5篇の短い話ですが、内容は非常にバラエティーに富んでいてとてもおもしろかったです。
犯人を探すのではなく、被害者を探す表題作は今までにない探偵物でとても新鮮でした。
主人公の一人であるミステリ作家の吉祥院慶彦の人物像はあまり好みではないですが、
それすら逆手に取った話があり、貫井さんの罠にしっかりはまってしまいました。
サクッと読めてしまう割に、ミステリの手法としてはとても複雑でそれを5篇も書き上げるなんて
すごいなぁと素直に感心してしまいました。通勤通学のお供に是非。
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被害者は誰? (講談社文庫) 文庫 – 2006/5/16
貫井 徳郎
(著)
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。
美形で超天才吉祥院慶彦がヤバすぎ!!
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。
美形で超天才吉祥院慶彦がヤバすぎ!!
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/5/16
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104062754061
- ISBN-13978-4062754064
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商品の説明
著者について
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1993年第4回鮎川哲也賞候補作となった『慟哭』(創元推理文庫)でミステリー界へデビュー。
著書に『転生』(幻冬舎文庫)、『修羅の終わり』『鬼流殺生祭』『妖奇切断譜』(以上、講談社文庫)、『誘拐症候群』『殺人症候群』(ともに双葉文庫)、『神のふたつの貌』(文春文庫)、『さよならの代わりに』(幻冬舎ノベルス)、『追憶のかけら』(実業之日本社)、『悪党たちは千里を走る』(光文社)、『愚行録』(東京創元社)などがある。
著書に『転生』(幻冬舎文庫)、『修羅の終わり』『鬼流殺生祭』『妖奇切断譜』(以上、講談社文庫)、『誘拐症候群』『殺人症候群』(ともに双葉文庫)、『神のふたつの貌』(文春文庫)、『さよならの代わりに』(幻冬舎ノベルス)、『追憶のかけら』(実業之日本社)、『悪党たちは千里を走る』(光文社)、『愚行録』(東京創元社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/5/16)
- 発売日 : 2006/5/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4062754061
- ISBN-13 : 978-4062754064
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 567,413位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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香歩
Amazonで購入
根本的には私のミスです。この作品を長編小説と勘違いしました。私自身、筆者の作品はほとんど読んでいます。なので、筆者は長編小説を書く、しかも作品によっては上中下巻を描き切り、圧倒的な読ませる力のある作家だ思っています。ただ、短編小説でも読ませる力があるのかと期待しましたが、主人公2人のキャラが今までの作品の登場人物ではなく、とにかく軽い!しかも所々に何ともコメディタッチな挿絵がある。会話もコメディタッチ、しかも、内容が薄く、本当に筆者が書いた作品なのか疑わしく思わせるような、薄っぺらな短編小説。もうちょっと捻りが欲しかった。ただ息抜きにはいいかなと思います。ただ筆者のファンだと肩透かしくらった気持ちになります!
Sieben Leben
ミステリー小説では、普通、読者は犯人を捜すものですが、
この小説は、目撃者、被害者、挙げ句の果てには、
誰が探偵かを捜すという趣向で構成されています。
これで楽しくない訳がないでしょう!
愛すべき主人公達の掛け合いも楽しく、例えば、
貫井氏にしては珍しく下ネタを連発していますが、
これら全てが雰囲気を盛り上げる良い方向に作用しています。
そして、貫井氏の得意とするプロット。
今回は良く考え抜かれており、4話とも冴えています!(微妙な言い方でスミマセン。)
いつもの通り、多少のごり押しはありますが、
動機を考えるとありえる範囲なので、納得できます。
「慟哭」のイメージが強い作者ですが、短編でシリアスな話では無いからといって見過ごすには、
あまりにも勿体ない作品です。ファンの方は必読でしょう。
ファンでない方も、是非読んでみて下さい。
貫井氏が用意したトリックに、楽しく騙されることでしょう。
蛇足ですが、巻末の解説はとても良い出来とは言えません。
非常に快適に進められる本編とは裏腹に、
情報洪水で停滞した文章で残念です。
本を買う前に、解説を読んでから判断する方は注意してください。
この小説は、目撃者、被害者、挙げ句の果てには、
誰が探偵かを捜すという趣向で構成されています。
これで楽しくない訳がないでしょう!
愛すべき主人公達の掛け合いも楽しく、例えば、
貫井氏にしては珍しく下ネタを連発していますが、
これら全てが雰囲気を盛り上げる良い方向に作用しています。
そして、貫井氏の得意とするプロット。
今回は良く考え抜かれており、4話とも冴えています!(微妙な言い方でスミマセン。)
いつもの通り、多少のごり押しはありますが、
動機を考えるとありえる範囲なので、納得できます。
「慟哭」のイメージが強い作者ですが、短編でシリアスな話では無いからといって見過ごすには、
あまりにも勿体ない作品です。ファンの方は必読でしょう。
ファンでない方も、是非読んでみて下さい。
貫井氏が用意したトリックに、楽しく騙されることでしょう。
蛇足ですが、巻末の解説はとても良い出来とは言えません。
非常に快適に進められる本編とは裏腹に、
情報洪水で停滞した文章で残念です。
本を買う前に、解説を読んでから判断する方は注意してください。
ヒットマン
Amazonで購入
正直、がっかりでした。
コミカルさもどことなくぎこちなく、ストーリーの展開も今イチ。
謎解きも、さほど難解ではなく、読み応えはありませんでした。
また、「肩の力を抜いて・・・」と言うほど、軽快なタッチでもなく・・・。
やはり、いつものシリアスさが、貫井さんには一番マッチしているし、
読者も期待しているのではないでしょうか・・・(そう思っているのは私
だけかな?!)。
次回作に期待します。
コミカルさもどことなくぎこちなく、ストーリーの展開も今イチ。
謎解きも、さほど難解ではなく、読み応えはありませんでした。
また、「肩の力を抜いて・・・」と言うほど、軽快なタッチでもなく・・・。
やはり、いつものシリアスさが、貫井さんには一番マッチしているし、
読者も期待しているのではないでしょうか・・・(そう思っているのは私
だけかな?!)。
次回作に期待します。
ポロロッカ
容姿端麗,頭脳明晰だけれど無茶苦茶な性格の探偵役と,
この男の頼りない後輩のふたりがメインとわかりやすい設定.
