がもたらすもう一つの危機――農業は加害者であり被害者
第4章 食料か、燃料か――バイオ燃料が生み出した新たな農産物争奪戦
第5章 飢餓を招く大国の論理――アフリカ農業を壊した米欧の穀物戦略
第6章 化学肥料の争奪――膨大な人口を支える工業化された農業
第7章 日本の食料安全保障――世界との調和
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP 日本経済新聞出版
- 発売日2022/9/9
- 寸法17.3 x 10.8 x 1.2 cm
- ISBN-104296115057
- ISBN-13978-4296115051
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数億人が飢餓の危機に日本も他人事では済まない
ロシアのウクライナ侵攻が浮き彫りにした
世界の食料需給の歪んだ構図を
知られざる事実を交えて徹底解説する

ウクライナ危機が浮き彫りにする複雑な飢餓の構図
化学肥料の争奪、バイオ燃料の増加、食肉の消費拡大、
大国の利己的政策など、構造的な問題を徹底解説!
商品の説明
著者について
阮 蔚
農林中金総合研究所 理事研究員
中国・湖南省生まれ。1982年上海外国語大学日本語学部卒業。1992年来日。1995年上智大学大学院経済学修士修了。同年農林中金総合研究所研究員。2005年9月~翌年5月米国ルイジアナ州立大学アグリセンター客員研究員。2017年より現職。ジェトロ・日本食品等海外展開委員会委員(2005・2006年度)、アジア経済研究所調査研究懇談会委員(2004年7月~2006年6月)、関税政策・税関行政を巡る対話委員(財務省、2002年度)。
農林中金総合研究所 理事研究員
中国・湖南省生まれ。1982年上海外国語大学日本語学部卒業。1992年来日。1995年上智大学大学院経済学修士修了。同年農林中金総合研究所研究員。2005年9月~翌年5月米国ルイジアナ州立大学アグリセンター客員研究員。2017年より現職。ジェトロ・日本食品等海外展開委員会委員(2005・2006年度)、アジア経済研究所調査研究懇談会委員(2004年7月~2006年6月)、関税政策・税関行政を巡る対話委員(財務省、2002年度)。
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2022年12月6日に日本でレビュー済み
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経済だけではなく、安全保障や政治の問題まで多角的に問題の構造が整理されている点がよかったです。
欲を言えば、グラフで数値や統計が可視化されているともっと理解度が高まると思いました。
欲を言えば、グラフで数値や統計が可視化されているともっと理解度が高まると思いました。
2022年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
穀物不足の原因がよく理解できました。
2022年10月27日に日本でレビュー済み
本書は、ロシアによるウクライナ侵略の影響で生じた食料危機を入り口に、世界の食糧事情を取り巻く問題を考察していく一冊である。
著者は中国出身だが日本の研究所で働いており、本書も中国で出版された本の翻訳ではなく日本人向けに書かれたものである(話題も日本人に理解しやすいものが選ばれている)。
ロシアのウクライナ侵略によって小麦価格が高騰した。ロシアとウクライナはともに小麦の大輸出国だからである。ただし日本への影響という意味でいうと、日本が輸入する小麦は高品質のものでそれはアメリカ、カナダ、オーストラリアからの輸入であり、影響は限定的である。
深刻な影響が出ているのはアフリカである。アフリカは小麦を多く輸入しており、食糧不足は暴動にもつながりかねず各政府は苦心している(アラブの春も食料不足が背景にある)。アフリカへの距離を考えるとアメリカよりもロシアやウクライナの方が近く、依存度も高まっていたのである。
アフリカの困窮にはアフリカの農業自活が出来ていないという事情があり、その背景には援助と欧米の余剰農作物のはけ口という面があった。
農業は今やデジタル管理と大規模化を行った方が安く作れるので、人件費はそこまで重要ではなく、欧米の大規模農場にアフリカの零細農家は太刀打ちできない。そのうえ欧米は自国農家に補助金を出して割安にしている。道路のインフラが貧弱な地域では、地理的に近くても都市までの輸送コストが高くつき、船で海外から輸入した方が得になりやすい面もある。
アジアではコメの増産が図られたのと違い、アフリカでは輸入小麦に流れ、地元の多様な穀物は貧しい人の食べ物という認識になった。
