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笑いのカイブツ (文春文庫 つ 25-1) 文庫 – 2019/6/6

5つ星のうち4.4 126個の評価

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購入オプションとあわせ買い

27歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突!
〝伝説のハガキ職人〟による、心臓をぶっ叩く青春私小説。
21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は〝伝説のハガキ職人〟と呼ばれるようになる。
構成作家を志すも、〝人間関係不得意〟のため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。
笑わせるか、死ぬか。
この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか?
ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。

単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・?
とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2019/6/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/6/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167913054
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167913052
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.2 x 15.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 126個の評価

著者について

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土屋 たかゆき
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年8月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ハガキ職人として有名なツチヤタカユキさんの笑いに捧げた半生が綴られています。

    ケータイ大喜利のレジェンドでもあるツチヤさんは、お笑いの才能に恵まれた方なのだろうと思いましたが、血の滲むような努力を重ねていました。
    読まれる回答の分析、膨大な量のインプットを重ねることで、面白い大喜利の回答を生み出すことができました。

    大喜利というのは、いかにひねった回答を繰り出すかが肝なので、頭の柔らかさが重要になってきます。
    綺麗な大喜利の回答、正解の回答というものは論理的思考から生まれると思いますが、面白い回答というのは、論理的思考からいかに脱線するか、最適解を探す作業になるので、テンプレートにまみれた、日常生活、コミュニケーション、学校の勉強、仕事といったものと相性が悪いと思います。
    皮肉にも、それが生きづらさに繋がっていたのかなと思いました。

    吉本の作家時代に、お笑いの才能では劣るものの先輩の作家に媚びる同僚の作家を批判する描写がありました。ネタを書き続けている自分のほうが正しいと。
    これについては時代のせいなのかなと思いました。現代では、様々な媒体、発信する手段が多様化してきたため、コミュニケーション能力が低くても才能のある人が強い時代になりました。
    ツチヤさんのような人にとって追い風になっていると思います。

    文章はボキャブラリーが豊富で、生々しく、汚い言葉を使いながらも美しい文章でした。
    昔の文豪は、若くして自殺していたイメージがあるのですが、創作者であるツチヤさんもそちら側に近いと思います。出来ればツチヤさんのような才能のある方が経済的にも恵まれて、多くの作品を残してもらえる世の中になってほしいと思います。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年3月10日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    伝説のハガキ職人だった著者の壮絶な人生について綴られている。
    読み応え100%
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年2月21日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    とにかくツチヤタカユキさんの笑いに捧げる生活が強烈すぎる。とにかく時間があればボケを絞り出す。その後は図書館等でインプットそして朝起きてずっとボケをひねり出す。アルバイトはお笑いを生み出すため、生きる為に仕方なく費やす時間。そんな彼にも転機が来て、作家への道が開きかけるがとにかく人付き合いが苦手。普通の社会生活ができません。
     ツチヤタカユキさんにリスペクトを感じるのは笑いに対する純粋すぎる真摯な姿勢。自分の収入や生活のために媚びへつらったり、自分の笑いを曲げることは許さない。そんな姿勢は本当にリスペクトできます。
     しかし、とにかくツチヤタカユキさんの青春時代はツラい。修行のような人生。笑いにすべてを捧げることの覚悟。この本は普段ラジオを聞かない人にも是非読んでほしい。
     ある芸人さんとの交流も描かれていますがこれもまた感動します。

     文章に力を感じてほぼ一気に読みました。挫折や苦悩。ほぼ暗い話で進んでいきますがそんな中で一輪の花。恋愛の話が光り輝いて温かみを感じます。冷静に見つめればごく普通の恋愛ですがこの暗くて苦しい人生とのコントラストで極上のラブストーリーに感じてぐっと来ました。

    オススメの方
    1.ラジオが好きな方。
    2.お笑いが好きな方。
    3.今良いことがないと感じている方。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年7月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    最初は1章だけとりあえず読むつもりだったが文章の熱量に導かれ、一晩で一気に読んでしまった。この物語には大きな成功譚は出てこない。でも、主人公が抗う「絶望」に読者は共感し、癒されていくだろう。誰の中にもカイブツは存在する。生きにくさを感じている人全てに捧げたいと思った。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2021年12月31日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ツチヤタカユキは単なるお笑い好きではないことがわかりました。命がけでお笑いに取り組んでいる壮絶さをしれました。ピュアな情熱が羨ましいと同時に、自分の人生もなにか熱く打ち込めるものがほしいと思いました。驚くエピソードもあれば、感動するエピソードありです。架空の漫才コンビの脚本も笑えました。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2021年11月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    僕はこの本に出会って人生に挑戦し続けることを決めれました。
    ツチヤタカユキに心の底から感謝を。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2023年1月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    恋愛のくだりは要らなかったが、何かに没頭するあまり他の全てを犠牲にする感覚は自分にも少しわかった気がした。作者は発達障害なんだと思う。自分もそうだから。不器用にしか生きれないからそこで一発逆転を狙って尖ってしまう感覚。最後のほうの狂気の天才感を出す文章は要らなかったが、何度か読み返したくなるほどにはよかった。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2020年4月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    本から熱を感じたのは初めてかもしれません。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート