人生においてどんな考え方をしていけば、自分自身の「ビジョン」を実現可能にすることができるのか、これから未来に向けて「思考脳力」を身につける上でとても参考になると思います。困ったときにきっと手助けしてくれる本だと思います。
前野先生が提言する思考には「要素還元思考」という木を見て森を見ない考え方、「システム思考」として木を見て森を見る考え方、「ポスト・システム思考」という論理と科学の限界を超える考え方、「システム思想」という世界をシステムとして捉える考え方という4つの考え方を時と場合によって、要所要所で切り替えサイクルとしていけば身につけることが実現可能であると感じました。
また、その考え方の実践方法の例があるので、仕事、恋愛、私生活などにおいて有効的に使用することが可能です。
これからどんなアクションをしていけば良いか、と新たな気づきを得た本でした。数年後、どんな考え方になっているか、また読める本だと思います。
世の中を俯瞰する力が身につける事ができると思いました。
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思考脳力のつくり方 仕事と人生を革新する四つの思考法 (角川oneテーマ21 C 186) 新書 – 2010/4/10
前野 隆司
(著)
「4つの思考ステップで、すべての問題は解決できる」。""人間の思考""を分析してきた気鋭のロボット工学者は断言する!あなたは仕事から人生までを考える""マネージャー""(経営者)だ。自らの頭でビジョンを創る思考法
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/4/10
- ISBN-10404710230X
- ISBN-13978-4047102309
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商品の説明
著者について
1962年山口生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。86年東京工業大学修士課程修了。95年より慶應義塾大学専任講師。助教授を経て現在教授。主な著作に『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』などがある。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/4/10)
- 発売日 : 2010/4/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 259ページ
- ISBN-10 : 404710230X
- ISBN-13 : 978-4047102309
- Amazon 売れ筋ランキング: - 102,914位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年山口生まれ。広島育ち。84年東工大卒。86年東工大修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、慶應義塾大学理工学部教授、ハーバード大学客員教授等を経て、2008年より慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授。2017年より慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼任。
2024年より武蔵野大学ウェルビーイング学部長兼任予定。
研究領域は、ヒューマンロボットインタラクション、認知心理学・脳科学、心の哲学・倫理学から、地域活性化、イノベーション教育学、創造学、幸福学まで。主宰するヒューマンラボ(ヒューマンシステムデザイン研究室)では、人間にかかわる研究なら何でもする、というスタンスで、様々な研究・教育活動を行っている。
著書に、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(筑摩書房)、『幸せのメカニズムー実践・幸福学入門』(講談社現代新書)、『幸せな職場の経営学』(小学館)、『ディストピア禍の新・幸福論』(プレジデント社)、『ウェルビーイング』(日経文庫、妻のマドカとの共著)などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
既存技術の延長上にある課題解決や改善は要素還元論、新たな技術はシステム思考、その先についても議論されていて納得感がある。思考についても議論が広がっており内容としては面白い。
ただし話が長すぎる。2301と2315ページの表が理解できれば他は読まなくていい。
ただし話が長すぎる。2301と2315ページの表が理解できれば他は読まなくていい。
2020年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容がある程度東洋思想と西洋システム思考の両方の素地がないと解らないと思います。漫画にして絵も交えてようやく何となくわかるかな、という感じです。
2014年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで率直に感じたことはお釈迦様の教えでした。今までロジカルシンキング、クリティカルシンキング等学んできましたがどうもこの思考だけでは限界があると思っていましたがこの本を読んでその限界を超える可能性を見つけることができました。
2012年3月16日に日本でレビュー済み
前野氏のいう思考脳力は、確かに現代の日常生活に応用し得る。
