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完全版 マウス――アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 (フェニックスシリーズ) 大型本 – 2020/5/18
アート・スピーゲルマン
(著),
小野耕世
(翻訳)
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30以上の言語に翻訳された名著
ピューリッツァー賞を受賞した最初のグラフィック・ノヴェル
本書は、マンガ家アート・スピーゲルマンの代表作『マウス』と『マウス II』を一体化させ、翻訳に改訂を施した“完全版"。
ホロコーストのユダヤ人生存者ヴラデックの体験談を、息子のアート・スピーゲルマンがマンガに書き起こした傑作。独自の手法と視点で、これまでに語られてこなかった現実を伝え、世界に衝撃を与えた。本書の一番の特徴は、ユダヤ人をネズミ(=マウス)、ドイツ人をネコ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌとして描いていることだ。斬新かつ親しみやすいアプローチで、読者をホロコーストの真実へと引き込んでいく。
語り手の父ヴラデックはポーランド出身。大戦後は妻とともにニューヨークに移住した。第1部では、ヴラデックの青年時代から結婚、過酷な逃亡生活を経て、ナチの手に落ちアウシュヴィッツに収容されるまで。第2部では、アウシュヴィッツでの悲惨な体験、解放、そして故郷ソスノヴェツへの帰還までが綴られている。全編をとおして、著者が父の体験談を聞くニューヨークでの場面が織り込まれている。それにより、生存によってもたらされた罪悪感を背景に、いつまでも消えない恐怖と闘うヴラデックのその後と、両親がホロコーストで負ったトラウマが、息子にどのような影響を及ぼしたのかまでを描ききっている。また、本書の第1部である『マウス』発売後の予想外の反響に、アート・スピーゲルマンが心のバランスを崩した様子も第2部に盛り込まれている。
ひとり、またひとりと家族が減っていく悲しさ、徐々に普段の生活が崩壊していくやるせなさ、迫害、飢餓、虐待、死……言葉ではなく視覚に訴えるグラフィック・ノベルだからこその恐ろしさが伝わる。全人類必読の「ある父親の記憶」。
※本書は電子版の刊行予定はありません。
ピューリッツァー賞を受賞した最初のグラフィック・ノヴェル
本書は、マンガ家アート・スピーゲルマンの代表作『マウス』と『マウス II』を一体化させ、翻訳に改訂を施した“完全版"。
ホロコーストのユダヤ人生存者ヴラデックの体験談を、息子のアート・スピーゲルマンがマンガに書き起こした傑作。独自の手法と視点で、これまでに語られてこなかった現実を伝え、世界に衝撃を与えた。本書の一番の特徴は、ユダヤ人をネズミ(=マウス)、ドイツ人をネコ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌとして描いていることだ。斬新かつ親しみやすいアプローチで、読者をホロコーストの真実へと引き込んでいく。
語り手の父ヴラデックはポーランド出身。大戦後は妻とともにニューヨークに移住した。第1部では、ヴラデックの青年時代から結婚、過酷な逃亡生活を経て、ナチの手に落ちアウシュヴィッツに収容されるまで。第2部では、アウシュヴィッツでの悲惨な体験、解放、そして故郷ソスノヴェツへの帰還までが綴られている。全編をとおして、著者が父の体験談を聞くニューヨークでの場面が織り込まれている。それにより、生存によってもたらされた罪悪感を背景に、いつまでも消えない恐怖と闘うヴラデックのその後と、両親がホロコーストで負ったトラウマが、息子にどのような影響を及ぼしたのかまでを描ききっている。また、本書の第1部である『マウス』発売後の予想外の反響に、アート・スピーゲルマンが心のバランスを崩した様子も第2部に盛り込まれている。
ひとり、またひとりと家族が減っていく悲しさ、徐々に普段の生活が崩壊していくやるせなさ、迫害、飢餓、虐待、死……言葉ではなく視覚に訴えるグラフィック・ノベルだからこその恐ろしさが伝わる。全人類必読の「ある父親の記憶」。
※本書は電子版の刊行予定はありません。
- 本の長さ295ページ
- 言語日本語
- 出版社パンローリング株式会社
- 発売日2020/5/18
- ISBN-104775942212
- ISBN-13978-4775942215
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出版社より
