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問うとはどういうことか~人間的に生きるための思考のレッスン 単行本(ソフトカバー) – 2023/8/11
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哲学対話の第一人者が、考える際の起点となる「問い方」をわかりやすく解説。
【はじめにより】
日本では教育政策において、2000年代以降、ゆとり教育が本格化するなかで、思考力の育成を重視してきた。その後、ゆとり教育からは方向転換したが、思考力を育てる方針は変わっていない。
そのさい「今の子どもは考える力がない」ということが大前提になっていることが多く、大人たちは、まるで自分たちには考える力があるかのように言う。自分のことは棚に上げて、世を憂い嘆く。
しかし考える力が弱いのは大人でも同じことで、人生経験の長短に関わらず、日本の社会全体に見られる症状である。長年生きているのに身についていないぶん、大人のほうが深刻かもしれない。
思考力育成の必要が唱えられてから40 年たった。それ以前も、それ以降も、考える力が一向に育てられていないとしたら、その原因の一つは、間違いなく大人も考える力がないからであり、どうすればそれを育てられるか分からないからだ。
考えることは問うことに基づいている。考えが漠然としているのは、問いが漠然としているからだ。具体的に考えるためには、具体的な問いを立てなければならない。問いの質と量が思考の質と量を決める。要するに、考える力をつけるために重要なのは「問う力」である。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2023/8/11
- 寸法18.8 x 13 x 1.5 cm
- ISBN-104479394109
- ISBN-13978-4479394105
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出版社より
【目次】
第1章 問うことは、なぜ重要なのか?
私たちは、なぜ問わないのか?
・問うのは、基本歓迎されない
・問うのは、しばしば攻撃的である
・問いは、〝与えられるもの〟である
・問うのは、かなり面倒くさい
・問うのは、実は怖い
問うことには、どういう意味があるのか?
・問うという行為は… ①好奇心の現れ
・問うという行為は… ②違和感の現れ
第2章 そもそも、何のために問うのか?
目的をもって問う
1 知るために問う
・「新しいこと」を知る
・「正しいこと」を知る
2 理解するために問う
3 考えるために問う
・想像するために問う
4 自由になるために問う
・常識から自由になる
・偏見から自由になる
・苦しみから自由になる
・無知から自由になる
第3章 具体的に、何を問うのか?
問いの種類と役割を知る
1 「意味」を問う――○○とはどういう意味か?
・言葉の意味
・行為の意味
・出来事の意味
2 「本質」を問う――○○とは結局何か?
3 「理由」を問う――なぜ○○なのか?
4 「方法」を問う――どのように○○するか?
5 「状況」を問う――誰がいつどこで何をなぜどうしたのか?
6 「関係」を問う――○○と△△はどのように関係しているか?
7 「事例」を問う――たとえばどういうことか?
・具体的に考える
・反例を問う
8 「要点」を問う――要するにどういうことか?
9 「意見」を問う――あなたはどう思うのか?
10 「真偽」を問う――本当にそうか?
第4章 実際に、どのように問うのか?
問いの方向を決める
1 一方向的に問う
・前に進む――それでどうするのか?
・後ろに進む――どこから来たのか?
・上に進む――より大きい視点から見ると?
・下に進む――より深く掘り下げてみると?
2 多方向的に問う
・比較する――どこが違うか/似ているか?
・違う視点から見る――別の角度から見てみると?
・反対の立場から見る――自分と違う立場に立つと?
・時間軸を移動する――昔はどうだったのか?
・空間軸を移動する――外から自分を見てみると?
問いの大きさを変える
1 小さい問いから大きい問いへ(個別具体から一般抽象へ)
・個別具体的な問いから一般抽象的な問いへ向かう
・バラバラのものを一つの観点からまとめる
2 大きい問いから小さい問いへ(一般抽象から個別具体へ)
第5章 どうすれば問う力がつくのか?
実践編1 問うトレーニングの3ステップ
1 テーマから問う
2 素材から問う
第6章 現実の問題にどう対処するのか?
実践編2 現実に対して適切に問う
1 解決法が分かっている場合
2 解決法が分からない場合
3 社会問題への対処
第7章 いつ問うのをやめるべきか?
問い続ければいいというものではない
1 非倫理的な問い
2 マジョリティの問い
3 確認すれば終わる問い
4 苦しみを増やす問い
5 問いを受け止める
登録情報
- 出版社 : 大和書房 (2023/8/11)
- 発売日 : 2023/8/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 216ページ
- ISBN-10 : 4479394109
- ISBN-13 : 978-4479394105
- 寸法 : 18.8 x 13 x 1.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,635位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74位哲学 (本)
- - 111位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ドイツの哲学や日本の徳川時代の貝原益軒の『養生訓』の研究として知られる著者は、近年は国際哲学オリンピックの日本の委員長として、高校生の外国語による哲学エッセイの指導にも力を入れている。そうした、若い世代との交流がもたらし収穫が本書だと思う。
中学生から大学生、社会人にも実に有益な啓蒙書である。何事にも問うという習慣が身につけば、人生を主体的に生きる道が開ける。西加奈子の『サラバ』の一文ではないが、他人によって自分の人生を左右されることは少なくなるはずだ。
私は、半世紀前の二十代の頃、経団連で主催された米国のピーター・ドラッカー教授のセミナーを受講した。「あなたの企業の仕事は何ですか」「あなたの企業のお客様は誰ですか」「そのお客様はどういうニーズを持っています」「お客様のニーズを満たすためにどのような製品やサービスを提供すべきですか」これらを、折々に自問自答しなさい、という趣旨であった。ビジネスマン時代、常に自分で創案して、事業化することができたの、この自問自答を習慣化できたからだと思う。
本書を読んで、改めて、ドラッカー教授の勧めと重なった。本書は、重要な箇所が太字になっていて、読みやすい。「はじめに」の「問いの質と量が思考の質と量を決める。要するに、考える力をつけるために重要なのは「問う力である」は本書の目的を一言で言い表している。「おわりに」の「私たちは問うことで、物事をより深く考え、理解するようになる。世の中の偏見や常識、自分の思い込みから自由になることができる」は至言である。
象牙の塔で形而上的な哲学論議に明け暮れているのが哲学者というイメージを抱いていたが、どうやら、著者は、新時代の哲学者であり、哲学の楽しさを普及する啓蒙者の役割も担っているようだ。学生や新社会人に勧めたい。「問う」「考える」ことがハビットとなれば、人生は、きっと、おもしろい展開になると思う。深みを備えながら、実際に役立つ書である。
読み通して感じるのは、「問う」とは、自分以外に対して「問う」場合でも、たいせつなのは、
自分に対して「問う」こと。これを教えてくれているのだと思います。
“なぜ、いま私は、これを「問う」ているのだろう?自分に、自分以外に”この『問い』では
ないでしょうか。
そもそも私たちの社会で問いが少ないのはなぜなのか。問うことに慣れていない私たちが問い始めるにはどうしたらいいのかーー。身近な問題に対して具体的な実践方法が詳述されていて、ビジネスパーソンから子供まで多くの人が啓示を得られるに違いない。
中でも本書が信頼できるのは、第7章「いつ問うのをやめるべきか?」が設けられているためである。問いを重んじる著者だが、問うことがいつも正義だと言ったりはしない。むしろ「問うこと」そのものを俯瞰した上で、問うてはいけない時や場面があるのだということまで冷静に説いている。そして最後に、人生のさまざまな不条理に対しては、問いに対して答えるのではなく、「問いのまま受け止める」というあり方を提示している。生きることに直結した哲学者の書である。