小麦価格はそれでも開戦後少しして下がった(冬小麦はほとんど既に出荷されていた)が、下がらないのが肥料価格である。特にカリウムがロシアとベラルーシ、中国に偏っている。窒素はエネルギー余りの国で作られるのでロシアと中国が多い。アフリカは肥料投入が少なく、有機農業化を強行して大失敗したスリランカなどを見ても肥料の力は大きい。アフリカがマルサスの罠を抜けるのには肥料は重要だとされている。
ウクライナ戦争に直結する話とは別に、本書では世界の食糧事情が色々な面から議論されている。
トウモロコシと大豆という飼料生産はアメリカ、中国、ブラジルに偏っており、食肉生産もこの三国が抜けている。伸びは鶏肉が多く、豚が続く(飼料の量に対する肉の効率が良い順)。
食肉消費量は新興国で伸びている。ミャンマー、ベトナム、マレーシアの食肉消費量は日本を上回る。(あまり伸びてないのはインドで、宗教事情が背景にある)
その他、温暖化の原因として農業・畜産が無視できないこと(メタンなど二酸化炭素より強力な温室効果ガスが多いため。ただし田の中干しなどで押さえることはできる)、余った農作物の事情からバイオ燃料への転換がされている話など、手広い話題が押さえられている。
世界の食料事情がコンパクトにまとまっている。
一点難点を挙げれば、参考文献・出典が一切ないことであろう。なかなか中身のある本だけに、データの出所や進んで読む本などが分かるとよかった。
しかし全体としては分かりやすく食糧問題が学べる好著である。
著者は中国出身だが日本の研究所で働いており、本書も中国で出版された本の翻訳ではなく日本人向けに書かれたものである(話題も日本人に理解しやすいものが選ばれている)。
ロシアのウクライナ侵略によって小麦価格が高騰した。ロシアとウクライナはともに小麦の大輸出国だからである。ただし日本への影響という意味でいうと、日本が輸入する小麦は高品質のものでそれはアメリカ、カナダ、オーストラリアからの輸入であり、影響は限定的である。
深刻な影響が出ているのはアフリカである。アフリカは小麦を多く輸入しており、食糧不足は暴動にもつながりかねず各政府は苦心している(アラブの春も食料不足が背景にある)。アフリカへの距離を考えるとアメリカよりもロシアやウクライナの方が近く、依存度も高まっていたのである。
アフリカの困窮にはアフリカの農業自活が出来ていないという事情があり、その背景には援助と欧米の余剰農作物のはけ口という面があった。
農業は今やデジタル管理と大規模化を行った方が安く作れるので、人件費はそこまで重要ではなく、欧米の大規模農場にアフリカの零細農家は太刀打ちできない。そのうえ欧米は自国農家に補助金を出して割安にしている。道路のインフラが貧弱な地域では、地理的に近くても都市までの輸送コストが高くつき、船で海外から輸入した方が得になりやすい面もある。
アジアではコメの増産が図られたのと違い、アフリカでは輸入小麦に流れ、地元の多様な穀物は貧しい人の食べ物という認識になった。
小麦価格はそれでも開戦後少しして下がった(冬小麦はほとんど既に出荷されていた)が、下がらないのが肥料価格である。特にカリウムがロシアとベラルーシ、中国に偏っている。窒素はエネルギー余りの国で作られるのでロシアと中国が多い。アフリカは肥料投入が少なく、有機農業化を強行して大失敗したスリランカなどを見ても肥料の力は大きい。アフリカがマルサスの罠を抜けるのには肥料は重要だとされている。
ウクライナ戦争に直結する話とは別に、本書では世界の食糧事情が色々な面から議論されている。
トウモロコシと大豆という飼料生産はアメリカ、中国、ブラジルに偏っており、食肉生産もこの三国が抜けている。伸びは鶏肉が多く、豚が続く(飼料の量に対する肉の効率が良い順)。
食肉消費量は新興国で伸びている。ミャンマー、ベトナム、マレーシアの食肉消費量は日本を上回る。(あまり伸びてないのはインドで、宗教事情が背景にある)
その他、温暖化の原因として農業・畜産が無視できないこと(メタンなど二酸化炭素より強力な温室効果ガスが多いため。ただし田の中干しなどで押さえることはできる)、余った農作物の事情からバイオ燃料への転換がされている話など、手広い話題が押さえられている。
世界の食料事情がコンパクトにまとまっている。
一点難点を挙げれば、参考文献・出典が一切ないことであろう。なかなか中身のある本だけに、データの出所や進んで読む本などが分かるとよかった。
しかし全体としては分かりやすく食糧問題が学べる好著である。
2022年11月27日に日本でレビュー済み
ロシアのウクライナ侵攻で穀物類が高騰している。こうした地政学的要因に加え、これから地球温暖化までもが来るとなると危機的だ。本書は、戦後につくられた世界的な農業サプライ・チェーンの歪みを論じ、それが食料危機をもたらすリスクを解き明かしていく。
