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ルポ 入管 ――絶望の外国人収容施設 (ちくま新書) 新書 – 2020/10/9
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【第64回JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞受賞】
【第21回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)大賞受賞】
【貧困ジャーナリズム賞受賞】
密室で繰り広げられる暴行、監禁、医療放置、相次ぐ死亡事案
巨大化する国家組織の知られざる実態とは
2014年、カメルーン人男性が医師の診察を受けられず、東日本入管センター内で死亡。
2018年、同センターでインド人男性が自殺。翌年、大村入管ではハンストによりナイジェリア人男性が餓死した。
いったい、入管施設で何が起きているのか。
東京五輪や外国人労働者の受け入れ拡大と軌を一にして、在留資格のない外国人の取り締まりが強化され、次々に入管施設に収容されている。
2019年に出入国在留管理庁へと格上げされ、ますます大きな権力を振るう「入管」の実態に迫る。
【目次】
第一章 夫、あるいは父の死
公園/拷問/受難/誇り/逃避行/宥和と対立/逮捕/ 〞ワラビスタン〞/新生活/難民不認定/乱闘/クルドの味/夫、あるいは父の死/収容/トラウマ
第二章 入管収容施設の実態
1 暴力による密室の支配
「制圧」という名の暴力/問われているのは「体質」/長期化する無期限収容/それは「予防拘禁」か/横行する「懲罰」/強制送還の失敗、入管に広がった「屈辱」感
2 医療放置
職員による「容体観察」/断末魔の「アイム・ダイイング」/病院連行時は手錠と腰縄
3 抵抗と弾圧
六人部屋に一七人、二四時間続いた「監禁」/広がるハンスト、餓死する男性/二週間仮放免と再収容の悲劇/愁訴実らず、ガンの発見遅れる
4 苦痛と屈辱の収容生活
性被害、LGBTQの苦悩/給食さえ楽しめない/電気ポットは魔法の調理器具/監視機関は誰か、機能しない視察委員会
5 他人名義で続いた拘束
否定されるアイデンティティ/二三キロ減、衰弱しても続く収容/メンツへのこだわりか、間違い認めぬ国家機関
第三章 親子分離の実相、強制送還の恐怖
1 「ゼロ・トレランス(不寛容政策)」
空港で拒まれる難民たち/息子が放った「ママ、生きていたんだね」/ 「子どもの最善の利益」は守られるか
2 強制送還の恐怖
引き離された母子、響く息子の泣き声/忠実な公務員たち/集団送還は「一斉射撃」
第四章 在留資格を求める闘い
1 在留特別許可
日本に生まれ育っても「国に帰れ」/幼少時に来日しても「国に帰れ」/日本には存在しない若者の送還猶予/人手不足を支える「不法就労」/
「お祭り」となった不法滞在者半減計画/マクリーンの呪縛/ 「ガイドラインは基準ではない」
2 揺れる難民認定制度
突然奪われた在留資格/インドシナ、日本が向き合った初めての難民/難民認定制度の本音と建前/難民申請者急増の背景/日本で唯一開かれたシリア難民裁判
第五章 国家権力と外国人
1 世界の入管制度と厳格化する国境管理
英国の入管施設、強調される収容者の「尊厳」/収容に期限定める欧米諸国/ 「要塞化する欧州」と国際社会に背を向ける日本
2 出入国管理、日本の過去・未来
植民地支配と冷戦が産んだ入管体制/五〇年変わらぬ入管施設/無期限収容を容認する有識者たち
3 国家主権と外国人
「例外状態」と「剝き出しの生」/民主主義と公開性/入管という「無法」地帯/コロナ危機の社会変容と外国人の運命
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2020/10/9
- 寸法10.7 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104480073469
- ISBN-13978-4480073464
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第8回城山三郎賞/第64回JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞/第21回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)大賞/貧困ジャーナリズム賞 受賞!