また全体的に軽めの文体なので読みやすい作品だと思います.
収録されている4本とも『○○は誰?』というタイトルになっていて,
文字どおり,ある人を探す(読み当てる)感じのミステリです.
となると「犯人探しか?」と思うところですがこれが違っていて,
『被害者』や『目撃者』などちょっと変わったところがターゲット.
主人公たちのやり取りも軽妙で,ドロドロしたような感じもありません.
また作品すべてがミスリードになっていることがすぐにわかるので,
最初から『引っ掛け』とわかっているぶん,パズルを解くようなおもしろさでした.
中には「これを読んで当てて(探して)みろ」という作品までありますので.
とはいえそのミスリードに無理矢理感はなくむしろやさしめの印象です.
いろいろと『裏読み』をし,じっくり考えながら読んでみてください.
この男の頼りない後輩のふたりがメインとわかりやすい設定.
また全体的に軽めの文体なので読みやすい作品だと思います.
収録されている4本とも『○○は誰?』というタイトルになっていて,
文字どおり,ある人を探す(読み当てる)感じのミステリです.
となると「犯人探しか?」と思うところですがこれが違っていて,
『被害者』や『目撃者』などちょっと変わったところがターゲット.
主人公たちのやり取りも軽妙で,ドロドロしたような感じもありません.
また作品すべてがミスリードになっていることがすぐにわかるので,
最初から『引っ掛け』とわかっているぶん,パズルを解くようなおもしろさでした.
中には「これを読んで当てて(探して)みろ」という作品までありますので.
とはいえそのミスリードに無理矢理感はなくむしろやさしめの印象です.
いろいろと『裏読み』をし,じっくり考えながら読んでみてください.
a0s1p
期待を裏切られた、書店ででぱらぱら読みし、レビューも見たとき。いやな予感がした、著者の作品に、惚れきっていたから、読み始めた、やはり、つまらなかった、何故こんな。つまらない作品を書いたのか?疑問だけが、残った。途中2編で放棄。
ボブ
この作者が得意とする叙述トリックが凝縮された短編集。
安楽椅子探偵吉祥院慶彦の快刀推理が楽しめます。
各短編にロジックとユーモアが詰まった作品です。
安楽椅子探偵吉祥院慶彦の快刀推理が楽しめます。
各短編にロジックとユーモアが詰まった作品です。
ゆこりん
庭から発見された白骨はいったい誰なのか?犯人が分かっているのに被害者が分からない!
この異常な状況は!?桂島刑事が頼ったのは、大学時代の先輩で、今はミステリー作家の
吉祥院慶彦だった。はたして被害者は誰か?表題作「被害者は誰?」を含む、ユニークな
4編を収録。
桂島と吉祥院。まったくタイプの違う個性的なふたりが、さまざまな事件のなぞをひも解いて
いく。漫才みたいな掛け合いの中で、事件が真相に向かっていくさまが読んでいて愉快だ。
一味違うミステリーという感じがする。表題作の「被害者は誰?」は、タイトルを見ただけで
興味をそそられた。内容もまあまあ面白かった。そのほかの「目撃者は誰?」「探偵は誰?」
「名探偵は誰?」も発想がいい。「名探偵は誰?」では、作者の仕掛けた罠にまんまとはまって
しまった。それも楽しかったが(^○^) 読者をとことん楽しませようとする作者の思いがあふれて
いる作品だった
この異常な状況は!?桂島刑事が頼ったのは、大学時代の先輩で、今はミステリー作家の
吉祥院慶彦だった。はたして被害者は誰か?表題作「被害者は誰?」を含む、ユニークな
4編を収録。
桂島と吉祥院。まったくタイプの違う個性的なふたりが、さまざまな事件のなぞをひも解いて
いく。漫才みたいな掛け合いの中で、事件が真相に向かっていくさまが読んでいて愉快だ。
一味違うミステリーという感じがする。表題作の「被害者は誰?」は、タイトルを見ただけで
興味をそそられた。内容もまあまあ面白かった。そのほかの「目撃者は誰?」「探偵は誰?」
「名探偵は誰?」も発想がいい。「名探偵は誰?」では、作者の仕掛けた罠にまんまとはまって
しまった。それも楽しかったが(^○^) 読者をとことん楽しませようとする作者の思いがあふれて
いる作品だった