自分自身の人生を含め、世の中の全てを「システム」として捉えることで、
それを「デザイン」し、「マネジメント」していこうという考え方である。
アメリカでは「システムズエンジニア(SE)」が最も良職とされているらしい。
SEと聞くと、IT系の職業だと思い、自分とは縁遠い存在だと勘違いしがちになるが、
「システム思考」という考え方が重要なのであって、かなり応用可能な思考法である。
著者はまず、「システム論」を重視する(第1、2章)。
この辺りを読んでいて、内田樹氏の『日本辺境論』(2009)を想起した。
物事を「大きな物語」として捉える考え方が相似的であるからだ。
内田書では、日本人は「辺境性メンタリティー」によってナショナル・アイデンティティが規定されており、
その自主性の発揮にはあらかじめ限界があると、いささか投げやり気味に指摘されていたのだが。
前野氏は、その点をわきまえつつ、「思想を時代に接地」(31ページ)しようと試みる。
「理念ー戦略ー戦術がシステムとしてすべてつながる必要がある」(同)。
つまり、「木を見て森『も』見よう」というわけである。
学者のように「要素還元思考」に突っ走るだけでなく、
視野を広げて「システム思考」(ツリー型・マトリックス型・ネットワーク型)へ発展させる。
主観も客観も取り入れ、多視点から物事をモデル化する。
(ただし、その「モデル化」は、抽象化の作業であることを「自覚した上で」使う[89ページ]。)
第3章からは、3.「ポスト・システム思考」の説明。
1.「要素還元思考」→2.「システム思考」だけでは問題の解決にはならない。
あらゆる物事は「複雑系」である。
「科学」は所詮、「仮定」のもとでの仮説検証に過ぎないし(131ページ〜)、
論理を追究した「哲学」でさえ、「ニヒリズム」に収斂してしまった。
ゆえに、「アコモデーション」を優先する「利他的思考」が必要となる。
最終的に行き着くのは、4.「システム思想」である。
著者曰く、それは「ものごとをシステムとして考え抜いた挙げ句に到達する思想」(165ページ)らしい。
正直、この辺から理解度が薄くなってきてしまうのだが、
かつて河合隼雄が指摘した(同『母性社会日本の病理』)、西洋と東洋の間に介在する
根本的な思想対立の問題を解決できそうな思考方法が説法的?に述べられている。
「説法的」であると書いたのは、「すべての総和はゼロになる」(171ページ)とか、
「無」、「空」、「悟り」、「幻想」とかいう極めて不透明な言葉が続くからである。
言っていることは分かる。ただし、感覚的なものだ。
私は一応、人間が常に幻想の世界を生きていることも理解しているつもりなのだが、
しかし、私のような人生経験の足りない若輩者には、ややレベルが高すぎた。
ともあれ、以上の4段階をクリアできた時、本書の本当の価値を知るのだろう。
最終章には、具体例からの思考方法が書かれているから親切である。
結局の所、「気の持ちよう」(234ページ)が大切ってことまでしか、今の私には理解できなかった。
数年後に読み返して、自分の成長度合いを確かめてみようと思う。
自分自身の人生を含め、世の中の全てを「システム」として捉えることで、
それを「デザイン」し、「マネジメント」していこうという考え方である。
アメリカでは「システムズエンジニア(SE)」が最も良職とされているらしい。
SEと聞くと、IT系の職業だと思い、自分とは縁遠い存在だと勘違いしがちになるが、
「システム思考」という考え方が重要なのであって、かなり応用可能な思考法である。
著者はまず、「システム論」を重視する(第1、2章)。
この辺りを読んでいて、内田樹氏の『日本辺境論』(2009)を想起した。
物事を「大きな物語」として捉える考え方が相似的であるからだ。
内田書では、日本人は「辺境性メンタリティー」によってナショナル・アイデンティティが規定されており、
その自主性の発揮にはあらかじめ限界があると、いささか投げやり気味に指摘されていたのだが。
前野氏は、その点をわきまえつつ、「思想を時代に接地」(31ページ)しようと試みる。
「理念ー戦略ー戦術がシステムとしてすべてつながる必要がある」(同)。
つまり、「木を見て森『も』見よう」というわけである。
学者のように「要素還元思考」に突っ走るだけでなく、
視野を広げて「システム思考」(ツリー型・マトリックス型・ネットワーク型)へ発展させる。
主観も客観も取り入れ、多視点から物事をモデル化する。
(ただし、その「モデル化」は、抽象化の作業であることを「自覚した上で」使う[89ページ]。)
第3章からは、3.「ポスト・システム思考」の説明。
1.「要素還元思考」→2.「システム思考」だけでは問題の解決にはならない。
あらゆる物事は「複雑系」である。
「科学」は所詮、「仮定」のもとでの仮説検証に過ぎないし(131ページ〜)、
論理を追究した「哲学」でさえ、「ニヒリズム」に収斂してしまった。
ゆえに、「アコモデーション」を優先する「利他的思考」が必要となる。
最終的に行き着くのは、4.「システム思想」である。
著者曰く、それは「ものごとをシステムとして考え抜いた挙げ句に到達する思想」(165ページ)らしい。
正直、この辺から理解度が薄くなってきてしまうのだが、
かつて河合隼雄が指摘した(同『母性社会日本の病理』)、西洋と東洋の間に介在する
根本的な思想対立の問題を解決できそうな思考方法が説法的?に述べられている。
「説法的」であると書いたのは、「すべての総和はゼロになる」(171ページ)とか、
「無」、「空」、「悟り」、「幻想」とかいう極めて不透明な言葉が続くからである。
言っていることは分かる。ただし、感覚的なものだ。