少女が見た1945年のベルリン ――ナチス政権崩壊から敗戦、そして復興へ | アウシュヴィッツを生きのびた「もう一人のアンネ・フランク」自伝 | 心の監獄 選択の自由とは何か? | グラフィックノベル ベルリン1928-1933 | 歴史の大局を見渡す ──人類の遺産の創造とその記録 | 権力に翻弄されないための48の法則 上 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
2
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5つ星のうち4.4
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あわせて読みたい | 長編小説『ベルリン1945 はじめての春』を原作としたグラフィックノベル。第二次世界大戦の末期、廃墟と化したベルリンで生きる少女の物語である。 | アウシュヴィッツ生存者による類まれなメモワールであり、「今、できることを選び続けた」女性が綴る、困難を超えて力強く生きるためのメッセージである。 | 生き地獄だったはずの強制収容所は、最良の教室だった。傷ついた人がつくりやすい心の監獄について、実話をもとに紹介し、その脱出法を解説。 | ドイツの大都市を、住民の目を通して精巧に描きだした歴史大作。20カ国語に翻訳されたグラフィックノベルのベストセラー。 | 13のエッセイを通して、人類の過去の体験を概観し、今を生きるヒントを得られる、秀逸な歴史書。 | 権力を手中に治めたい人、権力に立ち向かう人のための実践集。 |
商品の説明
出版社からのコメント
本書への賛辞
「『マウス』はスピーゲルマンの父親がホロコーストで体験したことの記録――戦争前のポーランドでの青春時代と結婚、そしてアウシュヴィッツへの連行。すべてのコマが父の話に基づいたもので構成されている。ありのままかつ赤裸々に語られた生存者の物語。ホロコーストの恐ろしさは――原爆と同様に――実際に体験した者でないと想像もできないとされている。だが、スピーゲルマンは、その概念を覆した」――インディペンデント紙
「スピーゲルマンはナチをネコ、ユダヤ人をネズミ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌにして描いた。どれもおそろしく人間的だ」――タイムズ紙
「実在する家族の壮絶なサバイバル、間一髪の脱出、そして収容……多くの人が忘れてしまいたいと願う経験や感情を巧みに描いている。生死に直面する状況に追い込まれたとき、信頼や裏切りは前例のない次元へと変化する。イソップ物語やオーウェルの作品などで、最終的に衝撃を与え共感を呼ぶこの要素が詳細に記録されている。さらに、非常に完成度が高く、力強く躍動的で、感傷に浸ることのないアートワークは効果的だ」――タイムアウト紙
「『マウス』はスピーゲルマンの父親がホロコーストで体験したことの記録――戦争前のポーランドでの青春時代と結婚、そしてアウシュヴィッツへの連行。すべてのコマが父の話に基づいたもので構成されている。ありのままかつ赤裸々に語られた生存者の物語。ホロコーストの恐ろしさは――原爆と同様に――実際に体験した者でないと想像もできないとされている。だが、スピーゲルマンは、その概念を覆した」――インディペンデント紙
「スピーゲルマンはナチをネコ、ユダヤ人をネズミ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌにして描いた。どれもおそろしく人間的だ」――タイムズ紙
「実在する家族の壮絶なサバイバル、間一髪の脱出、そして収容……多くの人が忘れてしまいたいと願う経験や感情を巧みに描いている。生死に直面する状況に追い込まれたとき、信頼や裏切りは前例のない次元へと変化する。イソップ物語やオーウェルの作品などで、最終的に衝撃を与え共感を呼ぶこの要素が詳細に記録されている。さらに、非常に完成度が高く、力強く躍動的で、感傷に浸ることのないアートワークは効果的だ」――タイムアウト紙
著者について
アート・スピーゲルマン(Art Spiegelman)
1948年、ストックホルム生まれ。マンガ家。『ザ・ニューヨーカー』をはじめとする雑誌で活躍している。1980年代、国際的に有名なアヴァンギャルド・コミックスとグラフィックスの雑誌『RAW』の創刊・編集を手掛け、「マウス」を連載。1992年、『マウス』でピューリッツァー賞受賞。さらにグッゲンハイム・フェロー、全米批評家協会へのノミネートなど、数々の賞に輝き、国内外の美術館やギャラリーで作品展が開催されてきた。2004年、同時多発テロの体験を描いた『消えたタワーの影のなかで』(小野耕世 訳、岩波書店)を発表。ニューヨーク在住。