取材で語られた悲痛な声
目次
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第一章 夫、あるいは父の死公園/拷問/受難/誇り/逃避行/宥和と対立/逮捕/〝ワラビスタン〞/新生活/難民不認定/乱闘/クルドの味/夫、あるいは父の死/収容/トラウマ |
第二章 入管収容施設の実態1 暴力による密室の支配 「制圧」という名の暴力/問われているのは「体質」/長期化する無期限収容/それは「予防拘禁」か/横行する「懲罰」/強制送還の失敗、入管に広がった「屈辱」感 2 医療放置 職員による「容体観察」/断末魔の「アイム・ダイイング」/病院連行時は手錠と腰縄 3 抵抗と弾圧 六人部屋に一七人、二四時間続いた「監禁」/広がるハンスト、餓死する男性/二週間仮放免と再収容の悲劇/愁訴実らず、ガンの発見遅れる 4 苦痛と屈辱の収容生活 性被害、LGBTQの苦悩/給食さえ楽しめない/電気ポットは魔法の調理器具/監視機関は誰か、機能しない視察委員会 5 他人名義で続いた拘束 否定されるアイデンティティ/二三キロ減、衰弱しても続く収容/メンツへのこだわりか、間違い認めぬ国家機関 |
第三章 親子分離の実相、強制送還 の恐怖1 「ゼロ・トレランス(不寛容政策)」 空港で拒まれる難民たち/息子が放った「ママ、生きていたんだね」/「子どもの最善の利益」は守られるか 2 強制送還の恐怖 引き離された母子、響く息子の泣き声/忠実な公務員たち/集団送還は「一斉射撃」 |
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第四章 在留資格を求める闘い1 在留特別許可 日本に生まれ育っても「国に帰れ」/幼少時に来日しても「国に帰れ」/日本には存在しない若者の送還猶予/人手不足を支える「不法就労」/「お祭り」となった不法滞在者半減計画/マクリーンの呪縛/「ガイドラインは基準ではない」 2 揺れる難民認定制度 突然奪われた在留資格/インドシナ、日本が向き合った初めての難民/難民認定制度の本音と建前/難民申請者急増の背景/日本で唯一開かれたシリア難民裁判 |
第五章 国家権力と外国人1 世界の入管制度と厳格化する国境管理 英国の入管施設、強調される収容者の「尊厳」/収容に期限定める欧米諸国/「要塞化する欧州」と国際社会に背を向ける日本 2 出入国管理、日本の過去・未来 植民地支配と冷戦が産んだ入管体制/五〇年変わらぬ入管施設/無期限収容を容認する有識者たち 3 国家主権と外国人 「例外状態」と「剝き出しの生」/民主主義と公開性/入管という「無法」地帯/コロナ危機の社会変容と外国人の運命 |
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2020/10/9)
- 発売日 : 2020/10/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 320ページ
- ISBN-10 : 4480073469
- ISBN-13 : 978-4480073464
- 寸法 : 10.7 x 1.5 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 138,384位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36位人権問題
- - 457位その他の地域の世界経済関連書籍
- - 462位ちくま新書
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著者について
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本書のベースは、入管施設や非正規滞在の外国人に関するルポだが、加えて国境管理や外国人労働者に関する施策の国際比較や、戦後日本の出入国管理の歴史、さらには国家権力と外国人の関係に対する原理的な考察など、「入管収容制度を多面的に分析(p.301)」した骨太の書になっている。
現在の入管行政に批判的な立場に立つ書なので、たとえば墓田桂『難民問題』(中公新書)など異なる立場の書と合わせ読むことが望ましいだろうが、いずれにせよ、この問題に関する必読書のひとつであると思う。