私は一応、人間が常に幻想の世界を生きていることも理解しているつもりなのだが、
しかし、私のような人生経験の足りない若輩者には、ややレベルが高すぎた。
ともあれ、以上の4段階をクリアできた時、本書の本当の価値を知るのだろう。
最終章には、具体例からの思考方法が書かれているから親切である。
結局の所、「気の持ちよう」(234ページ)が大切ってことまでしか、今の私には理解できなかった。
数年後に読み返して、自分の成長度合いを確かめてみようと思う。
2010年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今自分の持っている考え方、価値観が本当に正しいのか、ベストな判断ができているのかを検討したくて購入通読。
読んでみるとシステム的に考えるということをより俯瞰的に分析して要素分解→システム思考→ポストシステム思考→システム思想と「思考法」を発展させていって、より進化した思考法を導くための手法を提示していくれている。著者も記載してくれているように、これらの思考法は前の思考法を理解したうえで次のステップに進むべきものなので、システム思想まで行くと自分の中の思考法との差異に戸惑いを覚えたが、目指すべきゴールとして今後も意識したいと感じた。対立を許容して市場からの評価を得る状態を目指すポストシステム思考を自分的には今後意識したい。論理を超えたところにあると定義しているシステム思想は自分の中では知識不足で解釈しきれていないが、全てが自意識から始まっているてそこからしか何も感じることはできないという前提はしっくりきました。要素還元思考、システム思考の部分では目指すべき姿に近づけるための具体的な手法まで提示されてくれていて、学べるものが大きかっただけに、後半の部分も噛み砕いて即効性のある考えを提示してもらえると、得るものが大きかったと思います。
ただ、目指すべき思考法のパラダイムシフトの先を感じることができる書籍であることは間違いないので、考えに行き詰った時など違う視点、次元で物を考えるきっかけにできる書籍だと思います。思考の飛躍を感じることができる書籍になっていると思います。
読んでみるとシステム的に考えるということをより俯瞰的に分析して要素分解→システム思考→ポストシステム思考→システム思想と「思考法」を発展させていって、より進化した思考法を導くための手法を提示していくれている。著者も記載してくれているように、これらの思考法は前の思考法を理解したうえで次のステップに進むべきものなので、システム思想まで行くと自分の中の思考法との差異に戸惑いを覚えたが、目指すべきゴールとして今後も意識したいと感じた。対立を許容して市場からの評価を得る状態を目指すポストシステム思考を自分的には今後意識したい。論理を超えたところにあると定義しているシステム思想は自分の中では知識不足で解釈しきれていないが、全てが自意識から始まっているてそこからしか何も感じることはできないという前提はしっくりきました。要素還元思考、システム思考の部分では目指すべき姿に近づけるための具体的な手法まで提示されてくれていて、学べるものが大きかっただけに、後半の部分も噛み砕いて即効性のある考えを提示してもらえると、得るものが大きかったと思います。
ただ、目指すべき思考法のパラダイムシフトの先を感じることができる書籍であることは間違いないので、考えに行き詰った時など違う視点、次元で物を考えるきっかけにできる書籍だと思います。思考の飛躍を感じることができる書籍になっていると思います。
2010年4月27日に日本でレビュー済み
この本では筆者がこれまでの人生で辿った4つの思考法について、実践方法を交えて解説しています。筆者の伝えたいことは、ページが進むにつれて、曖昧で、説明が難しいものになってくるように感じました。一人の若者読者としては、4つ目のものには納得できませんでしたが、人生経験をつまれた方なら最初から最後まで、楽しめるのではないでしょうか。
300ページ程度の分量ながら、それぞれの思考法に関する多くの方法論を解説しています。また方法論だけでなく、それがなぜ必要なのかについても論じています。細かな部分で、明晰に論じ切っていない歯痒さも残りましたが、筆者のもつ大きな視点や社会を論じる観点などには共感できました。
300ページ程度の分量ながら、それぞれの思考法に関する多くの方法論を解説しています。また方法論だけでなく、それがなぜ必要なのかについても論じています。細かな部分で、明晰に論じ切っていない歯痒さも残りましたが、筆者のもつ大きな視点や社会を論じる観点などには共感できました。
2010年4月11日に日本でレビュー済み
学校教育から人生論まで幅広い本である。本の帯からは思考力や問題解決力育成関係の本かと思ったが、実際に読んでみると必ずしもそうではなかった。著者の問題意識は現代日本が要素還元思考に陥って、「木を見て森を見ず」の状態にあることで、それを正すために学校教育の段階からシステム思考を教えるべきとしている。そこでさりげなく所属している大学院の宣伝をしているわけであるが。。
内容について、文章は平易なるも、キーワードが絞りきれずかつあいまいであるため理解しにくかった。僕ら会社員にとって、なんとなくわかった感じにはなるが、明日の行動をすぐに変える感じではない、そんな本である(学者の世界での評価も知りたいが)。
内容について、文章は平易なるも、キーワードが絞りきれずかつあいまいであるため理解しにくかった。僕ら会社員にとって、なんとなくわかった感じにはなるが、明日の行動をすぐに変える感じではない、そんな本である(学者の世界での評価も知りたいが)。