この間、米欧の大国は、規模の経済と化学肥料等により、農業生産性で優位に立った。しかも、手厚すぎる農業補助政策も後押しして、常態化した過剰在庫を途上国で処分してきたのだと明かす。このため、輸出先のアフリカでは、農業自給体制不全というジレンマが起きてしまった。
さらに、米欧の過剰な農業生産力は、エネルギー安全保障としてバイオ燃料にも向かっている。加えて、先進国や新興国での食肉急増による飼料需要もあり、いびつな穀物供給体制がつくられてきた。ここで温暖化により穀物の生産性が下がるようだと、一気に食料危機の芽が生まれてしまいかねない。
そこで、実際に食料危機の引き金をひくのは、やはり、地政学的要因になるのではないか。各国がナショナリズムに傾倒してしまい、「開かれたグローバル穀物市場」が損なわれている。このままだと、世界的な食料危機を招いてしまう。本書が描く食料事情は、危険な地政学的バランスの上にあるのだと理解した。
この間、米欧の大国は、規模の経済と化学肥料等により、農業生産性で優位に立った。しかも、手厚すぎる農業補助政策も後押しして、常態化した過剰在庫を途上国で処分してきたのだと明かす。このため、輸出先のアフリカでは、農業自給体制不全というジレンマが起きてしまった。
さらに、米欧の過剰な農業生産力は、エネルギー安全保障としてバイオ燃料にも向かっている。加えて、先進国や新興国での食肉急増による飼料需要もあり、いびつな穀物供給体制がつくられてきた。ここで温暖化により穀物の生産性が下がるようだと、一気に食料危機の芽が生まれてしまいかねない。
そこで、実際に食料危機の引き金をひくのは、やはり、地政学的要因になるのではないか。各国がナショナリズムに傾倒してしまい、「開かれたグローバル穀物市場」が損なわれている。このままだと、世界的な食料危機を招いてしまう。本書が描く食料事情は、危険な地政学的バランスの上にあるのだと理解した。
2022年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雑誌の記事や新聞のように誌面の制約があるなら理解できますが、
内容が重複していたり、章立ての構成が読みづらい点を修正すれば
データや資料の出典を示すことができるでしょう。
研究者と名乗るのであれば、引用もとを他人が参照できるように示すのは
当たり前のことです。
それができていないので、あやふやなグラフを見せながら、
根拠に欠ける感想文に過ぎません。
内容が重複していたり、章立ての構成が読みづらい点を修正すれば
データや資料の出典を示すことができるでしょう。
研究者と名乗るのであれば、引用もとを他人が参照できるように示すのは
当たり前のことです。
それができていないので、あやふやなグラフを見せながら、
根拠に欠ける感想文に過ぎません。
2022年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシアによるウクライナ侵攻は、世界の食料事情の脆弱さやリスクを浮き彫りにしている。そしてその脆弱さは両国の穀物を輸入しているアフリカ諸国などの弱者を犠牲者にする。
本書は、生産性に優る先進国の農業生産が途上国の農業を歪めている実態、米を主食として自給率を高めたアジアと、食料自給率よりも付加価値の高い農産品にウェイトを置かざるを得なかったアフリカとの対比、食肉の消費拡大が米・小麦という主食穀物から大豆・トウモロコシという飼料作物への重心移動をもたらしていること、更には地球温暖化が農業に与える深刻な影響、バイオ燃料が生み出した食料と燃料とのせめぎ合い、穀物生産のみならず、農業を支える化学肥料においてもロシアとウクライナの存在感が大きいこと、やや落ち着きを見せている食料価格に対して化学肥料の価格は引き続き高止まりしていることなど、様々な食料安全保障に関わる課題を指摘している。
各々の国で農業が抱える課題は様々であり、日本の農業が抱える問題も日本特有のものがあるが、世界に眼を向け、その中で日本の農業や食料自給のあり方を考えさせてくれる一冊。
本書は、生産性に優る先進国の農業生産が途上国の農業を歪めている実態、米を主食として自給率を高めたアジアと、食料自給率よりも付加価値の高い農産品にウェイトを置かざるを得なかったアフリカとの対比、食肉の消費拡大が米・小麦という主食穀物から大豆・トウモロコシという飼料作物への重心移動をもたらしていること、更には地球温暖化が農業に与える深刻な影響、バイオ燃料が生み出した食料と燃料とのせめぎ合い、穀物生産のみならず、農業を支える化学肥料においてもロシアとウクライナの存在感が大きいこと、やや落ち着きを見せている食料価格に対して化学肥料の価格は引き続き高止まりしていることなど、様々な食料安全保障に関わる課題を指摘している。
各々の国で農業が抱える課題は様々であり、日本の農業が抱える問題も日本特有のものがあるが、世界に眼を向け、その中で日本の農業や食料自給のあり方を考えさせてくれる一冊。