1948年、ストックホルム生まれ。マンガ家。『ザ・ニューヨーカー』をはじめとする雑誌で活躍している。1980年代、国際的に有名なアヴァンギャルド・コミックスとグラフィックスの雑誌『RAW』の創刊・編集を手掛け、「マウス」を連載。1992年、『マウス』でピューリッツァー賞受賞。さらにグッゲンハイム・フェロー、全米批評家協会へのノミネートなど、数々の賞に輝き、国内外の美術館やギャラリーで作品展が開催されてきた。2004年、同時多発テロの体験を描いた『消えたタワーの影のなかで』(小野耕世 訳、岩波書店)を発表。ニューヨーク在住。
登録情報
- 出版社 : パンローリング株式会社 (2020/5/18)
- 発売日 : 2020/5/18
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 295ページ
- ISBN-10 : 4775942212
- ISBN-13 : 978-4775942215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 211,588位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 921位サブカルチャー (本)
- - 141,468位コミック
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
厚い本ですが、内容に引き込まれ、マンガということもあり、数日で一気に読んでしまいました。アウシュビッツの話はいろいろ読んだことがありますが、生還したお父さんの話と聞いている今の状況が順繰りに出てきて、すごく臨場感あり、でも人間がマウスなど動物になっているので生々しくなく、重い話が読みやすいと思います。この作者の他の作品も読んでみたいと思います。
2022年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
買いました・・・まだ途中だけど買ってもいいんじゃない
2021年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アウシュビッツで何が行われていたのか、ユダヤ人として実際に体験し、生き残った作者の貴重な体験を漫画で描いた作品。
2022年1月16日に日本でレビュー済み
著者のアート・スピーゲルマンは1948年生まれのマンガ家であり、本書は父親のヴラデック・スピーゲルマンがアウシュヴィッツをいかにして生き延びたかをグラフィックノベルとして描いたものである。アウシュヴィッツについては夥しい歴史書や体験記が出版され、あるいは小説や映画も多いが、本書は映画に匹敵する表現力で、アウシュヴィッツの悲劇を描いている。
本書では、アウシュヴィッツに送り込まれるユダヤ人たちをマウスに見立てて描いている。その理由は「マウスⅡ」の表紙扉にあるように、1930年代半ばのドイツの新聞がアメリカのキャラクターであるミッキーマウスを侮辱しながら、ユダヤ人を「不潔な害虫ネズミ」に譬えたことにあるようだ。このような擬人化で想像を絶する悲劇がグラフィックノベルとして成り立ったように思える。画風は素朴で、このようなシリアスな物語に相応しい。
本訳書の原書は1973年(MAUS)および1986年(MAUSⅡ)に出版され、著者が主人公の父親ヴラデック・スピーゲルマンに聞き書きしていた頃は、アウシュヴィッツ解放から30年程度経過している(著者は30歳前後)。ヴラデックは同じアウシュヴィッツを生き延びたアンジャ(つまりアートの母親)と結婚したが、不幸なことに1968年にアンジャは自殺してしまった。つまり、本書の材料となった聞き書きはその自殺から数年たった頃に行われたことになる。父親ヴラデックはその後やはりアウシュヴィッツ生存者のマーラと再婚したが、その夫婦関係はかならずしも円満とは言えなかった。ヴラデックは糖尿病を患い、心臓発作も起こしていた。また、母親の自殺を巡って、父子関係にも緊張があった。つまり本書は、アウシュヴィッツの悲劇と、アメリカに住んでいるアウシュヴィッツ生存者の複雑な家族関係が折り込まれながら、物語が進行していくのである。冒頭に「映画に匹敵する表現力」と述べたが、むしろグラフィックノベルでしか出来なかった表現力を持った作品と言えよう。
本書では、アウシュヴィッツに送り込まれるユダヤ人たちをマウスに見立てて描いている。その理由は「マウスⅡ」の表紙扉にあるように、1930年代半ばのドイツの新聞がアメリカのキャラクターであるミッキーマウスを侮辱しながら、ユダヤ人を「不潔な害虫ネズミ」に譬えたことにあるようだ。このような擬人化で想像を絶する悲劇がグラフィックノベルとして成り立ったように思える。画風は素朴で、このようなシリアスな物語に相応しい。