1 マクリーン判決が現在の入管行政や関連の司法判断の姿勢を支えていること(pp.205-210、ある弁護士は「マクリーン判決が諸悪の根源」とまで言う)
2 「ミャンマーやトルコなど日本の友好国出身者で難民認定されるケースは希(p.231)」
3 (ちょっと話がそれるけれど)アメリカは「子どもの権利条約」を批准していない(p.265)
4 新型コロナ感染症の拡大に伴い国連人権高等弁務官事務所、世界保健機関など「国連機関は各国政府に移住者の入管収容をやめるべきだと強く訴え(p.293)」ている
5 「ハンセン病隔離施設の父権主義は……入管施設のあり方と同じではないのか(p.304)」という著者の気づき
など、触発される叙述も多い。
・まず、どう考えても(行政・司法が)おかしいよ、と思ったのが2点
①ダヌカさんの話。ダヌカさん自身帰りたいと言っていて、かつ、スリランカ大使館が本名を証言しているのに、日本国がその本名を認めないために帰れないという状況は(何も知らずに早く帰れと言っている人もいるが)、吐き気がするレベルのおかしさ。婚約者が「人殺し」と法廷で叫んだそうだが、本当に国が死刑でもない人を殺そうとしている事例だと思った。不法入国したのが悪い、という声もちらと目にしたが、既に刑事罰を受けている(+わりに合わない対価を払っている)ので的外れ(というか、不法入国が、人生を全て奪われていいほど、のことなわけがない)。
②拷問された証拠を出せ?命の危険を感じて逃げる中でどうやって?あなたならどう用意するのかを教えてくれませんか??という素朴な疑問。
・基本、疑うスタンスの現状(詐病じゃないか、と医師でない者が決めつける等も含む)。本当に難民である人を救えているかもわからない現状で、(十分に審査されているかもわからない)申請3回却下されたら強制送還の改正には賛成できるものではない。
・また、「非正規滞在者は刑法に触れた犯罪者ではなく、単に入管当局の線引きにより在留資格のない状態が続く外国人である」
・国は公益を考えるという点では(票になりにくい等の)少数の立場の弱い人間に対して人の道に悖る行動をとるのも理解できる(どこの国にもそういうところはあるという意味であって、賛成ではない)が、“公平な”裁判所が人権を守るという点で機能していない(司法による救済ができていない)事例が絶望的だった。
・この本を読むまでは何も知らなかったので、不法や非正規なので、なんだか仕方ない部分もあるのかなと思っていたけれども、入管施設で実際に死者が出ている現実もかんがみるに「仕方ない」と言うことは、(不法入国/非正規滞在なら)「人権なくても仕方ない」「死んでも仕方ない」と言っていることと同じだと自覚して、おぞましさにぞっとした。「赤信号無視で死刑にしますか?」という喩えがでてきたけど、比例原則どうなっているの?ということかと思う。
・人権は「すべての人が生まれながらにもっている、侵してはならない普遍的な権利」。まずちょっと、ここから再勉強が必要だな、と思う。
・「体感的に不法滞在者が犯罪の温床になっていると感じている」。体感的に(!)。一部がした犯罪のために、犯罪していない人々が苦しまなければいけない理不尽。人をカテゴライズして攻撃するおかしさ(アジア系へのヘイトクライム等)が世界でも報道されている中で、と思わずにはいられなかった。対処できないから母数を削ぐことにしました、というのは我々はダメですと認めているような感じがする。また、なんでそもそもそも非正規滞在が増えているのか、とか、外国人労働者の苛酷な労働実態とか、ガン無視で(たぶん?)話しあわれているのがフェアじゃない。なにも、入国し放題、無制限にいたい放題が良いといっているわけではないが、「難民保護」(及び人権保護)の方を(ちゃんとできていないのに、国連からも再三指摘受けているのに)、棚上げして強制送還強化とか一方的な議論になりがち、有識者の発言まとめ、人権に言及したの2人(たしか)とかすごい(酷い)なあ。自分も非正規滞在が増えている原因については、別途勉強が必要と思った。
・条約批准やガイドライン、建前でもないよりある方がいいけど、それでもただの指針的なものなんで無視してもいいんですと開き直るなら、なんで批准した(つくった)といいたくなってしまう感じある。
「本質的には、日本政府や裁判所に自由や民主主義を希望する人々を保護するという思想や哲学がないんだと思います」(ジュディ弁護団/髙橋済)
「戦後の象徴天皇制や敗戦による国際関係への自信の喪失、そして戦争に疲れ『巻きこまれるのはご免だ』という『一国平和主義』の心理と合致…」「弱いときには単一民族論で見を守り、強大になると混合民族論で外部のものをとりこむという動きがあるといえよう」(社会学者/小熊英二)
日本や日本人の性質を上手く見抜いていると思います。
これは1978年のマクリーン事件の裁判で確定している。この判決をざっくり解説すると、外国人が日本に出入国・在留できるの判断は法務大臣が自由にできる。外国人の権利はその性質により制限される。
当時の法務官僚によれば『(外国人は)煮て食おうと焼いて食おうと自由』だそうである。
それから42年たった現在でもこの最高裁判決は生きている。
当時の在留外国人数は約77万人。そして2019年の在留外国人は293万人。42年で3.8倍に増えている。人口割合では50人に1人が外国人である。
また行政運営における公正の確保と透明性の向上を目的に制定された行政手続法は、外国人の在留資格については適用除外としてる。
つまり行政手続法上も在留資格については外国人は保護されていない。
まずはこの大前提を頭に入れてこの本を読んでいただきたい。
あなたの使うコンビニの外国人店員。町の留学生。技能実習生は不利な立場に追いやられている。
私の生活圏内(豊島区、新宿区)の解体現場・産業廃棄物の収集運搬で危険な仕事を任されているのはイラン、クルド系が多く現場の人から既に彼らがいないと工事は不可能であるとの声も聞く。
私はそもそも保守的な人間であり、この本に登場するリベラルな人のような安易な移民政策には大反対である。ただ現状の外国人在留制度には大いに不満。少しずつ時代の流れに合わせるべきである。
また法律の根拠もなしに長期間人間を勾留するなど法治国家のすることでは無い。
移民、外国人労働者に賛成・反対どちらの立場であろうと読む価値は十分にあります。
著者の姿勢と勇気は、確かに敬意を表するに値する。極めて精緻に、綿密に入国管理局の『闇』を調査・分析し、それにより人生を狂わされた、壊された人たちを描写する筆は、凄惨以外の何ものでもなく、目を覆いたくもなるし、心も抉られる。迫真ではあるが虚構・脚色の感触はしないので、まず書かれていることは真実ではあるのだろう。
そう、「書かれていること」は。問題は、何が「書かれていない」かだ。
誤解を避けるために記しておくが、私もまた、在日外国人を顧客とする職(日本語教育関連)についており、ある視点から見れば『酷い』扱いを受ける外国人を数多く見てきた。このコロナ禍による出入国制限により仕事も激減したため、改善を願うのは著者と同じだ。
しかし、それでも著者の主張に諸手を挙げて賛同することはできない。何故なら、非常にシンプルに言えば著者は『入国管理局悪玉論』を訴えるのみに留まっているからだ。
なるほど本書に記されている事柄は全て真実なのだろう。少なくとも自分は、そう信じる。しかし『事実・真実』には必ず『ネガとポジ』があるもので、片方のみを記述してもう片方には触れない、という姿勢は、学会論文などでは常套手段だが、厳密にはフェアではない。例えば著者は『非人道的な日本の入管』に厳しい視点を投げかける一方、『人権を尊重する英国の入管』を称賛している。しかし当の英国は、まさにその移民の問題で苦しんでいることもまた、紛れもない現実である。
本書で触れられている凄惨な記録は、入国管理局の『ネガ』、それも最もドス黒い側面
なのだろう。ではその『ポジ』は?
…残念ながら、小さくは『公共施設内の池から鯉を盗み出して食する』ようなことから、大きくは2020年11月現在、世間を賑わしていることまで、日本には日本の問題があり、それを一端として取り締まっているのも、入国管理局の一面だということは、見落としてはいけないと思う。
もちろん、一冊の書物にそれら全てをバイアスなく記述するなど不可能だし、私個人としては、著者が幾度となく心を砕きながらも書き(描き)切ったその姿勢と情熱には、諸手を挙げて称賛したい。が、描かれていることが全て『真実』だからと言って、思考停止な状態でそれらを鵜呑みにすべきではない。
つまりこの本を読むには、二重の意味で心構えが必要なのだ。凄惨な事実を知ることと、それを鵜呑みにしないことの。
それにしても、この人権無視の姿勢は、実は外国人だけに対してではなく、日本社会の至る所で見られる現実だと思いました。