本訳書の原書は1973年(MAUS)および1986年(MAUSⅡ)に出版され、著者が主人公の父親ヴラデック・スピーゲルマンに聞き書きしていた頃は、アウシュヴィッツ解放から30年程度経過している(著者は30歳前後)。ヴラデックは同じアウシュヴィッツを生き延びたアンジャ(つまりアートの母親)と結婚したが、不幸なことに1968年にアンジャは自殺してしまった。つまり、本書の材料となった聞き書きはその自殺から数年たった頃に行われたことになる。父親ヴラデックはその後やはりアウシュヴィッツ生存者のマーラと再婚したが、その夫婦関係はかならずしも円満とは言えなかった。ヴラデックは糖尿病を患い、心臓発作も起こしていた。また、母親の自殺を巡って、父子関係にも緊張があった。つまり本書は、アウシュヴィッツの悲劇と、アメリカに住んでいるアウシュヴィッツ生存者の複雑な家族関係が折り込まれながら、物語が進行していくのである。冒頭に「映画に匹敵する表現力」と述べたが、むしろグラフィックノベルでしか出来なかった表現力を持った作品と言えよう。
2021年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外国の漫画で、日本のとは違って少し見づらいかな。著者が父親から聞いた話を、聞いた時の状況も合わせて描いているので、内容が若干飛び飛びになります。
人権なんて吹っ飛ぶ戦争中ですが、特定の人種であると言うだけで組織的に狩られるような非道さを何と表現すればいいのか。
現在、そのユダヤ人がパレスチナ人を同じように扱ってる事や、ロヒンギャやアフリカの様々な迫害を真剣に考えないと駄目だと思います。
人権なんて吹っ飛ぶ戦争中ですが、特定の人種であると言うだけで組織的に狩られるような非道さを何と表現すればいいのか。
現在、そのユダヤ人がパレスチナ人を同じように扱ってる事や、ロヒンギャやアフリカの様々な迫害を真剣に考えないと駄目だと思います。
2022年6月15日に日本でレビュー済み
不条理な父親の姿をメタ的に、回想と同じくらいの比率で描写することで、アウシュビッツから生き延びた父親を「英雄にしない」という演出が面白いと思いました。
アウシュビッツものは、得てして悲劇と鎮魂と英雄の物語に陥ってしまい「読まなくても大体分かるから良いよ」となってしまうけれど、この本はそうなっていない。
逆にどうしようもない父親の日常を延々と描写することで、極々普通の人が強制収容所に送られたという事実が否応なしに伝わる仕掛けになっています。作品の中で「死は無作為に訪れる」という下りがあるけれど、まさにそういう感じ。「不運(そして幸運も)は無作為に訪れる」というのが通底しているテーマかなと。
第1部の締め方が面白く、「こういうのもありなのか」と勉強になりました。
それはそうと、強制収容所で働く地元民がいた、というエピソードは知らなかったのでびっくり。彼らの証言を集めると、また違った種類の作品が出来そう。もう生きていないだろうけれど。
ラストをどう着地させるのか見えずに読んでいたけれど、収まるべき形にきれいにまとめたのも良かった。
アウシュビッツものは、得てして悲劇と鎮魂と英雄の物語に陥ってしまい「読まなくても大体分かるから良いよ」となってしまうけれど、この本はそうなっていない。
逆にどうしようもない父親の日常を延々と描写することで、極々普通の人が強制収容所に送られたという事実が否応なしに伝わる仕掛けになっています。作品の中で「死は無作為に訪れる」という下りがあるけれど、まさにそういう感じ。「不運(そして幸運も)は無作為に訪れる」というのが通底しているテーマかなと。
第1部の締め方が面白く、「こういうのもありなのか」と勉強になりました。
それはそうと、強制収容所で働く地元民がいた、というエピソードは知らなかったのでびっくり。彼らの証言を集めると、また違った種類の作品が出来そう。もう生きていないだろうけれど。
ラストをどう着地させるのか見えずに読んでいたけれど、収まるべき形にきれいにまとめたのも良かった。
2020年9月9日に日本でレビュー済み
「アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語」とあるように、著者が父親から聞いた過酷な話が
実に丁寧に描かれています。
それゆえにあまりに生々しいのですが、なんとも味のあるねずみの姿で表現してくれているので、
最後まで読み通すことが出来ました。
絵によって途中で断念したかもしれません。
実に丁寧に描かれています。
それゆえにあまりに生々しいのですが、なんとも味のあるねずみの姿で表現してくれているので、
最後まで読み通すことが出来ました。
絵によって途中で断念したかもしれません。